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(短編集)
腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿
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腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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ただでさえ短編なので本格的な謎があるわけでもないのに、それを幻のように現れ即座にヒントを与えて解決に導いてしまう「市民サーヴィス課臨時出張所」。 その様が様式美というかユーモラスというか、深夜にやってるテレビドラマのような気楽さでテンポ良く楽しめました。 | ||||
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ほかの方は比較的低い評価を出されていますが、自分としてはこれはこれで有りなのではという印象。深い謎解きトリックは無いのかもしれないが、それなりのミステリーであり、かつ1つの話は短いため簡単に読める。また探偵の立ち位置も新しいスタイルと思われる。探偵が解決するのではなく、探偵はあくまでヒントを与えるだけ。それを周囲の人間が解決につなげる。 自分は十分に楽しめたです。 | ||||
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街のいろいろな所に、今まで見なかった簡易机と折りたたみいすに無愛想そうな腕抜男が出現する。「市民サーヴィス課臨時出張所うんぬん」とあるので、興味を惹かれた人がいろいろ悩みや不思議なことを相談してみると、最後に何かひとことくれて、はいお終いとなって仕舞う。ところが、その言葉をもとに相談者が思いを巡らせてみると、するすると問題が解けてしまうのだ。この腕抜男よりも、相談する人々の物語がなかなか面白いのだ。どうしようもないやつも出てくるが、最初2編の大学生の男女のお互いへの思いが成就してよかったね。最後の画伯の話はなかなかいい。 | ||||
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なし | ||||
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なるほど~と感心しながら読みました。 | ||||
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安楽椅子探偵というカテゴリーに分類はされていますが、 ミステリーや探偵が推理しているような感じ全くなく、 ユーモアと言うかお馬鹿っぷりを楽しむ作品だと思います。 7編が収録されています。 それぞれの編は独立した話となっていますが、 登場人物が被っているエピソードもあるので、 登場人物は記憶にとどめておいた方がより楽しめます。 | ||||
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サクサク読めます。一冊通した長編ではなく数話収めた短編集と言えるので、ちょっとした合間に一話読むなんてこともできます。しかし本作品に登場する人物の名前が読みづらく覚えづらい、印象付けるために主人公が変わった名前ってのはよくありますが、すべての登場人物が変わった名前ってのは逆に違和感を感じます。一話分を一気に読めた場合は問題無いのですが、ちょっと間が空くと読みを忘れてしまって最初に戻ってルビを確認するってことがありました。それ以外は面白く読ませていただきました。 満足です。 | ||||
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こんな探偵というか、市民サーヴィス課 見たことないです。 困ったひとがいれば、どこにでも現れる!! しかも、大事件というより小さいけど 自分では解決できないものがほとんど。 それが話しを聞いただけで 事件を解決してしまうのがすごい。 しかも ヒントだけ出して 後は自分で解決しなさいというスタンスもおもしろかったです。 是非 僕の前にもふらっと現れて欲しいと思います。 | ||||
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西澤氏のシリーズキャラとして確立された腕貫探偵シリーズだが、力の入ったチョーモインシリーズやタックシリーズとは違って、軽いタッチの日常の謎系ミステリーを展開するもくろみで作られたキャラなのだろう。 ったチョーモインシリーズやタックシリーズでは弱くてちょっと使えないネタをうまく処理できるお手軽なシリーズとして西澤氏のもくろみはうまくいっている。 短編ごとの主人公が事件に遭遇し、腕貫探偵に相談し、腕貫の一言アドバイスをきっかけに事件の真相を主人公が説き当てる形式の安楽椅子探偵ものの形式をとっているため、探偵役はほとんど一瞬しか登場しないのが特徴である。 一種の探偵小説における神の視点を付与された存在であり、この腕貫のキャラが弱いとか、いつ真相に気づいたのか不明とか言った批判は全くの無意味である。 日常の謎系ミステリーなので事件の派手さはないが、起承転結のはっきりしたストーリーで西澤氏らしいフックの効いたプロットであり、軽く読める娯楽作としてかなり出来が良い短編集になっている。 | ||||
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楽しかったです。以前に同作者の「七回死んだ男」という本を、ある雑誌でお勧めとして紹介されていた経緯から拝読してました。 シリーズ品でしたので、楽しければしばらく通勤時間が助かるな、という観点から購入。 1作目もですが、押し押しですごい楽しい!というわけではないです。ですが、数読んでいる中では満足できます。この方の作品の特徴かもしれませんが、そうくるか、と思わせる程度に、でも作者のお仕着せのようなくせもなく、シンプルに楽しめます。 難しい推理や癖のある作風が好きな人には不向きかも。ただ読んで読後感も悪くない。私はその位が好きです。 注意点としては、シリーズとしてたくさんあるように思えますが、全て同じ探偵が活躍しているわけではなく、同じ街、同じ登場人物がでてくる程度の作品もコミコミです。一作目を読めば分かりますが、主人公?の探偵さえ、一つの風景のような扱いですから。 | ||||
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どれも普通です。 謎も普通(心躍るものではない)、解決も普通(ああそうか・・と思う程度)です。 西澤氏の作品は好きなのでよく読んでいるのですが、このシリーズだけは何となく敬遠していました。 長編でみられるようなトリックの冴えもありませんし、まだ読んでいなくて読もうかどうか迷っている人には『読まなくても大丈夫』といってあげたいと思うくらいの凡作です(ちなみに最新長編の『彼女はもういない』は名作だと思います)。 短編なので仕方がないとは思うのですが、この長さの短編は西澤さんには向いていません。 彼が本当の力を発揮できるのは『中編』又は『長編』だと思います(勿論、長編にも『これはチョッとと思うものはありますが・・・)。 読んで、『ちょっと時間を損したな・・』と思われる作品です。 | ||||
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「凄腕探偵とお役所仕事」という、一見、ミスマッチな組み合わせが斬新で面白いです。 主人公の探偵=お役所の人は何者なのか、臨時出張サービスの本来の目的は何か等、突っ込みどころは満載なのですが…。 悩みをぶつけてくる市民と、淡々とお役所仕事をこなす腕貫探偵の会話が絶妙です。 腕貫探偵は、淡々としながらも事件の核心を突き、相談者の悩みに応えます。 しかし、事件の真相を教えるのではなく、あくまで事件解決への道筋を伝えるだけです。 しかも、相談時間が終了すると、会話の途中でも打ち切るという、完全なるお役所仕事(?)です。 突っ込みどころは満載ですが、それも本書の面白さに一役買っています。 | ||||
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西澤さん好きなだけにちょっとがっかり しかも、いつの間にかシリーズ化してたから結構期待してたからよりがっかり 一番の問題は探偵のキャラに魅力がないこと 探偵役がどうしてその謎を解けたかがさっぱりわからないこと そして、謎じたいがそれほどたいしたことない この人の本だったら、「7回死んだ男」が至高 | ||||
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安楽椅子探偵ものの短編集。大きな特徴は2つ。 (1)探偵役自身は謎解き話を最後まで完結させず、ヒントや方向性だけを依頼者(相談者?)に提示し、最終的に謎の解明に当たるのは依頼者本人、という形式。 (2)登場人物が微妙にスターシステムを形成しているが、その誰もが異様に読みにくい(というより読めないよ絶対)名前だったりするへんてこさ。 どうやら解説氏によると、難読苗字を乱発するのはこの作者の特徴らしい。それを知らなかったので、個人的には、最後のほうでこの難読名がなんらかのネタ(もしくは伏線)になっていると期待してしまった。(残念ながらそんな凝ったことはなく、難読苗字は、単なる記号。別に田中でも鈴木でも、作品自体に何の変わりもない。)この特徴のせいで、本文がやたら読みづらい。意味がないなら、こんな読みづいら苗字を記号として使うのはやめてほしい。これが、特徴その1の帳消しになってしまってはいないか?奇をてらっただけか? 読み終えながら、子供に難読名をつける非常識さに通じるところがあるな、などと関係ないことを考えてしまった。2冊目はもういいかな。 | ||||
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この作者の登場人物の名前は難しいと聞いていましたが、本当に読みにくい漢字が多かったです。 少しオチに無理やり繋げる場面が多く、本格ミステリーでは無いです。気軽に読むにはもってこいかなと思います。 スクランブル・カンパニィは登場人物が個性的で良かったです。 | ||||
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05年07月の単行本,07年12月のノベルスを経て文庫化.全7編の連作短編ミステリです. 『腕貫』とは,テレビなどでよく見る事務員さんらの袖を覆う汚れ防止のためのカバー. 本作は,その腕貫の似合う市役所職員(らしい?)が探偵役を務める内容となっています. さてこちら,区切るならば現場を見ずに推理をする『安楽椅子探偵』が近そうですが, よくあるそれらとは少し異なり,探偵はほとんど顔を出さず,積極的にも関わりません. 各編とも大学生やサラリーマンなど,それぞれの物語とトラブルや疑問を抱える人が居て, そんな彼らの近くにいつの間にか現れ,その隙間を埋めるためのヒントをチラリと出すだけ. そして問題は一応の解決を見せるのですが,具体的にその後までが描かれることはありません. また正直なところ,作中の情報だけで探偵が語る『真相』に辿り着くのは難しいのですが, 理詰めで語られる終盤は,「確かにそうだった」と納得させられる気持ちのよさがあります. 扱われる事件も大掛かりなものから日常の謎,そしてゾッとしそうなものとバラエティに富み, 他にも話運びの巧さや,編を跨いで場所や人が繋がる仕掛けなどは些細ながらも楽しくなります. | ||||
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05年07月の単行本,07年12月のノベルスを経て文庫化.全7編の連作短編ミステリです. 『腕貫』とは,テレビなどでよく見る事務員さんらの袖を覆う汚れ防止のためのカバー. 本作は,その腕貫の似合う市役所職員(らしい?)が探偵役を務める内容となっています. さてこちら,区切るならば現場を見ずに推理をする『安楽椅子探偵』が近そうですが, よくあるそれらとは少し異なり,探偵はほとんど顔を出さず,積極的にも関わりません. 各編とも大学生やサラリーマンなど,それぞれの物語とトラブルや疑問を抱える人が居て, そんな彼らの近くにいつの間にか現れ,その隙間を埋めるためのヒントをチラリと出すだけ. そして問題は一応の解決を見せるのですが,具体的にその後までが描かれることはありません. また正直なところ,作中の情報だけで探偵が語る『真相』に辿り着くのは難しいのですが, 理詰めで語られる終盤は,「確かにそうだった」と納得させられる気持ちのよさがあります. 扱われる事件も大掛かりなものから日常の謎,そしてゾッとしそうなものとバラエティに富み, 他にも話運びの巧さや,編を跨いで場所や人が繋がる仕掛けなどは些細ながらも楽しくなります. | ||||
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短編集。主人公たちにある問題が起こり、それについて悶々と悩んでいる ところに、市民サービス課が目に入る。そこには腕貫をはめた、いかにも 公務員な男がいる。その男に相談すれば、解決に至るまでのヒントを提示 してくれる。 そんな内容の小説です。結構意表を突いたラストになることが多く、肩の 力を抜いて(でも、意外と熱中できる)良書です。タイトルにもあります が、「11人のトラップミス」等を書いている蒼井上鷹さんの作品が好き な人には楽しめると思います。 | ||||
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■「腕貫探偵」 大学生の純也は、飲み会の帰りに通りがかったバス停留所 で、ブリーフ一枚の半裸の男が、死亡しているのを発見する。 男の顔を見てみると、純也と同じマンションに住む、女癖の悪い間室だった。 慌てて警察を呼んでから現場に戻ってみると、なぜか、死体が なくなっており、後に、十キロ離れた間室の自室で発見される。 犯人は、なぜ、わざわざ死体を移動させたのか? 間室が、最近、歯医者に通院していたことがポイント。 死体移動のホワイダニットを解明することが犯人特定に 直結するという無駄のないロジックの構築が素晴らしい。 ◆「恋よりほかに死するものなし」 葉子の五十八歳の母は、昔、相思相愛だった 幼馴染みの男性と再婚すると家族に宣言する。 再婚の喜びで躁状態だった葉子の母は、 ある日を境に、なぜか鬱になってしまい……。 「大学の同窓会名簿」という一見、何の脈絡もない 代物が真相究明の手がかりとなっているのが秀逸。 そこから読み取れる情報から、幼馴染みの男の 卑劣で、こずるい人間性が浮き彫りにされます。 ◆「化かし合い、愛し合い」 女癖の悪い門叶雄馬は、完利穂乃加にプロポーズ をし、絶対に浮気をしないことを条件にOKをもらう。 しかしのちに、現在、門叶が二股をかけている女性が、 穂乃加のルームメイトであるらしいことが判明し……。 穂乃加が語る、ルームメイトの特徴に注目です。 ◆「喪失の扉」 大学の事務局長を退職した武笠が、自分の書斎を整理していると、 古い手提げ袋に入れられた、二十年前の学生証の束と、履修届の 一覧表を発見する。 武笠には、まったく身に覚えのない代物だったのだが……。 記憶の底に眠る犯罪が暴かれる《スリーピング・マーダー》もの。 武笠の娘に関する情報に注目です。 ◆「すべてひとりで死ぬ女」 売れっ子脚本家・兎毛成伸江が、白昼の公園で殺された。 殺害される前、伸江は、行きつけの高級洋食店に入ったにも 関わらず、何も食べずに店を出るという奇妙な行動をしており……。 犯行に使われた凶器が、彼女が書いたハードカバーの本であったことに注目。 ◆「スクランブル・カンパニィ」 社内外を問わず、節操なく女性をナンパする「鬼畜兄弟」こと螺良と目鯉部。 彼らは、女性とことに及ぶ際、互いの部屋の貸し借りをすることにしていた。 その慣習を悪用し、目鯉部が螺良の部屋にある古美術品を偽物とすり替えよう としたのだが、それとは無関係の、ある人たちの計略によって、図らずも犯行が 明るみに出てしまう。果たして、その計略とは? ◆「明日を覗く窓」 友人の代役で、洋画家の個展のあとかたづけを手伝うことになった大学生の純也。 その際、去年出展されていた絵が入っていた空箱を発見する。中身の絵は、画家 の自宅の倉庫にあるらしいのだが、なぜ箱だけが残されていたのか判らない……。 純也が、画廊の出入り口を勘違いしていたことが、真相の巧妙な伏線となっています。 | ||||
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どこにでも現れる謎の公務員。何気なく相談してみると思わぬ真相が……。 相変わらず読ませる技術がハンパないです。状況設定、心理描写、直感型推理…… また、普通の安楽椅子探偵のパターンとは少し違っているところも、本書の魅力となっています。 どこが違っているのか、是非読んで確かめてみてください。 | ||||
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