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Xの悲劇
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【この小説が収録されている参考書籍】
Xの悲劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 41~60 3/5ページ
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犯人はおろか、トリックまでもが巧妙、 動機は何とか、かも知れませんが 推理しようにも推理ができない作品です。 なぜならば強力な 「文章」のためにそれを信じてしまう 用、読者を操ってしまうから。 なので結末がばっと出てきてしまっても 「え…?」と唖然としてしまうことでしょう。 まさか、とも思ってしまうかもしれませんね。 今回出てくるレーンは エラリイとはまた違った雰囲気を持っています。 冷静そのもの。 そして的確に、犯人を追い詰めていきます。 決して派手さはないのです。 だけれどもエラリイの作品には 読者をひきつける 「力」があるんです。 充実な読後感に、完敗いたしました。 | ||||
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はじめてクイーンを読みました。 2人の作者の合同著者名であることを始めて知りました。 アメリカの探偵ものとして楽しめました。 次はYの悲劇を読もうと思いました。 ps. Yの悲劇を読みました。次はZの悲劇を読もうと思いました。 | ||||
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はじめてクイーンを読みました。 2人の作者の合同著者名であることを始めて知りました。 アメリカの探偵ものとして楽しめました。 次はYの悲劇を読もうと思いました。 | ||||
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聾者の老シェークスピア俳優、ドルリー・レーンを探偵役とした「レーン四部作」の第一作。エラリー・クイーン(バーナビー・ロスというべきか?)の記念碑的作品です。 満員電車の中で株式仲買人が殺害される。凶器はポケットに入れられた毒針のついたコルク玉。犯人は誰か?第二の殺人に続き、容疑者と目された同僚もまた殺される。彼が残した左手のサインの意味は? 正直、現代のスレた読者にはすぐ犯人の見当はついてしまうでしょう。ダイイングメッセージも肩すかし気味ではあります。 しかし、すべての事実がつながり犯人が特定される論理の展開は今読んでもあざやか。謎解きのカタルシスは十分すぎるほど味わえます。 良い古典は現代においてもその価値は揺るぎません。本作は推理小説を語る上で必ず押さえておかなければならない一作であります。 なお、本作はあくまで「レーン四部作」の第一作です。これを読んだ後は必ず残りの「Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)」「Zの悲劇 (創元推理文庫)」「レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4)」も読まなくてはなりません。順番通りに読むことも必ずです。 「レーン四部作」をすべて読み終えたとき、エラリー・クイーンの謎解きの末の意外な犯人という推理小説の「型」への狂おしいまでの執念に感動することでしょう。本作はまだその幕開けなのです。 | ||||
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聾者の老シェークスピア俳優、ドルリー・レーンを探偵役とした「レーン四部作」の第一作。エラリー・クイーン(バーナビー・ロスというべきか?)の記念碑的作品です。 満員電車の中で株式仲買人が殺害される。凶器はポケットに入れられた毒針のついたコルク玉。犯人は誰か?第二の殺人に続き、容疑者と目された同僚もまた殺される。彼が残した左手のサインの意味は? 正直、現代のスレた読者にはすぐ犯人の見当はついてしまうでしょう。ダイイングメッセージも肩すかし気味ではあります。 しかし、すべての事実がつながり犯人が特定される論理の展開は今読んでもあざやか。謎解きのカタルシスは十分すぎるほど味わえます。 良い古典は現代においてもその価値は揺るぎません。本作は推理小説を語る上で必ず押さえておかなければならない一作であります。 なお、本作はあくまで「レーン四部作」の第一作です。これを読んだ後は必ず残りの「Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)」「Zの悲劇 (創元推理文庫)」「レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4)」も読まなくてはなりません。順番通りに読むことも必ずです。 「レーン四部作」をすべて読み終えたとき、エラリー・クイーンの謎解きの末の意外な犯人という推理小説の「型」への狂おしいまでの執念に感動することでしょう。本作はまだその幕開けなのです。 | ||||
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読んだ。面白かった。四十年ぶりの再読だった。 ミステリーは読んでいるが、本格ものはずいぶん久しぶりだった。よく本格ものはパズルに譬えられるが、最近は、いまさら味もそっけもないパズルなんて、とどこかで感じていたような気がする。 ドルリー・レーンの何と個性的なことか。引退した偉大なるシェイクスピア俳優。耳は聞こえなくなったが、驚異的な読唇術で、ハンディをほとんどカバーしている。シェイクスピアの台詞の飽くことなき引用や蘊蓄も、その設定のおかげで自然である。 謎の設定や解明は、言うまでもなく申し分ない。今読んで改めて感じるのは、執筆時のアメリカの青年期ともいえる時期のダイナミズムである。あるいは、いかに小説中のこととはいえ、レーンが警察当局の代理人になるような行為を描いているのも驚きだった。 これまで読んだことのない人には、本書は本格もののみならずより広い意味でのミステリーとしても極上のものであろう。だが、若い頃読んだ記憶がある、という人にこそ勧められる本でもある。自分の中にあるミステリーの基準が再確認され、新たな発見があるに違いない。 | ||||
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読んだ。面白かった。四十年ぶりの再読だった。 ミステリーは読んでいるが、本格ものはずいぶん久しぶりだった。よく本格ものはパズルに譬えられるが、最近は、いまさら味もそっけもないパズルなんて、とどこかで感じていたような気がする。 ドルリー・レーンの何と個性的なことか。引退した偉大なるシェイクスピア俳優。耳は聞こえなくなったが、驚異的な読唇術で、ハンディをほとんどカバーしている。シェイクスピアの台詞の飽くことなき引用や蘊蓄も、その設定のおかげで自然である。 謎の設定や解明は、言うまでもなく申し分ない。今読んで改めて感じるのは、執筆時のアメリカの青年期ともいえる時期のダイナミズムである。あるいは、いかに小説中のこととはいえ、レーンが警察当局の代理人になるような行為を描いているのも驚きだった。 これまで読んだことのない人には、本書は本格もののみならずより広い意味でのミステリーとしても極上のものであろう。だが、若い頃読んだ記憶がある、という人にこそ勧められる本でもある。自分の中にあるミステリーの基準が再確認され、新たな発見があるに違いない。 | ||||
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新約の良さがあまりないように感じるが、読みやすい約文ではありました。この機会に、レーン四部作の新約を期待したい。 | ||||
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新約の良さがあまりないように感じるが、読みやすい約文ではありました。この機会に、レーン四部作の新約を期待したい。 | ||||
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《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。 読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、 ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、 本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の 殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の 内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。 なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために 展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を 存分に味わえます。 また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる 《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。 《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮 レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを みていくべきだと私は思います。 | ||||
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《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。 読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、 ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、 本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の 殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の 内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。 なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために 展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を 存分に味わえます。 また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる 《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。 《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮 レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを みていくべきだと私は思います。 | ||||
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本書で展開される論理的な謎解きは、かの名作「Yの悲劇」をも上回る究極の推理といってよい。ただしそれは、あくまでも本書をパズル小説として見た場合だが。 本書でレーンが指摘する数々の証拠は、まさしくこの人物しか犯人ではありえないということをことごとく論理的に証明するもので、その論理から指摘される犯人にもかなり驚かされる。 しかし、他のレビュアーの指摘にあるとおり、第2の殺人における犯人の行為(まだ生きている被害者を船から投げ落としたこと)は犯人の行動論理としてはまったくおかしなもので、ありえないといってよい。 私は殺人動機には重きを置かないが、犯人の行動論理は重視する。なぜならそれもまた謎解きの論理のひとつであるからだ。 犯人の行動が非論理的である以上、本書は完全に論理的とはいえず、その点で本書はやはり「Y」に較べると落ちる。 | ||||
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本書で展開される論理的な謎解きは、かの名作「Yの悲劇」をも上回る究極の推理といってよい。ただしそれは、あくまでも本書をパズル小説として見た場合だが。 本書でレーンが指摘する数々の証拠は、まさしくこの人物しか犯人ではありえないということをことごとく論理的に証明するもので、その論理から指摘される犯人にもかなり驚かされる。 しかし、第2の殺人における犯人の行為(まだ生きている被害者を船から投げ落としたこと)は犯人の行動論理としてはまったくおかしなもので、ありえないといってよい。 私は殺人動機には重きを置かないが、犯人の行動論理は重視する。なぜならそれもまた謎解きの論理のひとつであるからだ。 犯人の行動が非論理的である以上、本書は完全に論理的とはいえず、その点で本書はやはり「Y」に較べると落ちる。 | ||||
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本書で展開される論理的な謎解きは、かの名作「Yの悲劇」をも上回る究極の推理といってよい。ただしそれは、あくまでも本書をパズル小説として見た場合だが。 本書でレーンが指摘する数々の証拠は、まさしくこの人物しか犯人ではありえないということをことごとく論理的に証明するもので、その論理から指摘される犯人にもかなり驚かされる。 しかし、第2の殺人における犯人の行為(まだ生きている被害者を船から投げ落としたこと)は犯人の行動論理としてはまったくおかしなもので、ありえないといってよい。 私は殺人動機には重きを置かないが、犯人の行動論理は重視する。なぜならそれもまた謎解きの論理のひとつであるからだ。 犯人の行動が非論理的である以上、本書は完全に論理的とはいえず、その点で本書はやはり「Y」に較べると落ちる。 | ||||
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本書で展開される論理的な謎解きは、かの名作「Yの悲劇」をも上回る究極の推理といってよい。ただしそれは、あくまでも本書をパズル小説として見た場合だが。 本書でレーンが指摘する数々の証拠は、まさしくこの人物しか犯人ではありえないということをことごとく論理的に証明するもので、その論理から指摘される犯人にもかなり驚かされる。 しかし、第2の殺人における犯人の行為(まだ生きている被害者を船から投げ落としたこと)は犯人の行動論理としてはまったくおかしなもので、ありえないといってよい。 私は殺人動機には重きを置かないが、犯人の行動論理は重視する。なぜならそれもまた謎解きの論理のひとつであるからだ。 犯人の行動が非論理的である以上、本書は完全に論理的とはいえず、その点で本書はやはり「Y」に較べると落ちる。 | ||||
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エラリー・クイーンの「Xの悲劇」の新訳ということで、思わず衝動買いしてしまった。訳者は「ダ・ヴィンチコード」の翻訳で一躍有名になった越前敏弥。クイーンの文章はオリジナルのセンテンスも簡潔明瞭で、誰が翻訳してもそれなりに、読みやすく出来ているようだ。私がはじめて「Xの悲劇」を読んだのは、今から数十年前のことで、どの訳者のものを読んだのかも定かに覚えていない。今回それ以来の再読である。名作ミステリーはたとえプロットが割れていても、いいものはいい。 本書を読んで再発見したことだが、この事件当時、ドルリー・レーンは、な、な、なんと60歳だったらしいのだ。 クイーンの「悲劇」シリーズは、最終ページの、それも最後の最後に重要なプロットが明らかにされる。本作もその例にもれず、最後の最後の文章に要注目。 | ||||
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傑作として異様に評価の高い「Yの悲劇」より、こっちの方が100倍傑作だと思う。初読の際、手がかりが出ていると思われる部分に赤線を引きながら読んだのに、僕も一番重要な手がかりを見逃してしまいました。解決編で、「あ、そういえば書いてあった」という感じ。やられましたね。 | ||||
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傑作として異様に評価の高い「Yの悲劇」より、こっちの方が100倍傑作だと思う。初読の際、手がかりが出ていると思われる部分に赤線を引きながら読んだのに、僕も一番重要な手がかりを見逃してしまいました。解決編で、「あ、そういえば書いてあった」という感じ。やられましたね。 | ||||
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翻訳ものというのは いつもどこか文章に少なからず違和感があったが、この本は全くそれを感じさせないくらい文章が上手。 ゆっくり読んだのに、解決に結びつける鍵を見落としていた。 後からの謎解きで、ここも あそこもと次々 鍵が出てきていたことに気づいた。w とにかく理論立てて、推理するドルリーレーンの言葉には、最後の最後まで楽しませていただきました。 | ||||
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翻訳ものというのは いつもどこか文章に少なからず違和感があったが、この本は全くそれを感じさせないくらい文章が上手。 ゆっくり読んだのに、解決に結びつける鍵を見落としていた。 後からの謎解きで、ここも あそこもと次々 鍵が出てきていたことに気づいた。w とにかく理論立てて、推理するドルリーレーンの言葉には、最後の最後まで楽しませていただきました。 | ||||
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