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(短編集)
夏樹静子のゴールデン12(ダズン)
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夏樹静子のゴールデン12(ダズン)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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全般的に粒ぞろい、という感じだ。そもそもこの人は文章が達者で、どれもグイグイと読ませる力がある。そういう作者の美質が遺憾なく発揮されている短編集である。 とりわけ最初のほうに傑作が多い。『死ぬより辛い』『特急夕月』『一億円は安すぎる』『逃亡者』『足の裏』あたりは本当に面白い。その後も『凍え』『二つの真実』『懸賞』と読ませるが、『宅配便の女』だけは無理がある。馬鹿げている。なぜ選んだのか、と首を傾げてしまった。その後はまた面白い作品が『カビ』『一瞬の間』『罪深き血』と続く。 しかし面白いのだが、どうにも深く心に残らない憾みがないでもない。それは多くの作品において、社会の底辺や片隅の人物があまり出てこないからではないか。おそらく夏樹静子自身が世間にルサンチマンのようなものが薄くて、そういう人物を描けなかったのだろう。その点、松本清張などはそういうのが強い人だったと思う。 ところでP250に、刑法104条の説明で「二年以下の懲役または二百円以下の罰金」とあるが、これは「二百円」ではなく「二十万円」の間違いでしょうね…たぶん。 | ||||
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ちゃんと届きましたよ。 ポストに投函されておりました。 ありがとうございました。 | ||||
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「死ぬより辛い」「特急夕月」「一億円は安すぎる」「逃亡者」「足の裏」「凍え」「二つの真実」 「懸賞」「宅配便の女」「カビ」「一瞬の魔」「罪深き血」 収録 夏樹静子さんの作品の魅力は、最後の対談に私も思っていることが皆、書かれていて共感しました★また収録作品の解説があるので、どの短編を読もうかと参考になり、楽しみが増しました✦ そのなかから特に「逃亡者」は、私が「夏樹静子劇場」で初めて夏樹さんを知った作品です!!この解説で作者本人も、「小説としての情感のようなものに没入して書く場合」の典型的な作品、とありました。初めて知った夏樹作品が、たまたまセリフの少ない心情を重視した、自然豊かな今作でした。こういう点でも、私のサスペンス好きになる縁をやはり感じて、嬉しいです! 女性作家らしい繊細さが醸し出され、トリックや理屈でなく心情優先に映し出し、今作の個性が際立ちます。何ともいえないこの時間(とき)の流れが、私好みの描写でした。。原作は自分自身がこの情景に入れて、落ち着いて自分だけの情感に浸れました・・ 作者の多くの引き出しの一面が、サスペンスの暗さ以上に美しくもあり、魅せるイメージが強い作品です°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖° 独特の心情劇が、今でも私のなかで一番好きな夏樹さんの作品です。。。 | ||||
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日本のアガサクリスティーと称された夏樹静子さんの傑作短編集。作家生活25周年を記念して1997年に出版された文庫の新装版だそうです。 中学生時代に夏樹さんの作品を夢中になって読みましたが何十年ぶりかに読み返してもやはり面白いですね。ミステリーとしての面白さはもちろん、人間の哀しみがきっちり描かれていて、推理小説という枠を超えて小説としてのレベルが非常に高いと思います。 全作品どれも面白いのですが敢えて個人的なベスト3を挙げるなら、銀行強盗から思わぬ展開となる「足の裏」、最も短い作品ながらミステリーの面白さが凝縮された「カビ」、中年夫婦の悲哀が胸に染みる「凍え」、です。 4年前に逝去された夏樹さん、その才能が惜しまれます・・・。 | ||||
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なんと!初版本をこんな価格でてにいれることができました(涙)。夏樹静子の最高傑作集だと思います。何度読み返しても面白い。大人になってから読むとまた感情移入できてさらに面白い。自分のものにできてよかったです。 | ||||
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NHKの私だけが知っている、は、私がほんの子供時代のドラマです。 でも、本当に印象深く記憶に残っています。当時の俳優さんも良かった のでしょう。それで夏樹さんも好きになったのだと思います。 通勤に2時間近くかかりますが、ご本を読んでいますとあっというまに 家に着くのでありがたいです。 | ||||
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実は日本の作家はあまり読んでいませんでした。短編小説の中でころころ人が死ぬのは日常何か? と疑いたくなるものの、冷静に考えてみれば実際はもっと死んでいるわけで、その辺をひしひしと 感じさせてくるあたり、夏樹さんの話の進め方にはまってしまっている感じです。ほんの隙間なの ですね、人が信じられなくなって誰かを殺したり/死んだりしてしまうのは。 お話はすべてびっくりの内容で、読みながらどうなるのかさっぱりわかりません。もう夏樹さんに やられっぱなしです。 | ||||
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夏樹静子の作家生活25周年を記念して、全短編の中から選りすぐりの12作を収録した1冊。世の短編は中途半端だったり読み終わってもすぐ内容を忘れてしまうような作品も多いのですが、完成度の高いものを選りすぐっただけあってどれもパンチが効いた作品ばかり。 夏樹静子ファンでなくとも楽しめる1冊です。 | ||||
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いろんな作家の短篇が読めるアンソロジーと違って、一人の作家の短篇集は作風とかトリックの傾向が似通っていて、ちょっと退屈という思い込みがあったのに、この本はそれをくつがえしてくれました。「特急夕月」というコントのようなユーモア・ミステリーがいちばん気に入りましたが、ほかにも「死ぬよりつらい」、「足の裏」など忘れ難い短篇ばかり収録されてます。 | ||||
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