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(短編集)
江戸川乱歩傑作選
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江戸川乱歩傑作選の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 21~40 2/6ページ
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今、you tubeで日本のヘビメタバンドが唄う「無情のスキャツ」が、海外で爆発的人気でブレイク中! そのバンドの名が「人間椅子」。人間椅子は、乱歩の世界感をリスペクトし、小説と同名の唄を作って いる。その人間椅子の唄う「屋根裏の散歩者」「鏡地獄」「芋虫」より漂う魑魅魍魎感、おどろおどろ しさが、好きでたまらず、その原作を高校生時代に読んで以来、40年ぶりに再読しました。 この作品が、大正時代に書き上げられたなんてとても思えず、ただただ驚愕するのみです。 特に「芋虫」の背景と異常なる愛の世界、エロ・グロそのものであるが、ラスト悲しみと絶大なる 切なさは、短編の枠を超え、超大作の味わいです。 また、「心理試験」も、今の時代にも通用するような嘘発見器のデータを解析する心理ゲームの ようで、読み心地もこの短編集の中では、唯一の爽やかさで面白く読めました。 乱歩の偉大さを再認識する事の出来る作品集です。 追記:是非、バンド人間椅子の唄も聞いてみて下さい。心に突き刺さるギターソロとメタルサウンドです。 このバンドの新アルバムのタイトルは「新青年」で、これまた、乱歩が初めて小説を掲載した文芸雑誌の 名に由来しています。 | ||||
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全編楽しみました。想像力は何もない時代なので豊富なです。 「人殺しなんてこんなにあっけないものか。日常茶飯事と何のかかわりもない}と大きなことを言った矢先 首筋がゾクゾクする。得体の知れない恐ろしさがじわじわとおそい来る三郎 この考え方がとてもおもしろい。 | ||||
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ちょっと使っていたようになっているが、全体としていいです。 | ||||
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江戸川乱歩さんの怪奇的な推理を味わうには打ってつけの短編集9作品です。 二銭銅貨 ・・・暗号(デビュー作) 二癈人 ・・・どんでん返し D坂の殺人事件 ・・・姦通 心理試験 ・・・錯覚 赤い部屋 ・・・猟奇 屋根裏の散歩者 ・・・密室 人間椅子 ・・・異常 鏡地獄 ・・・数奇 芋虫 ・・・グロテスク といった感じですが、どれも発想力はすごいと思います。 有名な明智小五郎が登場する作品が何作品かありますが、中でも心理試験は痛快な推理で犯人を追い詰めるところは気に入っています。 | ||||
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乱歩は非常に多くの作品を残した作家だが、見切り発車とも言えない作品も数多く存在する。 本著は傑作選というだけあり乱歩の代表作が収められているため、その辺は安心できる。 時代かかった「古臭さ」より「未知の空気」を体感できるのが乱歩のミステリーの良いところ。 まだ触れたことのない若い読者には特におすすめできる作品集。 | ||||
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二銭銅貨と人間椅子は、読みやすくて内容も 本当に面白くて、非の打ち所がなかった。乱歩の 茶目っ気や、ちょっと変な人間の内面描写は抜群に うまい。特にデビュー作だけあってか、二銭銅貨の 文章や構成の練りは完璧だった。 | ||||
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「赤い部屋」で語られる狂気の殺人遊戯!! 《 冒 頭 》 異常な興奮を求めて集まった、七人のしかめつらしい男が……… 私もその中の一人だった……… わざわざその為にしつらえた「赤い部屋」の、緋色の天鵞絨で張った深い肘掛椅子にもたれこんで、今晩の話し手が、何事か、怪異な物語を話し出すのを、今か今か今か、と待ち構えていた。 七人の真ん中には、これも緋色の天鵞絨で覆われた一つの大きな丸いテーブルの上に、古風な彫刻のある燭台にさされた三本の太い蝋燭が、ユラユラと微かに揺れながら燃えていた。 部屋の四周には、窓や入口のドアさえ残さないで、天井から床まで、真紅の重々しい垂れ絹が豊かな襞(ひだ)を作って懸けられていた。 ロマンチックな蝋燭の光が、その静脈から流れ出したばかりの血のようにも、ドス黒い色をした垂れ絹の表に、我々七人の異様に大きな影法師を投げかけていた。 そして、その影法師は、蝋燭の焔をにつれて、幾つかの巨大な昆虫ででもあるのかのように、垂れ絹の襞の曲線の上を、伸びたり縮んだりしながら、這い歩いていた。 いつもながら、その部屋は、私を、ちょうど途方も無く大きな生き物の心臓の中に坐ってでもいるような気持ちにした。 私には、その心臓が、大きさに相応した鈍さをもって、ドキンドキンと脈打つ音さえ感じられるように思えた。 誰も物を言わなかった。 私は、蝋燭を透かして、向こう側に腰掛けた人達の赤黒く見える影の多い顔を、なんということなしに見つめていた。 それらの顔は、不思議にも、お能の面のように、無表情に微動さえしないかと思われた。 やがて、今晩の話し手と定められた新入会員のT氏は、腰掛けたままで、じっと蝋燭の火を見つめながら、次のように話し始めた―……… 《 解 説 》 日本探偵小説の父・江戸川乱歩が、大正14年4月に、雑誌「新青年」に掲載した、短編探偵小説です。 創元推理文庫 『D坂の殺人事件』に収録されています。 その他、 新潮文庫の「江戸川乱歩傑作選」 光文社文庫の「江戸川乱歩全集・第1巻 屋根裏の散歩者」 などにも収録されています。 ―……夜な夜な紳士達が集まり、 怪奇談・猟奇談などを語り合う「赤い部屋」―…… 新入会員T氏が語る体験談は、恐るべき殺人遊戯だった!!! 彼は、言う、 「私はある日、ふとした事故から、 証拠を残さず、 法律にも裁かれない、 『殺人方法』を発見しました。 私は今まで、その方法で99人の人間を面白い半分に殺してきました」 その方法は、 1 動機を疑われることがない。 2 物的証拠が残らない。 3 ほんの些細な行為で済む。 4 法律的に犯罪を立証することは困難。 というものです。 具体的にどんな方法なのか………詳しくは本文を読んで頂ければ、と思います。 一読して 「こんな完全犯罪があるのか!!!」 と驚嘆すること間違いなしです。 いわゆる 「プロバリティ=蓋然性の犯罪」 を扱った探偵小説として、本作品を強く推薦いたします。 | ||||
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. 限られた紙数の中で、短・中編を選出すれば、おそらくこの順番になるであろうと思われるほど、 「選出眼」が光る傑作集である。 とりわけ、戦前に当局より発禁処分を受けた、異色の問題作「芋虫」の選出は特筆される。 (世評の高い 「 押絵と旅する男 」 の採録が欠けているが、同文庫「名作選」の方に収められている。) いずれにしても、本書は乱歩の初期から後期にいたるまでの傑作選として、その名に恥じない作品集であり、 この文庫をきっかけにして、長編を含む乱歩の愛読者が増えることを強く期待したい。 | ||||
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江戸川乱歩というと明智小五郎や少年探偵団シリーズなど探偵もの・推理モノが有名ですが、 推理もの以外の作品も入っており、江戸川乱歩を堪能できる本だと思います。 短編で読みやすいし、まさに、入門書だと思います。 初めて読んだとき、「こんな展開があるんだ」って驚かされました。 | ||||
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今更、江戸川乱歩の魅力を語るのも何かという感じですが暗くて怖くて神秘的でステキです。 | ||||
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何を思ったのか衝動的に本書を購入しました。 古い作品なので多少分かりにくい表現や、今では差別的な表現が含まれていますが、今の人が読んでもおもしろい作品ばかりでした。 「ニ銭銅貨」「ニ廢人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」は、本格的な推理小説として鑑賞に値するもので、終盤のどんでん返しには、乱歩にしてやられたという気持ちになりました。読者の思考の先を読む乱歩の文才に感服しました。 「赤い部屋」「人間椅子」「鏡地獄」は乱歩の得意とするもうひとつのジャンルといえる怪異小説とでもいうべき作品で、どこがおもしろいかは説明できないのですが、引き込まれました。 「芋虫」だけは読んでいて気分の良いものではなかったです。ただ、終盤の「ユルス」という文字を発見するシーンでは少し感動しました。 結論、どの作品もすばらしいものばかりでした。短編ばかりなので読みやすいですし、文庫本なのでお値段も安く大変満足しています。 | ||||
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高校生の頃、やはり乱歩にハマった時期があって、 当時、文庫本の全集があったので全部読破した。 しかし、内容の大半はすっかり忘れてしまった。 特に印象深かったのが 「屋根裏の散歩者」 で、日常から、非日常の世界へと移り変わりゆく猟奇の果てを平凡な人間が殺人を犯してしまう。 その奇抜な内容はいまだ脳裏に焼き付いている。 明智小五郎の「私は警察ではない。真実を知りたいだけです」 と言わんばかりに主人公を突き放すシーンもなかなかクールです | ||||
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読んでる最中は息を殺すような内容に文章はもとより、トリとして最後に出てくる「芋虫」は無意識に手で口を塞いで、次々と勝手に涙が出る程屈折した愛情の表現力に、流石は天才だと感じました。亡き父が幼い頃必死で夜、寝床で読んだと言っていましたが、父が他界してから初めて乱歩作品をきちんと読んだ事が悔やまれました。 | ||||
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"傑作選"の名に恥じぬ定番の作品がずらりと揃った 選集です。一家に一冊置いて、目くるめく乱歩の世界を 代々読み継ぎましょう。 因みにNHK-BSで放送した"心理試験"は、原作を忠実に なぞった素晴らしいドラマでした。 | ||||
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「乱歩作品は夏に読むのが一番」と思う人は多いのではないでしょうか。 乱歩作品はミステリー・猟奇的な作品が多いのですが、読んでいて不快になったことはないです。それでいて文章が読みやすい。 たぶん、主人公が読者に語りかける乱歩の文章が特徴的なんだと思います。 短編ですのでさくっと読めるので、乱歩入門におすすめできる作品です。 個人的には「人間椅子」、「心理試験」、「赤い部屋」が好きですね。 読了後、涼しくなると思います。 | ||||
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散らかった部屋の中から文庫本一冊を探し出すのは案外と苦労するものである。 あるとき、ふと急に乱歩が読みたくなり再び購入(もしかすると三度目かも 苦笑) 値段も手ごろだし(昨今はやけに文庫本の値段が高くなっているような気がする)収録作品についてはほぼ完璧だと思う。 ただし、個人的には少々値段が上がってもいいからぜひ「押絵と旅する男」を収録して欲しかった。それだともう何ひとつ文句のつけようがない。 それでもとにかくこの9作品は何を差し置いても読書の快楽を教えてくれる傑作ばかり。特に後半の4作、屋根裏の散歩者・人間椅子・鏡地獄・芋虫は乱歩を代表する作品である。読書好きの方なら死ぬまでに一度は読んでおいた方がいいだろう。 探偵小説の神様的存在でありながらも、ある種極北とも呼べる作品を数多く世に問うた江戸川乱歩とはいかなる作家か、それはこの一冊を手にすることから始まるのである。 『うつし世はゆめ よるの夢こそまこと』―乱歩自身が発したこの言葉を濃密に体験できる一冊であることは間違いない。 | ||||
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ありえない… 本の裏がボロボロでしかも字が消えかかていた新品であれなら中古で安く買うことをお勧めします。 | ||||
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ここに収められている9篇のうち「心理試験」が私にとっての初めての作品でした。 春陽堂文庫で読みました。 これはもともと江戸川「亂歩」氏の1925年の作品です。 心理「試驗」の表記の時代ですね。 我が国の推理小説の歴史は大正時代に既に始まっていたのです。 明智小五郎の正体あるいは本質を最もよく伝える作品は何かと問われれば、「心理試験」1篇を挙げたいと思います。 科学と経験と職業としての「探偵」の姿とがここにバランス良く説明されていると思うからです。 | ||||
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今年(2015年)は、乱歩の没後50年ということで、テレビで特番が組まれていました。 今回の読書は、そんな番組に触発された再読。 再読とは言え、数十年ぶりとあって、多くは記憶の闇の中でした。 その分、新鮮に読めた部分も多々あり、記憶力の減退に少し感謝。 収録の9作品のひとことコメントは、次のとおり。 【二銭銅貨】 「南無阿弥陀仏」を使った暗号コードが、日本的でユニークな暗号小説。ラストのオチも気が効いています。 【二廢人】 戦争の古傷を癒すため、湯治場を訪れ、知り合った二人の男が、お互いの過去を語る。一方の男が話したのは、「夢遊病」にまつわる奇妙な話だった。 【D坂の殺人事件】 言わずと知れた、明智小五郎最初の事件。当時、困難と言われた、「日本家屋の密室殺人」を実現した、記念碑的作品でもあります。 【心理試験】 題名のとおり、心理学の手法で犯人を追い詰める作品だが、「倒叙式」の記述にも着目。完全犯罪のはずが、明智の推理に追い詰められていく犯人の様子に目が離せない。 【赤い部屋】 秘密クラブの一室で、7人の男のうちの1人が語ったのは、「快楽のための殺人」の数々。告白の目的は何か? 【屋根裏の散歩者】 下宿先の屋根裏を徘徊することを楽しみとしている男。ある部屋の天井に節穴を見つけ、そこから毒薬を垂らして、下で寝ている住人を殺すことを思いつくが。 【人間椅子】 唯一、出だしからオチまで記憶していた作品。大きめの椅子を作り、その中に潜んで、座った人間を観察するとは、奇抜をとおり越して、変態の要素が入ってます。 【鏡地獄】 鏡に取り憑かれた男の話。実験室に閉じ籠り、鏡を使ったからくりに没頭する彼は、ある究極の鏡を作ってしまう。 【芋虫】 両手足を失い、聴覚も声も失って、戦場から戻ってきた夫。目で合図することしかできない夫に、妻は苛立ちを感じ始め。 ミステリらしい趣向に満ちているのは、【二銭銅貨】【D坂の殺人事件】【心理試験】の3作品だけで、その他の6作品は異常な心理や設定で、どこか変態じみている。 あまり子どもに読ませたくない作品が多く、大人でないと分からないこの妖しい魅力が、今でも沢山の読者を惹き付けているのだと感じました。 | ||||
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乱歩のデビュー作から初期を代表する作品が収められています。 大正時代の光と影を感じる描写に引き込まれて行きます。 | ||||
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