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青銅ランプの呪
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青銅ランプの呪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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本作品は、1945年発表で、カーター・ディクスン名義の作品としては、第20作目にあたります。 冒頭に掲げられたエラリー・クイーンへの献辞からも明らかなとおり、著者がエラリー・クイーンと推理小説について語り合い、「人間消失」が魅力的な謎だという結論に達したことから、生まれた作品です。 エジプトの王墓を発掘したセヴァーン卿達。 その遺物のひとつ、「青銅ランプ」を娘のヘレン・ローリングが、イギリスへ持ち帰ろうとしたところ、謎の占い師が、彼女は、呪いにより、自分の部屋に辿り着けないことを告げる。 果たして、ロンドン郊外の邸宅に到着したヘレンは、屋敷へ入った直後、姿を消してしまう。 屋敷内の捜索でも発見されず、外に出た形跡も見当たらない。 一体、どうやって姿を消したのか? 推理小説界の巨匠、エラリー・クイーンとの話し合いの結果生まれたという経緯から、そのトリックにはどうしても期待してしまいますが、正直なところ、あまり期待しない方がよいと思われます。 「消失トリック」としての出来は、いまひとつに感じられました。 しかし、どうやって消失したか、というハウ・ダニットとは別に、「なぜ消失したのか?」というホワイ・ダニットの部分については、なかなか楽しむことができました。 また、1941年発表の「殺人者と恐喝者」では、自伝の作成にいそしんでいた、名探偵ヘンリ・メリヴェール卿が、本作品では自分に関する記事のスクラップ・ブック作りに邁進しているというエピソードが随所に挟まれ、探偵の個性は豊かに描かれていたと思います。 ──そのような訳で、本作品は、カーのファン向けの作品と言えるでしょう。 本格ミステリとしての、「トリックに驚いてみたい」という方には残念ながら、物足りなさが残るのでは。 逆に、ヘンリ・メリヴェール卿の「アクの強さ」に惹かれているのであれば、楽しみながら通読できる作品に仕上がっていると感じています。 | ||||
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カーの作品なら仰々しい設定も当然の事と言えるので、その辺りは、読み手が許容範囲とするか否かに依るだろう。 それよりもこの作品の欠点は、推理小説を読み慣れていてある種のパターン的な物を察知し易くなっている読者には、最初から大筋が予測できてしまう所である。 しかしそれでもなお、ディテールがどう繋がって行くのかという期待感を持ちながら読み進められる点は、評価しても良いのではないだろうか。 根本的な欠陥もあり、高い評価はできないが、最後まで楽しく読めるという点で個人的には好きな部類に入るので、星3つとした。 | ||||
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本書は、作者がエラリー・クイーンと語り明かして推理小説の発端は人間消失にまさるものはないとの結論から書かれたものとのことである。 しかし、その内容たるや陳腐なもので、ヘレンの消失は具体的にどのように行われたかまでは分からないまでも、彼女がどこでどのような状況にあるかは、おそらく誰にでも分かることではないかと思う。 セヴァーン卿の行く末だけは、意外というか良かったというべきか、ではあったが。 | ||||
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本書は、作者がエラリー・クイーンと語り明かして推理小説の発端は人間消失にまさるものはないとの結論から書かれたものとのことである。 しかし、その内容たるや陳腐なもので、ヘレンの消失は具体的にどのように行われたかまでは分からないまでも、彼女がどこでどのような状況にあるかは、おそらく誰にでも分かることではないかと思う。 セヴァーン卿の行く末だけは、意外というか良かったというべきか、ではあったが。 | ||||
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読んでいる間はつらかった~!カーお決まりの「肝心なところで邪魔が入って読者に何も伝わらない会話」も満載で、読書の快楽より義務感をすりおろされる苦痛ばかりが感じられます。しかし!そこはエンタテイナー・カー。トリックが描き出す「事件成立のその瞬間」のビジュアルイメージ、事件の全貌の意外さ(というよりも作者のずうずうしさ)などによって、読後のイメージはなにやら鮮烈なものにさえ思えてくるのです。変な話ですがこの作者って、今風のイラストを満載して軽いタッチの翻訳にすると、まったく違った目で見てもらえるんじゃないでしょうか。乱歩以来の「第四世代目」の読者の誕生を待ちたいところです。 | ||||
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読んでいる間はつらかった~!カーお決まりの「肝心なところで邪魔が入って読者に何も伝わらない会話」も満載で、読書の快楽より義務感をすりおろされる苦痛ばかりが感じられます。しかし!そこはエンタテイナー・カー。トリックが描き出す「事件成立のその瞬間」のビジュアルイメージ、事件の全貌の意外さ(というよりも作者のずうずうしさ)などによって、読後のイメージはなにやら鮮烈なものにさえ思えてくるのです。変な話ですがこの作者って、今風のイラストを満載して軽いタッチの翻訳にすると、まったく違った目で見てもらえるんじゃないでしょうか。乱歩以来の「第四世代目」の読者の誕生を待ちたいところです。 | ||||
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数々の評論家から長すぎると言われておりカー自身もそれを認めている作品。事実、ランプの呪いによって人が消え去るくだりは非常に興味を湧かせるのですがそれだけでこの大部を引っ張れないのも確かです | ||||
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数々の評論家から長すぎると言われており カー自身もそれを認めている作品。 事実、ランプの呪いによって人が消え去るくだりは 非常に興味を湧かせるのですが それだけでこの大部を引っ張れないのも確かです | ||||
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