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FOR RENT ―空室あり―の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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歴史ものが多い著者ですが、こちらの小説はジャンルでいえば一応ミステリになるでしょうか。が、たいていのミステリのように殺人事件の謎を解くという話ではありません。ある青年が過去に家族の中で起きたらしい出来事の謎を追ってゆくというストーリーです。章ごとに青年が訪ねてゆく人物が変わり、少しずつ事の真相に近づいてゆく・・・そのあたりの展開がうまく、次はどうなるのだろうと気になって次々とページをめくってしまい、ほぼ一気読みしてしまいました。 出だしは、中小企業を経営している30代後半の女性とその恋人の年下男性、年の差は問題にならず、とても自然に穏やかに一緒に暮らしている様子が描かれていて、最初は年の差恋愛小説なのかと思いました。そしてさらに読み進んでいくと、最近、青年の母親ががんで亡くなり、彼女が何度も「あたしが父親を殺した・・」とうなされていた、それが気になってしょうがない、だから真相をつきとめたいと青年が出かけていくところから始まります。 この青年、複雑な育ち方をしたことがだんだんわかってくるのですが、そのため人の気持ちを理解することにたけ、すんなり入り込む術を心得ているというか、一見、無垢に見えて、意外に切れてずるい面もほの見えます。彼がどうしてそういうふうになったのかも次第に明らかになってきます。本籍地から自分が生まれ育ったらしいアパートを探し当て、そこに住んでいる人に話を聞き、その過程で接する人たちの人生もちらりと描いて、それぞれにいろんな人生があるのだなということが暗示されます。そのあたりも内容が深いです。だんだんと真相が明らかになってゆく、そのあたり、一章一章がなかなかミステリアスで引き込まれます。 ラストは2転3転あり、いったい本当はどういうことだったのかとじりじりしますが、最後には伏線がきれいに回収されます。ただ、ネタばれするのであまり書けませんが、個人的には大人の対応をした年上女性が優等生すぎる気がしました。このあと彼女は後悔しなかったのか?幸せな人生を過ごせたのだろうか?今時、徹底して叩かれる不倫も出てきますし、どろどろのドラマ的な面もあるので、好き嫌いは分かれるかもしれません。が、よくできた人間ドラマです。おもしろかったです。 | ||||
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レビューを見て買いました。 レビュー通りじわりじわりとした展開でした。 まあ、なんとな~く結末は予想通りでしたが、過程がすごく丁寧に描かれていて読みやすかったしいい小説だと思います。 | ||||
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それなりに読ませるんだけど、クライマックスに近づくにつれ、強引に伏線が繋がっていくのに興ざめした。まあでもそこそこ楽しめた。 | ||||
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レビューの評価もよく、題名からもちょっと興味をもって 購入してみました。 正直、表現や描写が下手というか、 物語的には結構いいなと思う部分があるんだけど 表現や描写がもっとしっかりしていれば もっと読者を引き込めたんじゃないのかなって 思いましたね。 もったいないなと思いました。 | ||||
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弁護士を目指す主人公が、これからの人生で、出会うなぞを解き明かしていくであろうその様子が知りたい。読み終わって、強く感じました。 | ||||
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19歳の青年が自身の幼少時代の秘密に迫っていくというミステリ。 主人公の造形が独特だ。ぬーぼーとしてつかみどころがなく、善人のようでありながら、かなり黒いところも見せる。 また同時に、日常の謎系の連作ミステリとしても構成されている。青年の出会う少年、老人、少女の抱える小さな謎が解き明かされていき、やがて過去の殺人事件へと突き当たるのだ。そのあたり、飽きないストーリーになっている。 ただ、ラストはどうか。強引に諸要素をまとめすぎているような気がする。意見の分かれるところだとは思うが。 | ||||
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一気に読んだので 面白かったと思うのですが、すでに数ヶ月たった今、特に思い出す場面もなくなっています、(作家の方には申し訳ないのですが)。 ただ、また読み直すには直ぐ手にとりやすい本だと思います。たぶん初めて読むような感覚で読めるのではと、そしてまた別の印象を持てるのでは とそんな本でした。 | ||||
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背年の痣の持つ過程と姉弟愛がミステリー風に物語が展開して目が離せませんでした。おすすめです。 | ||||
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主人公がどうしても相葉雅紀さんとだぶってしまいました。 読みやすかったです。 | ||||
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ウェルメイドのミステリ、です。 派手な流血もトリックもなく、登場人物は(それぞれ傷や痛みを抱えているけれど)激しくぶつかりあうこともありません。 けれど、「よく作られている」お話。いい意味で。 主人公というか狂言回しの少年が、母親の遺した言葉や自分の不確かな記憶に不審を抱いて過去を探る。 そしてその過程で偶然出会う人々の小さな謎も解決していく。 ……というのが大まかなストーリー。 幼い頃から観察眼に優れていたらしいこの少年は、行きずりの人の心を少しだけ軽くしていく。 犯罪を未然に防いだり。犯罪とも呼べない小さな波立ちを静めたり。 そのプロセスが地味で、まだるこしいと感じるかも。 けれど、行きずりの人にすっきりあっさり丸ごと解決してもらえるなんて、まあフツーないでしょう? 老若男女、誰の人生だってそんなに簡単じゃない。 そして、油断は禁物。 それらの小さな謎にもいくつもの伏線が張られていて、 最終的には過去の陰影が照らし出されます。 一見無関係のピースがどんどん与えられ、 結末、そのピースが過不足なくあるべき場所にぴたりとはめ込まれると そこに意外な画が現れる…… そんなミステリがお好きな方には、おススメです。 | ||||
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今作は歴史物ではなく現代ミステリーである。 家族の過去の秘密を、少年と姉が探ってゆく物語である。少年の肩にある痣とは、そして家族に相次いだ死の真相とは? 物語は少年、姉、そして複数の視点から描かれ、その進行は、行ったり来たり、わき道にそれたりしながらも謎の核心に迫ってゆく・・・ちょっとした言葉を手掛かりに繰り広げられる推理はどこか儚さを漂わせるが・・・秘密を抱えた者たちの心の奥底に秘めている苦い真実に光があたるとき・・・。 儚い推理の物語。 佳作でしょう。あなたもどうぞ! | ||||
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