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コインロッカー・ベイビーズ
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【この小説が収録されている参考書籍】
コインロッカー・ベイビーズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 161~177 9/9ページ
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体温と鼓動と、肌をひりひりと焼くような陽射しと、 そういったあらゆる鮮やかな感覚が溢れ返る本です。この本は私の中でのナンバーワンです。 10代、20代、30代… 読むたびにその時の自分なりの何かが躍動しようと 足掻くのを確認させてくれる作品です。 是非、読んでみてくださいませんか? | ||||
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村上龍が一発屋でなかったことを証明する作品。 「ブルー」を越えるため、「海の向こうで戦争がはじまる」 への批判の怒りを昇華させた渾身の書き下ろし。 文体は極めて精緻でやや固いが、物語のフレームを 支えるのに十分な役目を果たしている。 読み出したら止まらない。社会への鬱屈したエネルギーとめまぐるしくリアルな人物像が村上の原点である ことを再確認させる時代が生み出した傑作。 | ||||
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上巻を読んだ方はもう下巻を読まずにはいられない気持ちだと思います。 キクとハシの描写間隔が短くなり、ラストまで物語が一気に 突き進む快感は一度体験すると、村上龍の虜になってしまいます。 また「アネモネ」は村上の描く理想の女性の原型になったことも 興味深いです。 | ||||
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ハシは至福感を音に求めたように、キクはある高みを超える自分を想像して何かに溶け合おうとした。そんな感じだ。二人の感情と情熱。コインロッカーから始まった彼等の人生は情熱と共に力強く消えて行く。村上龍の傑作!スタイリッシュに現実を描く様はさすが。 | ||||
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「全力だ!」 村上龍のエネルギー溢れた作品を読むと、そんな気分になる。 途方もなく広がる想像力と、ゴーギャンの絵が更に激しくなったような、 原色の生物の息吹と色と匂いが立ち上り、句読点すらもどかしいように 疾走する文体は洗練という形とは遠い。 無論、それが村上龍の最大の武器である彼の生理であり、 力強い才能のコアだと思う。10年以上前、初めて「コインロッカーベイビーズ」を読んだとき、 僕は細胞が叫びだすような興奮を感じた。 コインロッカーへの置き去りの子供、崩壊した東京、破滅へと向かう ストーリー。 現実化すると単なる破滅的なテロリズムだろう。 でも、閉塞から抜け出せない今の日本に少しでも元気を出すためならば、この飛び切り危険でパワフルな虚構に引き込まれてもいいと思う。 元気を出すためも、鬼才村上龍が若干30歳で描いた本作が多くの 人に読まれることを望みたい。 | ||||
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村上作品特有の、どろどろとした喉の奥に絡み付いてくるような文章はもちろん。この作品の評価すべきところは主人公2人の距離間でしょう。上下巻一気に読めば分かりますが、始めはキクとハシの描写が長く間隔を置いて書かれていますが、後半部分に向かっては互いの描写が知らず知らずの間に入れ替わり村上ワールドが広がっています。2人についての描写の間隔を詰めていくことで、そこに2人の距離感がリアルに生まれてくるのです。本当に、それに気がついたときは鳥肌が立つ勢いでした。「ライン」でのリレー式な描写も興味深いですが、『距離感』がこれほどリアルに浮き立たせるなんて本当に素晴らしいと思います。 | ||||
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この本は語り尽くせない思い入れがあります。私が読書に目覚めるきっかけとなった唯一の本です。村上龍の作品では後にも先にもこれ以上のものはありませんでした。何度読み返しても、また感動してしまうんです。この感情はなんだろう??感動させようとしている話ではないと思うけど、感動してしまうんだ。見事に。最も「ガツーーーン!!」ときたのは、キクという主人公が走ることに目覚めるシーン。私自身運動の喜びを知らない人間だったのに、まるで自分の体が目覚めたように、ビリビリと伝わってきました。その描写がすばらしかったです。他にも運動の描写がたくさん出てきます。どれもこれも体が震えるほどの感情を呼びました。ほんっとにこれ以上の本はないと思うんだけどなあ・・・。でも、友人に貸したり、プレゼントしたりしたけれど、ちょっとキツイっていう人も多かったです。設定が、なさそうで、でもリアルだし、におってきそうな描写が多いです。テーマも重いです。村上龍独特の文ですよね。匂ってくる感じです。重油の匂い、新宿の公園の匂い、ワニの匂い、アネモネの匂い、ハシの匂い・・・それぞれ匂いを感じます。 | ||||
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コインロッカーに捨てられた二人の赤ん坊が拾われ、育っていくにつれて近未来的世界で起きる様々な出来事。「母なるものの喪失」そこから始まる彼らの冒険は現代の日本の小説の中でも異色の出来になっており、村上龍の最高傑作と言っても過言ではないとおもう。うん、たぶん結構かなり面白い。「本を読むのは好かん」と言う14歳がいたらまず本作を読んでみるといい。本作を面白く感じたら村上龍の他の本やエッセイを読み進めるなり自分で他の本を探すなりするといいとおもう。それで何か物足りなく感じたらジュネや谷崎などを読んでみると良い。 | ||||
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村上龍の頭の中はどうなっているんだろう?と本気で考えてしまった。 じっくり読むと言葉の洪水に押しつぶされそうになる。 幼児期の愛と憎しみの力を垣間見たような気がする | ||||
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私は言葉がうまくないのであれなんですが この作品は、村上龍さんの作品で最も好きな作品です。 なんていうのかな。【アイタタ】っていう感じです。 心に痛い作品、読んでるという行為なのに 実感として、感じてしまっているかのような・・・そんな感じがしました。 何度読んでも、同じです。 絶対お勧めします。 | ||||
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村上龍3作目だったかと思います。なんかかっこいい文章、勢いのある内容。激流のようだ、と誰かが言っていました。韓国でも人気のセンセーショナルな本です。 | ||||
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東京の片隅で、この年1980年に、この本を読んでいた。村上龍の長編としては、3作目だろうか。なかなか、作品を書いてくれないのでジリジリしているところに、いきなり上下巻で出版された。すごく、うれしくどきどきしながら読んだ事をおぼえている。内容については、全く予想した村上龍ワールド。詳細については書かないことにするが、私の中に、何か、へらへら生きていてはいけないという意識を芽生えさせてくれた作品である。この年の秋、ジョン・レノンが射殺されたことも、私の中で、この作品をより印象深いものにした。 | ||||
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私が生まれた年この物語も産声をあげました。未来だった物語が現実になってきています。誰もが未来に幸せを見ていただろう時代に村上龍は廃れて行く未来を感じていました。過去に書かれた現在の話し。どこかいろいろな事件に重なって見えるのでは?ぜひ手にとってみてください。 | ||||
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村上龍の描く不思議な世界。近未来風であり過去風でもある。残虐な内容の中にも心に残る何かを感じ取ってください。 | ||||
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読んでいて気が変になりそうだった。圧倒的なパワーに押されそうになった。憎むこと。嫌うこと。破壊しようと思うこと。リアルで身近さを感じてしまい、少し怖かった。幸せを感じられることが、幸せなんだと気がついた。 | ||||
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あらすじを簡潔にすればコインロッカーに捨てられたふたりの少年の成長記。私にとっては数ある村上作品の中でも最高傑作です。今となっては比較的初期の作品ということになりますが、何度読み返しても新鮮。「自分の欲しいものがわかってない奴には、一生それが手に入れられない」という当たり前の真実を私に教えてくれた1冊です。 | ||||
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コインロッカーに捨てられた二人の嬰児。キクとハシは、失った何かを取り戻さなければならない、胎内で聞いたあの音を、世界を破壊する『ダチュラ』を。 現代の子供達が抱える心の闇を救うことなど、大人には絶対出来ない。理解さえ出来ない。 この本は、中高生にこそ読んでほしい。高校生である僕を救ってくれたように、ここには何かがある。SFと文学の融合による村上龍の最高傑作。 | ||||
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