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煉獄の使徒
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煉獄の使徒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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題名にひかれて初めて読んだ馳星周作品。文体はやはりエルロイ(の翻訳)の影響を強く感じさせますね。現実の事件に材を取っているところなど、「アメリカン・タブロイド」を想起させます。 本作の背景は、まさに一連の「オウム真理教事件」そのもの。登場人物もモデルがはっきり浮かびます。実際にあれだけの事件を起こしながら、地下鉄サリン事件を引き起こすまで警察による本格的な摘発がなかったことなど、政治家や汚職警官の庇護があったと考えてもおかしくないですから。単行本化が遅れたのもわかります。 登場人物が追い込まれて際限なく堕ちていく様は、殺人のリアルな描写も相俟って、読んでて息苦しくなるほどでした。おススメですが、精神が弱っている時は避けた方がよいかも。 アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) | ||||
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出家信者、ナンバー2、公安警部。彼らの動きに眼が離せなってきてしまった上巻。 下巻では更に動きが膨らむ。 それぞれの結末を迎えるが、オウム事件をベースにして著者は本書を書き切ったようだが、実際のオウム事件では感じられない。それぞれの優しさが伝わってくる。著者のストーリーテラーとしての真骨頂を垣間見たように感じた。 ドロドロ・オウム事件を一種の冒険小説に仕上げたことに底知れない力量を感じる。 | ||||
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馳星周の作品は全部読んでます。今回もいつもと変わらない展開の早さと読みやすさです。人間が堕ちていく様を描くテクニックは凄いの一言。オウムをモデルにしたカルト教団のトチ狂い方と、警察官僚のあくなき権力掌握への執念は、教団と国家権力という立場の差はありこそすれ、本質的には同質なのだと考えさせられる。 他の方が指摘しているように、展開が読めてしまう点は否めないので星4つ。 | ||||
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ドロドロしたイメージのある馳氏の著作。なのでしばらく敬遠していた。しかしながら題材がオウム真理教をベースにしたものだろうと感じたので、勇気をもって読んでみた。 予想以上にドロドロしているが、ストーリーがおもしろいので、ドロドロ感が気にならない。実に上手くできていて、下巻ではさらにぶっ飛びそうな展開なのでワクワクしている。自分の無知を悟る。馳氏の著作をこれから読み進めていこうと感じた。本書は面白い! | ||||
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後半になると、一気にテンポが落ちる。 ラストらへんのしつこさと、テンポの悪さと、ヘビーさは正に煉獄。 読んだ後、ドッと疲れた。 お話の流れはオウム事件そのままなので、新鮮味はにやや欠けるが、オウムをリアルタイムに知らない若い世代の人ならストーリーも新鮮で楽しめるかも知れない。 | ||||
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2001〜02年の連載のとき、「事件」の記憶がまだ生々しかったので戦慄を感じました。とつぜん終了し、ずっと読みたいとおもっていたので、そく買い。前半はだいたい現実にそった展開で、実在の数人をひとりにしたような仮名キャラを使い、歴史小説で史実を登場人物の目からえがくようなやりかたで事件を再現しています。後半は事実からやや離れますが、あのメディアの前の刺殺など、このかたちでフィクションにしたのは残念、というかやはり現実の闇のほうが深いと思いました。スプラッタ描写は映画化された「漂流街」の三池崇史監督の一連の作品をむしろ想わせましたが、ダークな、もうひとつの事件の顛末はエンタメとしてさすがに一級。 | ||||
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馳星周、久々の超長編。読みではあるが、肝心の内容は今ひとつだった。先般起こった宗教団体のテロ事件を基礎に、その裏には政治家や公安警察の暗闘があった、と言う話。しかし、3つほど残念な点が。'@あまりにも荒唐無稽な内容過ぎてリアリティを欠く点'Aあの事件をかなり忠実になぞっているので展開がかなり読めてしまう点'B「漂流街」や「夜光虫」とは違って意味で読後感が悪く、読んだあと徒労感が残る点。凄く取材や勉強をされたんだろうな、とは思うのですが、現実の事件の方が印象が大きいので、それを概ねなぞった展開に飽いてしまった。やはり馳氏は、「夜光虫」等のアンダーグラウンドのノワールを描く方が面白いと思うのだが。現在執筆中の「沈黙の森」に期待したい。 | ||||
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