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巷説百物語
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巷説百物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 41~60 3/4ページ
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うぶめの夏が大変面白かったので、著者の他の作品も漁ってみようと 分厚い続編はひとまず脇に置いて、先にこちらを購入して読んでみました。 ですが、好評のレビューとは裏腹にいまいち面白さのツボが掴めず、 2話目の途中で投げ出してしまいました。 特に続きの気になる謎も提示されないし、解いたら解いたで 「だからなんなの?」という程度の真相とも言えない真相が明かされるのみ。 どうでもいい話を小手先で複雑にしているだけのような気がします。 感情移入できるキャラクターも一人もおらず、正直なぜこんなに評価が高いのか僕にはわかりませんでした。素直に京極堂シリーズの続編を読むことにします。☆一つ。 | ||||
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様々な怪事件が起こるわけですが結局犯人は人間。 人の業が深く関わっている。例えば女への情やら過去の因果やら。 事件の深奥に眠るのが人間の汚らしい本能としての情だとするのならば、とどのつまり化け物のいたづらの方がまだ可愛げがある気がする。 作者の作風と相成って醸し出される空気感や情景は好きな人にはたまらないと思われる。 所々にある漢文を思わせる漢字の読みや、難しい単語などに僅かながらに敷居の高さを感じずにはいられない。 だがそこも作者の作品の魅力の一つだろう。 最後になったがなんと言っても個性的なキャラには目を見張るものがある。 | ||||
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勧善懲悪、時代劇が好きな人ははまります。 悪い人がいて、それを追い込む罠、追い詰めた後の 種証しが楽しいです。 悪い人、といっても全て妖怪に絡んだ話なので 一筋縄ではいきません。 描写も細かく、種証しは驚きの内容です。 短編なので一気に読めてしまいます。 | ||||
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のはわかる。 妖怪になぞらえて、人をおいこんで、事件を解決する。その方法論はあまりにも上手すぎて困るくらい。 だけど、やっぱりキャラの魅力が大事だったんだと思う、今日この頃。京極堂や榎木津のキャラにはかなわないよ | ||||
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京極堂シリーズと同様に主人公は活躍しない、というより何時の間にかずるずると巻き込まれてしまう。はて、物語の中心になったかと錯覚するが終わってみれば結局自分は凡人でございましたと痛烈に再確認させられる。事件が終わった後の喪失感。それは主人公だけではなく読む側にも訪れる感情である。読んでいるうちにあれよあれよと引き込まれ事件の中核にいるような錯覚に陥れられるが終わってみれば、主人公同様、「あんたはこの世界の人間じゃねえよ」とぽん、と突き放されている自分に気付く。それでも、置いてけぼりにされてしまった寂しさよりもう一度、その世界に入り込みたい。と不思議に魅きつけられてしまう京極作品の「イジワルな魅力」に嵌れる一冊です。結局また、置いてけぼりにされちゃうのは分かってるんだけど、やめられないんだよな。 | ||||
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人に薦められて「嗤う伊右衛門」を読んだ、京極夏彦は初めてだった。はまってしまった。同じような雰囲気を求めて手に取ったのが「巷説百物語」だった。一話目、期待は裏切られなかった。二話目、やはり期待は裏切られない。しかし…これはホラーか?これはミステリーではないか!しかも素晴らしい出来栄えだ。特にホラーもミステリーも好きな人間にとってはたまらない。どっぷり浸ること間違いなし。ほら聞こえて来たでしょ。りん。 | ||||
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嗤う伊右衛門に登場した又一を始めとする一行が、胸のすくような仕事人ぶりを見せてくれます。妖怪物語としての怪異性がありながら、ちゃんと種明かしもされていて、「この世には不思議なことなど何もないのだよ」という京極堂の台詞が今にも聞えてきそうです。もちろん、京極堂シリーズとは違うので、彼は出て来ませんが。けれど、京極夏彦の書く現代物とは違った雰囲気の時代物のこの作品、一読の価値ありです。続きの文庫化が待たれます。 | ||||
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油がのってますね。『姑獲鳥の夏』から『陰摩羅鬼の瑕』に至る、鬱系シリーズは京極堂の謎解き蘊蓄は大好きなのだが、そこに至るまでの沈滞したムードがやや苦手。この作品は、作者の妖怪蘊蓄と読者に対するサービス精神のバランスがちゃんととれている。読者を楽しまそう、という気配りが感じられ、作者の余裕が表れている。読んでいて、安心感がある。『続』もオススメ。 | ||||
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京極堂シリーズは、なんだか分厚くて読めそうもないけれど、でも京極夏彦に興味がある人に向いている作品であると思います。まるで、大人向けの日本昔話だと、私は最初に読んだときに思いました。是非手にとって読んでください。きっとあなたを京極世界へ誘うことでしょう。 | ||||
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と言うと、ゲゲゲの鬼太郎を思い出してしまいます。この作品は そんな固定観念みたいなものを吹き飛ばしてくれる作品です。これを知るきっかけとなったのは、アニメなのですがアニメもまた 面白いんです。又一一行の演技やら、策略やらに、魅せられてしまいました。小説でも、それが凄く上手に表現されてて、分かりやすいです。読み終わる頃には”妖怪”と聞いたら、この作品が浮かんでくるようになっていると思います。 | ||||
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京極夏彦氏のものを読むのは初めてです。直木賞作品を紐解こうとしたら、知人に「最初から読まないと後悔するよ」といわれ、本書を購入した次第。話の内容やなんかは、この際、他に譲るとして、話の組み立てかたがとても面白い。たとえて言うなら、原型が全く分からないまでに細切れになった布を一つ一つ与えられて、それをパッチワークのように縫って行く作業のような感じです。それもどことどことを縫いつなげるべきかは、4人のレギュラーメンバーの位置によってほのめかされている。そうやってどうにかこうにか、形ができたな、と、思ったところで、それがじつは、自分が縫っていたのは中表で、くるりとひっくりかえすと、あっというまのどんでん返しで全体像が出てきて一件落着、というわけ。読んでいてすかっっとします。第一話と第二話とは、そうとは知らずに何度も読み返し、第三話と第四話とは、メモを執りながら、そして残りの三話は慣れたのでさらりと読みました。今回文庫版と単行本と両方あったのだけど、敢えて単行本を入手しました。装丁がすごく凝っていて、表紙の裏部分には第7話にまつわる絵巻がカラーで施されていて、感じのよい一冊です。 | ||||
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必殺仕事人風の内容だが、直接的に手を下すよりも相手を心理的に追い詰めて業に応じた報いを受けさせる、という展開。巧妙に仕掛けられた罠、最後に明かされる真実は読む者を唸らせる。主人公達は自分達が正義と思っていない為、勧善懲悪の色合いは薄い。しかしその善と悪とを割り切らない姿勢こそが、登場人物をより魅力的にしている。人の心が抱える闇は、いつの時代も変わらない。 | ||||
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「妖怪」は、深夜までネオンの瞬く現代ではリアリティーを持ちにくい。江戸から明治にかけて、その存在感は潜伏テロ組織と同様の恐怖を持って語られたであろう。この背景は、いい。人間の心の隅に巣くう邪心が、妖怪となって現世ににじみ出てくるさまが、圧倒的なリアリティーをもって描かれる。 そしてそれが、ただの怪異として語られるのでなく、現代の合理的な説明を骨格として持ちながらつむがれている。見事だ。京極堂殿、見事でござる。直木賞はこの時点で約束されたものだった。 | ||||
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一話完結型形式で続けられる物語。始めは「百物語」の題名の通り、妖怪たちが出てくるストーリーが展開されるかと思って読めば、一話目で見事に裏切られました。次から次へとテンポ良く続いていくストーリーに簡単に引き込まれ、最終的には予想も付かないオチで「あっ!」と言わされました。物語の中核を成すのが人の中に宿る「心」憎しみ、悲しみ、怒り、など人の不の感情を巧みにあやつり展開される物語に、読み終えた後も興奮と人の心について何か考えてしまうほど重厚にできています。私は最後の帷子辻が個人的に気に入りました。興味を持った人はぜひ読んでみてください!! | ||||
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短編集。分厚くてしかも字がびっしりで、読むのに躊躇してしまうという人・・・、あまりのリズムの良さに、とんとんと読み進んでしまい、それに驚いてしまうはず。そして、文章表現が実に美しく、読者を不思議の世界へと導いてくれます。実にオススメの作品です。 | ||||
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「仕事が忙しくてなかなか文庫本も読めなくて・・・」などと本離れをしていた今日この頃、久しぶりに頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。 巧みな語り口、計算されたストーリー、読み終えても再度読み直してしまうこの魅力・・! 業、欲、妬み、絶望・・・さまざまな人間の感情を百物語をモチーフにし又市(これがまたかっこいいんだな)という狂言回しから露にしていく小気味よさが理屈ではなく心に響きます。 とりあえず本を読みましょうよ。そう思えた作品のひとつでした。 「嗤う伊右衛門」もね!すごいんだな、これがまた。 | ||||
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京極夏彦氏が妖怪機関誌「怪」にて連載していた短編集。京極作品は分厚くて入りにくい、という先入観がある方にこそおすすめしたい一作です。一作が70ページ前後とわりかし読みやすく、かつ内容はきっちりと書き込まれている。たたみかけられるような話の展開に、毎回にやりとしてしまいます。 | ||||
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直木賞受賞で彼を知ったにわかファン(名前は知ってたが読むのは初めて)の若造なので前からの読者には怒られそうですが・・・初めて読んだのがこの作品でした。単純に面白かった!!最初は時代物っぽい作品は読まず嫌いでしたがこの作品で払拭できた。妖怪とかそうゆうファンタジーちっくなものは苦手だったけど読んでみると実は・・・まだ読んでない人もいると思うのであまり内容に触れるようなことは言わないほうがいいと思いますが(って言っても他のとこで大体の内容は知れると思うが)本当の問題は人間の情というか人の罪というか・・・様々な悪人が妖怪になぞられて最後には予想外の結末とストーリーが明かされる。1話1話で完結しているので読みやすいと思う。その1話1話の中で様々な伏線が隠されており最後にはびっくり!!みたいな感じ。漢字に疎い自分にはなにやら難しい漢字が出てくるがそれも気にならずすらすらと読める。まさに和製スティーヴンキングと思うのは自分だけ??(作風は異なるが)読書自体するようになったのは最近ですがこれからも彼の作品は読んでいきたいと思う。 | ||||
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始めは登場人物が多かったり、話し言葉が多かったりして、場面を想像するのがちょっと難しいかもしれない。でも、読み進むうちにだんだん引き込まれてしまう。そして結末では、又市たちの仕掛けっぷりに思わず唸っちゃう!何度か読み返していくうちに仲間内の話の内容に思わず苦笑したり、百介のおとぼけぶりにニヤリとしたり。おぎんや治平がいろんな人に化けてるのにびっくりしたり、納得したり、いろんな楽しみ方ができる。DVDと並行して読んでみるのも面白いかも。もちろん「続~」も読みたくなります! | ||||
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時代は江戸。"あやかし"を操って事件を解決していく御行又市一味を通して(と書くと、いわゆる陰陽師ヒーローものっぽいですが違います)、世の理と人情を描く小説です。短編連作になっていて、非常に読みやすく面白かったです(^^) 第2話には狂言『釣狐』のシテの名前と同じ「白蔵主」、最終話は古代史で大好きな壇林皇后・橘嘉智子ゆかりの「帷子辻」など、私好みのネタも満載で、一気に読み終わってしまいました。もうちょっとじっくり読んでも良かったと後悔。アニメにもなったそうなので、ビデオ探して見ようかしらん? | ||||
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