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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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| 本の内容ではなく状態がびっくりでした。帯は破れ表紙は折れ、中古かと思いました。読むのに支障はないし帯はまぁすぐ捨てるし、頼んだ翌朝には届いたわけだし、もうこのままでいいけど、どんな人が発送したんだろうと思ってしまう私は心が狭いのだろうか? 星は、中身は面白いから真ん中にしときます。 | ||||
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| 難しい漢字は多くてもほとんどルビが振ってあるし、改行の多さとか一見小難しい蘊蓄が多いところとかはほとんどラノベ。ラノベ層が手を出しやすいシリーズだと思う。特に、トリックなんかはガチのミステリオタクが読んだら壁本直行だけどミステリ慣れしてない人には入門書としてちょうどいいと思うし。 カエルの子の意味は手塚治虫の某漫画を以前読んでいたのでその意味するところがすぐわかった。 というか所謂ワトソン役の立ち位置にいる関口が本気でムカつく。鬱病とか言ってる割にはすごい出しゃばってくるし自分を外の世界に出してくれた友人に怒鳴り散らしてばっかりだし(元気じゃんオマエ、と思った)現実なら鬱気質の根暗人間となんて仲良くしてくれる人間なんてまずいないのにそうしてくれる友人たち&サル顔鬱人間と結婚してくれる奥さんまでいるという滅茶苦茶恵まれた立場の癖に「私は狂ってない! 狂ってないんだあー!」って悲劇に酔ってていちいちうるさいし挙げ句の果てには過去にあんなことしてたし。いいとこないじゃんこいつ。というか引きこもり不細工人間の「ぼくがかんがえたりそうのじんせい」みたいでリアリティ無さすぎてもはや滑稽。感情移入もくそもあったもんじゃない。 姑獲鳥と魍魎しかまだ読んでないけど、これ以降もこんな風に不快な奴なら本気で二度と出てこないでほしい。 そして他の方のレビューで「この本を読んで鬱病が治った」と書かれている方がいましたが、それはとてもいいことだと思うのですが、私は読んでる間不安感がみるみる膨らんでものすごい精神が不安定になりました。真逆ですね。でももし自分がひどい鬱のときに読んだら「おかしいのは自分だけじゃない」って励まされて元気になる気もするといえばする。同じ鬱でも関口はこんなに幸せなのに自分は、、とか考えて死にたくなる可能性も高いけど。 | ||||
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| 本作は伝奇物でもあるので、いわゆる通常のミステリーに対してするような真っ当な推理はあてにならない。それゆえ当然事件のタネはわからず最後まで面白く読むことはできる。 作品はよくいうペダンチックではあるのだが、黒死館殺人事件のような、難解な知識を次から次へと持ち出して、読者を煙に巻いて、幻惑させるような印象はない。 いうならば、本来は易しくて簡単なものを、怪奇を介入させることであえて難しく、くだくだしい説明を加えているようなフシがある。 だから、さも頭脳明晰な人物であるように描かれている京極堂も、ぶっている演説の内容を、落ち着いて吟味してみれば、実はいたって普通の、もうすでに誰もが了解している知識を口にしているにすぎないことに気づく。一見難しく思える小説だが、平易で平凡である。ただ、怪奇を織り込んだ小説の雰囲気づくりは独特であり、成功していると感じられた。 ただ、普通に一言で説明できる簡単なことを長々と理屈づけて書いてあるので、やはり、長い、分厚い。 そこは好き嫌いが分かれるとこであろう。 | ||||
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| 面白いけど鬱になる | ||||
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| 面白いが、色々な表現が繰り返し散りばめられていて中々事件解決に向けて進まないのでせっかちな自分にはちょっと長いなあ、という印象。 まあサイコロ本と言われるくらいなのだから当然だろうとはおもう。が、やっぱり長い。 登場人物は魅力的だし世界観や表現の仕方そのものは好みなのでこれでもう少しテンポ良く話が進めば最高なのにと思う。 だらっとしてるので一気に読まず移動中などの隙間時間に読んでいる。 多分次の2も読むと思う。 | ||||
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| 中古本は覚悟して購入することですね | ||||
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| 物理的制約のない電子書籍で上下二巻にする意味がわからない。ましてや、この本は紙の本は一冊本ではなかったか?(「一冊本」て(笑)、他にうまい言い方あるのかもしれないが)。いや、再版以降は分冊商法の対照になったのかな?最近は新刊本屋に行かないのでわかりませんが。本題ですが、例えば、途中で前の方見たいとき電子書籍で2冊に別れてたら、紙の本より面倒だよね?あと、せっかくワード検索できても、前半後半別れてたらダメだし。バカらしくてやってられないや。というわけでまあ、電書版出てるのかな、と見に来ましたが、こういう結果になりました。 | ||||
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| 会話のやり取りに 理屈が多すぎる つまり表現がredundant(冗長)なのだとおもう | ||||
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| 【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する※削除申請(1件) | ||||
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| まずはじめに いわゆる正統派の推理小説ではないということ。 そして、 トリックは実にトリッキーであり、読者に予測は不可能である。 読み終えたときには 序盤に展開される一見、無関係に思える哲学的なウンチクも 意味を持ったものになることだろう。 | ||||
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| 昭和初期の感じと常に妖怪と隣り合わせで生活してる感じがよく表現できてると思います 面白しろくて読んでるのが止まらなくなります、しかし性的に歪んだ描写もあり、なんか読み終えたあと気分は悪くなる感じ、内容重いです。思想哲学的+脳内科学な内容も含まれているので少しわかりずらい、万人には進められないので☆3かな | ||||
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| 小説としての面白味があまり感じられなかった。 単調な文章がそう思わせるのかもしれない。退屈な文章だった。描写も本当にイマイチ。 京極堂の会話も不自然。関口くんは物凄い理解力があるんだなと思う。こちらとしては京極堂がなにを言っているのかさっぱりわからないというのに 関口くんは一度で全てを理解し、そして反論なり問いかける。 関口くんは読者側だと思っていたのだがそうではないことにすぐに気づいた。 読者は難解な京極堂の話を理解できず、読者を引っ張っていくかと思っていた関口くんもまさか読者を残していくとは。 関口くん、頭良すぎるでしょ。会話も不自然。関口くんの問いかけがあまりに不自然。筆者が京極堂に台詞を言わせたいために、関口くんに問いかけさせているように感じる。つまり、人物が会話をしているのではなく、筆者が会話を構成しているのが見え見えなのだ。 そして、なによりミステリー部分も、はっきりいって最初からミステリーでもなんでもない。 ミステリーにしているのは登場人物たちだ。榎木津が死体があると一言いえばそれで終わる話を、なにも言わず素通り。 無駄に複雑にしているだけ。簡単なことが人物の行動によって複雑化するというのはよくある話だけど、これはそういう面白味が皆無。隠す必要のないことを隠しているだけ。 要するに、面白味がない。興味深いけど、面白くない。 | ||||
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| お話は推理小説風であるが、もし推理小説として採点するなら☆1つか2つがせいぜい。まず推理として解くことはできないだろうし、回答を読んでも「そりゃないだろ」と言いたくなるぐらいひどい。しかし、お話としては抜群に面白い。魅力的な登場人物、舞台設定、いろいろなウンチク。スイスイと読ませるその筆力はすごい。この点に関しては☆4個か5個だろう。そこで間をとって☆3個とした。前半における妖怪と脳の認識論の話は面白かった。「うん、うん。そんなこともあるかもね」と読んでいた。『それが納得できるなら、こんな事もあり得るよね』と出てくる後半の話に、「え?ありえん。ふざけるな!」と著者にパンチを入れたくなってしまった。その他にも、あまりにも便利なXXXX(もし本当ならとっくに法律で規制されているはずだ)。探偵(民間人)を交えて取り調べ(そんな警察あるわけないだろ)。XXは○○が△△だったことになんで気がつかなかったのか?XXは調べてみたけどやっぱりあの条件ではできないだろう。こうした小説を読む時、どの程度、現実世界だったらありえないことを手加減するべきなのか。この小説は「涼宮ハルヒ」みたいなライトノベルだと思って読むのがいいだろう。「この世には不思議な事など何もないのだよ」という京極堂の言葉はなるほどと思うが、この小説の中身は不思議なことばかりだ。トリックがひどいのと現実にはありえないだろうという点があるが、怪奇譚としては面白かった。 | ||||
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| この本が刊行されたときに賛否両論渦巻いたという話ですが、 本格ミステリファンには、ミステリに含まれないんじゃないでしょうか。 初めの妖怪の話や、序盤のオッサン2人の会話は読みにくく、 正直断念しかかりましたが(京極夏彦の文に馴れていなかったので)、 最後まで読むとストーリーそれなりに面白かったです。 最高に面白い「魍魎の匣」を読むために、とりあえず読んどきましょう。 | ||||
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| 京極夏彦を初めて読んでみた。 読みづらいとよく言われている。たしかに読みやすくはない。 が、そこまで読みづらくもなかった。 まず、量子力学や脳科学の話を交えての理詰め。 そしてうぶめに関する話などの怪奇的なお話が続く。 私はこれを読みながら、この本では事件に怪奇的な非現実的な解決法を示すのか、と思いました。 ところが真相は一部に怪奇的な話はあったものの、基本的には現実的な解法を提示していました。 これは完全にミスリードでした。 普通に考えればわかることを、普通に考えるのを放棄させることで隠す。 やられたーという感じでした。 主人公の語りは理屈っぽいものの、けっこう考えさせられる部分も多く私は好きでした。 しかしホラー苦手な私にとっては、この作品はあまり合いませんでした。 ミステリーとしてだけを考えると、あまり魅力がありません。 怪奇的な話やミステリー、ちょっと理屈っぽい話が好きな人にはとんでもなく面白い作品なんだろうなあと思いました。 | ||||
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| あまりの完成度の高さに大物作家が変名で書いたものではないかという疑いを編集者に持たれたという逸話を目にしていたので、かなり期待して読んだのですが、わたしの求めるものとは違っていました。 とにかく読んでいて楽しくないし、読了しても気分が悪いです。 グロテスクな内容ですし、本作最大の謎の種明かしも拍子抜けです。さまざまな要素を精緻に組み合わせた力量はみごとですが、中心点にトリックが欠落していては興ざめです。 語り手の関口に重い役割を背負わせすぎた気もします。作品全体に暑苦しさを感じました。 京極堂のいう迷信や噂にはそれに対応する真実があるものだという見解にも抵抗を覚えました。民俗学の知見なのでしょうが、この作品の中でそう語られると種々の社会的偏見を助長しかねない、少なくともそういう誤解を惹起しかねない要素となってしまうのではないでしょうか。 京極さんの他の作品も買い込んでいるのですが、すぐには読む気になれません。それが残念です。 | ||||
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| 簡潔なレビューにします。 レビュアーについて: -大学生 -文学好き -本格ミステリ好き -ミステリに関しては多くの作品を読んでいます。 本作を読むにあたって気になるかもしれない点: -読みづらい文章か?→確かに多少一般的ではない言葉などでてきますが、全体としては非常に読みやすいと思われます。中学生辺りからなら全く問題はないと言えます。 -長くて疲れないか?→京極氏の作品は長いので有名ですが、基本的には内容がとても魅力的なのでがんがん読んでいけると思います。 -怖い・グロテスク?→そういう描写は多少ありますがそれほどではありません。ホラーやグロ小説ではないのでご安心ください。 良い点: -題材が面白い。京極氏らしい和風で妖怪ちっくな(?)素敵な世界観があります。 -キャラクターが魅力的。漫画やアニメのキャラクターのように、とても個性的な登場人物が多いです。だからと言って非常に非現実的になるわけでもなく、読んでいてそれぞれの特徴が浮き上がって来るので非常に面白いです。 -小ネタ・うんちくが面白い。へぇ、とかほぅ、とうならせてくれる登場人物同士の会話が多いです。なるほどそれは考えたことはなかったなぁと思うような個所も多々あります。こういった小ネタも物語を暗示していたりするので後々気づいてにやりとします。 -すっきりしている。これはトリックなどとは別に、物語として完結しているという意味です。次の作品に続いている、ということはありません。安心してこの一冊だけを購入しても問題ありません。 残念だった点: -ミステリーらしさがあまりない。確かに物語冒頭あたりから「謎」は出てくるし、それを解くのが本作品の趣旨です。しかし、いわゆる典型的なミステリのように証拠品探しはありません。聞き込み捜査的なものはありますが、これも微妙といったところ。しいて言うならば、「読者参加型・挑戦型」のミステリーではないですね。 -超常現象的なところがある。リアル志向な方にはちょっとこの点は気になってしまうかもしれません。とはいえそこまで物語に影響を与えるわけではないのですが、本格的なミステリ志向の私にとっては「うーん、それってアリかなぁ?」と思ってしまいました。 総括: -読み物としては非常に面白い。楽しく読めますし、がんがんページが進みます。 -本格的なミステリーではないです。トリックは「なるほど」と思えれば、同時に「それってアリかなぁ」とやはり思ってしまうものでもあります。 | ||||
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| 正統派ミステリーだと思って読んでいると、トリックの謎解きが終わった瞬間本を放り投げたくなるでしょう。超能力やら超常現象が出てくるのは全く気になりませんが、それ以前の問題で紛うことなきアンフェアです。 が、ざくざく出てくる癖のありすぎる登場人物達、これでもかと詰め込まれた衒学的記述の生み出す異様な迫力は一読の価値あり。 時間と気持ちに余裕がある時に一気読みをお勧めです(余裕がないと本を壁に投げつける羽目になり、一気読みしないと前の記述を忘れる)。 | ||||
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| 1994年にノベルズを読んだ時に、トリックには否定的だった。 しかし世間では好意をもって迎えられ、その後の作品を精力的に発表したことにより、本シリーズの名を広めた第1作としての価値は大きい。 最近再読した時には、トリックよりも文学的な文章が気に入った。 印象深いオープニングと魅力あふれる登場人物には存在感があり、1952年という舞台設定もよい味を出していると思う。 | ||||
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| 解説で笠井潔氏はこの作品を本格だと言っていますが、明らかに夢野久作の系譜に連なるアンチ・ミステリだと思います。読者が推理する要素は殆どなく、事件その物も探偵役が関口でなければ狂人の仕業として簡単に処理されていたでしょう。狂人の起こした事件を同じく狂気に侵された関口が捜査することによって初めてミステリとなるのです。本格ミステリは犯人の作り出した謎を探偵が解明しますが、この作品では探偵である関口自身が謎を作り出してしまっています。そういう意味でこの作品もドグラ・マグラと同じく「狂人の書いた推理小説」と言えるのではないでしょうか。 | ||||
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