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夢違
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夢違の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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いやあ、面白かった。ジャンルを強いて言えば、SF系モダンホラーと言っていいでしょうか。 子供達の課題図書を探すためという口実からせっせと氏の作品を読んでいましたが、今回は背筋がぞくぞくする、ちょっと怖めの作品でした。 夢をテーマにしたモダンホラーですが、SF要素あり、恋愛要素あり、探偵的要素もあり、それでもやっぱり背筋がぞっとするテイストでした。 作品の魅力は、やはり『夢』をテーマにしたことでしょうか。 意識的には見ることができない、コントロールができないものである夢に、呪術的な意味や性格分析的な意味合いを持たせることは深層心理学とかではあるようですが、一般的な感覚でいうと夢分析はありそうでまだない、未確立の分野だと思います。 夢という自己の産物と現実との境界が薄くなった時、夢ははたして自分の産物かあるいは外からやってくるのか、あるいは集団的意識が雰囲気と同じように『夢』を同時に見るのか等、夢を通じての意識や集団とのつながり、現実と非現実の境界などについても上手に描かれています。 また発展的な話題として、夢を通じて人をコントロールする可能性、夢というプライバシーをどう守るか。夢と現実、ひいては自己と外との境界はどこか(そもそもそんな境界はあるのか)等のトピックも読中ふと頭をよぎりました。 ・・・ 結末は恩田氏らしい、爽やかで後味の良い終わり方でした。 野暮な教訓や意味を考えず、単純にエンターテイメントとして楽しみたい作品だと思います。ただ、読後はちょっと寝るのが怖くなります笑 って昨日も爆睡しましたが。 | ||||
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よかった | ||||
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常識を超えた能力や現象をテーマとした恩田陸さんお得意のミステリー。他人の夢を記録として取ることができ、主人公の浩章はその夢判断を職業としている。あるとき、何年も前に死んだはずの古東結衣子が主人公の前に現れる。それから集団幻想や神隠しなど次から次へと不可思議なことが起こり始める。古東結衣子は夢で未来の災厄を予知することができたのだった。夢を巡って物語は予期せぬ結末へとなだれ込む。見方を変えるとこれも一つの恋愛ものかもしれない。ユングの集団無意識の考え方を取り入れて物語を紡いでいるが、うむひょっとして、もしかすると世界を動かすのはその集団無意識かもしれぬ。 | ||||
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話の内容的には結構無茶ぶりがあるけれど、それでも ハマってしまう本です。 夢違の世界に浸りすぎてロケ地まで足を運んでしまいました。 | ||||
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恩田さんらしい作品です。 ずっと読んでいたい!そう感じさせる作品です! つづき書いてください‼︎ | ||||
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私もテレビの悪夢ちゃんが面白かったので、読んでみました。悪夢ちゃんに一番惹かれたのは、主人公古藤先生の、誰にも頼らない強い生き方、です。原作は設定がずいぶん違いましたが、ヒロインが孤独なつらい立場にありながらも、誰にも迷惑をかけまい、最善を尽くそうとして生きていた孤高ぶりのすごさが似ていました。 さて、話は夢というものがキーワードになっています。よく、夢にはいろいろ現れると申しますが、私は夢で大切なことを示唆されるタイプの人間ではないようなので、夢をすごく重視して、人の夢まで読む職業が出てくる話は、疲れそうで、そこまで夢に左右されるヒロインのような状況はつらいだろうと思いました。 ところで、ネタバレですが、主人公はヒロインを愛しながらも、彼女を支えるにはそんな力も度胸も、結局はなかったというか、ほとんど誰にも彼女を支えられないほど、彼女は大変な立場でした。自分は彼女を支えたいのに、結局はそこまでの力はない、という男性にありがちな状況をよく描いていると思います。これが逆に女性が男性を支える立場になると、女性が母性本能的愛情の域まで行けば、たとえ世間をすべて敵に回しても・・・という特別な一体感があるんじゃないかと思うのですが(究極の愛情ですが)。 で、結局物語は夢という領域に入っていき、ヒロインは夢の中を生きていくようになり、夢は信じている人には存在する、というような認識がこの物語の中に生まれ、主人公は、現実には彼を心配し当たり前に愛している妻を持ちながら、夢の世界でヒロインとも魂でつながる、というようなことになっていくわけです・・・これは、弱っちい男の、イイトコどりの、理想的状況、ではないでしょうか・・・ 全く複雑・多様な意識・念・思いの時代になったから、人間のこういう意識もありうると思いますが、主人公の立ち回りぶりが、本人もいかんともしがたいのでしょうが、度胸がなく、しかも本人その自覚もなく、私の好きじゃないタイプではありました。 また、様々な事件と謎が、たぶんこういうことだったのであろう、という風に解明されつつ話が進んでいくのですが、私が若者でないせいか、今の日本の街や国土の状況を描写していく言葉の切り口が、ちょっとカサカサして潤いがないと言いますか、自分が同じ時代を生きながら、もっと違う感性で日本の風景を見ているのか、なんか、味気なく感じてしまいました・・・ 夢の中で鳥の足を植える・・・というのも、だからなんなのか、よくわからないままですし・・・ この物語を、あの、ワクワク・ドキドキ・イキイキのテレビドラマにした人は、大したものだなー、と思いました。 | ||||
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本の状態など、買い物としては、非常にいいです。 ただ、内容が、これふぉういうこと?これでいいのかな?という終わり方だったので、悶々としてます。 | ||||
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いろいろな夢を毎日見るけれど 改めて夢について考えさせられる話だった 朝起きて夢を反芻して どんな意味があったのか どんな場所で どんな匂いで なにを聞いたのか 数分間は覚えていても すぐ忘れてしまう それが 新しい視点で書かれた夢のような話で 夢をみて起きた朝のように まだこの夢のなかにいたいと思わせるような そんな小説だった | ||||
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不可思議な世界を見せてくれる一冊。はっきりとした事象はなく、夢の中のように物語は進行する。ラストも夢なのかどうか、読者に想いを託す。 | ||||
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少し前にニュースでももクロと北川景子さんが出てたりして、なんとなくユーモアのあるものという先入観がありました。でも全く違いました。古藤結衣子という人物についての謎、恩田さんの小説はいくつかは考えられないSFものもありますが、このお話は現実にもこういう人はいるんじゃないかなと、こういう出来事あるんじゃないかな、と思うものでした。登場人物の思考もまともなもので、人を想う気持ちも愛があり、うんなるほど、と思える内容でした。恩田さんの作品を好きな方は、こういうお話も好きなんじゃないかなと思います。 | ||||
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すぐ物語に引き込まれて、一気に読めます。おちも他の作品に比べてそこまで強引じゃないです。 | ||||
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帯に「悪夢ちゃん 原案小説」と書いてありましたが。 原案は原案に過ぎず、 恩田陸ワールド全開で、一気に読み終えました。 不思議な現実は起こるけど、 恩田陸作品にしては最後までわかりやすいように思います。 夢は、心を表すと、私自身も思っているので それで共感しやすかったのかもしれません。 | ||||
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図書館で借りて読んで、また読みたくなってつい買ってしまったほど気に入った本。 ただ読むだけじゃ楽しめないスルメ本。 わからないことが明かされないまま終わるのが我慢できない人は全然楽しめないと思うけど、逆に、わからない部分があるからこそ、そこについて考えてしまう。 特にラスト、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかわからない、夢のような儚い終わりで、ぼうっとする。 ストーリー上でも、さらりと読むだけじゃわからないところが多くて、しっかり読まないと理解できないと思うから、時間が十分にあって、思考遊びが好きな人向けの本。 少なくとも私は大好きな本 | ||||
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ドラマ「悪夢ちゃん」が面白かったので、その原案本ということで読んでみました。他の人も書いている通り、ページ数は多いのに読みやすく、1日で一気に読んでしまいました。ある程度心理学の知識があり、夢や無意識について理解のある人にとっては、非常に示唆に富んでいて、納得できるところがたくさんあるのではないでしょうか。吉野という舞台も示唆に富んでいます。実際に行ってみるとわかりますが、吉野という場所は、いろいろな意味でとても不思議な場所です。ここを作者が選んだのは意図してのことだったのか、気になります。ラストはいくつかの解釈ができると思うのですが。。僕はハッピーエンドだと思いたいです。直観、感覚を働かせて読むことをおすすめします。 | ||||
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テレビのドラマを見て(北川景子主演)原作が夢違いだと知り購入しました。一言ドラマよりおもしろい。恐ろしい。ドキドキしながら食事も忘れて読みました。不思議の世界に引き込まれ、自分にも何か超能力がないかな?と楽しみながらのひと時でした。お勧めです。 | ||||
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面白かったです! 夢か現か、恩田ワールド全開の幸せな時間です。 「夢を映像で見られる」という有りそうで無かった近未来を舞台に 切なく儚く驚愕の舞台が進みます。 吉野の桜も、霧も夢殿も美しく別世界を見せてくれ、 フィクションの醍醐味を味わえます。 異空間への妖しくも魅惑の誘い。。最高! | ||||
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夢をデジタル化し、「夢札」として保存することができるようになった。「夢札」を解析する夢判断を 仕事とする浩章は、つねに疑問を抱えていた。「結衣子は生きているのではないのか?」それを裏付ける ような不思議なできごとが、各地の小学校で起こり始めていた・・・。 小学生の夢札を見続ける浩章。そこに映し出された思いがけないものにぎょっとする。いったいそれは 夢の中だけのできごとなのか?それとも現実の世界につながるものなのか?夢と現実。その境界線が しだいに消えていく・・・。そもそも我々自身は、本当に現実の世界を生きているのだろうか?もしか したらこの世の中は、脳が見せる幻の世界なのかもしれない。そんなことを考え始めたら止まらなくなる。 それと同時に、言いようのない恐怖に襲われた。この作品を読むと、自分自身の存在に確信が持てなく なってしまう。どこまでが夢でどこまでが現実なのか?最後までその疑問に対する答えは得られなかったが、 恩田陸の世界を充分に味わうことの出来る面白い作品だと思う。 | ||||
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500ページもあるのに…久しぶりに一気に読み切ってしまった! 恐るべし恩田女史。 素晴らしい創造力に感服しました。小説で終わらせたい一冊。 映画化、あるいはドラマでも行けそうな作品ですが、そこをあえて、あえて小説の一作品として、留めておきたい。 いやぁー、やはり読書は素晴らしいです。圧巻です。ありがとうございます。 | ||||
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久々に読んだ恩田陸の小説。 ぐいぐい進めていくストーリーは秀逸。引き込まれます。 ただし、逆にいえば、若干強引すぎて些細な情景・心象描写に 違和感を感じることもほんの少しだけあった。 読んで損はしない小説。 ただ、個人的な趣向としては、もう一つ突き抜ける何か欲しいと感じた。 | ||||
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読んでる間はドキドキ、ワクワク、ヒヤヒヤ、ぐいぐいっと、いった感じ。 読み終わって考えると、んー〜 …ん? そんな ザ☆恩田陸ワールド な作品でした。(伝わるかしら…) 文庫でもいいかなーって感じなのですが、やっぱり表紙や本の持ってる雰囲気も大事だな〜っと感じた一冊でしたので、満足しています!! | ||||
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