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バグダッドの秘密
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【この小説が収録されている参考書籍】
バグダッドの秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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どうして評価低いのか不思議に感じてしまうくらい私は楽しく読めました! 旅情を感じるところも良かったです。中東の町並みだとか人柄だとか。 アガサ・クリスティの自己投影も入ってるようなので、そのあたりの想像を膨らませて読むのも楽しかったです。 読んでる間ワクワクが止まりませんでした。 ストーリーは荒唐無稽、ご都合主義なのでリアルな話を好む人からは不評なのかな。 でもリアルさなんていらないと思います。だって、こんなに面白いもの!! | ||||
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アガサ・クリスティーが充分に推敲せずに書いた感が否めなB級スパイミステリー。特に後半のクライマックスからの展開は充分に練られて書かれておらず、拍子抜けし、手抜きの感がある。〆切に迫られて辻褄合わせをしたのか、それとも書いている本人が飽きてしまったのか。 また、影の主人公であるアンナ・シューレの存在がうまく描けていない。彼女はどんなことを感じ、どのように行動するのか。なぜ表の主人公と唇の傷まで似通っているのか、なぜ銀行の頭取の個人秘書が組織の金の流れを暴くのか、などについて描き添えると、このミステリーの謎と深みがでたにも関わらず。 | ||||
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ぼくはクリスティーの冒険小説の中では、これが一番好きです。 念のため言っておくと、ル・カレやモームのようなリアリズム寄りのものが好きな人は、これを読んでもおそらく駄作だと言うでしょう。何しろプロットの核になる秘密組織があまりに・・・・おっとネタバレは止しましょう。 本作の女主人公は器量はイマイチでお仕事も適当、だけど好奇心と「嘘を上手につく」スキルは人一倍です。その性格のお陰である国際的な秘密組織の謀略に巻き込まれてしまいます。こう書くとありがちなプロットですが、そこはクリスティー、熟練の筆致で読者を退屈させません。(「ビッグ4」は人物描写も散漫でかなり中だるみした感がありましたが、ストーリーてリングと人物美描写において本作に遠く及ばない) 嘘の上塗りを重ねてどんどん事件の中核にひきずられて行く彼女ですが、もがきながらもなかなか鋭い勘を発揮し、やがて組織の黒幕の正体を知ることになります。しかしそんな絶体絶命の時こそが彼女の「嘘つき」の本領発揮なのです! 好奇心の塊みたいな主人公ビクトリアは魅力的なキャラクターですが、他の登場人物も造形が良くできていて、人物像が鮮明に脳内に浮かんできます。彼らの前では、プロットが現実的でないなんてことは気にならなくなるのです。 (ぼくはどうも、トリックなどよりもストーリーテリングと人物造形に重きを置いて読んでしまう性質でして、クリスティー自身は気に入らないと言っていた「青列車の秘密」も好きな作品なのです。) 本作のメインとなる場所は当時イギリス領だったイラクですが、バザールの雑踏や飛び交うアラビア語の雰囲気もよく活写されており、目の前に情景が見えてくるようです。 最後に蛇足を。 終盤、ビクトリアは発掘現場で見た古代エジプトの庶民たちの素朴な食器のかけらを思い出してこう思うのです。 「ああいう何気ない普通の暮らしこそ大切なのだ。世界を変えるために人を犠牲にしてもいいとうそぶくような人たちではなく。」 自身も考古学に関心を持っていたクリスティーの、性急な進歩主義に対する懐疑がちょっと垣間見えるような気がするのです。これは「鳩の中の猫」や「愛国殺人」でも垣間見ることができます。 | ||||
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名探偵的な人物は出てきませんが、主人公の勢いの良さが面白いです。 読む人によっては、中盤で重要人物がわかってしまうかも・・・ | ||||
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※削除申請(1件)
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何が原因で組織が暗躍するのか、わからない。 主人公たちが何のために冒険してるかわからない。 役者不足の女の子が主人公だからつまらない。 中東を舞台に何か書きたかったんだね。 | ||||
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何が原因で組織が暗躍するのか、わからない。 ポワロもマープルも出てこない。 役者不足の女の子が主人公だからつまらない。 主人公たちが何のために冒険しているかわからない。 | ||||
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ミス・ジョーンズは速記者兼タイピストとして過去二カ月間、わが社に勤務しました。彼女の速記は不正確で、綴りはめちゃくちゃでした。勤務時間を個人的なことに浪費していたかどで、ここに退社するものであります。 P27 アガサ・クリスティ 1890年、イギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1920年「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。1926年に謎の失踪、10日後に発見される。1976年に亡くなるまでの作品群は100以上にのぼる。大英帝国勲章授与。 訳者 中村妙子 英米文学翻訳家。 | ||||
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[ポワロの事件簿] すずめばちの巣、二十四羽の黒つぐみ、バクダッドの櫃の秘密 [ハーリー・クィンの事件簿] ハーリー・クィン登場、ヘレンの顔 [パーカー・パインの事件簿] 明けの明星消失事件 | ||||
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愛しの青年エドワードを追いかけてバグダッドへ到着した ヴィクトリア(ロンドンで仕事をクビになった女性) バグダッドでは次々と事件が発生し彼女自身にも犯人の手 が伸びた。 ストーリーを読みすすめていくうちに自分自身が主人公と 同化してしまい、このまま無事に生きていけるのかどうか と、とても心配な気持ちになりました。 自分だったら、この状況を乗り越えられないという不安を 抱きながら読み終えました。 犯人の手口がわかり、そこまで準備していたのか!と思わず 感心してしまいました。 アガサ・クリスティーは中東旅行で考古学者”マックス・マローワン” と出会い結婚しました。 この本で登場する主人公”ヴィクトリア”とはアガサ・クリスティー 彼女自身だったのかも知れません。 もちろん、今回のような事件に巻き込まれなかったと思いますが。 あなたもステキな彼氏(彼女)を追いかけて旅を満喫しますか? でも、その前に少しだけ注意して頂きたい事があります。 アガサ・クリスティーが呟いていた気がしたものですから。 むやみに人を信用してはいけません・・・。 | ||||
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ロマンス系スパイもの。 最初の一目ぼれからしたって 甘ったるいことこの上なし。 しかもこれは後々までこんな感じですから。 推理要素は一切なしといっても 過言ではありません。 それに犯人の一人はすでに凶行に及んで、 読者にこいつですよ〜と知らせていますし。 ただ、キー人物の「アンナ・シェーレ」だけは 推測が困難なはずです。 まさか、という方向からひゅっと 出てきますからね。 ラストのある女のセリフは 本当、女の怖さを思い知らせるものがあります。 かっこいい青年には気をつけないと。 こんな女がついたら… ロマンスが好きな人には 面白いことでしょう。 | ||||
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アガサクリスティの楽しみ方は 1 イギリス文化に馴染む。紅茶、朝食、昼食、夕食など。 鉄道の利用、新聞の読み方、新聞への広告の出し方など。 2 中近東、南アフリカ、オーストラリア、アメリカなど旧植民地の文化に馴染む。 アガサクリスティ自体が行ったことがある地方の描写は、すごく立体的。 3 犯人探し 4 女性のものの見方と男性のものの見方の違い 5 考古学、遺跡発掘作業など。 6 音楽、オペラなどの芸術活動。 7 作家、小説、詩、マザーグースなど。 3以外は、アガサクリスティの経験に基づく内容なので、とても勉強になります。 本書は、1,2,4,5,7の視点が得られるのでたいへん楽しめる。 | ||||
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アガサクリスティ展が2010/3/17から始まるとのこと。 それまでに、文庫は全部読み終わろうと思いましたが、まだ終わりそうにありません。 アガサクリスティの楽しみ方は 1 イギリス文化に馴染む。紅茶、朝食、昼食、夕食など。 鉄道の利用、新聞の読み方、新聞への広告の出し方など。 2 中近東、南アフリカ、オーストラリア、アメリカなど旧植民地の文化に馴染む。 アガサクリスティ自体が行ったことがある地方の描写は、すごく立体的。 3 犯人探し 4 女性のものの見方と男性のものの見方の違い 5 考古学、遺跡発掘作業など。 6 音楽、オペラなどの芸術活動。 7 作家、小説、詩、マザーグースなど。 3以外は、アガサクリスティの経験に基づく内容なので、とても勉強になります。 本書は、1,2,4,5,7の視点が得られるのでたいへん楽しめる。 | ||||
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アマゾンで検索してみると、2003年10月から2004年11月にかけて刊行された「クリスティー文庫」の長編全73作(ノン・ミステリを含む)のうちで、カスタマーレビューの付いていない作品が、どういうわけか、一つだけある。この「バグダッドの秘密」である。レビューが付いていない、あるいは、低評価という理由で、もし、アガサの長編作の幾つかに、手を出すのを躊躇している人がいるのだとしたら、残念なことだと思う。 他の作家の名作とされている長編ミステリの中には、謎解き以外には見るべきものがなく、終盤まで、退屈極まりないものも少なくないのだが、謎解きだけにとどまらない類い稀なストーリー・テラー振りを誇るアガサの長編作なら、私は、最晩年の「フランクフルトへの乗客」と「運命の裏木戸」以外は、全て「買い」でもいいと思っているくらいなのである。 さて、この「バグダッドの秘密」は、アガサが、第二次世界大戦前後を通じて、夫の遺跡発掘調査に同行して訪れていたという、勝手知ったるイラクのバグダッドを舞台とした冒険ミステリである。 時は、第二次世界大戦直後の一触即発の東西冷戦時代。バグダッドでは、世界の命運を決する米ソ首脳会談が開かれようとしている。イギリスの秘密諜報員とその生命を狙う第三勢力、いわくありげな世界旅行家、アメリカの銀行頭取の謎の秘書、ロンドンに住むハンサムな青年とその青年にひとめぼれした娘。誰も彼もがバグダッドを目指し、不可解な出来事が続発する…。 この作品の設定と終盤のプロットには、たしかに、誰もが思う強引過ぎるところがあるのも事実だ。しかし、自らが体験した遺跡発掘現場の情景を見事に事件の結末に融合させてみせ、舞台をイラクとしたことを読者に納得させながら、本格派ミステリ並の収束をしてみせるアガサの鮮やかな手並みを見せ付けられると、そんなことは、さして気にもならなくなってしまうのだ。 | ||||
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この物語の訳者は中村妙子さんです。そしてこの本が最初に発行されたのは1979年です。アガサ・クリスティーにおいて田村隆一さんが訳されている本では感じたことのない違和感があります。たとえば、「ヴィクトリアには、・・・長所と欠点があります。」と訳されているのですが、こういう場合は「ヴィクトリアには、・・・長所と短所があります。」と訳されているほうが私たち読者は滑らかに読み進むことができると思うのです。他にも表現に時代の古さを感じるところが多々あります。ストーリーとしては有名なポアロものでもマープルものでもないところが、新鮮で面白いと思うのですが、もともと海外の物語を訳本で読むことに抵抗を感じている人には、この文章は少し読みづらいかもしれませんね。 | ||||
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この物語の訳者は中村妙子さんです。そしてこの本が最初に発行されたのは1979年です。アガサ・クリスティーにおいて田村隆一さんが訳されている本では感じたことのない違和感があります。たとえば、「ヴィクトリアには、・・・長所と欠点があります。」と訳されているのですが、こういう場合は「ヴィクトリアには、・・・長所と短所があります。」と訳されているほうが私たち読者は滑らかに読み進むことができると思うのです。他にも表現に時代の古さを感じるところが多々あります。ストーリーとしては有名なポアロものでもマープルものでもないところが、新鮮で面白いと思うのですが、もともと海外の物語を訳本で読むことに抵抗を感じている人には、この文章は少し読みづらいかもしれませんね。 | ||||
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