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ロスト・ケア



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【この小説が収録されている参考書籍】
ロスト・ケア
ロスト・ケア (光文社文庫)

ロスト・ケアの評価: 4.22/5点 レビュー 137件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全137件 81~100 5/7ページ
No.57:
(4pt)

現代の介護の実情に踏み込んだ社会派ミステリ

連続殺人犯に対する死刑判決で幕を開ける本作品は、現代の介護の実情に踏み込んだ社会派ミステリ。

ターゲットとなった四十人を超える被害者は、いずれも要介護老人だ。多くの人々が避けては通れない問題が、読者に重くのしかかってくるだろう。

読み進めていくうちに、真犯人を追い詰める検事の正義という信念は、この物語の中ではとても奇異なもののように思えてくる。殺人犯の語る正義に心を揺さぶらざるを得ないのだ。

犯人当てとして意外性がありフーダニットとしてよくできているが、見るべきは破滅へと突き進む社会において何が正義かなのだと思う。
ロスト・ケア (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ロスト・ケア (光文社文庫)より
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No.56:
(5pt)

全国民に読んでほしい!

期待を裏切る(いい意味で)素晴らしい作品でした。私は長年、介護福祉士として働いていますが…本当に読んで良かった。そして、日本人みんなに読んでほしい作品です。
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No.55:
(5pt)

整形外科医ブログより

たどり着いた良書。
僕も一気に読み終えた。
介護医療、あるあるネタ。
まだ介護のない自分が、これからどうなるか。考えさせられる。
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No.54:
(5pt)

とても勉強になりました。

私の知らないことばかりのASLの患者の赤裸々な実態を垣間見ました。一人の人間として、当たり前の日常をどのようにサポートしていくかを考えさせられました。
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No.53:
(5pt)

厚労省役人に読んで欲しい、一石を投じる本

幸せな人生の終末が送れる世の中にするために、良い制度を考えていただきたいからです。

一部の悪徳な老人ホーム関係者のために、介護業界が儲けられない仕組みを作り、その締め付けがキツすぎて、やる気を持って入っても、賃金が少ないために苦しいのが実情です。

介護はやる気によって質が大きく変わります。それには心の余裕が必要です。本来の志を捨てずに生活の心配をせずに介護職に従事でき、また、家庭を壊さずに在宅介護ができる仕組みにしてほしいものです。
一番哀れなのは、人生の終末を、やっかいに思われてしまわざるをえないお年寄りです。明日は我が身かもしれません!
ロスト・ケアAmazon書評・レビュー:ロスト・ケアより
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No.52:
(5pt)

答えは出ないけど…

最後まで読んでも明確な答えは出ませんが、突き付けてくるものが、近年もっとも凄まじい物語です。何度か読み返しました。
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No.51:
(5pt)

初めて読む作家さん!

素晴らしい作家さんに出逢えて最高の気分です。
冷静かつ、内に秘めた熱い思いは、読み手に
とてつもない感動と問題意識を与えてくれました。
絆はともすれば足かせ、それでも繋がらずには
生きられない。なんともやりきれない思いと
同時に、改めて感じていた内なるおもいを
再認識出来た1冊でした。
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No.50:
(5pt)

社会派にして本格、いや、そんな類別に何の意味があろう。

葉真中顕は「絶叫」を読んで舌を巻いた記憶がある。直ぐに本書を買ったが間隔を開けた。そうすると「ロスト・ケア」の前知識がきれいさっぱり忘れ、まっさらの気持ちで読めるからだ。だから冒頭、43人を殺した裁判のシーンにびっくりする。普通のコロシでは現在の日本では起こり得ないので頁を繰ると、やがて介護に行き着く。そこで「ロスト・ケア」のタイトルが生きてくる。「喪失の介護」。少し重いが読むしかない。

先般、川崎で老人ホーム転落殺人事件が発生し、介護の実態が露呈されたが、厚労省は介護保険制度を幾度か改悪し、そのしわ寄せは介護分野に進出した企業を圧迫し、当然の帰結として介護に携わる人間の慢性人手不足を呼んだ。本書は勿論、この事件以前の作品であるが、薄給や長時間労働等の劣悪な環境の中で、介護当事者の家族の苦労を見据え、登場人物各々の個人に関わる事象を挿入し、そこに世の中を震撼とさせる事件を組み入れていく。

さて本書は冒頭で加害者を〈彼〉と呼んでいる。犯人は誰かという謎かけだが、半世紀以上も前の高木彬光「誘拐」で同じ手法が取られていたので、非常に懐かしく感じた。大量殺人は変死扱いになるのだが、巧妙に事件性を消す。しかし、ひょんな事からそこに綻びが生じ、露見していく過程が見所だ。そして〈彼〉とは誰かは大した問題ではないと思っていたが、後半で読者を翻弄させる。見事に騙された。

10年以上前、ママゴトのような親の介護を短期間しただけでも心労が有った事を想い出すと、本書の内容は他人事ではない。しかし、そのような暗く重い題材にも関わらず、エンターティメント性を失わず、ましてや本格推理まで狙って成功させるとは・・・しかも新人なのである。願わくは今後、このような作品を順調に上梓していって欲しい。少なくとも私は図書館など行かずに、本を買う行為で、この作家を育てたい。
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No.49:
(5pt)

さぶいぼ出た

介護の問題なんて当事者にならなければリアリティ感じられないけど、この本はそれを現実の物として提示してくれる。 長生きって本当に幸せなことなのか。 そういうことを深く考えさせられる話だ。
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No.48:
(5pt)

これがBEST3に入らないのはおかしい

今まで読んだ推理小説の中でも珠玉 犯人を突き止める論理が鋭い また、テーマも深い 労働者3人で一人の老人の面倒を見る社会の問題点が背景にある 気に入っているのだが、不当に評価は低いと感じている
ロスト・ケアAmazon書評・レビュー:ロスト・ケアより
4334928749
No.47:
(4pt)

社会問題を浮き彫りにする名作

高齢化社会の抱える様々な問題と、尊厳死というものについて否応なしに考えさせられる小説だ。
ロスト・ケアとは、被介護者の生命を終わらせることにより、介護者と被介護者の両者を救う方法のことだ。
そんなのは、逃げでしかないと思うかもしれないが果たして本当にそうだろうか。著者は訴えてくる。
認知症はひどい状態になれば自分のことも場所も時間も分からなくなってくる。介護しているのが自分の子どもだと分からず、暴れまわる。
糞尿をまき散らし、子どもを罵る。そこには紛れもない地獄がある。
そしてそんな状況に陥る可能性は多くの人が持っている。持っているのに、実際体験してみないと理解は
難しいと思う。私は祖母が認知症になり家族が大変だったのを見ていたので多少は想像することができる。

もし自分が介護される側で、施設に行ける金銭的余裕はなく家族に介護されることになったら。
もう子ども孫もろくに分からず、被害妄想で暴れたり、夜徘徊したり、下の世話をしてもらったらどう感じるだろうか。
しばらくは大丈夫かもしれないが、介護する側も次第にストレスをため込み、ついには虐待を受けることになったら。
そんな状況で一体だれが望んで何のために自分は生きているのだろうかと思わないだろうか。
そしてそれを感じながら生きることほど、人間の尊厳を踏みにじることはないのではないだろうか。
それならば、殺してくれと、願わずにいれるだろうか。

たとえば妊娠しても望まれない生命は中絶することが法的に許されているが、これは国や宗教、時代によっては殺人だ。
一方で、安楽死は法的に殺人罪に問われるが、これも国によっては合法である。
つまり法は正義ではないのだ。必ず正しいわけではない。
私は個人的には安楽死という選択をすることは人間の尊厳を守る方法として守られるべき権利であると思う。
尊厳死という言葉がる。これは終末期において延命治療をしないということだ。これは明らかに命を”縮める”ことだが、
これは現在罪には問われないことになっているという。しかし命を”奪う”ことは法に触れる。
死ねる幸せと死ねない不幸があるという事実を見過ごしてはならない。
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No.46:
(4pt)

考えさせられる本です

介護格差を痛感しました 介護認定の厳しさ介護サービスの短縮、介護保険料の値上げ、特老の順番待ち家族の 介護疲れ、とても共感できるところがありました
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No.45:
(4pt)

重い…

私の父親も、この小説の登場人物と同じ、年齢にさしかかります。 年齢は止められることはできません。 いつかきます。 それは、私自身にもくるのです。 自身が介護に携わる時、本当にこなせられるのか。 そして介護される側になった時、幸せな最後を迎えられるのか。 とても考えさられました。
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No.44:
(4pt)

綺麗事じゃない

もうすぐ闇がやってくるのに何もできない。 安全地帯にいない庶民には… すぐ側にある穴の存在にぞっとしました。
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No.43:
(1pt)

反則

社会派ミステリとして、評価されているようだし、さまざまな伏線の張り方などは魅力的ではあると思うけど。でも残念ながら「ミステリとして成立させるために」捻ってある部分がいただけない。
本作は心理小説でもあると言えるが、犯人の心理が真相の顕現の前後で明らかに矛盾しているのだ。犯人が意図してるものを内にかかえていたら、(ネタバレを避けるために細かくは書けないが)序盤から中盤にかけての平時のような心理描写がありえない。別の言い方をすれば真相の顕現前後で人物が変わってしまっている。

心理小説上、本格ミステリにおけるヴァン・ダインの二十則やノックスの十戒のような、ゲームの規則を破っているようなものである。

それから、真相が分かった後の謂わば社会派たらしめているところでもあるので賛否は別れるかも知れないけれど、延々続く説教臭く大仰な蛇足は白ける。
ロスト・ケア (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ロスト・ケア (光文社文庫)より
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No.42:
(4pt)

力作

第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
介護の現場に焦点を当てた社会派ミステリー。次々と要介護の老人が殺されている、誰に?目的は?ミステリーとしてはそこそこだったけど、取り扱っているテーマや介護事業の実態は、勉強になった。私が介護を必要とする年になった時、どうなっているだろうか。
ロスト・ケアAmazon書評・レビュー:ロスト・ケアより
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No.41:
(3pt)

介護保険関係者は読んでみたら?!

著者は介護保険についてかなり調べており第一級のサスペンス小説に仕上がっている。一気に読ませる。高齢者、障害者に関係する人には面白いと思う。
ロスト・ケアAmazon書評・レビュー:ロスト・ケアより
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No.40:
(5pt)

面白かった

面白かった。考えさせられた。長生きすることは世の中にとって家族にとっていいことなのか?私自身はどうするのだろうか?と考えさせられた。自分の寿命を自分で決められないのだろうか?現役のときは何歳で家を買って、何歳で出産して、と計画して生きてきたのに、死ぬときを自分できめられないのは変だ。自分の持っているお金に見合った寿命を自分で決められたら私自身は安心して暮らせる。若い世代に負担をかけることは老人のエゴだ。
ロスト・ケアAmazon書評・レビュー:ロスト・ケアより
4334928749
No.39:
(5pt)

善悪を超えて≪彼≫は完結している

『絶叫』がとても良かったので、遅ればせながら文庫になってデビュー作のこちらを読ませていただきました。
いや~~、面白かった!! 個人的にはいままででベストです。久々に満足する読後感でした。
介護業界の暗部をえぐるようなストーリーで、43人もの要介護老人が3年以上にわたり、ひっそりと、ゆっくりと殺されていきます。
事件にもならず、検視もされずに自然死として処理されて。そのことに気づき、数学畑出身の事務官と共に統計学を駆使して事実に迫ってゆく検察官の「大友」。ここまででも充分に面白いのですが、クライマックスは、≪彼≫と大友の取り調べ。ここで二重の驚き!
ひとつは、読者が、作者にしてやられていたこと。ミステリーを読み慣れている方は、想像できていたかもしれませんが、私にとってはまさかの展開でした。
そしてもう一つは、≪彼≫の供述の内容。≪彼≫の供述に対して、さて、いったい誰が、どんな反論を提示できるでしょうか。善悪を超えて≪彼≫は完結しているのです。ここで私は感動さえ覚えました。最後も良かったです。楽しい読書をありがとうございました。次作を楽しみにしています。
ロスト・ケア (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ロスト・ケア (光文社文庫)より
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No.38:
(3pt)

時代

今の時代にありがちな場面設定に惹かれながら読み進めた。ミステリー小説を求めていたわけではなかったが、作者の意図する展開に巻き込まれてしまった感じ。推理小説だと思って読んでいたら駄策に感じたかもしれない。今後の人生の予習には使えそうな本だと思う。
ロスト・ケア (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ロスト・ケア (光文社文庫)より
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