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ソロモンの偽証
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【この小説が収録されている参考書籍】
ソロモンの偽証の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全509件 381~400 20/26ページ
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今途中まで読んでいます。面白くて読み終わるのがもったいない感じです! | ||||
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長かった学校裁判が始まり、とうとう判決が出ます。 どんな裁定が下るのか、自殺として片付けられた本件には隠された真実があるのか。 ものすごく期待して読んだのですが、残念ながら第2部の終わりで想像した通りの内容でした。 こんな長大な小説を、くじけることなく書き終えた宮部さんはすごいと思います。 が、それは内容の評価にはつながりません。 第1部は面白かった。 ぐいぐい引き込ませるのにどこまでも丁寧な書きぶりは見事でした。 さすが宮部さんらしい。 第2部になると、若干中だるみを感じました。 でもまだ面白かった。 しかし第3部は、もう結末を知るために惰性で読み進めた感じ。 何となく先が読める。 頭が良く、理性的で冷静な中学生はいると思います。 たまたまそういう子が集結していたのがこの中学校でしょう。 中学生といえども、大人よりも頭が良く、物言いもしっかりしていて、だから子どもなんだけど、でもこういう子は一定数いるので別に非現実は感じませんでした。 が、これがずっと続くときつい。 裁判を終わらせるのに必要な手順をしっかり踏んだからこそこんなに長くなったんでしょうけど、とにかく長いんです。 私は、本作は2部構成にして、もっと内容を蜜にすべきだったんじゃないかと思います。 だらだらと長い、と感じさせる第3部でした。 総合的には面白かった、と思いますが宮部さんの他の作品に比べると面白くはありませんでした。 第2部が中だるみでだらだら、第3部が勢いのある書きぶり、という構成であれば良かったのですが。 最後まで読んで、私は結局自殺した柏木くんを真に理解することが出来ませんでした。 同世代の子どもよりは優れている、でも彼には生きる上で必要な思いやりというものがなかったんだと思います。 思いやりがないから、最後には自分を殺すという道を選んでしまったのでしょうか。 何となく悲しい終わりでした。 最後のエピローグは、かなり物足りないと思いましたが、これくらいで良いのではないでしょうか。 繊細で殻に閉じこもって、他人を密かに見下していた矮小な、等身大の中学生ともいえる野田くんの成長した姿を知ることが出来たのは嬉しかったです。 言葉遣い等、端々に気になる点があったのは残念でした。 でも次回作に期待しています。 この作品は当分読み返すことはないと思います。 | ||||
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700余りを3巻。こんな中学生はいない・・・と思いつつ、読破したのは宮部みゆきだからでしょう。 一人一人の人物描写が見事です。 | ||||
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全巻まとめて購入しました。そのため、123巻について特に個々のレビューを書く必要性は感じません。傑作です、とだけ。 | ||||
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傑作です。個人的には2巻中盤あたりで真相が判ってしまいましたので、3巻で裁判が進行していくにつれ確信を深めるといった読み方をしてしまいましたが、それでも丁寧に過去をなぞっていく展開はスリリングで楽しめました。定価で買っても決して損ではない内容。 | ||||
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全巻まとめて購入しました。そのため、123巻について特に個々のレビューを書く必要性は感じません。傑作です、とだけ。 | ||||
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欲を言えば、たしかバブルがはじける瞬間の時代設定なので「著者はバブルの真っ只中と主張されますが」、証券マンに勧められて大損した人間なんかが、生徒の親にいて、なんていうのもありだったと思います。本当に、子供の陪審員の結論が正しかったのかとか、自分で想像を膨らませる読後感でした。それに、「花火師」の件がどうなったか、大出家のおばあさんは本当に火事で死んだのか?とか、まだこの2000ページ超という分量でも、はっきりしません。一方、携帯電話、インターネット、現在流行りのSNSなどありませんが、最後の教師になった「健一君」の「みんな仲良くなった」の結びで、そんなの無くても良いって言っておられるように感じました。 | ||||
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分厚い本ですけど、読みやすいので3部まで一気に読めました。 面白いことは面白いんですが、斜め上の展開というものがなくて、少し残念でした。 この作者の法廷ミステリーは初めてですが、今までの作品と比べて、斬新かというと、そうでもないです。 その点は、宮部みゆきの作品を初めて読む人はあまり気にならないかもしれません。 ただ、色々と都合の良すぎる展開があるので、これは気になる人も多いと思います。 具体的には、出てくる中学生が頭良すぎるとか、保護者や教師が協力的すぎるとか、細かいことです。 この手の話にリアリティを求めているのなら、あまりオススメできる作品じゃないかもしれません。 ありえないものを書くから小説になるのだし、特に矛盾があるわけではないから小説としては全然問題ないのだけれど、読み進めている内に、どうしても「現実じゃあり得ない」って思ってしまいます。 中学生の自殺事件がメインの話なので、読めば色々と考えさせられるのですが、ストーリーそのものについては、あまり深いこと考えない方が楽しく読めるでしょう。 色々書きましたが、要は、細かいことを気にしない人は8割方楽しめるので、買って損はないということです。 見た目は難しそうな小説ですが、別に難しくはないし、気楽に読めます。 | ||||
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この二冊目は、基本的に筋としての進行がなく、学校内で裁判との事で、同じようなやりとりの繰り返しが続きます。また、「孤宿の人」など、宮部みゆき作品にありがちな「実はこうだからこうだと読者を説き伏せるやり方」もしつこく出てきます。はっきり中弛みというと、何を偉そうにとなりますけど、私にはそう映りましたし、退屈で、ドストエフスキーやトルストイより読むのが大変でした。素直な感想です。 | ||||
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「面白いか、面白くないか」と言えば、時間をかけて読んで損はない程度には面白いです。宮部みゆきは文章が上手なので。 ただ、1部が一番面白く、2部は中だるみ、3部は非現実的で尻すぼみ、だったと思います。 3部では中学生だけで「学校内法廷」を取り仕切るのですが、そんなこと現実には100%不可能だし、また、このような中学生の「法廷ごっこ」に保護者や警察が協力することなど絶対にあり得ないので、たとえフィクションだとしても、違和感を抱えながら読まざるを得えず、この違和感と非現実的な展開を補って余りあるほどの結末ではなかったと思っています。 そもそも2部の途中にある「ある人物」に対する描写で、殆どの人は3部の展開に気づくのでは?と思います。 柏木卓也の死んだ「原因」と「動機」は「あぁ、その展開ね。他の本でも読んだことある」と思うほどよくあるものでした。 長い文章を読むのが苦手な方や衝撃的な結末を期待されている方にはお勧めしません。 宮部みゆきファンの方や、本を読むことが大好きな方には良いと思います。 | ||||
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すんごい面白かったです!! あっと驚くようなオチとか待ってなくってむしろよかったと思う。 ただ、表紙デザインは人気漫画家やイラストレーターにしたほうが この作品を求める層には向いていたのじゃないかなあ? 登場人物たちのその後が描かれなかったことで不満な人もいらしゃるようですが むしろこの中の誰かが出てくる他作品がこの先、でてくるんじゃないかな と期待が広がります。 求む、続編。 井上君あたりがいいな。 | ||||
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宮部氏のさくひんは大概楽しんで読めるのですが、この作品はじれったさが先に立ち楽しめませんでした | ||||
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宮部氏のさくひんは大概楽しんで読めるのですが、この作品はじれったさが先に立ち楽しめませんでした。 | ||||
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こんなページ数の多いのはどうしても、なかだるみがあります。煽るのは良くないと一言申し上げます。速読術の方ならいざ知らず、この本を読むのにかなりの時間がかかり、それゆえ、いわゆる「機会損失」が発生します。途中で退屈しましたが、作者の筆力からすると満点と思います。 | ||||
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文章自体は気持ちよく流れるように読めます。 でも、設定とか人物描写とかで頻繁に違和感を感じて躓くことが多かったです。 あと、同じようなやり取りが何度も出てきたり、これほどの長さでなくても書けたのではと 思わされたりとか、中心人物が中学生だから言葉とか色々浅くなるというか軽くなってしまいがちで 逆に深いコメントや心理描写は「こんな中学生いるか?」と物語から引いてしまう。 中々入り込み感がなくて休み休み読み進めました。 最初から怪しすぎな弁護人とか大人顔負けの人間性の検事と弁護人。 それに付き従うその他大勢。これが絵本とかラノベとかお芝居とかならまあ誇張もありかなと 思って読めたかもだけど。宮部みゆきの新作で長編現代ものって思って読むとすごく辛かった。 英雄の書でもちょっと感じたんですが、誰か一人の子どもが英雄視されて云々って話は 個人的にすごく受け入れ辛いとわかりました。 そこにはファンタジーはあってもリアルの重さがないんです。 理由とかに感じた重いリアルとかを想像していただけに読み進める気力が萎えてきました。 でもがんばって三冊目を読みます。 | ||||
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読んでいる間中、「これはすごい」と呟いていた。 一巻で挫折した読者もいるようだが、実に勿体ない。 方向性はまったく逆だが、『模倣犯』に匹敵する傑作である。 物語は中学校で起きたある生徒の転落死を巡る、生徒たちによる「裁判」を核とする。第1部は事件発生から裁判を決意するまでの約8ヶ月の出来事、第2部では裁判の準備が進められて行く一月余りの出来事、そして第3部は僅か六日間の裁判そのものに割かれている。 宮部みゆきの物語に名探偵は登場しない。名探偵がいない代わりに、多様な人物が多様な立場から謎を解明して行く。『ソロモンの偽証』は、その役割を中学生たちによる「裁判」が担う。その物語の結構は実に緻密である。それを緻密どころか粗雑であると判断する読者も少なくはない。しかしその見解は決定的に間違っている。 たとえば舞台が高校であるならば、被告人の行動はより悪質であったとともに、暴力団などとの関連も生じてきて、物語は一際錯綜したことは間違いない。それゆえ舞台は中学にせざるをえなかったのだし、ブログやメールなどの「記述」を取り除いて最終的な解決をすっきりとさせるため、「公衆電話」という小道具を有効にするためにも90年代という時代を選択せねばならなかったのである。だからこそ、そこに登場する中学生は現実よりも「頭が良い」。これも一部の読者によって批判されていることだが、明らかに、批判する側に誤りがある。物語は現実の記述ではない。虚構である。超能力者が主人公の物語において、超能力そのものを批判する読者がいるだろうか? もちろんそれにも「御都合主義」と呼ばれるのも仕方ないような「程度」というものがあるが、本書がその「程度」を逸脱しているとは言えない。 大人が協力的過ぎるという批判もあるが、これも「木を見て森を見ず」の類である。名目上「課題活動」としての裁判を潰す方策は即座に五つや六つは誰でも思いつくはずであり、そうした妨害者を幾人も登場させたならば、「協力的な大人」の数もさらに一層増加しただろうし、数を減らすとすれば一人の大人が複数の活躍をするしかない。結果として大人がヒーローとなってしまう可能性がある。それは本書の目的に反するのだ。 物語は最終的に「実存」を焦点とする。いや、肥大した自我が、肥大したにも関わらず「実存」というあり方に気付けないがゆえの悲劇と言った方が適切だろう。その悲劇を回収するのは法廷用語である。法廷用語をそのような方法で用いるには現実の裁判では不可能だ。だからこその舞台設定でもある。一人の人間の死によって傷ついた多くの人々の傷口が、「告白すること」によって次第に塞がれていく。傷跡は残るとしても、もはや血を流すことはない。ここでは「法廷」は、自己修復システムである。 主人公クラスではない登場人物の何人かの佇まいも実に粋である。藤野剛、河野所長、井上康夫、そして一際「奇跡の男」、山崎晋吾。 | ||||
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残り100ページくらいで結論が見え始めるけれども、そこまでの過程がしっかり構成されていて一気にページをめくらせる。 中学3年生の仕組んだこととは思えないリアルなのだ。 エピローグでほっとすることができるのだけれども、アクロイド殺人事件と並んでトリックを認めるかどうかで評価は分かれるかもしれない。 | ||||
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宮部作品は 時代物の方が好きですが現代物もそれなりに評価しています。ただし子供を扱った作品ではその年齢にくらべて常に多少のズレを感じていました。たいてい子供達があまりに幼すぎ、純粋過ぎ、良い子すぎでほとんど非現実的だったのがこん今回は珍しく年齢と時代にあっていたと思います。裁判に関しては中学生がこの日数でまとめ上げたのはちょっと無理があったかなと思いましたけど 大出くんの有罪、無罪を決める裁判という形をとったのはあくまでもほんとうのことを知りたいという手段にすぎないということはよく分かりました。ただしこの場合子供達の(せめて主要5~6人)その後に関して言及しなかったのはまずかったと思います。エンジョイしていた上よく書けていると思っていたので残念です。消化不良を解消するため自分で結末を考えて自分を納得させるはめになりました。 | ||||
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ソロモンの偽証 3部作の3冊目。 1部事件⇒2部決意を受けて、いよいよ法廷編となる。 宮部みゆきらしく、細部までこだわった書き込みや、中学生の深層心理にまで踏み込んだ記述は見事。 ただし、他の方も書いておられるように、中学生に作中のような法廷の運営・進行は不可能。 いじめによる自殺と法廷の話は、別の物語にした方が良かったのではないかとも思う。 それだと、ストーリーが成り立たないことも分かるのだが。 また、ラストは誰もが考えるとおりに収束してしまった。 これも、作者の意図は理解できるのだが、エンターテイメントとしての魅力を半減させてしまった。 | ||||
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クリスマスの朝に発見されたある中学生の遺体。 彼の死は自殺なのか、それとも…? そして彼の死によって周りの人間の心の闇があぶり出され、 ほんのちょっとの悪意がさらなる不幸を生み出す 展開にぞわりとさせられます。 本当に読み応えがあります。 子供たちのいじめや自殺の問題と、 それに絡む教師、保護者、警察、マスコミの在り方。 それぞれの人物描写の丁寧さと 連鎖的に起こる事件に、いつしかどっぷりとはまり込む。 非常に面白いです。 | ||||
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