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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1023件 381~400 20/52ページ
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村上春樹ではずれたことはありません。今回は、続きが是非読みたい・・・と思うのは私だけではないと思います。 | ||||
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やや消化不良の感があった前作に続いて書かれたのは、”色彩を持たない多崎つくると彼の夜の彷徨い”と題された、緑色のピアニストと灰色の美少年をfeatureしたお話である。名曲"Round midnight"を通奏低音に、沙羅とのその後の恋愛模様を絡めながら描かれている。前回の青春期と違い、大人のややビターな恋愛が描かれ、前作に不満を感じていた読者諸兄諸姉にもお薦めできる作品である。 | ||||
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奥さんのオーダーです。 ちまたで騒いでいるが、内容はあまり良い印象を受けなかったようです。 私は未読 | ||||
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大きな話題となった村上春樹の新作。 さすがに文章は流麗で、読み手を物語に引き込む力量を感じました。 ですが、皆様のレビューにもあるように、主人公が30代という年齢の割に幼く、 途中で成長をやめてしまったようで(これは私がいくつか読んだ 村上作品に共通します)高校時代の人間関係を引きずりすぎているのに 妙な印象を持ちました。 「シロ」の謎も解決されず、「つくる」が好きな女性に受け入れてもらえさえすれば 自分の内面の空虚さが一挙に解決すると感じているのも解せません。 何より全体に漂う閉塞感がどうも好きになれませんでした (これが現代日本の空気だ、と作者は言いたいのでしょうか)。 リストの楽曲などは作品を「お洒落」に彩る小道具に過ぎないように思えて なりませんでしたが、フィンランドでの描写はそれなりに哀切で美しいと感じました。 | ||||
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村上春樹の新作。 確かに今ひとつのように思えた。 ところが、よく読んでみるとすごい作品だとわかる。 なぜか。その根拠は? 多崎つくるが作る「駅」が何を意味しているのか、ここが読み取れていないようだ。 ちまたでは、「駅は人と人を結びつけるメタファー。彼はここで、大切なものを書いているのだ」など言う専門家もいるが、 そんなものじゃあない。 これは翻訳がわからないと、この本の良さはわからない。 「翻訳夜話」を読まないといけない。 著者は「訳」をつくることに喜びを感じているのだ。 主人公の名前が「多くの訳をつくる」人間を連想させる。 この作品は、ストーリとして読む人に対して「チクッ」と刺している。小説の醍醐味は話の「筋」だけではないのだ、と。 プロといわれる人がすごいと言われる時代。村上春樹は素人ながら,好きで翻訳を続けてきた。 今回の作品は、カポーティの「無頭の鷹」の一場面が出てくる。具体的には、主人公がクラクションを鳴らされるところ。 また、「熊を放つ」のベンチにすわって紙を丸めるところ。この作品では、ベンチに座って鳩にえさを与える場面が出てくる。 「限定された目的は人生を簡潔にする」と沙羅は言った。 まさに翻訳という作業を続けてきた村上春樹が言いたい確信だと思う。(断定的な読み方はしたくないが) この小説は、村上春樹が「遊びごころ」で楽しんで書いたのではないか。 そう思えてくる。 | ||||
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みなさんの評価とほぼ同じような評価です。 海辺のカフカのほうが良かったな。 ノルウエイよりは暗くないですね! | ||||
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村上春樹は『風』『ピンボール』『羊』は購入して、『ハードボイルド』は図書館で借りて読んだ。短編集とエッセイも数冊読んだ記憶がある。ところが知人が我が家に持参した『ノルウェイ』を読んでから、読めなくなった。しかし少し時間をおいて、たまたま書店で英訳を覗いたら結構気持ち良さそうだったので『ダンス』と『ねじまき鳥』を読んだ。『カフカ』や『1Q84』はそれぞれ英訳の第1章辺りで積読中だが、先日知り合いが読み終えた本書をくれたので、大した長さでもないし読んでみようかと思って読み始めたら、実はやっぱり日本語だと昔みたいに少し胸焼けみたいなものも感じたけど、何とか読み通すことができた。それで感想文を書こうと思った次第。 しかしレビュー600超えですか。いいんだけど、先行レビューをチェックできないんで、ネタかぶってたら御寛恕願います。 09年5月に『1Q84』が出た時、川村湊が「外国語訳する時、題名はどうするのか」と問うていたそうだけど(09/7/17の小谷野敦ブログによる)、私も同じことを考えてて、こんなシンプルなタイトルで、しかも作品の構成に係る重要な言葉らしい(何しろ未読なもので……)から、逃げられないワケです。村上作品なんて間違いなく翻訳されるんで、故意にやってるとしか思えないでしょう。結局、英訳タイトルも『1Q84』でしたね。 で、本作ですが、やはり作品の根幹にかかわるところに、滑らかな翻訳を妨げる要素が埋め込まれています。 周知のとおり、この小説では主要登場人物の名前に色彩を表す漢字が含まれており(青海・赤松・白根・黒埜・灰田・緑川)、高校時代の友人4名についてはカタカナで色の名称の綽名がついています(アオ・アカ・シロ・クロ)。つまり表意文字と表音文字の2系列の固有名詞が与えられており、後者は前者の意味のような位置づけにあると同時に、音韻的にも一定の関連性を保っていると言ってよいでしょう。 『坊ちゃん』の赤シャツなら(これは本名が示されていませんが)、服装の特徴に由来する綽名なのでRed Shirtと訳すのはアリだと思います。しかし本書の4人の場合、意味を取って綽名をBlackとかRedとか訳すと音の連関性が見失われますし、かと言って音を取ろうとしても青海・白根では関連性が弱い(オウミ→アオ、シラネ→シロ)。いずれにせよ注を付けない限り元の名前の漢字の意味性を伝えるのは無理で、『チョコレート工場の秘密』みたいな児童文学では柳瀬尚紀がやったように登場人物名そのものを変える奇手も可能でしょうが、ジョイスならぬ村上春樹でそれをやったら作品台無しでしょうね。これは『1Q84』の青豆についても言えたことですが…… 他にも、主人公の名前について「創」か「作」かを問題にしたり、少なくとも高校時代の友人グループの中では唯一、名前の読み方に2種類の可能性がある(タザキ/タサキ)など、この作品には表意文字と表音文字の二重性という日本語の特質を活用した翻訳への障害が、除去しがたい核心部にたっぷり組み込まれていて、あー、やってる、やってる、って感じです。日本語で小説を書けば無自覚にも起こりうることだけど、村上は確実にわざとやってる。 私はこれは、「村上春樹って翻訳し易すぎ!」っていう数多の批判に対する応答だと思う。しかもかなり悪意を感じさせる応答の仕方で、「あんたらの言ってる翻訳不可能性って、この程度のモンでしょ」っていう嘲弄の含意を感じる。例えば蓮實重彦は村上を結婚詐欺呼ばわりしたそうだが、その『反=日本語論』辺りに対してはそれなりにスマートに斬り返しているように思います(77年の著作ですけどね)。 とはいえ、リービ英雄×水村美苗対談「日本〈語〉文学の可能性」(リービ『越境の声』07、『大航海』03初出)における疑義はどうか? 少し長いけど、p80辺りから引用してみます。( )内は私の感想。 水村「今書かれている日本語の作品を読んで日本語の小説家になろうなんてアメリカ人がいたら、『ちょっと馬鹿なんじゃないの?』って思う」(……キツイ) リービ「まさに村上春樹の問題です。村上春樹みたいに書きたいと思う以前に、村上春樹が我々みたいに書いているから安心してしまう」(……実名出した!) 水村「今の多くの小説は英語からすんなり移行したようなもので、読んでも日本語に接したという感じがしないでしょう」(村上が『風』を最初に英語で書くことによって、文体をつかんだというエピソードを思い出す) リービ「あたりまえですよ(笑)」(……あたりまえか?) 中略 リービ「村上春樹も、本当には普遍的な作家ではないんですよ。つまり村上春樹の作品は、海外のプロップ(小道具)に囲まれて決してすっきりしない遊戯をくり返しながら、海外においてはそれらのプロップに囲まれた生活が非伝統的な現代日本のイメージとなって「私もあなたたちと同じですよ」として安心させてしまう。そこにはどうも、ある種のイメージの二重操作が働いている」(つまり結婚詐欺っていうことね) 水村が言語の問題にこだわっているのに対し、リービはどちらかと言えば描かれる風俗的な側面に着目しているように思えます。で、現在に至る村上への反発のかなりの部分は、やはりこの風俗的な描写に対する居心地悪さに由来するワケですし、翻訳可能性についても、確かに言語論的な障害はあるにしても、舞台装置はマクドナルドが普遍的であるように普遍的に設えられているのではないでしょうか。最近の村上作品には現実の地名や商品名が頻繁に出てくるようになった印象がありますが、つくるとアカの会話部分で日本車の例として挙がるのがレクサスと日産と三菱だけというところに、暗黙の枠を見ることもできるのではないでしょうか。もちろん、さらに物語の水準でも同様の指摘は可能だと思います。 橋爪大三郎が讀賣の書評(5/20)で本作を「多層的」と形容していて、それはその通りで、いろんな水準での読みを誘う思わせぶりな細部がいっぱいなのですが、ここで物語の謎解きレースに参戦するつもりはありません。ただ、ネットでざっと見たところ触れてる人がいなかったみたいなんで、最後にちょっと思いつきをメモ。 誰でも気づくようにアオ・アカ・シロ・クロとくれば四神獣で、これを下敷きにした小説はいろいろあるでしょうが、私は庄司薫の四部作を思い出します。多崎つくるは、なんだか薫くんの末裔のようにも思えます。白は庄司薫では『白鳥の歌なんか聞こえない』ですから、ま、死に関わってもおかしくないでしょうね……結局言ったもん勝ちの解釈レースに口を挟んじゃったか。 以上、レビューを書く過程でいろいろ調べているうちに、小説が面白かったのか面白くなかったのか忘れてしまったので、★3つでお茶濁しします。 9/16追記:いや、庄司薫との関連の指摘は、いっぱい見つかりました。それどころか、漢字の問題に触れたブログも発見。集合知の力には太刀打ちできません。この作品には、無数のピラニアが群がって貪ってる感じ。怖いw | ||||
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たぶん、村上さんの小説には大きく2つのジャンルがあって、 その片っ方の、ちょっと違和感のある日常みたいな話の方 (スプートニクスとか国境とかの方)です。 決して面白くないわけではなく、すっと読める文章はさすがです。 が、羊や世界の終わりの流れを好む私としては、ちょっと物足りなかった。 さらっと読んだだけでは、面白さがあまり沁みてこなかったですね。 謎が多いのも結論を出さないラストもお約束ですが、単にわかりにくさを ちりばめたような感じで、彼女がどうしたいのかもよくわからないし、 腑に落ちませんでした。 | ||||
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レビュー、普段全然書かない人なのですが、なんだかびっくりするほどこき下ろされているので、とても良かったとひと言伝えたくて書きます。 とてもさびしい、優しい物語でした。後半のフィンランドでの再会のシーンは、涙をふきながら読みました。心を温かく癒してくれる、色んなことを考えさせられる魅力的な小説です。 村上作品が、発売する前からベストセラー!という扱いのうえで登場してくるようになって、メディアでの扱いにも、ブームのような消費のされかたにも違和感をもってきたけれど、この本のレビューを見てみて、いやはや大変なものだなあと思った。こういう不特定多数の悪意に晒される大変さというか。もはや書評ともよべない、下品な言葉の羅列でこき下ろすばかりの文章に共感する人がたくさんいたり、匿名性のネットという場所は、怖いな、何かはけ口みたいになってしまって。厭ならさわらなければいいのに、色んな考え方があるというだけでいいのに、どうしても怒り、憎まないではいられない。そういうターゲットを必要としなくては、人がやってゆけないくらい、ぎすぎすと生き難い世の中なのだと思う。とても過激なことを書いているような人も、きっと普段はふつうのおとなしい人だったりするのだろうな。 それでも、映画でも小説でも、何年もかけてほんとうの評価が落ち着いてくるものと思います。それほど良くなければ忘れられていくだけだし、良ければ長く読みつがれていくのでしょう。私はこれからも楽しみに村上作品を読み続けていきます。淡々と、力強い作品を生み出し続けてほしいです。 | ||||
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村上さんの小説の主人公は年齢より思考が幼い。 でも、いかにも結末に具体的に繋がっているかのような興味を引くようなエピソードが定期的に出てくるので、つい読み進んでしまいまい、残りぺージが少なくなるにつれ、これ以上の展開が無い事に気付き、段々と腹がたってきます。詩集でいいんじゃないの? | ||||
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村上春樹さんの小説は殆ど読んでるいると思います。 この『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は 良くも悪くも村上春樹節ですが、ややあっさりめ?僕は好きですけどね… | ||||
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本作は駄作です。 童貞が酒に酔って徹夜で書き上げた痛々しいポエムみたいな小説です。 強い劣等感と背中合わせの主人公のナルシシズムが全開になっており、登場人物はすべて主人公の自己愛を満たすための分身でしかありません。 キャラクターの書き分けも雑すぎて、会話形式をとっていながら、全部主人公の独り芝居みたいです。 バーのカウンターで延々と独り言言っている男の話だと思って読むと多少笑いに転化できるかもしれません。 最初から最後まで、会話の内容は陳腐なくせに、下手に言い回しや教養を織り交ぜてこしらえている分、非常にたちが悪いです。 意味深なエピソードの挿入も随所に見られますが、全然うまく機能していません。 読者に甘えているのか何なのか分かりませんが、初心者みたいな下手くそな繰り返しやしつこいエピソードの反復に「もうその話は読んで知ってるよ!」とイライラします。 長年村上作品のファンで、初期から「ねじまき鳥」くらいまでは大切な作品として何度も読み返してきましたが、もう村上さんにはこれ以上作品を書いて欲しくない。「多崎つくる」を読んで、そんな風に思いました。 何人かで酒でも飲みながら、大いに笑って楽しむのが、この作品の数少ない楽しみ方の一つでしょう。 | ||||
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ふとした不注意でクラス全体から無視される、という村上氏の体験(?)談があった。 それは、小品「沈黙」に展開する。そこで最も恐ろしいのは自分で考えずに無視する側に回る大半の者だ。 そして今回、アカが言う「しかしその二つのグループの中間には、上から命令を受けてその意のままに行動する層があり、その層が人口の大部分を占めている。全体のおおよそ85%とおれは概算している。」 しかし今回、自分で考えられるはずの残り数%に属する4人により、主人公は無視されるあるいは切捨てられる。 切捨てられるのはきつい、しかし切捨てた側もきつい。きついながらも「悪霊」に取付かれないで生き延びなければならない。 以上、本作品のほんの一面を述べた。村上氏の作品は常に多面的だけど、基本的に健康な肉体に基礎を置いていてバランスのとれたものだ。 | ||||
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大ベストセラーの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹)文藝春秋2013を、ついに読み終わった。村上春樹の小説をしっかり読んだのは『1Q84』が初めてなのだが、彼の小説がなぜベストセラーになるのか、今一よくわからない。 読んでいて、確かにページを次々とめくっていきたくなるワクワク感はわかる。ストーリーテリングのうまさは認める。本小説の場合、この何ともスッと入っていかないのどごしの悪いタイトルのうまさ。しかしながら読んでいく内に、まさにタイトル通りの話が展開していく。(『1Q84』というタイトルの時に感じた「味のあるタイトル」とは対極にある) なぜか同時期に読んで、映画も見た「桐島(部活…)」に近い匂いを感じてしまった「多崎つくる」。最初に引っかかる(もしくは違和感を感じるのが)灰田と彼が話す緑川のエピソード。しかし、後半のシロのエピソードはさらなる違和感を生じさせる。つくるを長年苦しめてきたあの大学時代の出来事の出発点がそういうことでいいのか?それともわざと「そういうこと」にしたのか?どうも、村上春樹の読み方が未だにつかめないのです。そして、最近の映画や小説の流行なのか、何とも方向性の見いだせないまま、作者は物語の幕を下ろしてしまうのです。 | ||||
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最近のはなんとなく同じ空気という感じがします。 昔の方が先が気になってついつい夜遅く読んでました。 そろそろ主人公の人物像を一度すべて今までと変えてしまっても良いのではないでしょうかと思います。 | ||||
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私は2日程度で、特に不満もなく楽しく読み終えた。特に難しいとも思わず、むしろなんだか今までの作品より読みやすくなった印象を持った。多分、それは今まで村上春樹作品を何度も読んだ経験の積み重ねが活きているのだと思う。 村上春樹作品は5年前に海辺のカフカを読んだのが最初だが、その時は話がほとんど理解できなかった。にもかかわらず、私はその作品を理解しようと何度も読み込んだ。そんな面倒なことをする気になったのは、その時の私は暇でよくわからないものがあったら理解してやろうという気概もあったからだと思う。 多分私は村上春樹作品と良い出会い方をしたのだろう。村上春樹の文体を何度も読み、慣れさえすればそれは中毒のようになっくる。これはいつか解けるのかもしれないが、中毒になっている間は村上春樹作品を楽しく読めるので、出来るだけ長く続くといいなぁと思っている。はたからみたら、何でこんなよくわからない話にハマってんの、と思われてしまうのかもしれない。はじめて村上春樹作品を読んで、すらすら読めて楽しめたという人は実は凄い人なのではないだろうか。 | ||||
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はじめて、村上小説を読んだものです。 感想としては、「面白かった」です。 読んでいる時の文章が心地よいです。ただ、読み終えたあとの謎の多さと、物足りなさは、いつもこんな感じなの?と感じました。 いろいろと突っ込みどころが多いですね。わざとですか? 気になった点としては、以下。(昔からの村上ファンなら納得なのかもしれませんが) ・灰田くんの伏線回収は!?回収しないならなんで出てくるの?読者の想像におまかせってこと? ・(わたし東海地方出身なので特に気になる)名古屋出身なら、地元に帰った時や、地元の旧友はみんな名古屋弁バリバリだよね?名古屋弁であんなきざったらしいこと言ってたら吹き出しちまいそうです(笑)そういうのはなしの方向? ・シロが殺害されたのを知らなかったのは疑問。なぜなら、殺人事件なら、当然容疑者として旧友の残り4人は警察にマークされ、事情聴取されるはず。狭い地方都市の街ですからね。誰かが隠蔽工作した? ・なんで海外初旅行でそんなに外国人と交流できる?英語しゃべれるの(頭いいかもだけどネイティブ無理だよね)?なんで海外でレンタカー運転できるの?国際免許は? まあ、細かいことは気にせず、娯楽小説として、一気に読んでしまえるくらいに面白かったです。 ぜひ過去の村上作品にも挑戦したいと思いました。 | ||||
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読んでいる最中から中身がないと感じ、でも新刊がでるたびあれだけ話題になり、実際売れているという作家だから、何か訴えかけてくるものがあるんだろうと我慢して読み続け、読後、時間の無駄だったと後悔しました。 つまらない。 | ||||
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主人公の多崎くん、残念系の主人公のその後です。 高校時代、奉仕部じゃないけれど、仲がいいグループでボランティア活動。メンバーは体育会系男子と文化系男子、積極女子と見守り女子ってなところか。多崎くん、他には友達いませんでした。うっかりすつとぼっちになるんだけど、仲間にめぐまれました。 多崎くんが残念なのは、ルックスといい勉強も運動もそこそこできることといい、高スペック男子なのに、自分では気づかないことです。仲間の女子の恋愛フラグにも気づきません。 ああ、あの時代は良かったな、というのが、残念系ラノベのうっかりした未来ですが、多崎くんの未来もそんなもんです。ある日突然、思い当たる理由もなく、絶交を言い渡されるので、ぼっちになってしまうのですが、高スペック男子、どうにか生きていきます。自覚がないようだけど、けっこう女性には不自由しません。大人ですから、もう。 36歳になって出会った女性がきっかけで、多崎くん、かつての仲間をたずねることになります。そこでいろいろ知るわけですが。 残念系ラノベがそれなりに売れていて、評価もされている時代において、その後のような小説というのは、ポストヤングアダルトとして受け止めやすいのだろうと思う。 それが村上春樹の文章で書かれていれば、それなりに読みやすいし、実際、ぼくも楽しみました。 でもね、それだけです。多崎くん、いい年なのに、残念なままです。展開が中途半端だし、ラストは「スプートニクの恋人」と同じじゃないですか、と怒りたくもなります。伏線もなにもかも、残念なまま、放り出されています。3.11と重ねる読みもあるけれど、それは無理があります。というか、それならそれで、もっとちがうやりかたがあったはずです。アカやアオやシロやクロのことを、もっと考えてあげても良かったはずです。これでは、もっと幸福なパラレルワールドがあったのではないか、と錯覚させられてしまいます。 村上春樹の小説はずっと読んできたし、いくつかの作品はとても優れた作品だとも思っています。でも、これはそうではありません。 ぼくの中では、「ノルウェイの森」「1Q84<Book3>」とともに、ワースト3に入ります。 | ||||
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発売してすぐに一回目読みました。 ファンとしては今まで読んだことが有るような内容のような気もしますが、 やはり今までの村上さんとは違った味わいが出ているし、 これまでの積み重ねがあって、この作品があるという気がします。 またこれから何度も読むことによってこの作品の深みを感じられると思います。 タイトルの響きが好きです。 | ||||
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