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(短編集)
かたみ歌
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かたみ歌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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今から30〜40年ほど前の東京の下町のアカシア商店街。 そこで働く人や近隣に住む人々にふりかかった “不思議な出来事”7つの出来事を描く、 ノスタルジックホラー連作集。 この時代が良かったということなんですかね〜、 読んでいて時代と人の温かさを感じます。 古き良き昭和の時代が懐かしい、味わいのある作品。 ジャンルとしてはホラーなのかもしれませんが、 朱川さん独特の優しさがあり、 胸になんともいえない熱いものが押し寄せてきます。 ただ怖いだけがホラーじゃない。 雰囲気に酔える作品でした。 | ||||
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東京の下町にあるアカシア商店街。そこに関わる人たちに起こった 不思議な出来事を描いた作品。7編を収録した連作短編集。 昭和の古きよき時代。読んでいて胸が痛くなるほど懐かしい。そこに 描かれているのはちょっと不思議な話だが、中にはぞっとするような 話もある。けれど、怖いだけではない。涙が出るほどの切なさもある。 人の思いは、その人の体がなくなってしまっても、時を超えて存在し 続けるものなのだろうか。特に「栞の恋」を読んだときにそう感じた。 泣きそうになりながら読んだけれど、読後は心に温かいものが残った。 作者の優しさがふんわりと伝わってくる作品だった。 | ||||
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ホラーテイストなのに、読み終わったあとには、何とも言えないせつなさと、心地よいぬくもりを感じます。 この余韻は・・・、そう、藤沢周平作品を読み終えたときと同じ。 全編を通じて登場する古本屋の老主人の隠された過去が明らかになる「枯葉の天使」は特に感動的です。 「花まんま」より数段上の出来ばえ、次の作品への期待が膨らみます。 | ||||
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直木賞受賞作「花まんま」(文藝春秋)を読んでファンになった者は、受賞後第一作である本書にも「あること」を期待してしまう。それは何ともいえない余韻にひたれることができるノスタルジー。前作は大阪の下町を舞台に、今回は昭和40年代の東京のある下町でお話が語られることになる。連作短篇集となっているので同じ町、同じアーケードの商店街に住む人々が登場人物だ。意図的に作品の時系列を入れ替えたり、さりげない「?」な描写が後半の短篇の伏線となっているので注意して読まれたい。全篇読了後、心に広がっているのはものがたり全体を包み込んでいる春の日差しのようなやさしさである。心地よいノスタルジーとぷちホラーなテイストは本当に相性がぴったりだ。 | ||||
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第133回直木賞受賞作家・朱川湊人さんの短編集「花まんま」で感銘を受けた人はぜひ読んでみることをおすすめする。昭和40年代生まれた、幼少期を過ごした人にはとても懐かしい、東京の下町の「アカシア商店街」。さらにキーワードは古書店の「幸子書房」であろうか。ちらちらと伺える異界との境界はお寺の「覚智寺」ではなく、この古書店でないかと看破できれば、あなたは最高の読者である。 諸星大二郎氏のコミックを想起させられた。 | ||||
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新直木賞作家の朱川さんの新作。「花まんま」もすばらしい本でしたが、こちらも粒ぞろいのレベルの高い本です。それぞれのお話は、一つずつでも十分面白いですが、意外なところで繋がっていたりするので、順番どおりに読んでいくことをオススメします。 朱川さんの感性は本当に独特で、ストーリーそのものに目新しさはなくても、なぜか引き込まれ、感動させられてしまいます。こういうのを才能と言うのでしょうね。 | ||||
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