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鉄鼠の檻
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【この小説が収録されている参考書籍】
鉄鼠の檻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 41~60 3/5ページ
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禅をベースとしたミステリー。 文体は大きく違いますが、内容として、高村薫の「新リア王」と「太陽を曳く馬」を思い出しました。 言葉にとらわれる故に、言葉以外の何かに憧れる、ということでしょうか。 「信仰を科学しても、科学を信仰してもいけない」というのは、両者の関係性を表す言葉として本当に分かりやすいです。 さらに、Whydunit(動機)が秀逸でした。ネタばれになるともったいないので詳述は避けますが、私は納得できました。 総合的に、ボリュームの多さを例によってあまり感じさせない良作ミステリーでした。 | ||||
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箱根の旅館に忽然と出現した修行僧の屍。 仏教、特に禅をメインに据えたミステリ。 釈迦・達磨から栄西、道元を経て隠元隆'gに至る禅宗への 作者なりの整理・解釈が、作品に単なる愛憎・物欲による物語に 収まらない異趣の感を与えている。 | ||||
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妖怪シリーズ第四弾。 ある意味では「姑獲鳥」の後日談並びに解決編とも言えるので、 一作目から読んでいない人には少々辛いところがあるかもしれない。 この巻辺りから長文化と視点の二転三転が増加することが多くなるので、要注意。 あと、迷探偵・榎木津の奇人変人ぶりと関口先生の影の薄さにも拍車がかかってきてる気がする。 特に関口先生に関しては、いると言動に逐一イライラさせられてしまうが、 いないとどうにも物足りなく思えてしまう妙な味わいがあるキャラクターなので、 是非とも出番は削らないでいただきたいものである。 ――箱根の山奥に聳える、京極堂さえ知らない謎めいた古刹。 ――数十年前から少しも成長しない、不気味な女童。 ――警察の必死の捜査を嘲笑うかのように、次々と殺されてゆく僧侶達。 「禅」を中核とする結界で覆われた秘境に、我等が陰陽師・中禅寺秋彦はどう立ち向かってゆくのか。 個人的には、転落を機に意気消沈してしまった山下警部補が、とある人物の死に怒りを燃やし、 捜査の巻き直しを決意するくだりが一押し。 | ||||
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冒頭から1作目『文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)』の久遠寺老人が登場することからも分かる通り、この作品自身が1作目の正当な続編ともいえる内容でした。 しかし、ミステリ作品としての内容はどうなのかなという感じでした。 まず、禅についての解説。 私自身この作品を読むまで、真面目に考えたことがなかったので、この解説が分かりやすいかどうかというのは正直分かりません。仏教用語が飛び交う中での解説は、霧の中での道案内のようなもので、分かったつもりになったようでも、二度目に一人で考えると迷宮にはまっていくように感じました。 次に、殺人トリックと動機。 トリック自体が存在しているかどうか怪しい本作でありますが、どうもあっさりし過ぎている感じがしました。真犯人も予想内というか、そんなところだろうな薄々予感できる人物で、その程度なのかと肩透かしをくらった気がします。動機も釈然としないし(私が作品内の禅を理解しきれていないともいえるかもしれませんが)、ミステリ作品としては凡作だとハッキリ感じてしまいました。 最後に、振袖少女。 さすがに、あれはないでしょうというところで話が終わってしまい、描写が不足していると感じました。エピローグでもいいので、もう少し踏み込んで描いて欲しかったと思います。ただこれは邪推かもしれませんが、京極堂(作者)が挑んだ「禅」というものが小説で扱うには大きすぎる内容だったので、こういった部分が希薄になってしまったのかなという気もします。 全体としては、がっかりした印象拭えない本作品ですが、1000ページ以上の作品でグイグイ引き込んでくる筆力は本物だと思います。ただ、今作品では、作中で不思議なものは殆ど無いのに、例の決め台詞に結びつけようとして強引になってしまったのかなと思います。長々と書きましたが、次回作以降への期待が薄らぐほどの作品ではないので、今後に期待しようと思います。 | ||||
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ネットでの評価は、それまでの作品のクオリティと比較するから、どうしても低くなるみたいだ。 でも、私は面白かった。 少なくとも、デビュー作のテンションは、まだ本作では維持されている。 そして、京極堂と宗教の絡みは、必然とはいえ、なかなかに含みの多いものだ。 本作が本シリーズの分岐点だろうことは、シリーズを通して読んでいると良く分かる。 本作以降の作品は、まず文体が本作後半から終盤でも見られたように、めまぐるしく視点が変わり、それに加えて視点人物が特定しにくくなる。 それがトリックというか、作品の構築に必要なのだろうが、小説としては非常に不親切である。 そして、作品世界を恣意的なものにと、どんどんと傾斜させていく。 だが、本作ではまだ、そのあたりは弱い。 それが、本作では作品世界へののめり込みを容易にしている。 それゆえ、本作は以降の作品より、中身が濃い。 詰め込まれている情報は膨大だが、しかし、割とすんなり頭に入る。 それは、視点がある程度はっきりしているためだろう。 相変わらずテーマは陰惨である。 それはミステリとしては、ある意味、仕方のないことではある。 そして、少々救いのないラストもまた、宗教との対決ということでは、仕方のないことではあるだろう。 読み応えのある、そして読後の達成感もまた、まちがいのない傑作である。 | ||||
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この本は推理小説として批判する人が多い様ですが筋違いだと思います。 本のジャンル分けはあくまで便宜的なものです。 山中の禅寺で起きた事件 奇怪な結末 この物語の醍醐味は謎には有りません 登場人物達の囚われた意識の檻ひょっとしたら私たちも・・ それを払い落す事それがこの伝奇譚の醍醐味です。 京極先生が一番「凄味」を込めて書いた伝奇譚だと思います 面白かったです。 | ||||
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中身なし 仏教問答は 未熟 参考書としては まあまあ 内容は お粗末過ぎる 横溝せいしの 作品と時代が同じなのが おもろいけど 長いだけのはなし お粗末 この方のは 4つほど 読みましたが 全作品 再読に耐えない 刑事コロンボのほうが はるかに いい作品だ(^_________^) 長いだけが とりえの 作品群です鯛 | ||||
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圧巻という言葉がふさわしい(氏の書はどれも量的にそうではあるが)京極夏彦の京極堂シリーズ第4冊。 これまで以上に分厚い本書は文庫で6センチもの厚さです。 長い、長すぎる、深い、でありながら面白いので、宗教をモチーフにした難解な部分があるにも関わらず飽きずに最後まで楽しませてくれます。 宗教を、しかも古典宗教を題材にしたミステリーというのは、その危うさからして、なかなかお目にかかれないものだとは思いますが、本作が孤高の一冊になることは明らかでしょう。 禅とはなんたるか。生きることとどう関わってくるのか。 生きることが即ち修行であり、生きていることが悟りなんだよ。ただ足ることを知る、それだけでいいんだ。 作中で京極堂が語るこの一言が端的にそれを表しているように感じます。 禅についても、宗教一般についても、あまたの書物がありますが、本書はそのどれよりも的確でわかりやすい入門書になっていると思います。著者の研究ぶりたるや恐れ入るところです。 難題に取り組みながらエンターテインメントとして昇華させる筆力たるや、日本文学界に誇れる一人ではないかと思います。 読後は、寺院を観に行きたくなります。 深い深い禅宗のほんの先っぽを見た、そんな気分になれる一冊です。 | ||||
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今までと少し序盤の雰囲気が変わってますが、面白かったです。不気味要素も、・成長しない迷子・森をさ迷う振り袖の童女・あぐらをかいた状態でいきなり現れた死体・地図に無い寺等満載です。狂骨に続き話が難しいです。内容に宗教の宗派が大きく関わってきます。てか漢字が読めない(笑)ただ、今までと比べるとオチが読みやすかった気がします。 | ||||
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7,8割まで事件の真相に迫れるのだけど、残りの部分がどうしても分からなくて つい読み進め、他のことが何も手につかなくなる京極堂シリーズ第4作です。 今回も異常な厚さです。撲殺事件の凶器になりそうなくらいです。 まあ、血の滴るミステリー小説というのも洒落にならなくていいかなあなどと思いますが、 こんな面白い本に血をつけて汚すなんて、そんなもったいないことはしません。 京極堂の解明の場面は100ページくらいですが、ここは本当に面白い。 毎度のことながら、人間の業の深さ、 あるものにとらわれた人間の悲しさを考えさせてくれます。 禅について語る場面では、解説でもふれられているように、 やや読者置いていき気味ではありますが、禅の歴史、知識をたくさん授けてくれます。 知識だけでなく、仏教の「悟り」についての解説も素人にわかりやすく教えてもらえます。 この部分、本当に勉強になりました。 作者がどれだけ勉強したか、また、どれだけ創作意欲が高いかを 十二分に感じることもできます。 禅の解説だけでなく、解明の章に入る前に、 禅の問答(公案というらしい)がいくつかかかれます。 それを読んだ時に「びびっと」きました。 飛ばさず読むことをおすすめします。その先がさらに面白くなります。 読む楽しさを存分に味わわせてくれます。傑作です。5点しかつけられない。 | ||||
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シリーズ第4弾。 今回は更に厚みがまして約1,400ページにも渡る大長編となっています。 今回のテーマは「禅」! 舞台は箱根の山奥、明慧寺。 登場人物はとにかく坊主が多いです。 坊主、坊主、坊主、坊主、坊主・・・・また坊主(笑) しかし、ストーリーの構成は過去3作を含めても最高の出来ではないかと思います。 シリーズ4作目にして最もミステリーらしい作品になっています。 容疑者は皆坊主ですが、最後まで目まぐるしく状況が変化し、ラストに明かされる真実には驚愕させられます。 難解な漢字の専門用語が非常に多く登場しますが、相変わらず美しく読みやすい日本語のおかげで、1,400ページもの分量にも関わらず、すんなりと読み進めることが出来ます。 薀蓄も相変わらずいい味出しています。 難解な「禅」を京極堂がいつもの調子で説明してくれるので、「解説」にも書いてあるとおり、そこらの入門書よりも良質な禅の解説書にもなり得るほどです。 仏教・禅の専門用語が多いため、難解といえば難解かもしれませんが、丁寧に読んでいけば必ず付いていけます。 大学受験で日本史を選択していた人はやや有利かもしれません。 それにしても、毎度のことながら京極夏彦氏の博識ぶりには驚かされます。 禅という奥の深くて難解なものを題材にして、これだけ面白いミステリーを書けてしまうなんて凄いという他ないです。 | ||||
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百鬼夜行シリーズ第4弾は箱根山中の謎の寺院にまつわる殺人事件。次々に殺されていく禅僧。関係がありそうで、誰でも犯人になりそうな状況下、禅寺という世間常識の通用しない異界での事件に翻弄される警察。その結界の中の砂上の楼閣が京極堂によってあばかれ、がらがらと崩壊してゆくそのストリー展開には感心させられます、禅は知っているようで、全く未知の世界であったことが新鮮でした。今回は第1作とも関連があり、ファンにはおいしいところです。迷探偵榎木津も大活躍。楽しめた作品でした。 | ||||
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今作の中枢には、常人の見解や知識では推し量れない程の禅や宗教の来歴がたっぷり盛り込まれています。それが京極夏彦氏作品の魅力とは思いますが、まずその説明が相変わらず長く、宗教関連に興味が無いと厳しいかもしれません。しかしその蘊蓄に躓き適当に読み進めてしまうと、結末が腑に落ちないものになる可能性は高いです。勿論それ以外、辞書なみの厚さも苦にならない程に今回も、登場人物や情景の描写はとても素晴らしいです。京極堂や関口等の主要人物はさらに奥深く作り込まれ、新たな仲間(?)益田刑事が加わり、久遠寺院長が再登場と、兎に角役者には事欠きません。舞台設定も、雪に覆われた山奥にある謎の寺院に不信な僧達、そこに現れる不気味な少女等。いくらでも話が広がりそうな骨組となっています。なので、シリーズ通して読んでいる方には十分満足出来る内容ではないでしょうか? | ||||
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雪の温泉宿の庭に忽然とあらわれた僧の遺体。 それは、連続する不可解な殺人事件のはじまりでした。 舞台は、山の中にある「知られざる禅寺。」 取材にきた雑誌記者たちの前で、次々と僧達が殺されます。 警察も、修行僧達の独特な対応に捜査が混乱。 たまたま、古書の鑑定のために近くに来ていた京極堂や小説家の関口が事件にまきこまれていきます。 雪の寺の描写の巧みさや、禅についての中善寺の解説が面白く、とても楽しみました。 | ||||
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禅について、よく書かれています。ともすれば見失いがちな本文も、再三手を変え品を変え説明してくれます。そこがくどいと思われるところかもしれませんが、私には大変助かりました。読み終わった後は「禅でおなか一杯」そんな気分になります。 他の方も書かれていますが、僧侶の名前がたくさん出てきます。苗字であったり、なかったり。禅系統の説明のところでもそうですが、メモ用紙片手にまとめながら読み進めるとわかりやすいかと思います。(おお、これかぁ!と鳥肌が立つときもありました。) 登場人物一人ひとりがとても映えています。過去の作品の人物の意外な活躍ぶりに目を見張るものがあります。 前作に比べ、憑き物落しの部分が短いようですが、うまくまとめてくれます。京極堂に全てを任させていたら、もっと丸く収まっていたのかな、と思います。 決して読みやすい本ではないですが、シリーズ通して読んでいるともっと深く楽しめると思います。(人物のつながりや、過去の出来事など。)でも、知らなかったら知らなかったで、今川君の目線で楽しめます。 関君は、全く何やってるんだか…、は、読み終わった直後の正直な感想です。 | ||||
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作者の意図は解らないけど、純粋な推理小説が読みたい人は、京極作品は避けたほうが良いのでは?と思います。 京極さんは従来のミステリーの定説をわざと壊そうとしてるように感じます。(反則っぽいこともかなりアリだし) 主体がころころ変わって、それが誰だか不明だったり、登場人物が前触れなく前後不覚に陥ったり、読者をよく混乱させてくれます。(そのイライラでつい先を読みたくなるのですが) 本作は好きな作品でしたが、あまりに長いので(いつものことですが)走り読みしかしてませんでした。 改めて読み直してみて、やはりこれは京極さんが書いた「薔薇の名前」かな?という印象を強くしました。 エーコの「薔薇の名前」は昔に読んだものだから記憶が定かではありませんが、〈孤立した寺院・不可解な僧侶の連続殺人事件・宗教の歴史や確執・鍵になる本の存在・坊主を惑わす女性や衆道〉等々、登場するキーワードに類似点が多いように感じます。 「薔薇の名前」では坊主がなぞ解きをしますが、あえて禅の僧侶に畑違いの陰陽師である京極堂を相対させるところがなかなか面白い。破天荒な探偵も僧侶に負けてないところが気持ちいい。 禅の「さとり」というものを+αの知識として楽しむならもってこいかと思われます。(純粋なミステリーを好む人には、こういう予備知識的なものはかちょっとどいかも) 本作が好きなら「薔薇の名前」にも挑戦して欲しいですね。 | ||||
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私が京極道シリーズの中で一番引き込まれた冒頭が この作品です。 実際、僧侶の人間関係とか動機は理解できない部分も ありますが、それを読者に納得させるようにページを たくさん使い丁寧に叙述されています。 日本仏教の薀蓄は、レビューに書かれている方も多いですが、 非常に分かりやすいです。 変にパターン化しないのが、このシリーズの良さだと思いますが、 この作品もあっと驚きます。 | ||||
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シリーズ第4弾である今作は仏教、それも禅宗がテーマである。 個人的にはシリーズ中、『魍魎の匣』に次ぐ面白さだと思うのだが、おそらくこの作品は京極堂シリーズが好きな人でも好みがわかれるだろう。 まず、見た目からすぐ判断できるように、とても長い。 そして単に長いだけならまだしも、扱う内容が上記の通り「禅」なので、 興味を持てない人は読んでてただしんどい部分がかなりあると思う(笑) 逆にそれが禅や宗教に興味がある人だと面白いことしか書いていない、と感じる程の出来。 禅だけでなく、寺院で生活している人の生活がリアルに描かれているので、本作を読んだ後、京都や高野山をまわると余計に風情が理解できるようになった、と感じたぐらいだ。 文庫版の解説は、禅を本格的に研究している方が書いているのだが、それによると 京極堂の(つまり京極夏彦氏の)禅の本質についての理解は、正にその本格的な禅の研究者と 同じぐらいのレベルまでに達しているらしい(笑) 確かに、つまらん禅の解説書を読むよりも、本作を読んだ方が絶対にわかりやすいと思う。 つまり、これだけ面白い上に読んだ後は禅の本質が理解できてしまうという、(人によっては)嬉しい副次的効果を本作は持っているということだ。 個人的にはもっとそこに焦点が当てられて、もっともっと本作が評価されても良いんじゃないかなあと思う。 何度でも何度でも読みたい。 | ||||
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ミステリーが好きなだけの人にはイマイチだと思います。 というか、キャラがの魅力が完成されていなければとても読み続けられませんでした。 禅自体が難解であり、それにまつわる膨大な知識を膨大なページ数に詰め込んだ結果 娯楽作としてはギリギリのラインの話運びになってしまったようです。 このシリーズは1作目から順番に読んでいるのですが、 もともとミステリーとしてはわりと強引なところがあったので、さほどそこには 期待していませんでした。 それにしてもこの作品はしんどかったです。 キャラが完成された箱の中での冒険なのかもしれませんが、ちょっと長すぎました。 次の作品もこの調子でしたら、このシリーズからリタイアしようと思います。 | ||||
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ほとんどの知識は、マンガとミステリ小説から学んだ。 それ以外に知識の吸収のしようがない、と思う。 薀蓄たっぷりの京極堂シリーズは、う〜〜ん、こりゃあミステリではなくマンガだろう。 しかもギャグマンガだ。 理屈を操るギャグ。 哲学の深遠はギャグマンガに通じるものがあるので、什麼生説破が理解できなくても、その感覚を味わえればいいと思う。 つーか、理解できるか!こんなもん! 全然、理論になってない。読んでて苦痛を感じるくらいでした。 ・・・・でも、それが京極堂だから。 壮大なる暇つぶし。 それにしても、解決シーンの京極堂の登場を読むと常に、必殺のテーマが流れてしまう。 おもしろすぎる。 | ||||
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