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(短編集)

かたみ歌



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【この小説が収録されている参考書籍】
かたみ歌
かたみ歌 (新潮文庫)

かたみ歌の評価: 4.09/5点 レビュー 46件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

朱川作品としてはそこそこかな

前作「花まんま」(直木賞受賞作)ですっかり朱川のファンになってしまったので、受賞第一作である本作を合わせて読んでみた。

 前作と同じく読みやすい。集中すれば1日で読み終えるだろう。おなじみの短編ライトホラーの寄せ集めなのだが、「世にも奇妙な物語」風の味わいでどれもこれもおもしろい。

 けれども、前作の表題作「花まんま」のような大傑作がない。全て標準以上の内容ではあるが、そこが惜しい。
かたみ歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.3:
(3pt)

予想外の物語だった。

一つ一つの短編に霊が出てきてアカシア商店街の人々との交流が画かれてます。 悲しいストーリーが多いです。 物語ごとに視点を変えて描かれてるし朱鷺色の兆なんかは石田依良のIWGP風で何故に?って感じでした。 最後に今までの物語が繋がっていて短編の重要な人物の謎が解けるようになってるのは素晴らしい。 ただ個人的なことなのですが、どんどん次から次へと読みたくなるって感じがしなくて短編集にしては読むのに時間が掛かってしまいました。
かたみ歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.2:
(3pt)

最初せつなく後から怖い

この手のせつな系のお話を読むと、「ずるい」と「にくい」って紙一重だなと常々思います。その基準は自分だけのものだけど、
たとえば浅田次郎、好きな作家のひとりですが、その浅田次郎の作品でいえば自分的には「地下鉄に乗って」がぎりぎりにくい系、
「壬生義士伝」は完璧にずるい系。「ずるい系」=やりすぎ、いきすぎ、陶酔しすぎ=2度は読みたくないということ。うまく言えない
のですが、なんか鼻について嫌!って感じ。「壬生義士伝」を読んで以来浅田次郎への興味がすっかり失せました。
 で、「かたみ歌」。1回目読んだときはせつな系でぎりぎり「にくい系」と思った。すれすれって感じに。一回読了後、もう一度流し
読みしたら、どの話もすごく怖い!と印象ががらっと変わった。「紫陽花の頃」のラーメン屋の親子、「おんなごころ」の豊子母子なんて
うめきたくなるぐらい怖くて悲しい。「夏の落とし文」は怖いというより気持ち悪く、そら恐ろしい。最後の「枯葉の天使」も首に模様の
ある少女というのが健気なだけに悲しくて怖い。せつなさを強く醸し出しつつもこれだけ怖いって(逆か?)のはやっぱり筆力のなせる
技なんでしょう。
 この本で一番好きなのはぞっとする怖さがない「栞の恋」。ちょっと怖いのは苦手なので。だから自分にとっての採点は☆×3ですが、
情趣に富み読み応えも豊かなすばらしい作品であることは間違いないです。
かたみ歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.1:
(3pt)

ホラーが苦手な方はご注意を。

「花まんま」も読みましたが、この方の作品はホラーが苦手な人にはオススメできないかもしれません。

さすが直木賞作家さんなので、文章や構成が巧いです。という訳で、ホラーな部分はしっかり怖いです。「少し非日常」ではなく、がっつりホラーです。

人それぞれだとは思いますが、私にとってはこの本の中の何作かは(あくまで何作か)、読後に感動よりも気味の悪さのほうが強く残りました。
普段ホラーはとりわけ苦手なこともないのですが…

ホラーテイストの人情話
ではなく
人情テイストのホラー小説
だと思うので、
ホラー小説が苦手な方はご注意を。
かたみ歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713

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