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三本の緑の小壜



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【この小説が収録されている参考書籍】
三本の緑の小壜 (創元推理文庫)

三本の緑の小壜の評価: 3.55/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.55pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

ベスト10入りした作品だったが期待外れだった。

本書は、D・M・ディヴァインが1972年に著した本格派ミステリだが、物語に登場する人物たちが、それぞれ一人称で語らせるというすこし変わった手法で書かれている。
 プロローグで13歳の少女ジャニスが語り始めるが、この少女が第一の被害者となるから読者は意表をつかれてしまう。
  次々に登場する人物たちが語る話を読みながらプロローグへページを戻して読んでみれば、ミステリ読み巧者なら犯人を示す伏線に気が付くだろう。
  そんなことも知りながらも面白く読み進めたのは、やはりディヴァインの人物描写が巧み(とくに嫌われ者シーリアの独白は秀逸である)だろうと思うが、犯人探しミステリとして少々物足りなさを感じてしまったのも正直な感想である。
 アガサ・クリスティーも絶賛したディバァインの処女作である『兄の殺人者』を、読んでみようと思いながら本書を読み終えた。
三本の緑の小壜 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:三本の緑の小壜 (創元推理文庫)より
4488240089
No.2:
(3pt)

期待したほどではなかったかな?

本書は、D・M・ディヴァインが1972年に著した本格派ミステリだが、物語に登場する人物たちが、それぞれ一人称で語らせるというすこし変わった手法で書かれている。
プロローグで13歳の少女ジャニスが語り始めるが、この少女が第一の被害者となるから読者は意表をつかれてしまう。
次々に登場する人物たちが語る話を読みながらプロローグへページを戻して読んでみれば、ミステリ読み巧者なら犯人を示す伏線に気が付くだう。 そんなことも知りながらも面白く読み進めたのは、やはりディヴァインの人物描写が巧み(とくに嫌われ者シーリアの独白は秀逸である)だろうと思が、 犯人探しミステリとして少々物足りなさを感じてしまったのも正直な感想である。
三本の緑の小壜 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:三本の緑の小壜 (創元推理文庫)より
4488240089
No.1:
(3pt)

「三本の緑の小壜」の謂われは、数え歌の歌詞の一節であった

舞台は英国西南部の町チャルフォード。
夏の夕方、学校の友人達と泳ぎに出かけた13歳の少女ジャニスは帰ってこなかった。翌日、近くのゴルフ場で全裸死体となって発見される。容疑者として浮上したのは、町の診療所に勤務する若き医師テリー・ケンダルであった。数日後、精神的に追い詰められたテリーは崖から転落死する。警察は少女殺しを苦にしての自殺と断定し、事件は終結したと思われた。しかし、兄の死の報せを受けてアメリカから帰国した弟のマーク・ケンダルは、死因に疑問を抱いた。事件の真相を明らかにしようと兄の勤務先に職を得て、独自に調査を開始した。
やがてジャニスの友達であった13歳の少女が、同じように全裸で殺される。殺されたふたりの共通点は、飛び抜けて成績が優秀で美貌も備えていることだった。
本書は5部構成になっていて、各章が一人称で書かれている。それぞれの章の最後は、次へのプロローグとして三人称で書かれている。一人称で描かれることよって、主人公が3人登場することになる。こうした多視点からの描写により、登場人物の心理のひだや人間関係の細部が浮き彫りにされている。さらに、作者の観察眼の鋭さや描写の巧さが加味されて、ミステリにとどまらない本書の魅力となっている。
タイトルの『三本の緑の小壜』の謂われは、数え歌の歌詞の一節であると、後半にさりげなく明かさる。そして、結末でその意味するところにたどり着くのである。
三本の緑の小壜 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:三本の緑の小壜 (創元推理文庫)より
4488240089

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