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(短編集)
今昔続百鬼 雲
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今昔続百鬼 雲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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京極堂が活躍するシリーズに脇役として登場した民俗学者、多々良の物語。 多々良と沼上とのコンビが活躍(?)する、どちらかといえばマニアックかつ、コメディーな短編集です。 京極堂や榎木津シリーズとは違って大きな事件がおこるわけではなく、妖怪についての会話が繰り返され事件というよりフィールドワークという感じで、本当にマニアックだと思います。 京極堂、榎木津シリーズを想像していたのと、掘り下げ方が私にはついていけなかったので、星三つ。 | ||||
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不細工、非常識、無神経、無責任、無節操、無反省な悪性の妖怪オタク・多々良勝五郎が主人公、物好きな常識人の「僕」が介添え役の中編4本。まったく感情移入できない、腹立たしい主人公であり、「僕」の性格も弱く、人物設定は失敗だと思う。物語も大したことはなく、困った人に周囲が振り回されるだけの茶番劇といってよい。唯一溜飲が下がるのは書き下ろしの「古庫裏婆」。京極堂の、桁違いの凄さが実感できる。 これも喜劇のひとつの形ではあろうが、私の好みではない。また、文体も吟味が足らず、さすがの作者も筆力に驕ったと思しい。駄作は言い過ぎにしても、凡作、と言わざるを得ない。 | ||||
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ご存知京極夏彦の「妖怪シリーズ」の番外編。作者が自らの博識を披露しながらも、あまりくどくどしてなく、力を抜いて書いているところが良い。京極夏彦独特の難解さがあまり無くて読みやすかった。 | ||||
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これは妖怪伝承を解釈することに人生を捧げる馬鹿の物語である。 ただ、何と言うかこのシリーズの致命的な弱点は、主役の「引き」の弱さだと思う。多々良センセイは「世紀の変人、奇人」という設定であるが、榎木津や木場修やらと並べてみるとどうにも(益田じゃないが)馬鹿がぬるい。 確かにめちゃくちゃ妖怪好きでわがままで自分勝手で傍若無人な人ではあるが、他の大馬鹿に比べると見劣りしてしまう点が痛い。「妖怪好き」を除けば、その辺にいる困った人である。おまけに多々良センセイにしろ相棒の沼上にしろ、榎木津のような存在自体の華やかさがないので全体に話が地味な印象になる。 どうにも切ない話が多いのだけれど。センセイは主役のくせに話から浮いてるし。 なによりも。 せっかく「黒衣の男」を友情出演させたが、空回りに終わっている。 京極堂シリーズを「暗い、重い」という声が多いが、例えば『絡新婦の理』の序幕にして終幕、桜の下で演じられた黒衣の男と「蜘蛛」との対話、また異教の学び舎にて美貌の堕天使を追い詰める場面の幻惑的な美しさを見ただろうか。 「雲」での黒衣の男は、文字数制限でもあるのかと訝しく思うほど一方的に(自分が知っていることを)しゃべりたてるだけで、憑き物落し(今回は憑ける方)の凄みや京極堂の姿や動きの美しさが、さっぱり伝わらない。 確かに、サイコロ型のノベルズというのもいかがなものかと思うので、あまりページ数を使えなかったのかとは思うが、いかにも書き飛ばしぽい。榎木津よりも誰よりも、京極堂の美しさにまいっている私としてはやや残念な登場だった。 | ||||
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京極堂シリーズを読んだ方なら,この多々良先生が中禅寺とまさに座標軸の正反対の側にいることにお気づきのはず。妖怪のからむ謎解きは悲壮な人間関係がないだけに小品として京極堂よりも楽しめるかも。傍若無人,厚顔無恥,妖怪馬鹿の大迷惑キャラクター多々良先生と常識人を自称する沼上氏の掛け合い漫才は必見!笑えます。京極堂もちょこっと出てくる「古庫裏婆」だけでも読む価値有りです。 | ||||
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「妖怪シリーズ」が好きなら必ず楽しめる1冊。多々良先生と沼上さんが妖怪探訪に行く先々で事件に遭遇し、ある時は犯人になりかけ、ある時は九死に一生を得ながらも事件を---ほぼ偶然に---解決していくという短編集。単に妖怪が好きで、沼上さんの様に名も無いお堂や道ばたの石仏に興味がいく人---私もそうだが---は、面白く読めると思う。しかし!「人のことを棚にあげて他人の揚げ足をとる」「人に責任を擦り付ける」性格の人物が大っっっ嫌いな人は、やめた方がいい。(笑)何故なら、多々良先生がそうだから...。私は何度もイライラしながら読破した。(^^;) | ||||
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この本を一言で言えば「妖怪馬鹿の大活躍!」 構成は推理小説風。でも、やってる事はお馬鹿。 当時の旅情物としても楽しめる気がする。 ちょっと普通の推理モノとは違うが、多々良センセイが謎を解明する下りは、まさに推理モノ!面白い!! 感じとしては、北村薫の「六の宮の姫君」の近いかも。 本書を読む前に「妖怪馬鹿」を読んでおくと、さらに楽しめること間違いなし!!! | ||||
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