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ロスト・ケア
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ロスト・ケアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全137件 61~80 4/7ページ
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人はなぜ人を殺してはいけないのか? 個人的な答えは「生産性が欠落するため」だと思っています だから人間の脳は罪悪感を生み理性を働かせて阻止しようと試みる 人間も所詮は動物 子孫を残す事を基にDNAデータが作られてきたと定義すれば答えはおのずとこうなる この本で最も興味深いのはアルゴリズムによるデータ解析から導かれる犯人の特定だ これはこの先日本が待ち受けているIT社会黙示録だろう マイナンバーカードを窓口に個人データ収集され省庁はビッグデータ構築する このビッグデータはスーパーコンピューター「富岳」によって解析され全ての抑止に利用される いま日本国民は体半分を官庁に預けている…笑 | ||||
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最近の新人賞受賞作はラノベ調が多い中、久々の良作。13階段、闇に薫る嘘に匹敵。 | ||||
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葉真中顕さんの作品は先に『絶叫』を読み、本作は二作目です。『絶叫』については文句のつけようがない傑作であると感じています。それだけにこちらの作品は期待外れといわざるをえません。社会問題の指摘とミステリーとがうまくかみ合っていないと思います。また犯人の動機も私にはどうしても理解できませんでした。聖書の引用も作品全体の効果をあげているとは思えません。総じて表現力に不満を持ちました。 | ||||
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凄く考えさせられる内容。 今の時代だからこそ、読んでほしい一冊 | ||||
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「救われた」 けれど、思っていても口にできない。 それを口にした場合の反響が恐ろしい。口にしても検事は調書に書かない。 穴の外の安全地帯の人々&空気、うわべだけの正義感。 人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。(マタイ福音書) これを実行した男が死刑に。なんとも・・・・。 日本がスウェーデンの死生観に到達するのはずっと先か? 小林よしのり「コロナ論」読後、思った。 | ||||
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介護は今、日本では深刻な問題である。思えば一昔前は、介護という言葉自体遠い存在だった。 人は60過ぎれば仕事を引退し、残り10年を余生として過ごし、病を得て自然に死んでいく。 この形が残っていたからである。しかし、近年、日本は稀に見る長寿大国になった。 100歳を超えると、金で作られた記念品を渡していた自治体が、あまりにも100歳超えが多すぎて予算が間に合わず、 金メッキにした、という話もあるほどである。長寿というめでたい事柄の影に、家族介護という悲劇がある。 ニュースでの老老介護の果の殺人も珍しくない時代である。 こういった社会的な背景を舞台に、ミステリー仕立てにした本書は、かなり重い内容である。 緊迫感をもって読ませるが、どうしても犯人の思想的に、障害者施設での多量殺人の事件を思い出してしまう。 それが殺人であっても、家族は、介護が終わりホッとする。 この事実は、紛れもなく真実であろう。人間の尊厳を考えさせられる内容であった。 思えば、超高齢化社会の日本は各国に注目されている。ある種実験台のような国である。 期待に応えて、悲劇を量産している気がする。この事例をみて、各国は同じ轍を踏まぬように対策するのだろう。 当事者国としては哀しい限りであるが。 | ||||
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絶叫を読んで この作家さん凄い!と思い 別の作品を読もうと思い買いました。 おもしろかった! 最後に あれ?これ以前に読んだことあると気づきました。 私も認知症? いやいや 以前に読んだこと忘れて読んでも 面白い本でした。 | ||||
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介護の問題がクローズアップされて、 介護は、美味しいビジネスとされた時期があった。 高齢化、少子化の中で、介護する老人が増大し、 その財政的な裏付けをどうするのか? が問われている。それから、介護保険制度ができた。 しかし、現実はさらに深刻な事態が存在している。 老人が、健康でなくなり、寝たきりになる。 もしくは、認知症になり、介護している人さえ認識できない。 老人として、生きている意味があるのか。尊厳をどうするのか? などが蓄積している中で、介護を受けている老人で、 家庭の負担になっていることを見計らって、ニコチン注射で殺人する。 という事件が、まず自分の父親から、そして、毎月のように 四十三人もの人を 殺したとする犯人。 その犯人が、実に巧みに姿を隠し、そして、その殺人を 捕まった時には、自供をする。 老衰による死と薬殺による死が 検視では見分けられない。 それを追求するのが、大友検事。 佐久間という同級生との対比が実に優れている。 佐久間は、営業でトップの成績を収め、 この介護ビジネスの幹部として、登場するが、 介護ビジネスが、傾きかけた時に、顧客リストに基づいて 振り込め詐欺に転身する。実に危うい存在である。 一方で、着々と 老人殺害が進んで行く。 犯人を捕まえた時点で、 犯罪と罪とのあり方、人を殺すことは悪いことですか? では、検事さん。あなたは、私を死刑にして、殺人犯にならないのですか? と日本の現実をリアルに、告発するのである。 その巧みさに、驚いた。その中に、深くクリスチャンであることを 染み込ませているのに、物語作りのうまさがある。 | ||||
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様々な角度から介護に関する課題にアプローチしている。 性善説、キリスト教といった倫理の観点。 正義を重んじる公明正大な観点。 そして、介護現場に立った観点。 国家とその行政の問題点。 高齢化を続けていく現代社会の歪として問題提起し、警笛を鳴らしている。 臨場感たっぷりに描かれており、赤裸々である。 極論に走らず、いま置かれている現状から逃げないこと。 決してあきらめず、必ず道はあると信じること。 国家や行政が悪いという前に、ひとのせいにしないこと。 本書を読んで、そういう気持ちに落ち着いた。 | ||||
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先月、入院患者を殺害した容疑で、神奈川県の元看護師が逮捕された。点滴に消毒液を混入するという手口で、2016年7月から9月までの間、約20名が被害にあったとみられる。容疑者は動機について「自分の勤務時に患者に死なれると、家族への説明が面倒だった」という趣旨の供述をしており、終末医療・看護に関わる辛さが事件の引き金になっている点で、この本の物語と似ている。 高齢者を支える上での負担を軽くするにはどうしたらいいんだろうか。もはや手遅れという事案が続出しているのが現状である。 | ||||
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本レビューは結末、社会的なメッセージを内包しています。一読後に読まれることをお薦めします。 年老いて足手まといになった仲間の面倒を看るのは人間だけだという。ある種族によっては真っ先に殺す、という研究報告もある。 果たして現代を生きる我々はどうか。介護職と名付けられ確立された仕事があり、かつて若者だった老人たちは法律と専門職の人々によって守られている。 こう書くと現代の日本は理想郷の様に思える。 ではその内部はどうか。介護職の現場は劣悪である。安月給、利益の事しか頭にない上層部と悲鳴をあげ続ける現場。仕事が絶える事はまずない。全国至るところにいる認知症の老人たちが次から次へと施設に運び込まれてくるからだ。 銃声のない戦争である。現場の人間たちはまず、腰を病み、足を破壊され、終いには心を破壊される。場合によっては心を真っ先に破壊されるケースもある。 老人たちを憎むのは簡単である。だが憎んでもどうしようもない。彼らは認知症で現在時間はわからない。排泄方法はとっくの昔に忘れてしまった。でもオムツはいやだ。股がごわごわして異物感がするからだ。足腰は健康だ。何せ若い頃はこの足で稼いだのだ。かつて商売道具だったこの足が、簡単に衰えてくれては困る。 本書に登場する殺人犯は自宅介護の経験がある。父であった「もの」に追い詰められたのだ。そんな彼が辿り着いたのが、タイトルにもなった「ロスト・ケア」である。被介護者の「死」によって介護者を救う計画だった。 世間が殺人犯を糾弾するのは簡単である。日本(それ以前に世界の様々な国で)ではいかなる理由であれ殺人は違法で、罪に問われるからだ。だが介護経験者は彼を糾弾する事などできない。 現実世界では2016年の夏、相模原の施設を悪魔が襲った。犯人の青年は心を悪魔に乗っ取られていた。その悪魔が、自分の心の中に住んでいるのをよく知っているからだ。 虐待という言葉が日常に浸透してから、マスコミは虐待の被害者を善なる存在として描写するが、これに騙されてはいけない。 認知症という悪魔は紛う事なき悪魔である。感情は剥き出しにし、糞尿を撒き散らし、へらへら笑っているかと思えば烈火のごとく怒り出す。かつては正常な判断のできた人間を真っ当な人間ではなくしてしまうのだ。下記で紹介するのは介護者の言葉である。 「何度、主人を連れて川に行こうと思ったか。そこで流してしまえばどれだけ楽になれると思ったか。わかりません。でもできませんでした」 老人を施設に預けた者はそれでいいだろう、金さえ払えばそこで終わるのだ。だがその先でも看る人々がいる。彼らは私生活と、劣悪な職場との関係性、そして認知症という悪魔の症状と向き合わなくてはならない。人を扱う仕事のはずなのに給与は安く、大事にされる事はない。一方で搾取する側にまわり、何不自由なく暮らす人々にはこの現状は理解されていない。経験がないからわからないのだ。テレビでコメントする介護の専門家/慈善活動家を自称する人々の家庭に、認知症で徘徊し、時間と金を食い潰す老人はいないのだ。事件を追求する検察官の言葉の、何と虚しい事か。本作は叫んでいる法律は法であり、その国を法治するためのものである。正義とは別物である、と。名作を引き合いに出せばミステリーからは『オリエント急行の殺人』、映画からは『ダーティハリー4』がそれであった。二作を拡大解釈すれば悪のはびこる世界に善が手を差し伸べ、救いをもたらす内容であったのに対し、本作での善は「理解されない」のである。そもそも戦うべき「悪」自体がわかりやすい「悪」ではないのだ。この国では長生きが善で、若死には悲劇とされている。無意識な悪魔と化した老人たちを長生きさせるために、若者たちが人生の春を捨てて酷使され追い詰められ、心を病んで早死にしていく。この現状の、何と虚しい事か。 老人たちの命を奪えば罰せられ、法が、その者の人生を取り上げてしまう。残された人生は空虚という言葉では描写しきれないほど虚しく、絶望と孤独に包まれる。でも、誰かがやらなくては苦しむ人はいなくならない。彼に共感するのは必然だが、危険であるという認識を忘れてはいけない。そう、犯人である彼は介護に疲れ、心を病み、朝の来ない夜の中で一線を越えてしまった我々ひとりひとりの未来の姿なのだ。 本書を閉じたところで物語は完結するが、現実は終わらない。 夜はやってきた。夜明けがやってくるのはいつなのか。その時見える光景はどんなものなのか、そもそも夜明けの時間がやって来た時、太陽が存在しているのか。本当に昇ってくるのか。一点の曇りもない真っ暗な夜空に、星のない夜に、我々は天使たちが輝く梯子を使って舞い降りてくるのを待っている。 | ||||
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作品にパワーがあって読み応えがありました。 介護現場の実態がよく分かるミステリー作品でした。 | ||||
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いままでで一番現実味があってとても面白かった。裕福といわれてる日本の闇の部分が表されてて、少子高齢化の日本の将来を考えさせられる本だった | ||||
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介護の闇に鋭く切り込んだ秀作。社会正義とは何か?人を殺めることは本当に罪なのか?悪とは何なのか、考えさせられる。 介護に苦しむ人間への死は救済、衝撃的だが、決して否定出来ないと思う。 社会の歪みに強烈にメスを入れるとともに、ミステリーの要素も余すことなく記されており、完読後の何とも言えない余韻を感じさせらた。 | ||||
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すごく面白かったです。 良くできたストーリーだと思いました。 考えさせられたり納得したり… 重いテーマだし正解はないのかもしれないけど いろんな人の気持ちがわかりすぎてハマってしまいました。 ハマりすぎて単行本買ったのに文庫本が出たらそれも買っちゃいました。 | ||||
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正直、そこまで面白くなかったです。 老人介護が過酷なのは解りますが、全体的に描写が薄いので、今一話に気持ちが入っていかなかったです。 殺人の動機も想定内だし、意外性もなく話が終わりました。 期待しすぎました。 | ||||
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高齢化社会と言われて久しいですが、 これからこういう問題が出てくるのだろうな、 としみじみ感じました。 生きていればいいのか? 周囲の人の幸せは? 自分に置き換えてあれこれ考えてしまいました。 ものすごく細かく取材をされているのでは ないでしょうか。 介護関係の仕事をする知り合いに 思わずすすめてしまいました。 | ||||
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長寿は幸せかという疑問を感じられずにはおれませんでした。 全ての人が長生きしたいと思っているかはわかりませんが、長生きしても、必ずしもそれが幸せではないような気がしました。 むしろ家族にとっては、それが苦しみへと変わることもあって、しかし放置するることもできず、どんどん深みにはまっていくこともあるのでしょう。 本書は、ある事件を通して現在の介護事情と今後の課題を示しますが、具体的な将来の介護環境は見えにくい感じでした。 | ||||
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長寿は幸せかという疑問を感じられずにはおれませんでした。 全ての人が長生きしたいと思っているかはわかりませんが、長生きしても、必ずしもそれが幸せではないような気がしました。 むしろ家族にとっては、それが苦しみへと変わることもあって、しかし放置するることもできず、どんどん深みにはまっていくこともあるのでしょう。 本書は、ある事件を通して現在の介護事情と今後の課題を示しますが、具体的な将来の介護環境は見えにくい感じでした。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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