■スポンサードリンク


微笑む人



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
微笑む人
微笑む人 (実業之日本社文庫)

微笑む人の評価: 2.91/5点 レビュー 91件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.91pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
<<12
No.14:
(5pt)

上手い!

この著者のストリー構成の上手さには、いつもおどろかされる、不気味な仁藤という主人公が、日常どこにでもいる、キヤラクターと認めさせられる、話にページをめくる手が止まらない。
微笑む人 (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:微笑む人 (実業之日本社文庫)より
4408552615
No.13:
(4pt)

酷評が多いので覚悟して読みましたが面白かったです。

貫井さんの作品は何冊か持っていて、この本も以前から気になっていたのですが、本を読む前にここのレビューを読んだので「ガッカリするかもしれない」と覚悟して読みました。

結論から言うと、ガッカリなんてしませんでした。とても読み応えがあり、読んでいて楽しかったです。

最初から最後まで「他人の気持ちを全て理解することはできない」という点がブレなかったので、納得されてない方々のレビューのような感想は抱きませんでした。
終盤で、一度は犯人を理解できたように思える展開になったのですが、物語の性質上あのまま辻褄が合ったまま読者が納得できる結末になっていたら、かえって陳腐な話になっていたと思います。

それにインタビューに答えてた犯人の同僚や知人の中に、かなり身勝手な思考の人がちらほらいたので、私はどちらかというと犯人よりその人達に対して「人って怖いな」と思いました。
その人達に比べたら、動機に悪意が含まれない犯人のほうがまだマシに感じるから不思議です。

ただちょっと主人公の小説家が鈍感なのか「さっきのあれに気付いたんなら、ここも気付くだろ〜」「なんでそこでは警戒して疑わないんだ」って突っ込みたくなる部分はいくつかあったのですが「まぁノンフィクションの取材なんて慣れないことをしていると仕方ないのかな」と納得できなくもないです。

酷評が多いですが、私は最後まで楽しめました。
個人的には慟哭の次に面白かったです。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.12:
(4pt)

誰が嘘をつき、誰が本当のことを言っているのか

犯人(仁藤)の人物像を追って過去の関係者達を取材して
仁藤がどういった人格であったのかを浮き彫りにしようとする小説家。

仁藤の強い興味を持ち初めてノンフィクションに挑むのだか、
取材をするのが小説家であるというのもポイントになると思う。

仁藤を語るたくさんの人物が登場しますが、
大学時代の友人(中里)や退職させられた刑事の話も真実とは限らない。
自分を守るためにうそをついてるかも。。。

例えばそのうそにしても、うそをうそと自覚しているのか
うそをついているうちに自分の中では真実になっていることもあるかもしれない。
記憶も時間が経つにつれ変化する。
自分の記憶すら確信がない。

本来の意味とは違うかもしれないけど「一切皆空」が頭を過りました。
賛否ありますが、私は興味深くおもしろく読みました。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.11:
(4pt)

たしかに予想しえないラストでした。まったく戦慄はしませんでしたがwww

どうでもいいけど、これまたアマゾンの評判悪い(笑)
まあ、この読後感の悪さからいってしかたないのかしら?
たしかに予想しえないラストでした。
まったく戦慄はしませんでしたがwww
でも、けっして面白くないわけではないです。
こういう人、いると思います。
ただそうなった理由がラストのわけのわからん小学生の時の体験ではなく、
持って生まれたものと思います。
環境や体験で人間の本質はそんなに変わることはないと思う。
貧すれば鈍す奴は、もともと鈍の素質があるのだと思う。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.10:
(5pt)

貫井版百夜行

貫井氏の言う新しい試みに賛否両論の問題作で、どちからというと否定意見の方が多い気がするが、決して小説としてつまらない作品という訳ではない。読み始めればグイグイ引き込まれ、最後までページをめくる手が止まらない。
あまり本格ミステリーとして読むより、東野圭吾の百夜行に全体の構成がよく似ており、どちらかというとノワール小説として読む方がいいだろう。
小説として詰まらないことは決してないのに評価が酷評なのは、勿論、上下巻の上巻でいきなり終わってしまったかのようなラストに尽きるが、作者が本作でやりたかったことは明確に打ち出されており、何となく東野圭吾氏らの売れ線社会派ミステリーの最後で強引に分かったかのような一つの解釈に落とし込んで納得させるような作風へのアンチテーゼとも受け取れる。まあ、それが成功しているとは言えないのだが・・・。が、世間の評価が高い百夜行なんかもラストは投げ放し状態だったので、ノワール小説なのだから全ての伏線を回収して話に落ちをきっちり付ける必要もないだろう。読後の宙ぶらりん感が癖になる作品である。
読後の評価は分かれるだろうが、読むに値する作品である。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.9:
(4pt)

置き去りにされたような読後感

一つひとつのエピソードが秀逸!! どうなるんだろう、ラストはどこに落とし込むんだろうと、ゾクゾク、ワクワクしながら読み進めました。 そして与えられたラスト……思っていたのとは別の場所にいきなり連れて行かれて置き去りにされたような読後感です。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.8:
(5pt)

一気読み

従来のミステリーにおけるホワイダニットではありません。それと知っていてもつい、どうして?なぜ?と結論を探しながら一気に読み進めてしまいました。そして最後に自分の納得のいく答え、分かりやすい結末、または理解のできるラストを追い求める自分に、著者の思惑がズバリと嵌る最後にはニヤリとさせられます。まさしく納得のいく答えを得られなかった読者は、なんだよ、と思うかもしれませんが、これが現実なのかもしれませんね。とても楽しんで読めました。ただショーコとの繋がりも微笑む共通点以外に知りたかったです。それに犯人の真の動機と思考も知りたかった。それぞれの死との関与についても。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.7:
(4pt)

皆さんいいこと書いてます。

皆さんのレビューの通りです。評価が大きく割れているのもご尤もです。
私も読み物としては大変楽しく詠みました。
特に途中までは「これは貫井の最高傑作になるんじゃないか?」くらいの期待度を持って読むことが出来、
結局2時間ほどで読み終わってしまいましたが、まあこの話、はっきりしないことがいくらなんでも多すぎです。
倍の分量でとりあえず「最低限ここは必要だろう」という部分を書いてくれていたら恐るべき傑作になっていたかもしれません。

それでも高評価なのは、この主人公の生い立ち・性格が自分と酷似していたことで、ものすごく主人公に感情移入して読めたことでしょう。
私の場合幸いな事に自炊を始めたおかげで、妻子を殺すことなく現在に至っておりますが(笑)
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.6:
(4pt)

とても不気味な犯罪

貫井徳郎さんのノンフィクションだと思った。
丁度「桶川ストーカー殺人事件」読了直後だったからかもしれないが、実際にあった事件に興味を持って貫井さんが背景調査をしたのだと思って、ネットで事件を検索してみたけど、「微笑む人」にしかヒットしない。3分の1程読んでやっと、そういう設定の小説だと理解した。登場している小説家も、貫井さんの話じゃないのだと。

「手狭になって本を置く場所に困ったから妻子を殺した」という事件が本当にあったのだと思って不気味に感じた。仁藤の起こした別の事件からも、気味悪さが増すばかりだった。
とても特異な犯罪者だし、終わりがきちんとまとまれば5星間違いなかったと思う。

ラストの終わり方は散々こき落とされているけど、確かにもう少し何とか出来たのでは?意味も無くショウコが登場し、しかも、未消化で終わった。3人のショウコも何なのだ?
この小説を、途中のインパクトさながら〆ることが出来たら、すごく良いものになったのに。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.5:
(4pt)

ストーリはおもしろかったが、個人的には残念な終わり方だった

銀行員の男が妻子を殺害した事件。一人の作家が事件の真相に迫ろうと、小説家の男が関係者に話を聞きながら、犯人の素顔に迫っていく物語。

仕事の関係者から始まり、大学の同級生、高校・中学時代、そして小学生時代と徐々に時代をさかのぼって犯人の人間性に迫っていく。

「いい人」と評する人が多い中、別の一面を見た関係者の証言もリアルに描かれており、非常に楽しめた。犯人の周りで起きた不審な死も展開をさらに盛り上げていく。

最後の終わり方は、色々な意見があると思うが、個人的には衝撃的な展開を期待していたので、ちょっと残念だった。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.4:
(4pt)

前衛的手法のミステリー小説

すっきりしない終わり方なのか、それとも深く考えさせられる終わり方なのか、この小説のラストに対しては、大きく評価が分かれると思う。私自身は、ハッとさせられ、そのうえで、「なるほど、こういう形態も有りか」という感想を持った。
ミステリー小説の常道として、最初に殺人事件が起こり、そして、なぜ?というところから物語が始まる。小説家である主人公がルポルタージュというかたちで、その事件を追っていくのだが、取材が進むにしたがって、ことの真相を探るうえでの手掛かりが次々と明らかになってくる。なにぶん事件の容疑者であるエリート銀行員が口にした妻子殺害の動機が「本を置く場所に困ったため」という不可解なものであっただけに、大きな疑問とともにその解決を求める読者の興味は、どんどんと膨らんでいく。ところが、物語の結末は……。
結局のところ、この小説は、一般のミステリーのように、快刀乱麻を断つがごときラストを迎えることはないのである。
現実社会の中でも、ひとたび殺人事件が起きれば、こぞってマスコミはそれを取り上げ、特に殺害動機について、あれこれと推測を重ねる。しかし、その動機(それはあくまでも警察発表だが)が理解しがたいものであった場合、すぐに、容疑者が嘘を吐いているだとか、あるいは心神喪失や心神耗弱という言葉を持ち出し、容疑者の精神構造を疑ってかかったりするものだ。だが果たして、そうした見立てが正しいのかどうか。この小説を読み、こう思わずにはいられなかった。真実なるものを、画一的に判断してはいけないのだ。
「私たちは他人を理解しないまま、わかった振りをして生きている。自分たちがわかった振りをしていることすら、ふだんは忘れている。安心していたいからだ。わからないことを認めれば、たちまち不安になるからだ。そのごまかしを白日の下に曝け出す」
この言葉がすべてを表しており、この本は、そうした意図のもと、あえてミステリー小説のルールを逸脱する手法をとったのであろう。著者のその志には、称賛を送りたい。
ただし、300ページ近い文量が必要であったのかどうか、そのへんは、やや疑問が残った。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.3:
(5pt)

この著者は巧みに読者を翻弄する.足をすくわれるほどに・・・。ノンフィクション仕立ての

誰もが見ても冷静で紳士的な人と思われていたエリート銀行員“仁藤俊実”の妻子殺し、銀行員は、はじめ、悲劇の被害者と思われたが、目撃者の通報で一転、凶悪な殺人事件へと変貌する。
彼が告白した犯行動機は、あまりにも常軌を逸したもので・・・“本が増えて家が手狭になったから、妻子を殺した”・・・と自供したことである。
ひとりの作家がこの殺人事件の真実を探るノンフィクション風の犯罪小説である。作家は銀行員の過去を取材するうちに、不自然な事故死が次々と起こっていたことを知る。また、評判の良かった仁藤の人物像についても、異なる証言が・・・さらに作家は探索に没頭してゆく。
だが、後半、作家が仁藤の半生を遡ることによって、真実像にいよいよ迫ったのかに思える時に迎える空恐ろしい衝撃的な結末は、二重三重の虚像で、実像に我々の目の視点がなかなか合わない。
“人は誰でも色つきフィルターを通してしか他人を見ることはできない”ということを証明してみせる為のノンフィクション仕立てか。
呆然とさせる異色作。
最高に面白い!
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.2:
(4pt)

賛否両論

小説家が探る真実の先にあったものは、よく分からないが、気になって、様々な創造を膨らませてしまいます。
但し、すっきりしないと感じる方もいるかもしれません。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.1:
(5pt)

鳥肌ゾクゾク

久しぶりに凄いと思えるミステリーを読んだ。

終盤のコワさは半端ない。そして読み終えて理解できなかった場合、
もう一度読む事になる。そしてこの小説の意味を理解する。
そしてもう一度終盤を読み返す。そしてやっと自分が作者の罠にハマった事に気付く。
私はそうだった。

本当の意味で“読者を巻き込んで完結する”ミステリー。
私はそう解釈したが正解かどうかは分からない。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!