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スーツケースの中の少年



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初公開日(参考)2013年07月
分類

長編小説

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スーツケースの中の少年 (講談社文庫)

2013年07月12日 スーツケースの中の少年 (講談社文庫)

旧友から頼まれ、コインロッカーに荷物を取りに行った看護師のニーナ。重いスーツケースに入っていたのは裸の男の子だった。母親は?なぜ裸でスーツケースに?母語が異なり言葉の通じぬ幼い男児を守ると決めたニーナ。二人を追う謎の大男の正体は。『ミレニアム』に続き世界を驚愕させた北欧ミステリ作家登場! (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

スーツケースの中の少年の総合評価:7.17/10点レビュー 12件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(6pt)

今までに無いミステリー内容でした

年間100冊近くミステリーを読みますが
今まで読んだことのない展開で、どんどん読み進められました。

ただ、細かく言うと、「あれ?」と思うところもありで・・・。(子供の様子について)
作者が子育てをした人なのか否なのか、それは不明ですが
こんなに簡単にいくかな?と、ちょっと現実離れした点もありました。

ともあれ、秋の夜長に刺激的な(初めての展開という点で)本もいいのではないでしょうか。


ももか
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No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スーツケースの中の少年の感想

旧友に頼まれコインロッカーから取り出したスーツケースには裸の少年が入っていた。ニーナ・ボーウ、看護師でこの物語の主人公。病院で意識を取戻したシギータ。脳震盪と左前腕の骨折。ほとんど酒を飲まないのに意識不明になるほど
飲んで階段から落ちたと説明されるが血中アルコール濃度の高さがその話を裏付けていた。そして息子ミカエルが居ないことに気づく。この二人の行動がストーリーを広がらせる二つの軸となって物語りは進む。スーツケースを開けたら子供が入っていた。普通この展開なら何故
警察に届けない?不自然だろうとツッコミが入るところだ。しかし、キチンとニーナの行動原理が説明されているので違和感はない。もちろん国による事情などの違いなどもそのひとつの要因として書かれている。
そして旧友の死体発見。コインロッカー付近で見た大男。ニーナの方を見て睨みつけていた正体不明の大男。子供は何故スーツケースに?子供を追うシギータ、子供を連れて逃げるニーナ。劇的に急展開が続くような書き方ではないけれど
じっくり書き込まれたストーリーは眼が離せない。真相はさほど意外性などは薄いだろうけれど、登場人物たちの心理的な内面もセレブといえる男と底辺に生きる男の思惑などが絡み合うところがクライマックスに生きており、丹念な書き方が
この物語を構築するすべてにおいて成功していると思う。ラストの面白さも良いと思う。ホッとさせてニヤリとさせるラストは次回作への序章だろう。

ニコラス刑事
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No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スーツケースの中の少年の感想

旧友に頼まれて駅のコイロッカーへ荷物を取りに行った看護師のニーナ。大きなトランクには裸の男の子が入ってきた・・・と言う衝撃的な始まりです。何の説明も受けておらず途方に暮れるニーナですが、看護師をしながらボランティアで移民や難民の保護活動を続けているニーナは男の子を何とか守ろうと奔走します。

これが日本だと普通は即警察と言う話になるのですが、移民や難民の多い北欧ではその行きつく先が目に見えているニーナに警察に委ねると言う発想にはなりません。詳しい事情を聞こうと依頼された友人に会いにいくのですが、友人は殺されていて再び子どもを連れて彷徨うことになります。

読んでいてニーナの思い入れの強さに最初は少し驚きますが、ニーナの過去が最後に描かれ、ストンと心に落ちてきます。女性2人の共作ということですが、さすがに女性の心理に優れていて母親の大変さにはとても共感できました。また北欧を取り巻く東欧世界の現実がとてもリアルに描かれ、福祉国家と言われる国の違う一面を垣間見たような気がします。

解決までわずか一日半と言うスピーディーな展開で、飽きることなく一気に最後まで読んでしまいました。北欧の作品は本当にはずれが少なく、ほかの作品も是非翻訳して欲しいと思わせる作家さんでした。

たこやき
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No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

一気読みの面白さ

北欧ミステリーに、また新たなヒロインが誕生した。あの「ミレニアム」と北欧のミステリー賞を争ったというだけのことはある、傑作ミステリーだ。
旧友に頼まれてコペンハーゲン駅のロッカーに荷物を引き取りに行った看護師・ニーナが取り出した重いスーツケースには、裸の男の子が入っていた! という衝撃的な幕開けから、旧友の殺害、犯人からの男の子の保護と身元の割り出し、犯人との対決と問題解決までが、わずか一日半ほどの間に展開されるというスピーディーかつ緊迫したストーリーで、途中、だれるところがない、一気読みの面白さだった。
警官でもない、私立探偵でもない、普通の女性が子供を守るために獅子奮迅の活躍をするというのは、比較的良く見るパターンではあるが、本作では、ヒロイン・ニーナと子供が血縁ではないことと、スーツケースに入れられていた子供の実母もまた、子供を取り戻すために必死で動き回ることで、ストーリー展開に厚みが増し、新しい面白さを感じさせた。さらに、登場人物の数が少ないのでキャラクターをきちんと造形しているにもかかわらず人間関係が複雑ではなく、ストーリーを追うことに集中できるのも、読みやすさの要因だろう。
犯人像や逃亡劇のスリリングさには多少の物足りなさを感じるが、共著者が二人とも女性だということもあり、ニーナ、子供の母親をはじめとする女性たちの描き方の上手さが、物足りなさを十分に補っていると言えるだろう。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8:
(3pt)

あらすじは面白いが、主人公に共感できない

タイトル通り。
あらすじは面白いのだが、主人公が自分の家庭を放棄してまで不法移民を対象とする人助けに奮闘するのが共感できない。
作中でも言われているように「家庭から逃避行するための大義名分」がそれなのだろう。
つまり危険な地へ赴いたり、法や手順を破って移民を助けことに燃えて家庭をおろそかにするのではなく、逆なのだ。
娘がブラジャーを必要とするような年頃なのにそれにも気が付かない駄目母なのである。
ストリーは面白かったが、このニーナという自己満足の主人公には全く共感できなかった。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972
No.7:
(1pt)

スカスカ。

合理的な思考の下に戦略的な判断を下せない人物が空回りをすることで、事態が拗れてしまうという話しでした。

明かされる秘密も特にありませんし、登場人物のほとんどがその様な人物である点以外に帯で謳われる様な"驚愕"はないし、"ノンストップ"という程でもありません。

また、動機を構成している事情に関して、どうしても矛盾をはらんでいるとしか思えない部分があるのですが、事件の根幹にも触れる重要な点なので、どうにもスッキリしない小説です。ガラスの鍵賞の候補として「ミレニアム」と余りにも掛け離れた水準です。

北欧ならではの社会背景も大して盛り込まれている訳でもなく、切実な問題提起にもなっていないので、無理矢理に話しを広げて物語を作った様な全体的にスカスカした印象でした。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972
No.6:
(4pt)

「ミレニアム」とスカンジナビアン・グラスキー賞を争った・・だけのことはある!

北欧ミステリーの中でも珠玉の1冊。

物語はデンマークが舞台。
主人公が友達からたのまれて
コインロッカーから重たいスーツケースを出したら
中に入っていたの裸の3歳くらいの男の子!
なぜ??誰がこんな酷いことを??

改めて、ヨーロッパって地続きなんだと思います。
経済だけでなく、犯罪でもやすやすと国境は超えて。
物語のそこそこに、デンマークの(日本同様に)難民を受け入れまいとする
政治への批判がみえかくれします。
大満足の1冊でした。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972
No.5:
(4pt)

引き込まれて謎を追う自分

「そういうことか」なのですが、幼い命を思う必死さはいづこも同じです。
そこに北欧の社会の抱える問題が散りばめられています。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972
No.4:
(4pt)

デンマークの現在がわかる小説

北欧+ドイツミステリをこのところ読み続けており、その一貫でキンドルで読みました。
 いきなり友人の頼みでスーツケースを引き取る羽目になった女性主人公が、その中に全裸の少年を発見し、そのまま追っ手から逃げ続ける、という導入部分はあれよあれよと話が進み、一体なんなんだという感じだったのですが、その後、リトアニア等、旧東欧圏から流入する人々のこと等デンマークの現在の社会情勢が色濃く出ていて実に興味深かったです。思いもかけない現代的な背景が動機に隠れていたり、終わり部分に、さらに1つ謎が残るような部分もあり。読んでしばらく経つのですが、今思い返すと、10代の幼い娼婦と少年が泳ぐ場面の、北欧の冷たそうな海の色が浮かんでくるようです。
 シリーズ物なので続きも楽しみ。北欧ミステリが好きな人にはお勧めです。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972



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