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コインロッカー・ベイビーズ
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【この小説が収録されている参考書籍】
コインロッカー・ベイビーズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 1~20 1/7ページ
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破壊と創造、死と再生、滅亡と復活、黎明と暁闇。菩提思想。 | ||||
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ガツンと体で感じる作品! | ||||
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最初に読んだ時、タイトルをメにした時からワクワクしたのを覚えています。リズム感や世界観が自分には合っていて楽しめました。SMもの以外の村上龍さんの本は共感できるものも多く、一番好きな作家なのでレビューにお気に入りフィルターが掛かっています。 | ||||
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正直序盤の50ページくらいは催眠術状態なのだが、そこを越えてセカイが広がると一気に面白くなる。 文体がクセがあるので初めてだと少し読み難いかもしれないが、 精読せずに(自分はしてしまったが)ある程度速さを意識しながら読むくらいの方が良さそう。 何も起こらなそうな場面から始まり、けれど必ず何かが起こる展開を繰り返していく。 そしていつの間にか(おそらく)別の世界線に突入しているのだが、 執筆当時の日本では不明瞭だったはずの何処かの何かの地域が、 現代では誰もが推測できるような「場」を描いている点で、予言的な面白味もある。 文体の効果も相俟って、小説で表現された物語を小説というかたちで読むことの意義を感じられる傑作。 | ||||
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日本社会への憎悪というよりは現代文明そのものへあらん限りの憎悪を叩きつけている作品だと感じた。それだけ視野が広い。そういう意味では世界文学になりうる作品なのではないかとさえ感じた。女性が道具のように描写される部分が多々あり、そこはあまりにも男性文学過ぎるかなという点が気にかかる。アネモネについて描くときだけなぜか物語の展開が不自然でばかばかしい漫画的ドタバタ展開になっているのはなぜなのだろうか。村上龍の後期作品群のほうがずっと洗練されているのは確かなのだろうが、この作品は読んでおかないといけないのだろう。 | ||||
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きもてぃー! | ||||
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Loved it | ||||
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まず初めの一文から不快でたまらないのに半ページでは引き込まれてしまう文章 小説を読んでいてこんなに凄まじい地響きのようなエネルギーを感じたのは初めてだ しかしそれが生命力なのか真逆のものなのかわからない 鰐や魚が飛散したような感じで頭の中がぐちゃぐち ゃでおかしくなりそう 人によっては負の方向へ背中を押されてしまわないだろうか 危うささえ感じる 読み終えてもやはりきつい 胸がつかえて吐き出したいほど苦しい こんな小説初めてだ | ||||
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「鎖をひきちぎれ」から始まる他のレビューがこの小説を完璧に表現し尽くしていると感じるのでこのレビューは単に蛇足です。 「生まれた直後に実の母親によって殺されかける」 この強烈な体験によって心の奥底で破壊と殺戮の衝動を持つようになったキクと、愛情と承認の衝動的欲求を持つようになったハシの話です。 人生そのもの、世界そのもの、自己そのものを非常に歪な形で捉えてしまい、それが外へ向かうキク、それが内へ向かうハシ。違うようで本質は同じだと思います。 この2つの衝動は複雑性PTSDの人なら体感としてよくわかるのではないか、と感じています。自分自身、心のなかにキクが、ハシが居る、そう感じる場面が多々あります。 | ||||
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高校生の時に読んで衝撃を受けた。 今まで読んだことのない種類の小説だった。 映像や感覚、温度が伝わってきた。 この小説で描かれるような閉塞感と破壊衝動を、高校生の頃、私は確かに持っていたんだと思う。 狭く、暗く、暑くて閉じられた場所で聴いた心臓の音。ここから出たくてたまらない。 コインロッカーから出られても、どこまでいっても閉じられたところにいるような閉塞感。 綿密な計画を立て、まるで子供が積み木を壊すように世界を壊すキク。 正直、気持ちよかった。 そうして初めて、開放されたのだと思う。 | ||||
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Ive got the Kindle Version of Coin Locker Babies and have read the first few pages whilst waiting in my car. It looks a promising story and one that Ive been looking forward to getting into. I’m expecting it to be a Bit of a Tearjerker so Ive got my tissues handy. I really like books written by and based in Asia at the moment. They offer a very different perspective on life, culture etc which I like very much. | ||||
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Llegó a tiempo y sin desperfectos. Apenas lo leo pero desde los primero.parrafos te impacta | ||||
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はじめて読んだ村上龍さんの小説です。おもしろくて一気に読みました。 舞台は1989年の日本。17年前に別々のコインロッカーに捨てられていた2人の男児キクとハシは里親に引き取られ、九州の廃炭鉱の島で兄弟として育てられる。 2人が17歳になったある日、ハシは本当の母親を探すと言って東京に家出し、キクと養母は彼を探しに行く。 東京に出現した立ち入り禁止のスラムで弟キクと再会したハシは、彼がロック歌手としてデビューすることを知らされる。 一方でキクは東京で変わり者のモデルの美少女アネモネと出会っていた。 コインロッカーの中のように狭く無秩序で息苦しい東京で、ハシはミュージシャンとしての成功と共に本当の自分を見失い、キクとアネモネはこの偽りの自由に充ちた世界(ディストピア)の崩壊を望む。 その時キクの頭の中に蘇ったのは、かつて炭鉱の廃墟の町で出会ったバイク乗りの青年ガゼルが教えてくれた「ダチュラ」という謎の言葉だった・・・。 というのが物語のあらすじです。主人公のキク、ハシ、アネモネは、自由なはずの現代日本で閉じ込められているような不自由の感覚に身悶えし、その脱出路を求めて足掻きます。 当時、単行本が上下巻合わせて200万部売れたそうですが、主人公ら苛立つ若者の自由への渇望は普遍的な欲求というか、40年も前の作品のはずなのに古さをあまり感じませんでした。 (というかむしろ、読みやすく疾走感のある文章と、主人公の少年が個性的な美少女と出会うというストーリー展開は、まるで今時のライトノベルと純文学のマッシュアップのよう) 個人的に、キクとアネモネが結婚式のような格好(白のワンピースと白のスーツ)でバイクに2人乗りし、東京に向かうシーンは爽快感さえ覚えました。名シーンですね。 それと、ネットで調べたら、エウレカセブンというアニメのアネモネというキャラクターは、元ネタがこの「コインロッカーベイビーズ」のアネモネだそうです。 エンタメ性が高く読みやすいので、村上龍作品を読んだことのない人や、純文学はあまり読まないという人にもおすすめです。 あと関係ないことですが、ふと気づくと、「おもしろい」と思う日本文学の大半が自分の産まれる前の作品ばかりでした。中上健次さんや遠藤周作さんもそうですが、この時代(昭和)の文学は内容の深さと物語の勢いがあっていいですね。 | ||||
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異様なまでの力強さとスピード感。 わき目もふらず駆け抜ける文字が一つ一つ重い。 なのに速い。 黄土色の濁った大河が荒れ狂って流れているようなそんな物語。 生後直ぐにコインロッカーに押し込められコインロッカーで必死に泣き叫んだ二人。 コインロッカーは彼らにとって2つ目のお腹の中であり産道だった。 強烈な文章の連続とそこで紡がれる異常な出来事を当たり前に受け入れながら育つ彼ら各々の中で育まれていく得体のしれない何か。 その何かはきっと私たちの中にもそれぞれあるものだろう。 私たちにとって何がコインロッカーで私たちの何がダチュラなのか、それを理性で追いながら読もうとしてもその理性が置いてけぼりを食らっていく。 頭をハイジャックされるような世界観。 完全に別の世界の話という感覚ではなく、なぜかこの異常な世界がしっかり私の住んでいる世界の地続きにあるという感覚を抱かせる。 だからこそ凄まじい不快感をリアルに感じるのだろう。 その不快感を自分の中に取り込んでしまうと新しい世界が広がっていく。 | ||||
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読みながら、だんだんとハマっていく | ||||
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『コインロッカー・ベイビーズ』は1980年に刊行された小説で、大学紛争以後の若者文化を開拓した作品です。『コインロッカー・ベイビーズ』の後半ではキクたち不良少年(と言うか、犯罪少年)が刑務所から脱走し、深海に眠る「ダチュラ」という毒物を探しに行きます。たまに指摘されることですが、『コインロッカー・ベイビーズ』の作風は『AKIRA』にけっこう似ています。1988年のアニメ映画『AKIRA』でも不良少年が活躍し、東京オリンピック会場に眠る「アキラ」が重要な鍵を握っていました。80年代は、何だか不良が元気だと感じます。 また、80年代に多大なインパクトを与えた歌手・尾崎豊は、デビューアルバムのレコーディング前日に『コインロッカー・ベイビーズ』を一気読みしました。そして、尾崎は「太陽の破片」という歌を歌っていますが、「太陽の破片」という言葉は『コインロッカー・ベイビーズ』に載っている言葉です。新装版のp.250を読んでみると、「太陽の破片」という言葉が出てきます。尾崎豊は、明らかに『コインロッカー・ベイビーズ』の影響を受けています。 『コインロッカー・ベイビーズ』を読み、尾崎の歌を聴き、『AKIRA』を観ていると、80年代の不良や暴走族のエネルギーに圧倒されます。今の日本は80年代ほど不良が元気ではないと思いますし、「不良が暴走し、閉塞した世界を破壊する」という『コインロッカー・ベイビーズ』の想像力は、だいぶ「古い」と感じました。でも、この小説が持つ危険なエネルギーは、今読んでも瑞々しいと思います。 | ||||
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待ってました!Kindle化。 昔は忙しくて読む精神的な余裕がありませんでしたが、自粛期間の良き友です! | ||||
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この本の文には類を見ない魅力というか、性質があります。しかしそれは決して傑出しているというわけでなくもっと独特で、読んでいると顔が腐り落ちていくような感覚になります。僕にとって特別な本の一つです。 | ||||
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This 'other' Murakami makes the 'first' read like Fairy Tale. Everything feels so graphic that I had to stop reading at some points thinking things weren't about to happen. Spoiler: they did. Each paragraph places you in the scene; they can be violent, they can be gross, they can be wrong, they can be all together some times. Even the written description of music, non-real rhythms and pieces of sound flowing out mouths becomes very present. The arc of each character closes in a startling way, but like you will want to read. I started this book unsettled to meet another Murakami I hadn't even heard of, but it paid out very well and I have found out a new favorite book. It might be time to change this Murakami hierarchy. | ||||
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"銀色の塊りが視界を被う。巨大なさなぎが孵化するだろう。夏の柔らかな箱で眠る赤ん坊達が紡ぎ続けたガラスと鉄とコンクリートのさなぎが一斉に孵化するだろう。"実際に起きた事件から着想を得て、ジョン・レノンが射殺された1980年に発刊された本書は、バブル時代の退廃的な空気を端々で感じさせつつ、そのスピーディで映像的な文章がやはり素晴らしい。 個人的には、著者の作品の中では最高傑作と感じていて、その取り憑かれたかの様な文章の流れの迫力はあらためて再読しても驚かれされ、やはり引き込まれました。(アネモネが"ゼルダ"というのも、ようやく気づきました) 80年代の日本の空気感を感じたい誰か、尾崎豊ファン、あるいは村上龍の最初の一冊にオススメ。 | ||||
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