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大聖堂
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【この小説が収録されている参考書籍】
大聖堂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 61~79 4/4ページ
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先輩から聞き、興味を持ったので購入しました。 まだ上巻ですが、大聖堂にまつわる因縁と言うか・・・奇妙な人間関係が大胆に展開され、物語の中へ吸い込まれていくようです。 早く中下巻に入りたいと思います。 ほんの品質も良く、大変満足しています。 | ||||
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海外特にヨーロッパに行く機会が多かったので、歴史小説が、大好きです。 大聖堂は、長編ですが、引き込まれてあっと言う間に読みました。 800年前の登場人物が、私の目の前にいきずいているようでした。 サンテイアゴコンポステイラからトレドへ、ジャックがたどる街並みを思い出しました。 最近読んでおすすめの本は、皇帝ユリアヌス、本当に素晴らしい本でした。 春江一也のプラハの春もおすすめです。 ずいぶん前に読みましたが、辻邦夫の 春の戴冠は、生涯忘れない本になりました。 ウフッツイ美術館に行くたび、ボッテチェリのプリマベイラに釘ずけになります。 本当に読書は生涯の友です。 茅ケ崎のんのん | ||||
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全世界で1500万部のベストセラーとなった、ケン・フォレットの大巨編。なにしろ本書は文庫にして上・中・下巻1800ページにもなる上に、続編の『大聖堂−果てしなき世界』の文庫上・中・下巻も合わせるとなんと合計4000ページになんなんとするボリュームを誇っている。なお本書『大聖堂』は’92年、「このミステリーがすごい!」海外編第15位にランクインしている。 物語は1120年のエピグラフ、1123年のプロローグ、そして本編は1135年から1174年までと、まさに12世紀のイングランドを舞台にした壮大なものである。 いつかこの手で大聖堂を建てたい−というトムの夢は、キングスブリッジでかなうことに。そしてトムから継子のジャックへとその夢は引き継がれる。この大聖堂建築という大事業を軸に、当時の複雑な、正当なる王位継承をめぐっての戦乱や、王権対教会の権威といったものを歴史的背景にしながらも、実際この物語は、人々の野望と貪欲、欲望と怨恨と復讐のありさまをいかんなく綴ってゆく。 二転三転するストーリー展開にハラハラしながらも、命の危険が現代よりも遥かに高かった時代の、幾多の逆境に堪えて、それでも目的を達成させようとする登場人物たちの波乱万丈の生きかたからは、勇気をもらえるし、力強い命の息吹が感じられる。 さすがは数々のスパイ小説で名を馳せたケン・フォレットだけに、この長い長い小説でも読ませどころは充分心得ており、読んでいるうちに知らない間に自然とページが進んでいるという体験を味わうことができた。本書は、ともかく物語の面白さというものを再認識させる「夢中巨編」である。続編『大聖堂−果てしなき世界』への期待がいやがうえにも高まる。 | ||||
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「大聖堂―果てしなき世界―」の書評を読み、Amazonを開きましたが、 前編があるのを知り、まずはこちらを購入。 届いた文庫3冊は結構な厚み。 (-д-;) ぉぃぉぃ しっかぁぁ〜し 家事はサボり……夜も寝ず…… とうとう上・中・下一気読みです!! 歴史あり、建築あり、宗教あり、エッチあり、理不尽あり、暴力あり、 盛り沢山幕の内ではあるのですが、消化吸収問題なし。 また、翻訳がとても良いです。 「今は使わないなぁ」と言う美しい言葉や、難しい単語もルビ付きでスルー。 続編大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫 フ 3-4)クリックお急ぎ便へ行きます。 6冊いっぺんに買っちゃえば良かった。 | ||||
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文句なしにおもしろい。波瀾万丈、権謀術数、登場人物のめまぐるしい人生。しかしこの小説の真の主人公は大聖堂だ。その建築過程のおもしろさ。設計、基礎、材料の石の切り出しから測量、建て込み。中世の人々の暮らしの詳しい叙述もさることながら、建築家たち、職人たちの働きが実に細かく書き込まれていて、まるで建築現場で実際に作業を眺めているかのようだ。デビッド・マコーレイのカテドラル―最も美しい大聖堂のできあがるまでを手元に置いて読むことをおすすめする。ボールトとはなにか、それがどういう構造をしているのかなどがよくわかる。この本の中にトムの姿を探したくなるだろう。読み始める前に「カテドラル」と「上・中・下」全てを揃えておくことを強くおすすめする。建築学科の学生は必読。 | ||||
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時は12世紀のイングランド。大聖堂建立を目指す建築職人、より善き神の道を歩まんと教会改革に邁進する修道院長、豊かな生活が一変した伯爵家の娘、そして彼らの仇敵である残虐きわまりない豪族の息子。こうした登場人物たちが切り結ぶ、およそ半世紀にわたる壮大な波乱のドラマを描いた小説です。 日本語翻訳版は上中下3巻合計で、約1800頁。これほどの大作でありながら、「巻を措く能わず」と形容するのがふさわしい見事な作品です。 この物語が展開する中世という時空は、「常に野蛮が支配する」世界。自分たちが暮らす土地の領主の恣意に翻弄され、民衆は吹けば飛ぶような軽い存在です。「つねに貪欲が叡智にまさり」「懼れが憐憫に打ち勝つ」というこの社会にあって、建築職人のトムやジャック、修道院長フィリップ、そして元伯爵令嬢のアリエナたちは、度重なる暴力に打ちひしがれ、完膚なきまでに打ちのめされ続けます。これほど苛烈な人生にあって人は折れてしまうことたやすく、むしろ諦念に身をゆだねるほうがどれほど楽に生きられるであろうことか、そのことに気づかない彼らの姿に読者として茫然とすることたびたびです。 しかし彼らは常に歯を食いしばり、歩き続けることをやめようとはしません。理知が最後には必ず暴力を凌駕すること、それをあきらめることなく信じる。その姿に読者は必ずや強く鼓舞されるはずです。そう、これは遠い中世のお話ではなく、暴力に満ちた現代に生きる私たちの物語なのです。 1800頁の物語が終わりに近づく頃、その先のないことに読者として心さびしい思いにかられたほどです。 しかし幸いかな、1989年に書かれたこの小説に2007年、続編となる新たな物語が紡がれました。ジャックやフィリップたちの時代からさらに250年を経た時代の人々を見つめる「大聖堂―果てしなき世界」。 その世界へと私も歩みを続けることにしようと思います。 | ||||
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ファンタジー小説やゲームにはヨーロッパ中世風の世界観を持つ物が多い。日本人はこれらを通して膨大な量の「ヨーロッパ中世」を消費しており、親しみを感じてさえいる。 だが、実際のヨーロッパ中世とはどのような時代だったか、と問われると、その知識の乏しさに愕然とするほか無い。 ヨーロッパの歴史のうち、実に1000年ほどが中世に分類されるにもかかわらず、この長さに見合った知識をすらすらと喚起できる方はごくわずかだろう。遠い昔に世界史の授業で覚えた固有名詞や、何かの映画かテレビで見た情景を断片的に思い出せる位だという方が多いのではないだろうか。 その意味で、我々日本人にとってもヨーロッパ中世は「暗黒時代」なわけだが、この原因の1つに、この時代を案内してくれるような面白い本が手に入りにくい事が挙げられるのではないかと思う。(中世到来以前のローマ帝国時代を一気に身近にした塩野七海氏の著作のような) しかし、12世紀の英国を舞台に、人々が大聖堂にかける夢を描いたこの「大聖堂」は、幸運な例外と言えるだろう。我々にはなじみの薄い時代を舞台に、政治・信仰・愛・歴史といった多様なテーマを同時に扱いながらも、これを大聖堂建立という一本の主題を中心に置いてまとめ上げる手腕は見事と言うほか無い。そして、娯楽性の高いストーリーを読み進めながら、同時に舞台となった中世イギリスの時代(特に、大衆の生活や、政治と宗教の緊張関係)を垣間見られるのは、現実を下敷きにした時代小説の醍醐味である。 本作のように、ファンタジーが生み出す幻影に優る説得力を持つ中世歴史小説には、なかなかお目にかかれない。小説として極めて面白い上に、中世の一端に触れることが出来る。お勧めである。 | ||||
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私がはじめてケン・フォレットの作品と出会ったのは、「自由の土地を求めて」でしたが そのときの興奮と感動があまりに大きかったため、逆に裏切られるのが怖くて 「大聖堂」にはなかなか手を出せないでいました。 しかしさらに大きな興奮と感動そしてスケールのでかさに度肝を抜かれてしまいました。 ・・・最高でした。 小説って偉大だなあ、とあらためて感心させられました。 この本に出会えて、最高によかったです。 お薦めです。 | ||||
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大聖堂を作る話と、それにまつわる人々の長い長い物語り。トムビルダーや修道院長が失敗しても、焼き討ちされても、それでも負けずにくじけずに知恵をしぼって大聖堂建設を目指していく様が心地よかった。その周辺人物のエリンとジャックの親子、トムビルダーの子供達、などなどキャラクターが本当に面白い。敵役もなかなか見事に敵役で、本当に、手に汗握って一気よみしました。 訳文もわざと?すこし古くさい言葉を使って中世らしさを出している。訳者にとってもこの本は、大聖堂だったのかもしれません。こういう名訳が読めなくなったのが残念です。 | ||||
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大聖堂を建てたいと思う気持が実現していく。12世紀のイングランドは混乱の中で天を目指そうとする。映像にしたら鳥の視点から描かれる場面、人の視点から描かれる場面が交錯すると迫力のあるシーンが続くと思う。人は高みに登ることで救済を求めたかったのだと思う。トムの思いはどんどん高見に向かっていく。 | ||||
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私は趣味でローマ・カトリックの研究をしているのですが、とある本屋でこの作品を見つけて、初めの方を見てみたら面白そうだったので買いました。 物語は12世紀のイングランドを舞台に、大聖堂を建てることを夢見る建築職人のトムが放浪の末にキングズブリッジという土地に落ち着いて大聖堂建築に着手するというのが大筋なのですが、先程書いた建築職人のトムを始め、修道院と大聖堂の再建に情熱を燃やす修道院長、立身出世のための権謀術数を張り巡らす司教とそれに荷担する領主、その犠牲で親を殺され、必死で家名の再興を図る姉弟など、様々な立場の登場人物の夢や欲望が大聖堂を巡って入り交じります。 もちろんそういう愛憎劇だけでなく、ちゃんと大聖堂建設の現場もきめ細かく描写されておりまして、文章を読むだけで棟梁が図面を引き、作業を指図し、職人や人夫たちが働いている様子が生き生きと頭に浮かんできます。専門的な用語についても素人にも分かるように説明がされていますが、それでも大聖堂について説明している本を読んで多少の知識を付けてから読んだ方がより内容を楽しむことができるでしょう。 | ||||
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大聖堂(上)から続く内容が気になったので読んでみたらやはり上手くまとまっている印象を受けた。全員が全員幸運になるのではなく、ひたすら悪い奴もいればひたすら良い面と悪い面がはっきりと分かれた人物も多くいる。こうした宗教歴史に関しての小説は信教との結びつきが強いイギリスならではの作品というのも納得がいった。前回とは話の中心になる人物が異なってきているが、それぞれが違う生い立ちから同じ出来事に対しての心情変化が比較できるのが何よりも面白い。それがこの物語の奥深さを感じさせる大きな要因なのだろう。下巻の展開が楽しみである。 | ||||
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約600ページある文庫が上、中、下と三巻つづくのですが、どんどん読んでしまいます。 物語はどんどん壮大になっていって、ちゃんと満足感たっぷりのラストへ導いてくれます☆ 単なるエンタテイメントとしてだけでなく、12世紀の香りたっぷりに、人間たちの生きる姿を生き生きと感じさせてくれる小説。おすすめです | ||||
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場面の一つ一つが鮮明な映像となって蘇るような物語の展開、描写がすばらしく、読んでいてついつい物語に引き込まれてしまいました。 物語の世界観や、題材、歴史背景といい、是非、映画にして観たい一作です。 | ||||
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おもしろい本だ。ストーリーに意外性があって、主人公の運も二転三転、上、中、下、三冊の大冊を息もつかせず読ませる工夫に富んでいる。それに加えて、イギリス地方の中世社会をのぞき見るという異文化観察の楽しみがある。評者はこの後者の方に惹かれて読んだのだが、期待にそむかぬ面白さだった。修道院の組織と運営、農民生活や飢えの様子、暴力や殺人や戦争の描写、職人集団の組織と意思決定法、等々、興味深い描写がいたるところにあり、明らかに著者は中世社会の実態を目に見るように描くことを、この作品の「売り」にしようとしていることがわかり、実際それは成功している。これらの描写のほとんどには、小説だから当然明示されてはいないが、きっとなんらかの文献の裏付けがあるのだろうと推測できる書きぶりである。それで思わずにいられないのは、この本に登場する準主人公格の魅力的な二人の女性のことである。この二人の(たぶん)下級貴族は極めて意志的で独立不羈、男顔負けの活躍なのだが、このような女は果たして中世イギリスに存在し得たのか、これだけは著者の創作なのか、それとも現代よりも中世の方がこのような存在は多かったのか、この点がはなはだ気になるのである。著者には、経済的、社会的環境ばかりでなく、心性の点でも中世を忠実になぞった作品を次には期待したいものである。 | ||||
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カテドラルを建てたい!という職人気質の主人公に純粋では無い政治・宗教家達の思惑が絡む。エリス・ピーター女史の「修道士カドフェル」シリーズと時代、舞台(ベネディクト会)が同じ。それを別な角度から、かなり派手なドラマに描いているところが面白みの一つ。話の展開が早く次は?と読み進んでしまう娯楽小説。建築用語も多く石工職人の知識も、昨今の日本の「耐震偽装」の問題と重ね合わせると笑ってしまう箇所も。「基礎は大事」「壁がしっかりしていれば・・・」 カテドラルの図解本も手元において読みたくなる本 | ||||
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偉大な大聖堂建設に秘められた、権謀術数の数々・・・中世のイングランドを舞台に繰り広げられる、波乱万丈のストーリーです。 建築職人の熱情、司祭の修道院運営、騎士の恋、国王の権力争いなどが絡まりあい、もつれあって壮大なドラマになっていきます。 登場人物一人一人も個性的で飽きさせません。旅行してただ見ているだけのヨーロッパの教会は大きくて静かで、 そこに働いた人々の気配すら感じることはできませんが、 本の中からそれを建てるということの大きな歴史のドラマを垣間見ることができる作品です。とても面白くて、3巻もありますがあっという間によめました。 | ||||
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最後、ベケットの暗殺場面はイギリス人にとっては最高のクライマックスのようです。かなりすさまじい血なまぐさい暗殺が、伝承どおりに描かれています。カンタベリー聖堂に現在埋葬されているベケットの骨の真偽については、イギリスで論争が何回も蒸し返されています。自説を証明するため、聖堂に忍びこみ墓をあばこうとして捕まった者までいるそうです。興味のある方は、John Butler "The Quest of Becket's Bones"が面白いので、読んでみてください。 | ||||
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そりゃないでしょう、と言いたくなるところがたくさんありました。中世の人々の心を忠実に描いたら現代の読者の同情を得られないから、ベストセラー小説としてはしょうがないのですが。歴史や社会学の本ではないのですよね。でも、当時の石工の生活はよく描かれているようです。現在も建築中の聖堂はアントニ・ガウディ設計の聖家族教会くらいでしょうが、修理の方は需要があるので、石工の養成・修行は国が支援しているみたいです。Thomas Maude "Guided by a Stone-Mason"には、現代の石工も養成所を出たあと、トム・ビルダーと同じようにヨーロッパを修行に歩き回ることがかかれています。磯崎新・篠山紀信『磯崎新の建築談議 シャルトル大聖堂』(六耀社)でもこの『大聖堂』を取り上げていました。聖堂建築の方に興味があるかたは、読んでみてください。 | ||||
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