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(短編集)
江戸川乱歩傑作選
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江戸川乱歩傑作選の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 41~60 3/6ページ
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角川と違い、芋虫がちゃんと読めるのが良いです。あと「押絵と旅する男」がはいっていたら5星。 | ||||
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古典的傑作が1円で楽しめるなんて嬉しいです。 暇なときに、ゆっくり読みたいです。 | ||||
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タイトル通り、乱歩の代表的な短篇9作品を収載している。 二枚合わせの二銭銅貨を種にしたクラシックな暗号解読もの「二銭銅貨」は、当然といえば当然だが、ポオの推理小説に近い雰囲気がある。特に論理の構築・展開、人物の造形が本当によく似ている。オチは二重のどんでん返しになっていて、その理由にそこはかとないユーモアと青春の哀愁があっていいし、必然性に疑問を感じさせないところがさすが。 冬の湯治場で知り合った二人の老人が昔話を語り合う「二廃人」。トリック以外の部分で人間の営為に感慨が及ぶ構成で、読ませる。 古本屋を舞台にした密室殺人ミステリ「D坂の殺人事件」は名探偵・明智小五郎が初登場する作品(と思う)。謎解きのヒントが話のごく始めに出てきて、正解はちょっとあっけない。しかし、本作の本当の面白味は、前の2篇と同様に、推理以外のところにあると思う。ここではSMが取り上げられている。 奇談クラブの会合で、絶対に責任追求されないやり方でこれまで99人を殺したと、新入会員の異常者がその方法を告白する「赤い部屋」。クラシックでアブノーマルな感覚が横溢する。どんでん返しもきれいに決まっている。 犯人側から見た密室殺人ミステリ「屋根裏の散歩者」。明智探偵の推理は若干強引で、トリック破りはあまり決まっていないように思う(毒薬の瓶の指紋を調べないのは不思議)。純粋なサイコスリラーに持って行ったら面白かったのではないか。 「人間椅子」は読み始めてすぐにオチが予想できるし、物理的にはあり得ない設定だし、突っ込みを入れようと思えばいくらでもできる。しかし、そういったすべての欠点を粉砕するイメージの素晴らしさが、この短篇を最高のSMファンタジーにしている。 高級ホテルに置かれた椅子に入り、皮の臭いにむせながら窮屈な姿勢で苦痛に耐え、何も知らない女性客が豊満な肉体を自分に投げ与える・・・ マゾにとっては限界を超える悦びではなかろうか。これは日本伝統のヘンタイ芸術における偉大な成果だろう。 「芋虫」はサド/マゾ、グロテスク、異常心理、残酷、怪奇・・・ そういった要素が混然一体となった傑作だ。人間性の本質に迫っていると思う。悲しい結末に余韻がある。もうちょっとリアルかつ詳細に“遊戯”の場面を描いてほしかったが、時代からいってそれは無理だったろう。 | ||||
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新潮文庫(旧版)で読んだ時の新鮮な驚きが忘れられない。大昔の通俗探偵小説の大家。その程度の認識しかなかった江戸川乱歩という名が、新しい輝きをもって脳裏に刻まれた。 乱歩の初期短篇9編を収めた本書を読んだのはもう40年近く前。世の中に面白い小説なんて少ないと生意気にも思い込んでいた頃。 背徳と耽美。その蠱惑。論理と空想の融合。何より柔和でかつロジカルな文章の妙。これら初期乱歩の美質が最も明瞭に現れているのが、私見によれば「鏡地獄」ではないかと思う。この「鏡気ちがい」の閉じた小宇宙が、乱歩の小説世界と重なって見える。 | ||||
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江戸川乱歩の小話が沢山載って居てとても読みやすかった。気に入って居る。 | ||||
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価格設定に、中古市場価格とのギャップがありすぎるような・・ 文庫版が相当出回ってるんでしょうという考え方もできますが。 | ||||
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20年前に 買った乱歩にもどったような 面白さに 満足です。。また 他の本も買いたいです。 | ||||
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学生の時に読んだけれど再読。再びワールドにはまりました・・・・・・ | ||||
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まず、自分が読みたいと思っていた、D坂の殺人事件、屋根裏の散歩者、人間椅子、芋虫、が一冊の書物がで読めたということと、もう一つは、古本で安く手に入れることができたこと。さらにつけ加えるならば、江戸川乱歩の「発想のおもしろさ」、例えば、屋根裏から他人の秘密をのぞくということ、椅子の中に人が隠れるという発想、両手足のない主人公を登場させるということ、その他、発想がおもしろいと思いました。 | ||||
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私が所属する推理小説研究会の課題作に「二銭銅貨」が取り上げられた。以前は江戸川乱歩全集を所持していたが、某大学の推理小説研究会に無償提供したため、二銭銅貨が収載されている本書を購入した。 私は江戸川乱歩の初期の作品は探偵小説作家として素晴らしいと思うが、中期から後期の作品については余り評価していない。それよりも、戦後の新人育成、評論家、書誌家としての江戸川乱歩を評価するし、日本探偵小説の父と評されることは理解出来る。江戸川乱歩に育てられた新人達も既に鬼籍に入った作家が多い中、江戸川乱歩的な役割を期待している島田荘司が国内にいないのが残念である。国内で頑張っているベテランに期待するしかないが、果たして誰がと首を傾げる次第である。 | ||||
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江戸川乱歩は子供のころに読んだかもしれないけど、大人になってからは初読。単純なミステリーではなく、猟奇的というか、不気味というか、とても大正時代の作品とは思えない面白さでした。「屋根裏の散歩者」「人間椅子」がいい。 | ||||
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江戸川乱歩の面白さを凝縮。短編九話。二銭銅貨、二廃人、D坂の殺人事件、心理試験、赤い部屋、屋根裏の散歩者、人間椅子、鏡地獄、芋虫。どれか一つ興味が涌くはず。解説荒正人。解説によると著者は、「三重県名張町生まれ、愛知県立第五中学(後の熱田中学)を卒業」。参考のため調べた。熱田中学は、後に熱田高校になり、瑞陵高校になっている。現存する熱田高校には繋がっていない。三重県出身。新潮百冊。 | ||||
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江戸川乱歩にぴったしの表紙だ。 江戸川乱歩の作品は夏にはぴったりである。 私は心理試験が特に好きで、日常生活にも結構役に立っています(???) しかし、江戸川乱歩の作品が2016年には無料で読めるようになると思うと、今は亡き、江戸川乱歩先生に申し訳ない気持ちになる。 | ||||
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いまさら、しかも私のような素人が書くまでもないのですが、読み応えたっぷりの傑作選。 何度読んでもおもしろい。 言葉使いと言い回し、物語の順序、テクニック、知識。そのすべてが素晴らしく、時代背景の古さなど忘れてしまうほど、のめり込んで読めます。 この本を読むと、最新の、たとえ話題となる小説であっても、稚拙な構成・文章であるか? に気づかされますね。 | ||||
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『芋虫』(江戸川乱歩著、新潮文庫『江戸川乱歩傑作選』所収)は、戦傷で芋虫のような体になってしまった男と、その貞節な妻の妖しい物語である。 「このような姿になって、どうして命をとり止めることができたかと、当時医学界を騒がせ、新聞が未曾有の奇談として書き立てたとおり、須永廃中尉のからだは、まるで手足のもげた人形みたいに、これ以上毀れようがないほど、無残に、無気味に傷つけられていた。両手両足は、ほとんど根もとから切断され、わずかにふくれ上がった肉塊となって、その痕跡を留めているにすぎないし、その胴体ばかりの化物のような全身」は「まるで、大きな黄色の芋虫であった」。一方、「このごろめっきり脂ぎってきた」30歳の妻は、「自分のどこに、こんないまわしい感情がひそんでいたのかと、あきれ果てて身ぶるいすることがあった」。 乱歩の倒錯的な世界を垣間見せてくれる作品である。 DVD『キャタピラー』(若松孝二監督、寺島しのぶ・大西信満出演、ジェネオン・ユニバーサル)は、『芋虫』を下敷きにしている。 | ||||
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まさに傑作選だと思います。 どの作品も面白いです。私は本書で江戸川乱歩にハマりました。 正統派の推理物から乱歩独特の怪奇物まで収録作品がバラエティ に富んでいるのがいいです。ここから自分の好みを見つけて、 他の作品を探していくのがいいでしょう。 ちなみに、私のお気に入りは「人間椅子」と「芋虫」です。この 二作品は衝撃的で、強烈に印象に残りました。 | ||||
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何故、私は江戸川乱歩を手に取ったのか??? 忘れたド忘れしたけど理由があった。 で、初心者向けということで本書を手に取りましたが、別の情報ではこれが本当の乱歩の傑作選ということ・・・ 乱歩はこれしかない・・・ということは寂しいことだけど、情報収集しているうちにそうでもないと知りやや安堵・・・ まあ、初心者向けと仰る方々いますが、これで乱歩WORLDにはまるのは間違いないでしょう。 そういう意味,狙いにおいて、これは初心者向けですm(_ _)m | ||||
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夏の夜にこの本を読むと何とも雰囲気がマッチしている。 傑作選だけあって、すべて30〜40ページの短編でタイプも全て違う。 一番気に入ったのは二廃人である。 これは怖い話として人に話したくなる。 その他の作品も全て味わいは違うが面白かった。 娯楽性に富んでいるので江戸川乱歩を読んだことない人も難しく思わず気楽に手にとって欲しい。 夏の夜は怪談。稲川淳二より江戸川乱歩をお勧めしたい。 | ||||
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小学校の図書係の頃から、何度も読んでいる江戸川乱歩。 あまりにも思い出が深すぎて、まだ心の整理が出来ていないのですが、そのうち纏めてみたいかなぁ、なんて思っています。 何分、日本で文豪といえば 「大谷崎」か「江戸川」か といわれる双璧の一方を成す巨人ですので、いやはや滅多なことは言えない。 こわいこわい……。恐れ多くてチビりそう。 とりあえず五つ星に貢献したくて暫定評価をつけときます。 | ||||
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日本の探偵小説の原点ともいわれる江戸川乱歩の傑作を集めたというだけはあり,どれも味わい深い作品でした. 古い作品なので歴史を感じさせる部分もあったり,展開が読めるものもあったりしますが,この分野の原点であることを考えれば当然であるといえます. 最も印象に残ったのは,最後の「芋虫」です. 淡々とその容姿を語っているところが余計に不気味さを増しているといえます.文章から得られる情報から想像される風景と「芋虫」という表題が,その雰囲気を増幅させていきます. 怪奇分野での傑作に相応しい作品だと思います. | ||||
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