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黄金の鍵
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【この小説が収録されている参考書籍】
黄金の鍵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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この作品の発表当時、日本の推理小説界の主流は松本清張氏らを中心とした社会派推理小説。意外性やパズラー的な要素よりも、社会悪の追求や、より現実的な犯罪事件を描いたものが大半を占めていました。 高木彬光氏も名探偵神津恭介の活躍を10年程前に中止して社会派に身を投じていましたが、この墨野隴人シリーズはそういった経験を踏まえた上で、神津シリーズに通じる探偵小説を復活させたことに意義があると私は思ってます。 | ||||
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黄金伝説というのはミステリーの1ジャンルなのかもしれないが、現在となっては時代遅れの感はいなめない分野でもある。それは昭和44年に書かれた本作といえども、状況は同じだろう。 本作は幕末の風雲児のひとり、小栗上野介の埋蔵金伝説をテーマに歴史ミステリの手法でまとめた、『成吉思汗の秘密』で歴史ミステリを確立した高木彬光らしい作品といえる。埋蔵金のありかを机上のパズルではなく、現実問題として検証した中盤のくだりなどは、実に鮮やかである。 さらに本作では歴史ミステリにありがちな歴史上の謎と、現代の殺人の結びつきの乖離に対する問題も、埋蔵金という金をめぐる争いということで、違和感なく殺人が織り込まれているのですんなり読めるのがポイントである。そのぶん、フーダニット、ハウダニットのカタルシスは少なめだが、全てにおいて破綻なくまとめられているバランスは、さすがといえる。 | ||||
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