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鉄鼠の檻



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鉄鼠の檻の評価: 8.00/10点 レビュー 5件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(8pt)

鉄鼠の檻の感想

百鬼夜行シリーズの中でも読み易かったと思います。本屋の京極堂が言葉で表すことのできない悟りの世界へ尊敬や畏怖を持って挑む…。禅の世界を堪能したと言った方がよいでしょうか。
「生きることこそ修行なり」。悟ろうなどとおこがましいこと考えたりしませんが、日々を大切に生きることが大切だということが、随所に出てくる公案に共にいどむことでじわじわとしみてきました。
「京極夏彦さんって何者~⁉」

はつえ
L7BVQMDY
No.4:
(10pt)

まさしく檻

他の方のレビューにも書いていましたが、犯人探しの推理はやや薄い。しかしタイトルの「鉄鼠の檻」とは?がラストで見事なミステリーに。面白かったです。

部長
SGEH53OQ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

「雪の山荘」ならぬ「雪の山寺」が舞台の連続殺人事件

『百鬼夜行シリーズ』の中でも特にブ厚い、文庫版で1300ページ超のボリュームの大作です。

舞台は雪山の奥深くに、時間を忘れたかのようにたたずむ禅寺、「明慧寺」。
そこは地図にも寺院名簿にも記録は無く、日本中の仏閣は全て知り尽くしていると言っても過言ではない京極堂ですらその存在を知らないという「幻の寺」だった。
寺では多くの僧たちが日夜修行の日々を送り、外界とは隔絶された独自の「社会形態」が構築されていたが、突如僧たちが次々と異常な形で殺害されていく事件が起こる……

今回も作者の知識量に感服させられます。
「禅」や「仏教の宗派」などについてとりあえずさわりだけでも理解したいなら、この本を読むのが一番ではと思ってしまう一冊でした。
登場人物たちの文字通り「禅問答」的なやり取りも非常に読んでいて面白かったです。

また、これまでの同シリーズ作品同様、題材はシリアスかつホラー調でありながら、個性的な登場人物のやり取りは、随所にユーモアも効いていて相変わらず楽しいです。
このシリーズのレギュラーキャラでは、自分はやはり榎木津が一番好きですね。もうこの人が登場してるだけで無条件に面白い!

舞台が物理的に完全に外界と隔絶されているわけではなく、警察の介入は普通に行われているため、クローズドサークル作品という括りには当てはまらないですが、社会的に外界から孤立した禅寺という空間や、次に誰が殺されるのかという恐怖感など、物語の雰囲気的にはクローズドサークル的な楽しみ方も出来る一作でした。

しかし、本格ミステリという観点で見ると、長さに関係なく物足りないです。
特に何かトリックが弄されてるわけでもなければ、犯人もロジックの元導かれるわけでもなく、理屈で言えば「誰が犯人でも良かった」形だった気がします。

改めてこのシリーズは会話や薀蓄や雰囲気をゆるりと楽しみながら読んでいくもので、「長いけどがんばって読もう」などと考えず、読みたい人が読みたいから読むべきだと思いますね。(まぁ本来それはこのシリーズに限ったことじゃないんですが)


▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.2:
(6pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

実は結構格差友達な2人

千鶴子と雪絵はなぜ仲が良いのだろうか。関口は2人まとめて「変な亭主を持った哀れな妻達」と言っているが、どう考えても哀れ度は雪絵の方が上だろう。
男としての格も甲斐性も外見も中禅寺の方が上。経済状態も潤っているとまではいかなくとも、千鶴子が家事の合間に陶芸を習おうとしているくらいだから関口家よりはよっぽど良いと思われる。しかも関口は鬱病持ち。(現代ならともかく近所にバレたら狂人扱いされかねない)
つまり千鶴子と雪絵の間には歴然とした格差があるのだ。女の場合、格差のある人間同士が親友になるというのは殆ど無いはずなのだが…。作者が男性だからこういう人間関係が書けるのだろうか。既婚のくせに女に夢見すぎだよ京極くん。男キャラは榎木津以外に美形がいないのに女キャラは実年齢より若く見える美人ばっかりだし。
作者が女性だったら絶対に雪絵の千鶴子に対する妬みや妬む自分への嫌悪とかを書いていたと思う。

ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

鉄鼠の檻の感想

シリーズ第4弾。お坊さんと少女の物語。幻想味と本格推理、蘊蓄の三重奏!魍魎の次に好きです。

ジャム
RXFFIEA1

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