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ロスト・ケア
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ロスト・ケアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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テーマ設定。ストーリー、共に読み応えがありました。 ただ、後半の展開に向けての伏線的なものがあれば… セリフで補完されていましたが、ストーリーで嗅ぎ取れたら良かったなと。(ネタバレになるのでこれ以上は言いません) | ||||
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長澤まさみ大好きですが、内容がいまいちでした。作品のテーマ的に仕方ないかもしれません。 | ||||
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映画を見て興味を持ち読んだけど、新たな発見とかがない。先にみた方が悪いのかもしれないが、普通は描ききれてない部分がありより深く理解できることがほとんどなのだが… | ||||
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殺人が良いとか悪いとかそんな話ではないことが分かる。 しかし、こういう風に読者を操ろうということが 手にとって中間くらいから感じられるので 面白くはなかったです。 しかし、よく勉強されてここまでたどり着いたのはよく分かります。 | ||||
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映画化ということで読んでみた。今後さらに広がると考えられる介護を題材にしたミステリー。7年前の作品ではあるが30年後も変わらない状況であろうと予測されるようなテーマに引き込まれた。登場人物がすくなく、ミステリーとしての展開が大雑把だったのが残念。 | ||||
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葉真中顕さんの作品は先に『絶叫』を読み、本作は二作目です。『絶叫』については文句のつけようがない傑作であると感じています。それだけにこちらの作品は期待外れといわざるをえません。社会問題の指摘とミステリーとがうまくかみ合っていないと思います。また犯人の動機も私にはどうしても理解できませんでした。聖書の引用も作品全体の効果をあげているとは思えません。総じて表現力に不満を持ちました。 | ||||
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戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奥に響く痛ましい叫び―悔い改めろ!介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味…。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る!全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 | ||||
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著者は介護保険についてかなり調べており第一級のサスペンス小説に仕上がっている。一気に読ませる。高齢者、障害者に関係する人には面白いと思う。 | ||||
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今の時代にありがちな場面設定に惹かれながら読み進めた。ミステリー小説を求めていたわけではなかったが、作者の意図する展開に巻き込まれてしまった感じ。推理小説だと思って読んでいたら駄策に感じたかもしれない。今後の人生の予習には使えそうな本だと思う。 | ||||
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「絶叫」がそこそこ面白かったので、 これも読んでみた。 2007年のコムスン事件を下地に、 高齢化・介護問題・尊厳死をテーマにしている。 この物語では、その訪問介護サービス会社の行政処分が行なわれる時期に前後して、43件の殺人事件が起き、その犯人と、犯行の理由の部分がミステリーとして付加されている。 社会問題をテーマに、「物語」として読ませる為の演出として、ミステリーを使っているような感じ。 ミステリーとしての謎解き自体には、特別ユニークだったり、優れていたりということは無いが、 こう言ったシリアスなテーマを選びつつも、 ストーリーを面白く仕立てるのが上手いと思う。 当時のニュースも、単に企業に不正が有った事として思っていたし、折口会長の派手な生活がワイドショーで取り沙汰されていた事の方が記憶に残っている。 介護などの社会問題も、私には直面して無いこともあり、どこか他人事であった。 しかしこの本では、数人の登場人物それぞれのストーリが順に進行し、それぞれの話の展開自体もドラマチックで有りつつ、最後にどのように関わっていくのかが気になり、さらに読み進めさせられる。 高齢化・介護問題の事も、具体的な社会問題として意識させられた。 もう一つというところは、 犯人の自白で解決がある部分や、このテーマ自体が解決できない社会問題なので、解決出来ないモヤモヤが残る(「なぜ人を殺してはいけないのか?」に明確な回答は無いという事)。 二つ目については、考えるきっかけを与えられたという事かもしれない。 今まで興味が湧かなかったモブ・ノリオや、 この参考資料の「愛なき国 介護の人材が逃げていく」読んでみようか。 | ||||
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日本ミステリー文学大賞新人賞受賞の話題の作品。 次作の「絶叫」がかなり評判が良いのでデビュー作が気になりチェックしてみました。 テーマは介護福祉。 それを介した「なぜ人を殺してはいけないのか」に鋭く迫る痛切な社会制度批判が表現されていた。 この作品は危険だ。 安易に触れてしまうと自分の中の倫理観や道徳心が揺らぎ、 歪みが生じてしまう人が多いのではないでしょうか。 特に救いのためなら法は許さずとも人を殺してもよい、 という犯人の主張が説得力がありすぎて、 それを覆す論理が表現されないままに完結してしまっているところが危ない。 最後は殺人はしてはならないという結論に達して欲しかったところだが、 今の社会では殺人も享受しなければならないのが現状か。。。 震災のことも描写されていたが、あれは本編とのつながりがよく分からなかったのでいらなかったと思う。 ミステリーの要素は薄いが、作品としてはなかなか考えさせられるものがあった。 | ||||
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フー・ダニットのミステリとしては、読者にだけ分かる形で明らかに犯人らしい人物が登場するため、 作者がこれをどうひっくり返すのかという点に興味が絞られます。 作者が用意しているどんでん返しは、それなりに驚きを伴うものですが、一言で言うとアンフェアです。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、外見によるミスディレクションが強すぎます。ネタを明かされても、「それはないでしょう」というのが率直な思いです。 統計的な手法で犯人像に迫っていく過程はオリジナリティはあると思いますが、読み進めるにはやや退屈です。 介護、振り込め詐欺などの社会問題の取り上げ方については、レビュアーの皆さんの意見が分かれているようです。当レビュー子は、このタイプのエンターテイメントをどちからかというと評価しています。たとえ断片的・類型的・表面的であったとしても、社会問題を下敷きにした小説は読み進めやすいというのが、中年サラリーマンとしての感想です。この点で、この作品も一定の評価ができる思います。 文章については厳しい意見もありますが、一文一文が短く、割と読み進めやすいように思いました。ただ、節(誰の目で書いているかの変わり目)の冒頭に、「日付変わって、午前〇時〇分。」といった記述が何度か出てきますが、なんだかテレビの安っぽいドキュメンタリーのナレーションのようで、いかがかと思います。 それから、新約聖書の引用が冒頭(序章の前)から終わり(終章)まで随所に出てきますが、これが果たして効果的かどうか疑問があります。作品に厚みや重みを持たせることには繋がっていないと思いますし、作品中の犯罪のモチーフになっているという訳でもなく、取って付けたような感じです。 また、エンディングがぼやけた感じの記述で、主人公の思いがよく伝わってきません。結局、検事としてこれだけの事件を経験しながら、暗い未来の到来に対する諦観にとどまるということなのでしょうか。 全体として、社会派エンターテイメントとしては、オリジナリティのある、新人賞受賞にふさわしいレベルの作品だと思います。 | ||||
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ミステリーとしては星3つ 現代日本の抱える問題点、介護のあり方としては星4つ 何も殺人をおかしてまで・・・・?星2つ USBのデータのみで犯人にたどり着く? それでも読んだあと、色々と考えさせられる物語でした。 | ||||
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ミステリーなんでしょうけど、展開は予想がつきます。「彼」が誰であるか、ちょっとした驚きもありますがミステリーを読み慣れた方には、新鮮さはないと思います。 但し、物語の核になっている介護問題(社会構造・家庭環境)は深く重く避けられないテーマであり、このような小説により改めて、或いは初めて考えさせられる人も多いのでは、と思います。 ミステリーとして期待して読むと、やや物足りなさは感じますが、ミステリーという形で様々な問題を抱えている介護の現状(介護会社やそこの介護士、或いは介護家族)が上手く書かれています。 | ||||
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自分も介護真っ只中なのでタイトルが気になって購入しました。 悩まされる問題、いつかは遭遇する問題が取り上げられています。もうちょっと掘り下げても良いかな?と思うところもありますが、それは小説の範囲を出ちゃうのかな? あー、そういう方法を選んだのね。なるほど。の展開でした。 | ||||
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あらすじから想像されるとおりの内容です。 手堅く、バランスよく描かれていますが、驚きや新鮮味はありません。 読み始めは介護という二元論では割り切れない題材をうまく問題提起しており、非常に期待できました。 しかし内容が介護の現場に移ったところから、それほど心に響くところはありませんでした。 まず、介護というテーマに興味を持って手にした人からすると、大半が知っていることの羅列になると思います。むしろ他のレビュアーさんもおっしゃるように、本作を読んで危機意識を持ったとすれば遅いぐらいです。おそらく多くの人からすれば、ニュースで何となく見たことのある内容の復習になるでしょう。 ただし登場人物が多く、介護者の日常が駆け足の回想ばかりで語られているので、読者がひとりひとりの辛さに付き添うことはできません。ここら辺はミステリーとしてのリーダビリティやフーダニットを優先したのかもしれませんが、この「終わりのない日常」こそが、犯人の主張を支える大きな根幹となっているので、結果、ラストの応酬では言葉ばかりが上滑りしているように感じられました。 せっかく小説で介護を描いているのに勿体ないです。 これなら参考資料としてもあげられているNHKのドキュメンタリー本を読んだ方が数倍伝わるものがあります。 では、ミステリーとしてはどうかと言うと、犯人の論告求刑から始まり、《彼》という人称で犯行の様子も語られますので、「誰が犯人か」「どのようにして完全犯罪が露見するのか」という二点に当てられると思います。ですが、最終的に明らかになる犯人のある特徴についてはまず読者が気づくことはできませんし、主人公が犯行に気づく過程も、その分野に疎い自分からするといまいちすごさが分かりませんでした(魔法でどーこーしましたというぐらい。すみません……)。 作中で繰り返される「知っていたのに」という台詞は、まさにコムスン事件から六年経った現在、未だに決定的な対策を打ち出せない我々読者の現状と被るものですが、逆に言うと、六年前の事件を豊富な参考資料でまとめあげた本作が、問題提起で終わっているのは少しずるい気がします。 意地悪な言い方をすると、既に誰かが言っていてみんなが知っていることを上手に言い直したものでしかありませんでした。 辛口なレビューになってしまいましたが、読みやすい本ではあるので読んで損ということはないと思います。 | ||||
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介護業界の問題をよく調べて書いてあるので、とても勉強になった。 ただ、現在の状況ではなく、設定が過去になっている分、毒は薄められた印象だ。 そのせいか、ミステリーとしてもドキドキ感があまりなく、 宮部みゆきや高村薫のような「面白くて深みがある」世界にはまだ到達していない。 それでも、新しい分野を切り開こうという著者の心意気は価値がある。 今後がとても楽しみな作家の登場だ。 | ||||
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この小説は、作者自身の介護体験と、 過去に不正問題を起こした実在の介護福祉企業が モデルになっている。 親の介護、原発、少子化、家族のうつ病、家庭内暴力、 突如起こったかのように見えるこれらの現象は、 見えないところで日々着々と進行し、変貌している。 なんとかしなくてはいけないと思う。 でも、具体的に何をすればいいのかわからない。 ただ「見て見ぬふり」をしている。 作中の人物が"分かっていたはずなのに"とつぶやくたび、 ドキリとしている自分がいる。 この小説の本当の目的は、おそらく <彼>が誰なのかとか、 彼の目論んでいたこととは何なのかとかいう いわゆる謎解きとしてのミステリーではない。 読後に感じる漠然とした危機感。 お前のいる場所はしょせん安全地帯なのだと 死刑の日を待つ<彼>に警告されている気がする。 それこそ<彼>が人生をかけて放った一本の矢であり、 作者が放ったメッセージなのではないだろうか。 | ||||
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