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大聖堂
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【この小説が収録されている参考書籍】
大聖堂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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キングズブリッジ修道院長から命じられ、トムは本格的に大聖堂の再建に乗りだす。が、キングズブリッジの繁栄をねたむ男が焼き討ちを仕掛ける……。 | ||||
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トムの死後、大聖堂再建を引き継いだ息子のアルフレッドだが、大聖堂が崩壊してしまう。そこへ、ヨーロッパを放浪して修行中だったトムの弟子のジャックが帰還し、大聖堂に新たな光が……波瀾万丈の大ロマン小説、感動のフィナーレ! | ||||
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非常に良くできたジェットコースター展開で飽きさせないし 著者の10年以上の研究も歴史や背景を知る上で勉強になりました。 読む価値は十分あります。 でも大聖堂を作るその動機や背景についてはもっと深いものが あると思います。それがこの小説には決定的に欠けていると思います。 | ||||
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12世紀のイングランド。放浪の建築職人トムは、衰退した壮麗な大聖堂復活をめぐる波瀾万丈のドラマに巻き込まれていく……折りしも、イングランドに内乱の危機が! | ||||
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中世の教会の重要性が重厚に描かれており、最後まで飽きさせない内容はさすがだと思いました。 | ||||
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読んでると、大河ドラマの「脚本」と、演出家への「指示書」を同時に読まされているような気分にさせられるのは私だけでしょうか。 「ダーク・エイジ・ロマン」という謳い文句に惹かれて手にとったのですが、蓋をあけるとラブロマンス成分が七割程度で、個人的に期待していたダークエイジ成分はロマンスを燃え上がらせるための燃料、前戯に過ぎませんでした。物語との完成度は非常に高いです。史実との整合性、絡みあう人間関係、秀逸な時代考証、、入念な前フリとそれによって得られるカタルシス。しかし、いくら物語のレトリックに優れていても、大聖堂というテーマを扱っておきながら神学的や形而上学的なテーマへの言及を避けているため、どうしても内容に深みがありません。序盤の掴みこそ良好でしたが、某人物が退場するあたりから悪い意味で想定内の展開が続くので、読み応えがなくなってしまいました。 この作品の好みが分かれると思うポイントは、中世のダメな部分を露骨な悪者に押し付け過ぎているきらいがあり、その反動のせいで、ヒーローサイドの登場人物たちの行動が非常に現代人チックになってしまっている点です。そのうえ、トムビルダーを除く、主人公たちは、立場の違いから利害において対立することはありますが、最終的には「話せば分かってくれる」ぐらいの人の良さと、相手の価値観を尊重する物分りの良さを両立し、加えて、崇高な願望の成就の妨げになっている環境(中世)を改変してやりたいという欲求と、それを実行するだけの能力を等しく与えられているがために、どうにも金太郎飴のように画一的で、少々、胸焼けがいたします。また、彼らには心の成長とか、本当に心を締め付けられるような苦しみ・葛藤とかありません、この作品のテーマの一つは、自分らしく生きること、自己実現の絶対肯定です。そして、自己実現を阻害するものは、自分の中にあるものではなく、専ら、外からもたらされます。登場人物たちの多くは、多くの大衆には与えられていない選択の自由を与えられているにもかかわらず、中世の悪しき因習や環境のせいで、自己実現とは程遠い、誤った選択を繰り返し、慟哭したり、嘆き続けます。その無常を悟って、早々に中世社会に見切りをつけたのが魔女のエリンです。彼女は旦那の経済力に依存してませんし、肉体的・精神的結合を重視するロマンティック・ラブ至上の、まさに、現代の女性の理想像なのだろうなと思います。 確かに、現代社会においては一時的欲求より高次の欲求である二次的欲求が満たされないことを悲劇とすることが本流なのですが、中世においてこの種の悩みは、ダモクレスの剣のように、一部の恵まれた人間にしかありません。マーサなどは、なんとか自由恋愛ぐらいは出来るかもしれませんが、手に職もなく文盲の自分を恥じず、主人公格たちほど個を自覚することすらなく、お茶くみとしての人生の中に小さなやすらぎを見つけたりするのでしょう。それが不幸だとは私は思いませんが、情景描写に優れた群像劇でありながら、そういった中世の庶民の内情を示す描写に乏しく、その価値観を擁護する多角的な視点に欠けるのも、筆者が暗に否定しているように思えてならないのです。そして、主人公たちの二次欲求が満たされない原因は、複雑に絡みあう人間関係だとか、曲げられない性格の不一致だとか、自分の力ではどうにもならない社会制度とか、筆舌に尽くしがたい境遇のせいではなく、頑張れば打ち勝てるような悪役の暴力、誰の目にも可笑しい権力者の嫌がらせ、あるいは本当に腹を割って話せば納得してくれるだろう人間との不和によるものなのですから、なんとも底の浅さを感じずにはおれません。安直なサクセス・ストーリーです。オウム返しのように繰り返される悲劇には、単調さを感じずにはいられません。 結局、主人公達の中で、酸いも甘いも噛み分ける中庸な人物は、家父長的な理想像を貫く石工親方のトム・ビルダーの他になく、正邪は明確に二項対立的に論じられます。その正邪を隔てるもののは、理性と野生、知性と暴力、合理と非合理。当時の生活全般を規定していたはずのキリスト教道徳はどこまでも軽んじられて、中世の蒙昧さはどこまでも否定されます。そのやり方は徹底しており、主人公たちの価値観にそぐわない者(=典型的なダメ中世人)は主人公たちが引導をわたすまでもなく自滅するのが基本で、上中下巻の長きにわたって株を落とし続けていた某人物すらも、その例に漏れなかったのには驚かされました。そういうところだけ妙に一神教然としており、灰色の決着を許さない、厳格で潔癖なストーリーだなと思います。聖職者にだけ、贖罪のチャンスが回ってくるというのも中々皮肉な話ですね。 ここまで現代的な個人主義、理性主義への礼賛に終始する姿勢は、娯楽に徹しているという肯定評価も出来ますが、昨今の大河ドラマのような居心地の悪さを感じずにはおれません。同時代の聖堂参事会員のアベラールとエロイーズの悲劇的な恋愛の行方とか、修道女を誑かしたフィリッポ・リッピの命がけの駆け落ちの例を考えても、作中の宮廷愛とハリウッドのハイブリットのような甘々な恋愛模様にも首を傾げたくなります。まあ、これに関しては、完全に好みの問題になるので深くは追求しませんが… 長くなりましたが、この本は、娯楽本だと割りきって肩肘をはらずに読むべき本なのだと思います。翻訳も良好ですし、なんだかんだノンストップで読める吸引力は持ってると思います。 | ||||
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アメリカ映画のように、絶えず悪者が現れ、美女が現れ、どんでん返しがあり、見るものを引っ張っていく面白さがある。 でも、アメリカ映画のように見終えたら何も思い出せない。 心に引っかかるものがないのかな。 素晴らしい文章が見当たらない。 まあ、これが私の年代の作家の限界かもしれない。 | ||||
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今中世の教会(特に大聖堂)の建築の勉強をしているので大変参考になります 建築の歴史を勉強している方は是非読むべきだと思います。 | ||||
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今、中を読んでいるのでこの下は未読ですが、楽しみにしています | ||||
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まあ確かにおもしろい。解説にあるように時代小説として楽しむこともできよう。 ただ、自分としては娯楽小説の要素が強すぎる感をもった。 飽きもせず繰り返される悪事は、まるでばいきんマンの登場かと思う。またかよ。 底流に流れるものは何だろうと思いながら読み進めるも、わからないままに終わった。 強いていえば、勧善懲悪だろうか。似たような正義対悪の話はどこかにあったような。 当然とはいえ、トムが一番印象に残った。もっと彼に生き生きしていて欲しかった。 トムのファンになって読み進んだのは、私だけではないだろう。 彼がいなくなったせいだろうか? 結局は、薄っぺらく陳腐な、ある意味くだらない小説になり下がったように思う。 おもしろいと思った分、評価が厳しくなりました。 | ||||
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全世界でベストセラーなんで期待してましたが この和訳は…う〜ん 試験英語の訳みたい(ごめんなさい)。。 | ||||
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そりゃないでしょう、と言いたくなるところがたくさんありました。中世の人々の心を忠実に描いたら現代の読者の同情を得られないから、ベストセラー小説としてはしょうがないのですが。歴史や社会学の本ではないのですよね。でも、当時の石工の生活はよく描かれているようです。現在も建築中の聖堂はアントニ・ガウディ設計の聖家族教会くらいでしょうが、修理の方は需要があるので、石工の養成・修行は国が支援しているみたいです。Thomas Maude "Guided by a Stone-Mason"には、現代の石工も養成所を出たあと、トム・ビルダーと同じようにヨーロッパを修行に歩き回ることがかかれています。磯崎新・篠山紀信『磯崎新の建築談議 シャルトル大聖堂』(六耀社)でもこの『大聖堂』を取り上げていました。聖堂建築の方に興味があるかたは、読んでみてください。 | ||||
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