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煉獄の使徒
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煉獄の使徒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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何年か前に1度読んだ事があるんてすが、また読みたいと思って探してましてがなかなか見つからなかったので、見つけた時にすぐ購入しました。下もAmazonで購入しました! 馳星周さんの本はどれも面白くて大好きてす。 | ||||
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良かった。違う視点での掛け合いが面白かった。特に下巻はスピードが上がり、一気読みしてしまった。 | ||||
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あの事件のさなかにいた人とそうでない人では読後感か違ってくるかもしれません。私はあの宗教団体が選挙活動をしている姿を渋谷で見て、もしかしたら大学の先輩がサリンの撒かれた電車に乗っていたかもしれないという当事者感が有ります。 しかしながら、宗教団体が地下鉄でサロンを撒いて、警察庁長官を銃撃し、反対する弁護士一家を殺害するなんてどう考えても現実の事とは思えません。だからこそそれを小説化するのはどんなに難しいんだろうと思いながら読み始めましたが、流石の馳星周さん、私のそんな心配は全くの杞憂でした。 オウムと言う素材を馳星周さんが調理するとこんなにも素晴らしい料理が出来るんだなというお手本のような作品です。 どうしてあんな頭が良い人たちが、あんな俗物な教祖を信奉するのか? どうして人を殺すことも厭わないのか? どうしてあんな怪しげな宗教に入信するのか? 答えは本書の中にあります。悪人、悪人、またまた悪人。出てくるのは悪人ばかりです。そんな悪人たちが翻弄されながらも織りなす物語は正直信じがたい現実を超えています。 長い長い作品で、体力も精神力も必要になります。でもやっぱり面白い。馳作品はやはり面白い。心からそう思います。 | ||||
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現世か来世で信者を救済するための宗教、国民の財産や治安を守る警察組織、そしてそれらすべてを法の平等のもとに国民の代表として存在する政治家。そんな組織の中で構成員が自己保身のためだけに自ら考えることを放棄してしまえば想像を絶する地獄が待ち受けている、という「ホラー小説」です。 すべての組織において、組織内スキルを身に着けて序列をあげて、その報酬をうけとることが目標となる構造を巧みに描き「読まなければよかったが、読まないともっと後悔する小説」に仕上がっています。 最近の筆者のように読み手に希望と光明を与えてくれるのも小説の役割であるし、本作のように絶望と暗黒を味あわせてくれるのも小説でしょう。この書き分けができるからこそ直木賞作家なのだと思います。 個人的にはプロスポーツ八百長モノの続編が読みたいです。 | ||||
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直木賞受賞前後の「いいひと」路線をとる前の「全員悪人」小説です。とにかく上巻だけでおよそ800ページに及ぶ大著なので、通勤電車で読むにも手首が痛くなる重さと厚さです。 しかも救いようのない宗教関係者と警察組織の官僚、政治家がカネのためにお互いだましあってなんでもやる、というある意味潔い内容でした。 でもやはりこの作者はこちらの悪人犯罪暗黒モノのほうが読み応えがあるのも事実です。 | ||||
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オウム真理教モデルのフィクションであるか、ノンフイションであるか、読む人に想像させる内容、とにかく長い、退屈する人もいるのでは、物語の先行きを想像できるので、退屈して、話の中には入りこんではいるのだがうーんこれを傑作と思うか、凡作と思うかは、人によつて別れると思う。 | ||||
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馳星周さんの本です。 馳さんの本って、「読まず嫌い」だったのですが、ちょっと読んでみたら、意外と面白いですね。 ネタはオウムのサリン事件ですね。 オウム=真言(マントラ)の法という、カリスマ教祖の十文字源皇=麻原彰晃が率いる宗教団体。 弁護士の幸田=青山弁護士は侍従長にして、グルからは解脱認定されている。 一方、公安警察の児玉は、内部抗争で敗れ、その復讐を果たそうとする。 そのために、金蔓として、真言の法に目をつける。 幸田を通して、教団の覚醒剤作成を仲介し、それにより莫大な金を生む。その金は、児玉を経由し、政治家の緒方に回る、という流れ。 児玉は、真言の法による、弁護士殺害事件(=坂本弁護士殺人事件)を見逃し、それをネタに幸田を脅す。 教祖の十文字はシャブ中で、正常な判断ができなくなっている。 細菌兵器で反対組織を攻撃しようとする。なんとか阻止しようとする幸田と、その意を受けた田中。 はたして…。 上巻は教団が武装化するまでの流れでしたね。 ほとんど、現実のオウムの事件と流れが同じで、展開についての面白さはないですが、 ただ、ちょいちょい現実の事件とズレがあって、それが面白いといえば、面白いですね。 また、公安警察が、オウムの初動ですでにガッツリと食い込んでいて…というのが、この本の面白い視点なのでしょうね。 とはいえ、おおむね、オウム事件の流れを追っているだけ、というところがあり、そこが、ちょっと違和感があります。 というのも、文学って、現実を軽々と越えちゃう想像力があるからこそ、の面白さがあって。だから、文学って面白いのですよ。だけど、このように、基本ベースを現実の事件にしていく、というのは、現実に従属している文学という、文学の面白さがないようにも感じられるのです。 | ||||
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教団が武装化していく。止められない止まらないカッパえびせん状態の教団。 教団内では派閥抗争がおこっていて、村西+新津という急進派vs幸田+志智という穏健派、諜報省の局長田中慎一は中立的立場ではあるが、穏健派と通じている。 やがて、幸田がヤクザに頼み、村西を刺殺する事件がおこり、それによって、事態は急速に進展していき、急進派が十文字に重用されていき、穏健派は冷や飯食い。 一方、公安の児玉も派閥抗争を游泳していき、うまく立ち回っている。 やがて、サリンが完成し、それをばらまこうという話に……。 警察内部でも政権交代にともない、児玉の立場が一気に悪くなる……。 みな、破局に向けて、すべてが動いていく。 とりあえず、後半部は警察庁長官の事件が暗示されているのですが、こちらの小説のほうが、より直接的な終わり方をしていましたね。 また、サリン事件も、より悪い感じになっています。といっても、平日ではなく日曜にサリンを撒くことになり、さらに永田町に撒布車を回すという展開になっていて、 現実よりも、より最悪なかたちとなっています。 ただ、あれだけガチンコの出家信者の田中慎一が、あっさりとハニトラにひっかかったり、ちょっと安直なところもあります。 この小説って、「カネ」の話ばかりというか、経済原則としての金、その金には、人は跪く、という思想がありますよね。 そういう考えが嫌で、宗教をやっているはずなのにね。 また、教団の異常性って、公安警察の異常性、ひいては、現在の我々の社会の異常性を描いてもいるというか、教団と公安警察って、完全にパラレルな関係なんですよね。 と同時に、公安警察を許している、我々の社会も、実は教団と通じる異常性がある、という非情に皮肉な関係があるように思いました。 実は、教団や公安警察は、我々の社会の映し鏡となっているのだと、この本を読んで感じました。 | ||||
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クソ面白い。800ページもあるのに一気に読んだ。オウムをモデルにしてるわけだけど群像劇としてしっかり読ませてくれる。特に児玉がクソ野郎で良い。 | ||||
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うーん、終わり方が…綺麗に終わらないのはわかるんだけど、こんな丸投げブツ切りみたいな終わり方じゃ1600ページついてきた読者は困っちゃうよなあ。これじゃ書き切った、とは言えないな。本当の破滅か救済か、どちらかで終わって欲しかった。面白かったのになあ。それと、教団と警察ばかりで、ジャーナリストがちらっとも出てこないのはなんだか片手落ちに思える。 | ||||
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いつもの筋道通りのイメージしていたら外さないと・・。ていったらネタバレになるかなぁ・・。 | ||||
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?????????????????????????????? | ||||
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途中まではまぁまぁ楽しめたんですが、最後は「えっ、そこで?」ってとこで終わります。 フィクションならばもっと膨らまして欲しかったし、あるいは限りなく真実に近づけてリアリティーを出して欲しかった。 そのどちらでもない中途半端な出来。 読み終わった後、何も残らなかったです。暇つぶし位にはなったけど | ||||
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馳 星周のどれかが面白かった人はたっぷり楽しめる長編。古本が安いし。 オーム事件のノンフィクションじゃないのでその方向を期待するのは的外れでしょう。 2001-2002の連載後7年もして出されている理由は不明。単に営業の理由か、それとも加筆に時間がかかったのか? 連載時に読んだのだが殆ど内容を忘れていた。加筆が多いのかもしれない。 しかしオーム関連はこの作品に使われた事件以外にも多数の事件があったので、その規模の大きさに驚かされる。 | ||||
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馳 星周のどれかが面白かった人はたっぷり楽しめる長編。古本が安いし。 オーム事件のノンフィクションじゃないのでその方向を期待するのは的外れでしょう。 2001-2002の連載後7年もして出されている理由は不明。単に営業の理由か、それとも加筆に時間がかかったのか? 連載時に読んだのだが殆ど内容を忘れていた。加筆が多いのかもしれない。 児玉警部は他の作品にも出てきているのかな? しかしオーム関連はこの作品に使われた事件以外にも多数の事件があったので、その規模の大きさに驚かされる。 | ||||
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下巻、2日で読ませて頂きました。 とめられなくなる“面白さ”はあります。 これは馳氏の作品ほぼ全てに共通している凄さだと思います。 しかしながら、物語の内容はとても薄い。 読んで何かが残るという作品ではありません。 架空の「幸田」「児島」はほぼ予想通りの結末。 「慎平」が物語を多少なりとも面白くしてくれていますが、下巻冒頭から「慎平」がグルを異常であることを認識していること、脱走して捕まった時の恐怖を感じることはないのにも関わらずずっと教団に所属し続けていることはあまりに現実的ではないと思います。 結局オウムのノンフィクションとせず、中途半端に匿名・架空集団として描こうとしていることが、ある種の<逃げ>に思えてなりません。 情感は馳氏の初期の作品との比較で☆2つでしたが、今回は(通常通り)他の作家さんたちとの比較で☆2つです。 | ||||
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馳星周氏は本書を2009年に発表しているので、新堂氏の世界観パクっている感は否めない、そう言われても仕方がないと思われます。 宗教団体側の登場人物も「侍従長」以外はオウムの構成 図・勢力図をほぼまるごと反映させている。 オリジナル性に欠けていると言わざるを得ません。 さらに公安の「児島」という刑事の鬼畜=とち狂いぶりもあまりに馳星周風。 なんだか興醒めです。 オウム事件についてかなりの取材をなさったようですので、いっそのことノンフィクションを書かれた方が良かったのではないか。 (他の作者さんとではなく)馳氏の初期の作品との比較で☆2つです。 *** 下巻の予想: 慎平が十文字を刺殺。 幸田と児島は破滅。 志智(=上裕氏がモデル)が権力が掌握し教団を継続。 こんな感じでしょうか。 予想を裏切って欲しいものです。 | ||||
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フィクション&ノンフィクションでは「弥勒世」の方が圧倒的に秀作だったと思います。 馳 星周氏はもはやオールフィクションはネタ切れなのかもしれません。 「不夜城」シリーズは非常に素晴らしい作品でしたが、その後の失速振りは残念です。 「沈黙の森」も酷かったし・・。 さて、この「煉獄の使徒」もオウム真理教事件をベースになぞり、フィクションとノンフィクション を交差させて物語を進めていきます。 オウムの背後に、警察と政治家が暗躍していた。というストーリーは実際にありそうで背筋が凍りました。 出家信者、教団No.2、公安、政治家という4本柱がしっかりしているので、読んでいて安定感がありますが、 ベースがベース(皆が知っているという意味で)なので先が読めてしまい、またそれを裏切ることなく進 んでいくストーリーなので緊張感に欠けます。結論は同じでも、もう少し捻りが欲しかったです。 そういう面では、フィクションとノンフィクションを交差させて物語を進めていく手法は、 ジャンルは違いますが真山仁氏の方が圧倒的に手腕は上だと感じます。 | ||||
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ノンフィクション!?って思うくらいに臨場感にあふれてます。 年齢的に、オウムがらみのあらかたの事件を知っていますので、事件の真相って そういうことだったのか…って勘違いするくらいのイキオイです。 (政界とのつながりはフィクションであることを期待します。) いつもの馳さんの筆致とはちょっと違うようにも思いますが(ただ単にセックス &バイオレンスがすくないだけ?)、この作品についてはよろしいのではない でしょうか。 基本的にはオウム事件をなぞっただけ…というような感がなきにしもあらず ですが、まぁ、50点満点でいいのではないでしょうか。 | ||||
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題名にひかれて初めて読んだ馳星周作品。文体はやはりエルロイ(の翻訳)の影響を強く感じさせますね。現実の事件に材を取っているところなど、「アメリカン・タブロイド」を想起させます。 本作の背景は、まさに一連の「オウム真理教事件」そのもの。登場人物もモデルがはっきり浮かびます。実際にあれだけの事件を起こしながら、地下鉄サリン事件を引き起こすまで警察による本格的な摘発がなかったことなど、政治家や汚職警官の庇護があったと考えてもおかしくないですから。単行本化が遅れたのもわかります。 登場人物が追い込まれて際限なく堕ちていく様は、殺人のリアルな描写も相俟って、読んでて息苦しくなるほどでした。おススメですが、精神が弱っている時は避けた方がよいかも。 アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫) アメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫) | ||||
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