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いつまでもショパン



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いつまでもショパンの評価: 3.92/5点 レビュー 49件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 1~20 1/2ページ
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No.37:
(4pt)

ミステリーの比重が小さいなぁ

ショパンあるいはショパンの楽曲についての表記が8割、ミステリーは2割。
戦場で流したピアノによって紛争が中断すると言うお伽噺。
うーん、七里先生のミステリーが読みたかった読者としてはいささか物足りない。
それでも評価としては星四つ。
コンクール決勝の岬洋介のプロットは素敵でした。
いつまでもショパン (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:いつまでもショパン (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.36:
(5pt)

〝音楽の力〟を描いたラストシーンが素晴らしく、ほんま、涙が止まりませんでしたわ。ブラヴォー‼️

人間の心の奥底に働きかける〝音楽の力〟を感動的に描いたラストシーンに、心が震えました。人によってはこのシーン、臭い演出とか言うのかもしれないけど、私はこのラストシーンを前に、涙が止まらんかったですわ。

ショパンという作曲家が、故国ポーランドのことをかけがえがなく愛し、その魂を込めたピアノ曲が、今もなおポーランドの人々の心にしっかりと息づいているところ。そして、ショパン・コンクールに参加するピアニスト、主人公のヤン・ステファンスの心の声を通して、そういう作曲家の切なる思いが、こちらの胸にぴしぴしと響いてくるところ。その辺の文章や書きぶりが素晴らしい読みごた  えで、堪能させられました。

本シリーズでは毎度、圧巻の演奏シーンにしびれてしまうのですが、本書ではある人物が奏でるショパンの二つの演奏シーンに、胸が熱くなりました。ひとつは、〈葬送行進曲〉の名で知られる〈ピアノ・ソナタ第二番〉の第三楽章の演奏シーン。もうひとつは、〈ノクターン第二番変ホ長調〉を奏でるシーン。いずれ劣らぬ名シーンで、ほんま、読んでて胸が震えましたわ。私、脳内に勝手に、〈葬送行進曲〉ではポリーニのピアノを、〈ノクターン〉ではエヴァ・ポブウォツカ(名前、合ってるかな)のピアノを流しながら、その場面を読んでました。

『さよならドビュッシー』→『さよならドビュッシー前奏曲(プレリュード)』→『おやすみラフマニノフ』→本書と、読むほどにこのシリーズに魅せられていってます。
ピアニスト・岬洋介(みさき ようすけ)の人間性も素晴らしいし、音楽描写は胸熱くなるし、ミステリー・スピリットに満ちたサプライズの心意気もグッドだし‥‥。
つくづく、この音楽ミステリーのシリーズに出会えて、本当に良かったです。
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No.35:
(5pt)

ポーランドの国民性を描いた作品

ショパンの曲は、ポーランドの人達にとって、いつも歴史を思い起こさせ、奮い立たせてくれるのだろう。ショパンコンクールの日本人入賞で、故中村紘子さんを思い出しました。
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No.34:
(4pt)

音符の中にミステリー

作者のファンです。
ショパン国際ピアノコンクールにミステリーを入れてくるなんてびっくり!
岬洋介氏もコンクールに出場しながら事件を解決するのは大変だったでしょうね。
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No.33:
(4pt)

ミステリーと言っていいのか?

題名からすると音楽関連小説であり「ショパン」好きのための内容かと思いきや全くそうではなく人間愛、慈しみ、悲しみ、憎悪、喝采が混然と演出される。次はどうなるのか、最後から読みたくなる衝動を抑えて、一気に読みたくなる一冊。
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No.32:
(5pt)

とても良かった。

とても良い状態で配送されました。
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No.31:
(5pt)

面白かった!

グイグイと引き込まれるように完読しました。
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No.30:
(5pt)

クラシック音楽には全く縁がないものの・・・

私の人生においてクラシック音楽は全く、1㎜も関わることがなかった。
パッセージ?変イ長調?コーダ?和音?アルペジオ?
何の事かさっぱりわからん!なのに、ルービンシュタインのショパンCD買う羽目に…。この作品を読んでると、どうしてもショパンを聞いてみたくなるから不思議だ。
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No.29:
(5pt)

おもしろい

おもしろい
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No.28:
(5pt)

平和への祈りが込められた 絶品ミステリー

友人に勧められて 借りて読みましたが、大変気に入って 手元に置きたくて購入しました。ミステリーという分野の作品でも、これ程までに文学的で音楽のテーマも深く書きこまれ かつスリリングなものがあるのか、と感動しました。いくつかのシーンが、まるで映像作品を観たかの様に 鮮やかに脳裏に焼き付けられています。全編を貫く 岬さんのひょうひょうとした人がらと 立ち姿。そこに宿る 音楽への熱い想いと生きとし生けるものすべてにむける深い愛情とが いたるところに散りばめられた作品。そして読後に胸に迫りくるのは この作品の根底に流れる平和への祈りでした。
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No.27:
(5pt)

泣いた!

単純に、名作!と思いました!
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No.26:
(4pt)

面白いけれどちょっと殺し過ぎ

テロリストだから仕方ないのかもしれませんが、あちらこちらでドッカンドッカンと、ちょっと死体が出過ぎて
げんなりしました。

面白かったポイントは、やはり「どんでん返し」ですね。「え?それ??」みたいな。
本作はかなり強引なほうだと思いましたが、それだけに爽快感はありました。
爽快に思うかしらけるか、紙一重のどんでん返しかもしれません。

私はクラシックが好きですが、いちいちアナリーゼにつっこむほどのディープなファンではないので、音楽に
ついての描写は楽しめました。CDを探してかけながらだとさらによいですね。

あと、ショパンコンクールが舞台ということで、どうしても「ピアノの森」とかぶる感があります。
「ポーランドのショパン」、ポーランドの名門音楽家のコンテスタントとか。仕方ないんですが。
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No.25:
(4pt)

ショパンのピアノ曲へのアプローチの素晴らしさが本書のポイント

こんなふうにショパンの音楽が聴こえるような文章を綴りたいと思わせる作品でした。ショパン・コンクールを舞台にしたストーリーでした。
文章からコンクールで奏でられた音楽が伝わり、それが目の前の映像となって押し寄せてくるような雰囲気が漂っています。それだけで読者は感動に浸れるわけです。この筆力の確かさが、中山七里さんの素晴らしさなのでしょう。

登場人物のピアニストたちの人間性の描き方に、もどかしさは募りました。これだけの音楽を奏でるにしては、成熟していないキャラクターが登場するわけで、類型的な登場人物の描き方のように感じました。奏でる音楽の背景を語る言葉と登場人物の内面の未成熟さとのギャップがありました。

ミステリー仕立てですが、この観点から本書を見ると弱いですね。辻褄合わせの展開でしたから。犯人捜しよりも、描写される音楽の素晴らしさに惹かれます。
奏でられるショパンの音楽が、小説からそのまま飛び出して聴こえてくるような卓越した描写力が何と言っても魅力でしょう。ずっと通奏低音のように音楽が鳴っているように感じられる小説でした。

小説を読みながら、ずっと脳裏にピアノが鳴っており、ショパンのピアノ曲を聴きたいという切望感が募る経験をしたのは嬉しかったです。実際に音を聴いてみたいと思わせるものがありました。ミステリーとして読むと少しがっかりします。それよりも音楽小説の色合いが濃く、それが心地よい読後感をもたらしてくれました。

素敵なピアニストの岬洋介が今回も難題を推理して解き明かすラストはお約束です。中山七里さんの描く岬洋介のキャラは一番読者を捉えて離さない輝きがありました。
大好きなショパンのピアノ曲をこんなにも達者な表現力で読者へ伝えることができる中山七里さんへの羨望の念を禁じえませんでした。
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No.24:
(5pt)

文章を読んでいるのだが、音楽を聴いているようだ。あっぱれ。

5年ごとに開かれるショパンコンクール。
ポーランド生まれのショパンは、ポーランドの宝。
世界的になったショパンが、その国で独自に発展する。
ロシアでは、ロマンチックな表現に。
日本は、譜面に従順な ロボットのような演奏。
そして、ポーランドのヤンは、4世代続く音楽家族の生まれ。
父親とポーランド人の期待を一身に背負う。
ポーランドの心を表すことができるのが、
ポーランド人でしかないと思っている。
ショパンコンクールが、どんな意味があるかが
疑問として、起こるのだった。
フランス人の軽やかさ、アメリカン人の陽気さ。
盲目のピアニスト榊場、岬洋介の演奏によって、
ヤンは、自分の中で大きな変化が起こる。
それは、ショパンを超える演奏によって成し遂げられる。
人間の成長を したたかに描き切る。
ショパンのピアノ曲の説明が、素晴らしい。
文章を読みながら、音楽を聴いているような気分になる。あっぱれ。
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No.23:
(4pt)

音楽小説としては佳作、ミステリとしては疑問

この著者の本は、ライトノヴェル風の作品を何冊か読んだことがあったが、最近、弁護士・御子柴礼司シリーズで填まり、続いて音楽家シリーズ4冊を「どこかでベートーヴェン」→「さよならドビッシー」→「おやすみラフマニノフ」そして、本書「いつまでもショパン」の順に、一気に読んだ(本日、読了)。

このシリーズで触れられている音楽界の裏話=音大を出てもプロ演奏家になれるのは、ほんの僅か=には(私は一介のアマチュア木管愛好者に過ぎないが)身につまされるし、練習の要領はどの楽器の奏者にとっても参考になる。 そして、「なんのために苦しい練習をし、ソリストとしてステージに立つのか?」という究極の命題については、プロもアマも舞台の大小も関係ない。 このシリーズは4冊とも、曲がりなりにもステージに立つ者にとって(特にソリストには)大いに裨益する筈だ。

【中山ミステリのつまらなさは、どこから来る?】
しかし、この著者のサスペンスには食傷することが多い。 いつも最後の5ページか10ページで、どんでん返しの謎解きがされるのはいいが、必ず思いもよらぬ人物が重大な犯罪の犯人として指弾される。

真犯人の設定は、どの作品でも謎解きのため無理やりでっち上げたとしか思えず、如何にも無理筋で不自然である。 中山ミステリには、いつも最後のクライマックスで興趣が覚める思いをさせられるのは、私だけだろうか。 中山作品を何冊か読んだところで、読者は『この著者の本では、真犯人は最も犯人らしくない人物』、『最も疑わしい人物は真犯人ではない。』と、予め分かってしまうのだ。

【補足】
中山作品の謎解きで、「これは絵空事でなく、実際にありそう」と思ったのは、弁護士・御子柴礼司シリーズ「贖罪の奏鳴曲」で、医療機器の実証実験を法廷で行ない、被告人の犯行を科学的に否定したくだり。

【蛇足】
ショパンコンクールの課題曲について、これでもかというくらい蘊蓄が述べられているが、余程のピアノ趣味人(聴くだでも)でもなければ、チンプンカンプンだろう。 不肖、私も何昔か前の学生時代、レッスンを受けていたのにも関わらず(万年初級でドロップアウト)、全く曲が頭に浮かんでこなかった。 

いま、本書に出ている曲名をピックアップし、順次、you tubeで検索して聴き始めた。 
レコードショップへ行かなくても、インターネットですぐ聴けるのだから便利な時代になったものだ。 とはいえ、たくさんの曲を真剣に聴くと、とても時間がかかる(そして、疲れる)ことには変わりはない。 

【蛇足の蛇足(2019.03.30追記)】
1.著者が、手放しで絶賛している盲目のピアニスト榊場隆平のモデルは明らかに実在のピアニスト辻井信行氏(1988-)だろう。略歴を調べると「(17歳のとき)2005年10月、ワルシャワで行なわれた第15回ショパン国際ピアノコンクールにてポーランド批評家賞を受賞」とある。 ただ、辻井氏の演奏を大多数の人が好むか、と言えば疑問ではある。 著者は辻井ファンのようだが、思い入れが激し過ぎるのではないだろうか。

2.この物語に登場するショパンコンクール参加者は、皆、多かれ少なかれポーランド語を喋る設定になっている。これも、大いに疑問だ。 ヨーロッパ語以外、殊にスラブ語以外を母国語とする外国人が、あるスラブ諸語(チェコ語でもブルガリア語でもポーランド語でも)を実用的に運用する、というのは大変なことだ。 実際のところを、ショパンコンクールに出場したことのあるプロのピアニストに、聞いてみたいものだ。
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No.22:
(4pt)

なんと言えばいいのか  言わなくてもいいのか

読めば面白いです。
さよならドビュッシーも、おやすみラフマニノフも面白かったですが、いつまでもショパンも面白かったです。
音楽はさっぱりわからないので、記載の相当部分はほとんど読み飛ばしです。このあたりに多少なりとも自分で感覚を呼び起こされるのがあれば五つ星なんですが、自分の資質不足、感性不足があるので四つ星です。
同じ曲でも演奏家で違うのは器楽曲の場合でもあるのは多少わかるのですが、そこが文章であぁ、うんとわからないのが、残念です。
コンテスタントの音楽性を決めて書き分けているのはわかるし、それが音楽を聴いて、数小節でわかるって素晴らしいだろうなと、なんと言えばいいのか、言いようもないですが、強く思います。
コンテストの演奏中にトラブルを生じ、わずかの時間後にコンテストとは異なる曲を演奏し、他のコンテスタントが演奏に感激し、会場の聴衆も染み入るということが事実として起きうるものかがわからないですが、そうした演奏とか状況があって欲しいような気はしました。それってハロルドが決断するようなことも起こすだろうなと思わせるものです。私は、せめてハロルド少佐のような人になりたいなと思います。それだって通常はなかなかできるものじゃないけれど、自分をしっかりとさせて行けば、感性とかここでの決断実行はできるだろうし、そうなりたいものです。
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No.21:
(5pt)

音楽への誘い

コンサートはベートーヴェンしか行ったことがなかったですが、このほんがきっかけでショパンのコンサートに入ってきました。読んでいるうちに手に汗握る、音楽が活字になるなんてびっくりです。ショパンコンクールの背景も興味津々です。
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No.20:
(4pt)

良い!

岬先生の切り口がかっこよくてこのシリーズのファンです。音楽への生き様が雑草のようなたくましさとして描かれていてかっこいいです。
ラストは、ちょっと強引だったかも。
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No.19:
(5pt)

きょくを聴きながら…

この中に出てくる曲を聴きながら読むとはまってしまい、最高に面白かったです。
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No.18:
(5pt)

音楽的な掘り下げが凄い!

彼の作品では毎度のことですが、シャープで無駄のない文章は読み飽きない。
コンテスタントが弾く各曲の解説は、心理面も含めてほんとに参考になる。
ただ・・・今回の結末への持って行き方は少し急ぎ過ぎたか?
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