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狂骨の夢
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【この小説が収録されている参考書籍】
狂骨の夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 21~40 2/3ページ
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京極堂シリーズの3作目ですが、前作『文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)』に比べると残虐色が薄められ、宗教色のドロドロとしたものが漂う作品になっていると思います。 内容も、小説は文章で描かれる世界であるということを最大限に利用したミステリが展開されており、流石だと言わざるをえません。新規登場人物もそれぞれ良い味がでていました。 しかし、世界観でいえば『魍魎の匣』の方がよく演出されていたと私は感じました。 | ||||
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今のところシリーズで一番、宗教歴史あらゆる知識が詰め込まれてる感じがした。 彼女が今を生きることを示した最後はスカッとしたものです。 皮肉にも作中の彼らが目指した宗教の理に達していたのは彼女だったのかもしれません えのさん、どんどんおかしくなっていく | ||||
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最初から最後までとてもおもしろかったです。あまりのおもしろさに時間を忘れて一気に読み終えました。ページ数が多いので読み応えがありさらには設定の内容が細かく密であるのでまったく興味が尽きなかったです。ぜひみなさん読んでください。おすすめです。次は第4弾読みます。 | ||||
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みなさんが同じくして朱美さんの魅力を絶賛してますが私も同じです。伊佐間さんとの会話がすごく『粋』な感じがして すごく引き込まれた。宗教的な背景もすごく研究されていて目からウロコでした。実は京極さんの作品はこれが初めてで…文庫本にしてこの分厚さに惹かれて読んでみたのです。退屈な部分はなかったですね。それぞれの心の中の葛藤とか 苦しみ 混乱も丁寧に描かれていて… また別の作品も読んでみたくなりました。元精神科医降旗の心情も 知識も素晴らしかったです。4個半というのが 正直な感想です。 | ||||
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様々な事件がバラバラで脈絡がなさそうに登場しながら、最後は一つに収束していく・・・。京極ワールドの真骨頂であると思う。本作もまさにその真っ只中だ。劇中に登場人物たちが、すっきりしない・・・早く解決してくれ!混乱する・・・という心境を語るが、読んでいるこちらも登場人物に同化して、まさしくそんな気になってくる。その気持ちがこの分厚い本を一気に読ませる原動力になっているのは言うまでもない。京極堂シリーズの中では地味な方だと思うが、読み終わった後、またしても読まされた!やられた!と思える傑作であると思う。 | ||||
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京極堂シリーズ第3作です。 今回は広げられた大風呂敷が見事に一つに収斂していく感動的なラストでした。 しかし、とにかく分厚い。 前作、前々作に比しても、かなりのボリュームが蘊蓄に費やされます。もちろん、興味深い蘊蓄なのですが、それにしても重たい。重さを感じさせない筆力に支えられているとはいえ、本作においてはもう少し割愛できたのではなかろうか。事件数も一つや二つ減らして再構築することも出来たように思われる。そうしてもこの面白さは変わりがないと思ってしまう。ちょっと刺激が強すぎたように感じます。 前作で過去に既読であったことを思い出して愕然としましたが、本作においては初見でした(たぶん)。前作までの予定調和は起こらなかったわけですが、ぐいぐい引き込まれるリーダビリティは見事ですね。何となく私には3部作がこれで終わったように感じられたのですが、まだまだシリーズは続くのですよね。次作を読んでないので推測ですが、本作で一つの節目になったような気がします。さて、当たっているかどうかは、次作「鉄鼠の檻」でわかりますね。楽しみです。 | ||||
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姑獲鳥の夏・魍魎の匣ときて、3作目となる京極堂シリーズ。 この作品は私が読んできた3作品の中で一番読むのに時間が掛かった。とにかく読み辛く、物語の中に入るのに苦労した作品。しかし読み終えれば、凄いと感じる。 今までの作品で最も衝撃的なラストだった。 今までの結末でも「なるほど、そうだったのか」と思うが、今回は「なんてことだ!!」という感じだった。なんという伏線の張り方だろうか。そして風呂敷のたたみ方が上手い。 あんなにもゴチャゴチャしていたものが最後にはスッキリと収まるのだから流石だとしか言いようが無い。 最後の終わり方も素晴らしい。夜中の真っ暗居場所での憑き物落としから、朝焼けの終局。狂骨の夢からの目覚めなのだろう。 もう一度しっかりと読み直したい。 | ||||
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宇田川朱美は異常な夢を見る。海の中で自分の体が崩れ、骨だけになっていく…。 山育ちであるはずの自分が、あたかも海の近くで育ったように、波の音を懐かしんでもいる。 そんなことは「あるわけない」から精神が悲鳴を上げる。錯乱する。 幼い頃から見る奇妙で淫靡な「夢」に苦しめられる、元精神科医で教会の居候、降旗。 少年時代と、牧師になってからの体験からある「夢」を抱く牧師、白丘。 そんな3人に、ある事件が絡みついてきます。 逗子の海に金色髑髏が姿を現し、次に白骨化した髑髏、さらに、生首が発見されます。 実はこの髑髏と、冒頭の3人はつながりがありますが、それをつなげるピースが見えにくい。 ついつい様々な思考実験をするはめになり、頭をまた使わせてくれます。 前作より謎めいています。夢という頭の中だけにあるものがが頻出するため、 よりそう見えるのかも知れません。 京極堂、木場、榎木津、敦子、関口、伊佐間以外の主要人物は みな何かの形で「夢」をもたされています。 (夢に「とらわれて」といってもいいかもしれない。) それを京極堂が看破し、「落とし」ていきます! そこはいつもどおり痛快なのですが、宇田川崇さんがあまりに報われないのです。可哀想。 キャラクターでいうと、今回「朱美さん」がとにかく艶っぽい話し方をしています。 この人好きです。 会話での「ン」の使い方がいいのでしょうかねえ。(←伊佐間風にしめてみた) | ||||
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京極堂シリーズ第3弾。 ミステリーとしては前2作よりも凝っていて良くなっていると思う。 薀蓄もフロイト・ユングといった心理学などが出てきて、京極さんの知識量には驚くばかりです。 中盤までは話が進むごとに謎がどんどん膨らんでいき、一体これをどう解決するのか?と思わされますが、京極堂が“憑き物落とし”に入ると一気に収束しました。 後半はややエロティックな気がしました^^; | ||||
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死んで首を落とされたはずの夫が、生き返って家にやってくる。 教会に相談に来た女が仰天するような告白をする。 その告白を聞いた牧師と元精神科医は、それぞれ自分の「トラウマ」と対峙せざるを得なくなり煩悶する。 告白を聞いた元精神科医は、木場刑事と榎木津探偵の幼馴染だった。 たくさんの事件と謎が詰め込まれていて、読んでいてあきさせません。 また、本ならではのトリックがあって最後の事件が収束していく様に 「ああ、そうか」 と膝をたたきました。 これだけ厚いのに混乱しないで面白く読み薦める事が出来るのにも感心しました。 面白かったです。 | ||||
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前作最後の最後でおいしい所を掠め取った伊佐間君が今回は結構登場します。 お馴染みのメンバーが出てくるまでしばらくかかるのと、精神分析に精通していないことで、なかなか読み進めるのに時間がかかりました。また、古事記など日本史がわかったほうがさらに読みやすいかと思います。 前回前々回の事件よりそんなに日の経っていない話ですので、それらを読んでいたら、ますます楽しめる作品ではないでしょうか。 今回はある程度読んだ人なら想像のつく展開かと思いますが、それでも、京極堂の憑き物落しは必見の価値はありました。 | ||||
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京極シリーズは1作目の【姑獲鳥の夏】から順番に読んだ。本作【狂骨の夢】はシリーズ3作目。 今回は冒頭から文章の情景が、音が頭に浮かび気がつけば読んでいる私自身も夢を見ているのか分からなくなった。 厚さ900ページ強の本の半分あたりで漸く主人公・京極堂が出てきて話が一気に加速!!もう止まらない!読んでいるうちにジェットコースターに乗って揺さ振られまくるような感じで物語に振り回され、わけが分からなくなった所に【京極堂による必殺の憑き物落とし】により前半の長〜い前置きと複線が一つ一つ結束し、一本の糸が見えてくるという感覚は今まで読んだ本の中では体験できなかった。まさに夢を見ているようだった・・・。 今回は本当に壮大な話だった。もうあっけにとられる程に壮大! あと、物語に出てくる朱美さんという女性が、非常にさっぱりして芯の強い良い女。こういう人は惹かれるね〜。 | ||||
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この作品から西洋の人文の薀蓄の多く出てくるようになります。 3作目で登場人物のキャラクターがきっちり固まった気がします。 この作品のオチはミステリーをよく読まれる方は途中で気がついて しまわれるかもしれませんが、よくできています。 ある意味3作目にして、ようやくミステリーらしいオチをつけた、 という感じでしょうか。 このオチは、ちょっと映像化はしづらいかな‥ | ||||
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実に多様なテーマを扱う京極作品だが、本作は宗教はもちろんのこと、フロイトの精神分析 までもが出てくる。これまでの作品にも心理学的な要素を含む記述は出てきたが、本格的なものは本作が初めてだろう。 評者は精神分析に明るくないので、本作での精神分析についての説明が正しいのか そうでないのか(京極夏彦氏が精神分析まできちんと理解しているのかどうか)までは わからないけれど、実際にある程度精神分析を学んだ人が読めば、素人が読むよりも また違った面白さがあるのではないかと思う。 シリーズ中、この『狂骨の夢』が一番好きだ!!という人はあまり聞いたことがない。 それはもちろん、他に魅力的な作品が多くあるからだろうが、精神分析やそれについての 伏線の張り方がちょっとだけ難しくて、すんなり面白さが伝わってこないところにも あるような気がする。また、「狂骨」という妖怪自体が他の妖怪シリーズで扱われている妖怪よりも理解しにくいというところにもあるかも(これは流石にないか笑)。 個人的にはもっと評価が高くても良いと思うし、非常に良くできた話だと思っている。 秀作。 | ||||
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この著者は伏線の張り方がとても上手い!あらゆるところに巧みに伏線が張ってあるので一度最後まで読んでしまって納得しても、もう一度読むと気付いていなかったヒントが隠されていたり、新しい発見があったりと、とても楽しめます。 バラバラだと思っていた話が繋がっているという奇想天外なところも良いです。 ミステリとしてだけでなく、ストーリー自体も面白いのでアンチミステリという方でも楽しめると思います。 今作では伊佐間が初登場します。 このシリーズでは魅力的なキャラクターもひとつのセールスポイントですが、彼は関口とは違ったマイペースさと抜けた感じが魅力だと思います。 今作でも結構重要な活躍をしています。 榎さんもあいかわらずの破天荒ぶりで笑わせてくれますし、京極堂はやはり京極堂です(笑) 彼の名台詞がまた増えます。 おすすめです。 | ||||
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京極堂シリーズ第3作。969ページ。京極氏の知性爆発の傑作である。 全体のプロット構成の見事さもさることながら、それを包み込む宗教学と心理学の知識の深さがこの作品を恐るべきレベルに引き上げている。メインの京極堂や榎木津を最後の方に登場させるやり方もなかなかだ。この作品を文庫化するのに400ページ以上加筆したらしいが、ほんとに1ページ1ページに妥協という物がない濃密さだ。 読み終わって人間というもののを考え直してしまう作品である。 | ||||
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私の愛読書のひとつが、京極氏の妖怪シリ−ズです。ふわふわした文体と、まるで夢の中にいるような話運びで一気に小説の中に入り込んでしまう。今回も想像を絶する結末が待ち構えており、乱歩なんかを好む方にはお勧めできます。 | ||||
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「京極堂」シリーズの第3作。前2作の成功で作者も余裕が出て来たのか、本作は話のスケールが雄大で、筆致も伸び々々とした素晴らしい出来となっている。 数百年間、脈々と続く隠された神事。それが現代の不可思議な殺人事件と有機的に繋がる構想の壮大さが見事。また、事件の渦中の奇矯な人物だけでなく、ワキの人物に到るまで描写が悠然となされ、作品に落ち着きを与えると共に、物語のスケールの大きさを際立たるのに役立っている。 個人的にはシリーズの最高作は「絡新婦の理」だと思うが、それに継ぐ傑作だと思う。 | ||||
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前のニ作に比べると、ややインパクトは薄いかもしれません。前作が原色だとするとこれは淡色という感じでしょうか。 しかしながら、より民俗学ミステリーとしての魅力は満載な作品と言えます。髑髏がモチーフとしてでてきますが、事件そのものは、「魍魎の匣」に比べると救いようのないようなグロテスクな暗さはないです。 朱美と民江に関する種明かしは、まったく予想していなかった展開で、 「いや〜、そうくるのかね〜」と扇子で頭を叩きたくなるようでした。 よい意味で自分の推理が外れたことが新鮮でしたね。 陰鬱な事件が繰り広げられる推理小説の世界の中で、魅力ある女性の登場人物というのは常に物語の中に光を与えてくれるポジティブなものの象徴だと思うのですが、この朱美はとりわけそういった印象が強かったです。(私としては松雪泰子さんのイメージで定着してしまいました。) | ||||
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京極さんの作品は、登場する「女性」が毎回とても魅惑的です。 「実在するのなら一度会ってみたい!」と強く思わせてくれるような人ばかり。 つまり人物の描き方や物語の設定に、いかにリアリティーがあるかということでしょう! 文章は決してむつかしくなく、時折、質の良いメルマガでも読んでいるかのような錯覚に陥るほど「現代的」です。 この作品では、実は「文字を読む」というその行為自体にトリックが仕掛けられているんです。 田中麗奈さん言うところの「京極さんの不思議な世界」は、読む人に知的な至福感をもたらしてくれます。 「狂骨の夢」はそういった点で言うと、僕にとっては前2作を凌ぐお気に入りの物語となりました。 | ||||
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