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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1022件 401~420 21/52ページ
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初めて村上さんの小説を読んで全体的に良かったと思います。 スッキリしない内容に初めはわけわからんと思ったけど……そのわけわからんがいいのかもしれない。二度よみたくなる。 | ||||
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図書館で順番待ちして読みました。(1Q84より、回ってくるのが早かったです) 最初は、内容が暗くてすぐ眠くなってしまったのですが、死にたい理由が明確になってからは引き込まれました。とはいえ、文章は難解です。特有の比喩表現は、頭の中で整理しないと理解できず、何度も読み直し、それでもわからないときもあり、そんな時はスルーしました。 初対面の人物に対して「豊かで楽観的な家庭で、大事に育てられた女性に見える」といった人物の背景まで見透かすような表現箇所が度々あるのですが、自分自身はどういう形容をされるのだろうと思ってしまいます。 いろんな引っ掛かりを持ちつつも、終盤あたりフィンランドでクロと別れた直後、不覚にも涙があふれました。青春が終わりを告げたようで切なかったです。ベストセラーだから今後も村上さんの本は読むと思いますが、読後は疲れますね。 | ||||
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昔々に「風の歌を聴け」を読んだとき、明らかに日本に新しい小説が生まれたと実感した。 村上春樹は音楽でいえば、メッセージではなくサウンドの作家だったと思う。なぜならわたしはその頃何度も「風の歌を聴け」を読んで飽きることがなかったし、読んでいる間はとても幸せだったから。 そこには明確なメッセージなどなく、その必要もなく、ただ彼の文章が心地よかった。 多崎つくるの物語はメッセージに満ちていて、もはや同じ作家の小説とも思えない。文体は似ているけれど方向性もなにもかもちがってしまっている。 村上春樹にはもっと他の生き方があったのではないか。もっと別の、よくわからないけれど、メッセージや主題やそんなものはどうでもいいような、強烈なサウンドの小説を書くことができたのではないかと考えてしまう。 | ||||
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読んでしまったが つまらん 評判ばかりが先行した作品 でも 読んでしまう | ||||
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個人的な好みですが、私はハッピーエンドが好きです。 ラストが読者任せのお話を好みません。 雰囲気的なものはまぁまぁ良かった。 ちょっと言い回しが小難しいというか がんばってオシャレにみせようとしてる感がしましたが まぁ、良い感じ。 でも、読み終えて「良かった〜」って感じではない。 こういうが好きだという人もいると思いますが 私は好みではなかったです。 | ||||
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1Q84に比べると期待した程の内容ではなかった。 まずまずでした。 | ||||
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状態はとっても綺麗でした。 仲間とか友達がいる事で、自分の生きがいになっててそれがなくなった時が想像も出来ないくらい心に穴があく。苦しい時期を乗り越えて大人になっていく… | ||||
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久しぶりに村上さんの本を読みました。 今まで書かれてきた本とテーマは同じようで、再び村上ワールドを楽しませてもらいました。 主人公「多崎つくる」が高校時代に築いた5人組の親友関係が、彼の人生に大きな影響を与え、多崎の存在意義を自分自身に問うてゆく話です。 タイトルにあるように「巡礼」をする「旅」の話です。 村上さんにしてはわりと短めな本で、「灰田」についてのエピソードがもっと後半に続いていれば、と思いました。 それと、終わりの部分でのまとめ方が丁寧で、もっと曖昧でもよいのにという思いも残りました。 要望はそのくらいで、私自身も色彩のある世界とない世界、自分の内側と外側、そして若かった自分とそうではなくなった自分、の世界を旅する、この夏一番の心地よい時間をもらった気がします。 次作にも期待しますし、また今まで書かれた作品を読み返そうかと思います。 補足:54ページの「当を得ていない」と205ページの「的を射た」を使い分けているところに興味を持ちました。 | ||||
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村上春樹の小説は、『海辺のカフカ』以来2作目。手に取ったきっかけは留学先のロシアやフランス人の友人が絶賛してたから。そんなにいいのか? 『海辺のカフカ』も本作も第一印象は同じ。話は面白いんだけどイマイチ感情移入できない。言葉の使い方でやっぱり引っかかってしまう。大学の時の外国の論文の和訳を読んだ時と印象が同じ。ああ、たぶん原文ではこう言いたかったんだろうな、訳に苦労したんだろうな、と。 しかし、論文なら許せるが文学で逐語訳形式はやめてほしい。他の国の文学から表現を引っ張ってくるのはいいことだが、小説にいれるときは、ひと工夫してほしい。こんなひどい和訳もどきが出てくるのは、つまるところ学校で受けた逐語訳の癖がとれないからだと思う。訳すなら単語ベースではなく意味を訳すべき。表現がないなら新たに創ってほしい。感覚的にピンとくるものを。それも作家の使命では? 村上春樹の小説ほど外国語に翻訳しやすそうな小説はあまりない。たぶん、外国では誤訳もなくすんなり売れるのだろう。しかし、日本の読者としては、もう少し表現ににおいのある作品を期待。 | ||||
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日本の小説は終わってますね。これで春樹氏がノーベル文学賞でも取った暁には日本の文芸は間違いなく崩壊します。 | ||||
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初レビューです。 アマゾンのレビューを見る限りでは、全体的に低い評価になっていたので、あまり期待しないで読みましたが、予想以上に素晴らしかったです。 私は村上春樹の長編はほとんど読んでいますが、その中でもベスト3に入れてもよいくらいに好きになりそうな作品です。 アマゾンで低い評価をしている人には、世間で話題になっているので、初めて村上春樹作品を手にした人が多いように見受けられます。 話題になっているので、読んでみたところ、まったく好みでなかった、合わなかったといったところでしょう。 以前からの村上春樹ファンなら、決して期待を裏切る作品ではありません。 また、彼の過去の長編作品と比べて、メタファーが少なく、とても現実的な内容なので、非常に読みやすいです。 彼の次回作も楽しみになりました。 | ||||
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初めて読んだ村上作品は,『海辺のカフカ』で,高校生のときだった。正直気持ち悪くて,世間で支持されている意味が分からなかった。しかし,社会人になりかけている今になり,本書を読んで,村上春樹が広く読まれているワケが分かった気がする。 村上は,社会人になって(世界の全てが学校と家庭である時代を完全に終えて)失われてしまう“少年・少女固有の純粋ななにか”(それは純粋で美しく(真に人間的であり),不健全で狂っている(反社会的である))を登場させる(本書では多崎らの5人グループがそれである)。それを読んで大人は,自分が失った(二度と得られない)ものに直面して立ちどまり(感動し),自らの少年・少女時代(過去)を振り返る,のではないか。僕は,本書を読んで感動した。 しかし,である。高校生の僕が村上作品(『海辺のカフカ』)を読んで強く感じたのは違和感だった。人間(同年代の主人公ら)はこんなにも狂気に支配されているのか,と。そうすると,村上が提示するのは,“大人が少年性・少女性に位置づけるなにか”なのかもしれない(狂気・純粋→未熟→少年性・少女性,カオス(混沌)→成熟→大人)。実際の少年・少女はより複雑で,大人とそう変わらない(連続的である両者が大きく変わるはずがない)。 そうすると,次のように言えるだろう。村上は大人のための“娯楽”である。それが楽しめるのは,大人になってしまったからである。それは,少なくとも僕にとって歓迎すべき事態ではない。 以上の考察を得られたことが,有意義だった。 | ||||
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旅先のある島の旅館に置いてあり、そうした非日常な空間で村上春樹の作品を読むということが、とても適切な気がしたので読んでみました。 やはり一番の感想としては、文章を読んでいるときは凪の海を漂っているような不思議な心地よさがあるけれど、全身が痺れるような心が動かされることはない。ということです ノルウェーの森なんかと比較しても今回の作品はより直接的で現実的で、暗喩として使われていた「色」が明確に意味を持っていますし、主人公も地に足の着いた大人です。「ここはどこなんだ」というような混乱ではなく、変化し失われていくものに対しての希望を見いだします。 村上論が好きな人には興味深いのかなと思いますし、世界から注目される日本人作家として彼自身も応援しています。 ただ段々と彼の作品に魅せられなくなっているし、読み終わったあとに特段の感想もないっていうのが正直な気持ちです。 | ||||
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登場人物に現実味がないのはもちろんとして、 「村上春樹」独特の表現は非常に分かりずらいし読みづらい。 作品内のような表現をする人物(特に女性)は居ない。 もしかすると「1Q84」のような別世界の話なのかと思ってしまう。 特に主人公の考えに共感できる部分もほとんどなく、 話のコアの部分が明らかになることもなく・・・。 私的には、この作品を読んで考えさせられることはなかった。 | ||||
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多崎つくるの今後がどうなるのか?想像をかきたてられます。 物語を終わらせていない。寝覚めの悪い夢を見た感じ。しやからなんやねん!これからが結末やろが。(大阪弁) 沙羅はつくるを選びそうだけど、でもただ、つくるの世話を焼きたかっただけかも。と思えるし・・・ この続きを村上さんは2作目で書くのでしょうか? | ||||
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単刀直入に言いますと、くそですくそ。店頭の前に相当な数が並んでいて「村上春樹」という人物はかなり有名で期待していたのですが、まさかここまでつまらない本だとは思いもしませんでした。 まず、主人公が意味深な発言、比喩表現を多様していて、とにかく臭すぎる。それに、孤独だと思わせないような行動をとっています。これから何を学べばいいのでしょうか? ただの時間の無駄でした。 | ||||
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至極真っ当な村上春樹の小説。 「国境の南、太陽の西」「スプートニクの恋人」につながる、正当な文学作品です。 「世界の終わりと…」「ねじまき鳥…」「1Q84」などの作品群とは、違う流れに属します。 いろいろ言う人もいますが、私は好きな作品です。 もともと「国境の南…」は大好きな小説ですしね。 だから、これで良いのです。 また2~3年後に、新作が上梓されるのが楽しみです。 | ||||
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期待に違わず,おもしろかった。これからも村上作品を読みたいと思った。 | ||||
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・レイプしたなんて噂たったら、自分の耳にも入ってくるわwww ・首締められて殺されたけど、犯人見つからないの?集合住宅には監視カメラついてるし、普通は知り合いだわな。 ・名古屋とフィンランドの友達に会いに行くのが巡礼?ただの観光旅行じゃんwww ・え?沙羅ちゃん二股じゃん。ビッチ。キモいおっさんと寝てるアラフォーなんて全然魅力感じないですけど。 そんな人からの返事待ちだお。→物語完って、え?中途半端すぎ。 | ||||
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久しぶりに新刊を読んでみました。1Q84はまだ読んでないです。時間のある時にじっくり読みたかったので。 数十年前から、村上春樹の世界観は変わっておらず、それに少し驚きました。より洗練されてきたという感じはします。 さて、「村上春樹は何が言いたかったのか」ということを昔の私はわかりませんでした。しかし、この小説でも書かれているように、時間とともに明らかになって来る事実というものもあるようです。そして本作を読んで「やっぱりこれか」という感じをつかめました。それはきっと「喪失」ではないかと思います。 そんなこと100も言われてることだとは思うのですが、自分で納得できない限り、他人の意見も受け入れられない性分なんで・・・でも、やっぱり「喪失」なんだと思います。そしてそれを書き続ける村上春樹という作家は、そうしないと世の中とのバランスが取れないほど、心に闇を抱えているのではないかと感じてしまいます。 ですが、(自分の読み方が悪いせいなのかもしれませんが)今までの小説では「解答」は与えられていないように感じました。しかし今作では、「解答」が明確に出ています。それもあからさまなくらい・・・。自分は適当にほぉり投げられている方が好きなので「こんなわかりやすくしてしまっていいのか?安い文学と思われないのか?」といった余計な心配をしてしまいましたが。 とにかくわかりやすい。高校時代の友人4人と縁を切られ、それをずっと引きずっていたつくるくん。好きな人があらわれ「どうして縁を切られたか直接確かめるべきよ」といわれ、旧友4人に会いに行く、という話です。そこで、つぎつぎと衝撃の事実・・・というほどではないですが、まぁ、そういうことか、的な納得感はあります。 その「秘密のクオリティ」にこだわってゆくと、この話、というか村上春樹の文学は読めないと思います。そういう「ツメの緩い部分」を補う我々の知らない部分がどこかにあるんだ、という気持ちで村上春樹の文学は読んでいった方がいいと思います。推理小説じゃないんだから。 話は脱線しましたが、そうやって、少しずつ過去の扉を開いて言って、心のトラウマが晴れてゆき、だんだんと「人間」を取り戻してゆく。これほどわかりやすいストーリーはありません。しかし、「人間」を取り戻した時に、「実に現実的な問題」にぶち当たり、このあたりは「おまけ」って感じですね。この問題は解決されていません。でも、それが「人間」であることなのかもしれません。 私は「ダンスダンスダンス」が一番好きなんですが、今回はその「縮小版模範回答集」といった気がします。この作品を読んで気に入ったら「ダンスダンスダンス」も読んでみるといいかもしれません。そして、今作のように「スッキリ」といった感じはないかもしれませんが、それが現代人にとって一番の問題で共感できるところなのではないでしょうか。 すこし今までの作品と違うと思ったところが、主人公が「僕」ではないところ。村上春樹が自分を客観的に見つめようとしているのかもしれません。また、「相手にも『喪失』を与えているのだ」という視点が描かれていること。けれど、結局他人の「喪失」を描き切れるほどの力はまだないようで、リアリティが薄いと思います。淡々とした文体により背景のリアリティを消すことによって、その描写力不足を目だなくしているようにも思えます。ぜひ大長編でそのあたりを追及していただければと思います。 さて、どうしてこの期に及んで村上春樹が「模範回答集」みたいなもの書いたのか?それは、もちろん彼自身の問題もあるでしょうが、最近の「村上春樹ブーム」でさまざまな彼の文学への誤解を晴らしたかったのかもしれません。だから今回はわかりやすく書いた。陳腐なくらいわかりやすいと思います。そして、それが逆に「アンチ」の神経を逆なでしているようでもあります。 あと意地悪な言い方をすれば、村上春樹が村上春樹とするところを演じている、というようにもとれなくもありません。 最後に。そういう「自我同一性」というのは、発達課題において、青年期に達成していなかければならない課題です。それが村上春樹には達成できていないのかもしれません。だからその空洞部分をせっせ書き続ける・・・。久しぶりに彼の文学で「父親」を見ましたが、この「父親」がかなり彼自身の自我形成に影響を与えているのではないかと思っています。そして、村上春樹はそこをなかなか超えることが出来ない。 今回読んでみて強く思ったのが「自分の方が村上春樹より大人になってしまった」という感想でした。とてもひどい物の言い方だと思うのですが、それが彼の文学が読み「継がれている」理由ではないかと思いました。 でも、また買うけどね! | ||||
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