「皆さん、お静かに。動かないでください」。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。

インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

「模倣犯」事件から9年が経った。

もう会えないなんて言うなよ。あなたは思い出す。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

森崎友理子は小学生。中学生の兄・大樹が、学校で同級生をナイフで刺し、そのまま逃走、行方不明になった。

レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

マンションの屋上からの飛び降り、地下鉄への飛び込み、そしてタクシーへの飛び出し。

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

殺人事件の時効成立目前。

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。

僕は運命を変える。

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。

愛、裏切り、友情、報復。人間の真実を衝くサスペンス傑作。

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。

親子の救済、老人の覚醒、過去の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ……淡く美しい希望が灯る。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。

雅男は、サッカーが好きなごくふつうの中学生。

両親の仇を、俺たちは流星に誓い合った--「兄貴、妹（あいつ）は本気だよ。

待望の新ヒーロー誕生！　極上の長編ミステリ 都内で起きた不可解な連続殺人事件。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。

東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。

人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰! 塩断ちを機に次々と家族を襲った身も凍るほどの怪異、妖を呼び寄せる声をもった女中の奉公話、世にも奇妙な写本の話……人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――清濁すべての感情を併せ呑む、