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【この小説が収録されている参考書籍】
帽子収集狂事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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〈いかれ帽子屋〉なる人物により、紳士たちの帽子が、相次いで盗難されていた頃、 ウィリアム・ビットン卿は、手に入れたばかりのポオの未発表原稿を盗まれてしまう。 いっぽう、ウィリアム卿の甥で、新聞記者のフィリップ・ドリスコルは、 〈いかれ帽子屋〉の記事を書いていたのだが、そんな彼が、ロンドン 塔で心臓を太矢で貫かれた死体となって発見される。 そして、ドリスコルの頭には、ウィリアム卿の盗まれたシルクハットが被せられていて……?! ふたつの盗難とひとつの殺人――それらによって構成 される事件の全体像の解明が、本作の主眼となります。 ロンドン塔という場を活かした不可能状況の設定は、巧妙なのですが、 見取り図がお粗末で、現場の様子がいまいち伝わってこないのが残念 (そもそも、“○○○○もの”であることを読者にわかりやすく提示すべき なのではないかとも思いますし)。 とはいえ、計画犯罪ではなく、不運な偶然の連鎖によって、加速度的に 袋小路に追い詰められてしまった犯人の姿は、滑稽でありつつ、哀れで、 忘れがたい印象を残します。 | ||||
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正直最後のあの表現は 意外性を狙ったものですが その分読者を混乱させてしまうので いらないなと感じてしまいました。 そのため星はひとつ分マイナス。 ただ、世界背景は面白く 霧深いといった 犯罪にはおあつらえ向きの環境 そして被害者が人には好かれたものの どうしようもないワルというなにやら一つも二つも ありそうな設定。 そして不可解な事件の中でさえわたる フェル博士の推理。 しかしながら今回はちょっと 思うままに行かず、歯がゆい展開となってしまいます。 この最後がなければ悪くはないのですが。 | ||||
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正直最後のあの表現は 意外性を狙ったものですが その分読者を混乱させてしまうので いらないなと感じてしまいました。 そのため星はひとつ分マイナス。 ただ、世界背景は面白く 霧深いといった 犯罪にはおあつらえ向きの環境 そして被害者が人には好かれたものの どうしようもないワルというなにやら一つも二つも ありそうな設定。 そして不可解な事件の中でさえわたる フェル博士の推理。 しかしながら今回はちょっと 思うままに行かず、歯がゆい展開となってしまいます。 この最後がなければ悪くはないのですが。 | ||||
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カー初期の傑作。だが冷静にみれば,まだまだ洗練されていないし破綻気味な作品だ。それでも愛すべき古典には間違いないし,それどころか, ありきたりの古臭さというものをこえ,いつまでも前衛的な輝きを放っている。 それというのも,帽子きちがいなる謎の設定や,眩暈すらする濃霧立ち込めたロンドン塔という舞台設定以上に,登場人物の微にわたり細をうがつ 心情を描破しているからだ。その古今東西変わらぬ人間の我慾は決して色褪せないのね。。でもそれ故,強烈にして魅力的,大げさに形容すれば 幾何的な道具立てがいまいち活きず,長々とした心情描写にダラダラとした問答が起伏なく繰り返されて間延び感覚が否めない。 しかし総合するなら結局はその展開の遅さも最終的には効果を発揮して,不思議に本当に不思議と嫌味のない読後。 おもうに本編はマニアックに愛読される存在でしょうね。これをイチオシする人は偏執要素が高いかと。ただ,僕はそんなタイプが好きだし, 実際問題自分もそうなんだろうなぁ。。そんなこんなでずっと手元に置いてるんだろう。 | ||||
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怪奇趣味と密室興味に情熱を燃やし続けた本格派の巨匠カーが作風に喜劇性を加味して大成功を収めた非常に人情味の濃い初期代表傑作です。本書が二度目の登場となる名探偵フェル博士は前作からのワトスン役アメリカ人青年ランポールに加え初登場のロンドン警視庁ハドリー主任警部と共に人間的な魅力全開で大活躍します。今回の事件では容疑者の尋問にも上の空で野良犬とじゃれ合ったり、ゴムネズミの玩具を懐から出してはしゃいだり、決して嘘ではないのですが難解で逆説的なヒントを述べて皆の頭を悩ませ悦に入ったりと、相変わらずの変人振りを発揮するフェル博士はまさに食えない爺さんです。 ロンドン市内を騒がす奇妙な帽子収集狂による相次ぐ帽子盗難事件は謎を追う新聞記者の殺人事件へと発展し冗談事では済まなくなった。霧けぶるロンドン塔の逆賊門の階段で発見された死体は太矢に心臓を刺し貫かれ頭に不似合いなシルクハットがかぶせてあった。ハドリー警部は奇怪な事件に昔なじみのフェル博士の助けを乞い、やがて事件とエドガー・アラン・ポーの未発表ミステリー原稿の盗難事件との関連性が浮上する。 初期のフェル博士物の特長は犯行その物の不可能性は薄く十分実行可能に思えますが、実は密かに裏で大変な事が行われていたというパターンで、本書のトリックも前作「魔女の隠れ家」と原理・構造がほぼ同じなのに気づけばやっぱりまんまとしてやられます。本書はいつもより尋問の部分が長く読むのに苦労しますし、神の如きフェル博士が如何に推理して突拍子もない真相に到達したのかがアバウトでやや解り難いです。けれどそんな全ての不満を帳消しにするのがラストの恋愛も絡んだ温かな人情ドラマで、老境に達したハドリー警部とフェル博士の弱者に向けた優しい思いやりの心が強く胸を打ちます。本書は奇妙な謎と巧妙なトリックに逆説あり笑いあり涙ありと面白さ抜群のフェル博士の代表作と言えるでしょう。 | ||||
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怪奇趣味と密室興味に情熱を燃やし続けた本格派の巨匠カーが作風に喜劇性を加味して大成功を収めた非常に人情味の濃い初期代表傑作です。本書が二度目の登場となる名探偵フェル博士は前作からのワトスン役アメリカ人青年ランポールに加え初登場のロンドン警視庁ハドリー主任警部と共に人間的な魅力全開で大活躍します。今回の事件では容疑者の尋問にも上の空で野良犬とじゃれ合ったり、ゴムネズミの玩具を懐から出してはしゃいだり、決して嘘ではないのですが難解で逆説的なヒントを述べて皆の頭を悩ませ悦に入ったりと、相変わらずの変人振りを発揮するフェル博士はまさに食えない爺さんです。 ロンドン市内を騒がす奇妙な帽子収集狂による相次ぐ帽子盗難事件は謎を追う新聞記者の殺人事件へと発展し冗談事では済まなくなった。霧けぶるロンドン塔の逆賊門の階段で発見された死体は太矢に心臓を刺し貫かれ頭に不似合いなシルクハットがかぶせてあった。ハドリー警部は奇怪な事件に昔なじみのフェル博士の助けを乞い、やがて事件とエドガー・アラン・ポーの未発表ミステリー原稿の盗難事件との関連性が浮上する。 初期のフェル博士物の特長は犯行その物の不可能性は薄く十分実行可能に思えますが、実は密かに裏で大変な事が行われていたというパターンで、本書のトリックも前作「魔女の隠れ家」と原理・構造がほぼ同じなのに気づけばやっぱりまんまとしてやられます。本書はいつもより尋問の部分が長く読むのに苦労しますし、神の如きフェル博士が如何に推理して突拍子もない真相に到達したのかがアバウトでやや解り難いです。けれどそんな全ての不満を帳消しにするのがラストの恋愛も絡んだ温かな人情ドラマで、老境に達したハドリー警部とフェル博士の弱者に向けた優しい思いやりの心が強く胸を打ちます。本書は奇妙な謎と巧妙なトリックに逆説あり笑いあり涙ありと面白さ抜群のフェル博士の代表作と言えるでしょう。 | ||||
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カー得意の神秘怪奇趣味はないが、もう一つの歴史趣味に色濃く染め上げられている。ロンドン塔の歴史についてのカーの語り口は魅力に溢れ、それを読むだけでも値打ちがある。だが読む者を霧に煙るロンドン塔に引きつけておいて、最後にけたぐりを喰わせる手口はさすがにカー。そしてフェル博士、ハドリ警視、ランボウルの三人が「未解決」と評決する結末は最高の充足感をあたえてくれる。 | ||||
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江戸川乱歩が黄金時代のベスト・テンの中で 第7位に選んだということで、有名な作品。 カーの初期の代表作とされています。 1930年代のロンドンで発生する帽子の連続盗難事件。 この事件を追う新聞記者のドリスコルが ロンドン塔逆賊門の階段で刺殺死体となって発見され、 その頭上には盗まれたシルクハットがのっていました。 相前後し、ドリスコルの叔父、ビットン卿が ポーの未発表原稿を発見しますが、 その原稿が盗まれるという事件が発生します。 これらの事件を名探偵フェル博士が どんな名推理で解決していくのか・・・。 この小説の評価の分かれ目は、 「密室以上のトリックを考案して 全世界をうならせた代表作!」と 本書中の作品紹介にもありますとおり、 作品の最後の最後で明かされるトリック(犯行の意外な手口)を 面白いと感じるかどうか、だと思います。 ちなみに、カーに傾倒していたとされる日本の推理作家、 横溝正史の某代表作の中に、 同じ発想のトリックが使われています (着想が同じなだけで、 同一のトリックではありません)。 このことからも、 この作品が後の作家に大きな影響を与えたことが推察されます。 じつは本書は1980年に読んで以来の再読なのですが、 トリックは今読み直しても、 なかなか味のあるものとして楽しめましたので、 ★4つとしました。 | ||||
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本書はカーの出世作で、ポーの未発表原稿の盗難、帽子を盗んでは銅像や馬にかぶせて回る謎の「マッド・ハッター」、そのマッド・ハッターに盗まれた帽子が死体にかぶせられていたりと、カーの趣味満載の作品。 そのカーの趣味のひとつがタイトルにも現れている。その名も『不思議の国のアリス』になぞらえた『マッド・ハッター・ミステリー』。 ところが、わが国では『不思議の国のアリス』のお茶会(マッド・ティー・パーティー)の主役である「マッド・ハッター」(気ちがい帽子屋)について無理解な訳者たちにより、作品の趣旨を損なうタイトルがつけられている。これなら横溝正史がつけた訳題『帽子狂の殺人』の方がまだマシである。 第一、マッド・ハッターは盗んだ帽子を銅像や馬や死体にかぶせたりはしても「収集」などしておらず、本書のタイトルが帽子「収集狂」事件なのは明らかにおかしい。 それは、本書の前年にエラリー・クイーンが執筆した『Yの悲劇』のハッター一家が、『アリス』になぞらえられて「マッド・ハッター一族」と呼ばれているのと同じである。 帽子「収集狂」事件だなんて、内容とも一致しない変てこりんなタイトル、ぜひ改版の際に変えて欲しいと思う。 | ||||
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本書はカーの出世作で、ポーの未発表原稿の盗難、帽子を盗んでは銅像や馬にかぶせて回る謎の「マッド・ハッター」、そのマッド・ハッターに盗まれた帽子が死体にかぶせられていたりと、カーの趣味満載の作品。 そのカーの趣味のひとつがタイトルにも現れている。その名も『不思議の国のアリス』になぞらえた『マッド・ハッター・ミステリー』。 ところが、わが国では『不思議の国のアリス』のお茶会(マッド・ティー・パーティー)の主役である「マッド・ハッター」(気ちがい帽子屋)について無理解な訳者たちにより、作品の趣旨を損なうタイトルがつけられている。これなら横溝正史がつけた訳題『帽子狂の殺人』の方がまだマシである。 第一、マッド・ハッターは盗んだ帽子を銅像や馬や死体にかぶせたりはしても「収集」などしておらず、本書のタイトルが帽子「収集狂」事件なのは明らかにおかしい。 それは、本書の前年にエラリー・クイーンが執筆した『Yの悲劇』のハッター一家が、『アリス』になぞらえられて「マッド・ハッター一族」と呼ばれているのと同じである。 帽子「収集狂」事件だなんて、内容とも一致しない変てこりんなタイトル、ぜひ改版の際に変えて欲しいと思う。 | ||||
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本作を読んだのは30年以上前。当時、創元からはカーの作品は本書1作しか出ていなかった(と思う)。という訳で私にとっては初めてのカー体験であり、思い出深い作品。狂言回しを努める記者が追う「帽子収集狂」の事件と、ロンドン塔を舞台にした不可能犯罪がクロスして中々楽しめた。 後になって考えた事だが、本作はカー本来の作風から見ればむしろ異色と言え、過剰なオカルティズムが無く、不可能犯罪もさりげなく(しかも巧妙に)描かれるので読み易い作品と言える。本来であればロンドン塔の場面はもっとドロドロと、それこそ亡霊でも出しそうなところだが...。30年前、冬のロンドン塔を訪ずれた事があるが、雪の白と塔自身の白(灰色に近い)が重なり合い、荘厳な感じがした。塔の中も見物でき、往時の牢獄の様子等も見られた。オカルティックな雰囲気は感じられなかったが...。 本作はオカルティズムに頼らず、ストーリー構成の巧さで読者を惹き付け、更に不可能犯罪を盛り込むという本格派ミステリの傑作。 | ||||
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本作を読んだのは30年以上前。当時、創元からはカーの作品は本書1作しか出ていなかった(と思う)。という訳で私にとっては初めてのカー体験であり、思い出深い作品。狂言回しを努める記者が追う「帽子収集狂」の事件と、ロンドン塔を舞台にした不可能犯罪がクロスして中々楽しめた。 後になって考えた事だが、本作はカー本来の作風から見ればむしろ異色と言え、過剰なオカルティズムが無く、不可能犯罪もさりげなく(しかも巧妙に)描かれるので読み易い作品と言える。本来であればロンドン塔の場面はもっとドロドロと、それこそ亡霊でも出しそうなところだが...。30年前、冬のロンドン塔を訪ずれた事があるが、雪の白と塔自身の白(灰色に近い)が重なり合い、荘厳な感じがした。塔の中も見物でき、往時の牢獄の様子等も見られた。オカルティックな雰囲気は感じられなかったが...。 本作はオカルティズムに頼らず、ストーリー構成の巧さで読者を惹き付け、更に不可能犯罪を盛り込むという本格派ミステリの傑作。 | ||||
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ミステリー黄金期の傑作のひとつ。当時の水準では傑作かもしれないが。今読むには、展開の単調さがキビシイ。犯行現場にいるはずのない人物が犯人という不可能犯罪を解決できるのか。ということなのだけど、読み終わってしばらくしてから、そういうことだと分かる。読んでるときには、そうとわからないので、何を解決しようとしているのかよく分からないんだよね。ただ逆にそれがわかってしまうと犯人がばれちゃうし。意外な犯人!ってことなんでしょう。この本が楽しく読めれば、たいていの本格推理とよばれる作品は、最後まで読めます。 | ||||
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ミステリー黄金期の傑作のひとつ。当時の水準では傑作かもしれないが。今読むには、展開の単調さがキビシイ。 犯行現場にいるはずのない人物が犯人という不可能犯罪を解決できるのか。ということなのだけど、読み終わってしばらくしてから、そういうことだと分かる。読んでるときには、そうとわからないので、何を解決しようとしているのかよく分からないんだよね。 ただ逆にそれがわかってしまうと犯人がばれちゃうし。意外な犯人!ってことなんでしょう。この本が楽しく読めれば、たいていの本格推理とよばれる作品は、最後まで読めます。 | ||||
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熱狂的カーマニアであったことで有名な江戸川乱歩が有名なカー問答で第一位に選んだ作品。熟達した推理小説作家が唸るようなちょっとした隙をついた不可能犯罪いかにも江戸川乱歩が“やられた!”と言って悔しがりそうなトリックが使われていますしかも、蔵書家の乱歩が好きそうなポーの未発表原稿がサイドストーリとしてちりばめられており、それが最後に有機的に結びついてエンディングを迎える様は乱歩が一位に押すのが納得できる内容です | ||||
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熱狂的カーマニアであったことで有名な江戸川乱歩が 有名なカー問答で第一位に選んだ作品。 熟達した推理小説作家が唸るような ちょっとした隙をついた不可能犯罪 いかにも江戸川乱歩が“やられた!”と言って 悔しがりそうなトリックが使われています しかも、蔵書家の乱歩が好きそうなポーの未発表原稿が サイドストーリとしてちりばめられており、 それが最後に有機的に結びついてエンディングを迎える様は 乱歩が一位に押すのが納得できる内容です | ||||
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