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死者の部屋



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【この小説が収録されている参考書籍】
死者の部屋 (新潮文庫)

死者の部屋の評価: 3.17/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(2pt)

確か・・・

しばらく前に購入し読んだものなので、内容自体はよく覚えていませんが・・・確かインパクトはありました。が、私の好みの内容ではなかった気がします。グロかった気が・・・・1度読めば、もう繰り返し読む気にならなかった気がします。
死者の部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死者の部屋 (新潮文庫)より
4102167714
No.5:
(2pt)

面白くない

確かに引き込まれて読めます。でも糖尿病の女の子がどうなったかとか明らかにされず、途中で話が飛んでしまったりするので謎を抱えながら読むことになります。
話も気持ちの悪い描写が続くだけで、謎が多く読み終わった後もスッキリしません。

続編で主人公の謎などが明らかになるらしいですが、あまり読む気にはなりませんね。。。
死者の部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死者の部屋 (新潮文庫)より
4102167714
No.4:
(4pt)

映画「スマイル・コレクター」の原作です。

「羊たちの沈黙」のような味付けの犯罪ものです。
少女の身代金目的(と思われた)誘拐と、その身代金を持った少女の父親を轢いて金を持ち逃げした二人組の男たちのストーリーを筋として、それを追う警察組織の末端にいるリューシーというシングルマザーの巡査長の物語です。
誘拐班の衝動のなぞ、2人組の仲間割れ、そしてリューシーの明かされない過去が複雑に絡み合って大団円に向かうのですが・・・。
 それこそネクロフィリアの場面は気持ち悪いのですが・・、そのネットでの渉猟が現実的であり、いっそう恐怖をあおります。
死者の部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死者の部屋 (新潮文庫)より
4102167714
No.3:
(3pt)

醍醐味は剽窃の度合い

「羊たちの沈黙」と「サイコ」の原作と映画版からの影響が非常に強く、読み始めてから「犯人は誰か? 被害者の運命は?」という問いと同じくらい「作者はどこまで(上記二つの作品)を剽窃するのか?」という問いが強くなります。「クラリス」という名前の登場人物を出したりしている点で、作者はこの創造的な剽窃のプロセスを楽しんで書いていることがわかります。

先行作品へのオマージュ的要素が強いために、中盤からだいたい結末が見えてきてしまうということで辛めの採点ですが、心理ものの現代ミステリーというジャンル内での作品と作品の関係、影響の度合いなどについて興味のある読者には特におすすめです。
死者の部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死者の部屋 (新潮文庫)より
4102167714
No.2:
(4pt)

歪んだ現代社会の病巣を抉る‘狂気のサイコ・クライム・サスペンス’

フランス・ミステリー界期待の新鋭ティリエが2005年に発表し、本国で絶賛され各種ミステリー大賞を受賞の後、既に映画化もされた話題の出世作です。本書をジャンル分けすると、サイコ・サスペンスとクライム・ノヴェルが合体した物語といえるでしょう。一読して気づいたのは、良い悪いは別にして如何にも現代社会に生きる我々が経験しそうな犯罪事件が扱われている点で、狂気の精神異常の世界が描かれてはいますが悪魔崇拝だとかオカルトの方向には行かず、ある意味リアリズムに徹していて、決して荒唐無稽な領域には踏み込まない作者の著作に対する姿勢を感じました。一時期非常に流行したサイコ・サスペンスは、犯人の意外性にこだわり過ぎて不自然で強引な作品だらけになり衰退しましたが、その意味では本書は最後まで極めて正統的で信頼が持てます。物語の展開としては、深夜の国道で偶然にも身代金を運ぶ父親を轢き殺してしまい大金を手に入れた失業者の男二人と、《けだもの》と描写される異常殺人者と誘拐された少女の行動、幼い少女の誘拐殺人犯人を追う捜査陣とを交互に描く手法を取っています。読み所はヒロインの双子の母リューシー巡査長が事件に興味を惹かれ、密かに異常犯罪を研究して来た成果を発揮して、的確に犯人像を割り出しおぞましい異常心理を暴き出す所でしょう。著者の本領は、腐臭が匂ってきそうで思わず嘔吐しそうになる‘死者の部屋’の描写と、人間にはこんな残酷な事が出来るのだという恐ろしさをリアルに実感させる筆力です。犯人がさほど狡猾でもないのに警察捜査が鈍く思える点や結末が常識的過ぎて面白くない所は物足りませんが、強烈なサスペンスを持続して470数頁を一気に読ませる力量は流石だなとは思います。1973年生れでまだまだ若い著者の今後の活躍に期待するとして、気になるヒロインの秘密が明かされる本書の続編「幻の記憶」の紹介を楽しみに待ちたいと思います。
死者の部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死者の部屋 (新潮文庫)より
4102167714
No.1:
(4pt)

既出現代スリラー映画に似ているが、ゴシックとノワールなスパイスもまったりと

舞台はフランスの最北端、ドーヴァー海峡に面した工業都市ダンケルク。
クリスマスも近い12月の深夜、失業中の二人の20代のITエンジニアが、
誤ってひき殺してしまった男が、なんと200万ユーロの大金を持っていた。
二人は死体を始末して、金を山分けにすることにした。
一方、事故現場近くの廃屋で、数日前に誘拐された少女の遺体が発見される。
全く関係がなかった人間たちの運命が、一瞬の出来事によって、とんでもない悲劇へとなだれ込むこととなる。

主人公は、20代後半の巡査長であり未婚の双子の母でもある、リューシー・エヌベル。
クリスマス休暇の人手不足のため、初めて殺人事件捜査に加わることになった彼女だが、
展開する事件同様に、どこか謎めいたものがあることも次第に明らかになっていく。

まあ、こんな入り口に誘われて読んでみましたが、作者ティリエがファンを公言するだけあって、
「セブン」、「羊たちの沈黙」、「クリムゾン・リバー」あたりの影響は確かに大きく、
文体もかなり映像的。
大金をめぐる人間模様がストーリーの中心要素になった分、フィルム・ノワールな印象も受ける。
このほどよいブレンドもあってか、2005年に「フランス国鉄ミステリー大賞」を受賞したそうです。
さらに、2007年に本国フランスで映画化され、今年1月には2008年度のルミエール賞
(フランス在住の外国人ジャーナリストが選出)最優秀脚本賞を受賞したそうな。

最近流行のスピード感のあるスリラーではないですね。イメージを想像すると背筋がだんだん寒くなる、そんな作品。
中盤過ぎまでは、結構一気に読ませる力がありますが、後半に入ってだいたい察しがついてしまって、
かつストーリー展開ももたつきはじめるため最後に失速の感は否めず、本への評価は★三個。

ただ、犯人像よりも主人公のこれからに興味が湧く、という妙な点に★1個追加。
主人公リューシーの第二弾は昨年出版されているそうです。
評価は結構高いらしいので、早く邦訳が読んでみたいですね。
死者の部屋 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死者の部屋 (新潮文庫)より
4102167714

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