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【この小説が収録されている参考書籍】
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完盗オンサイト (講談社文庫)

完盗オンサイトの評価: 2.88/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

漫画の原作程度ではいかんのか?

言われる程つまらなくはなく、むしろ結構楽しめた。
手触りとしてはどこかIWGPに似ていて、1エピソードを膨らませて1冊の本にしましたという印象(が近い)。
でも、そんなにボリュームが無いとも思わないんだけどな。
仮に、これを漫画化するにしても、切り捨てられる部分多数になると思われます。

東野評で”多くのことが投げっぱなし”とありましたが、でも現実世界ってそんなものでは?
それ故に、(逆に)極めてリアリティを感じました。なんでも上手く収束すればいいわけでもないし。
”視点の混在(東野氏は「乱れ」と)”にしても、「白夜行」書いた人に言われたくないよみたいな。
とにもかくにも、好き嫌いで非常に左右される作品のようですが、俺は好き。

最後に、斑鳩は母親の元に返すより、主人公と一緒に暮らし続けた方が良かったんじゃないかな・・・
これが1番強く感じたこと。
完盗オンサイトAmazon書評・レビュー:完盗オンサイトより
4062171325
No.3:
(5pt)

完登、盗み、オンサイト

第57回江戸川乱歩賞受賞作品。奇抜なアイデアとストーリーでとても面白かったです!登場人物も魅力的で好感を持ちながら読めました。盗みを犯すということ自体、後ろめたく話しにし辛いところを、これ程爽快に描けるのがすごいな、と感心してしまいました!
途中、えっ!?選手交代?で話しがどうなって行くのか、皇居に馴染みのない人には、設定の奇抜さも相まってなかなか素晴らしかったです!
あと、タイトルの『完盗オンサイト』も読むまでは全く意味がクエスチョンでしたが、物語を読んだら理解できました。が、いぃータイトルですね!本を刊行するにあたって改題する場合が時々あるけど、この作品の場合すっごくナイスです!!原題の方がいいんじゃないかなって思えるものが多い中で珍しく思いました。
完盗オンサイトAmazon書評・レビュー:完盗オンサイトより
4062171325
No.2:
(4pt)

江戸川乱歩賞らしからぬ・・・

これも江戸川乱歩そう受賞作。がしかし、同じく受賞作「よろずのことに気をつけよ」のようにおどろおどろしくありません。

 ロッククライマーである主人公がひょんなことから、こうなって・・・というように意外性の連続感が楽しめます。

 話が終わってしまって気が付いたのですが、結構展開は粗いです。しかし何となくまとまっているところは面白く感じました。



 気分転換には良い作品だと思います。


完盗オンサイトAmazon書評・レビュー:完盗オンサイトより
4062171325
No.1:
(5pt)

乱歩賞の器の大きさが感じられる正に「特異な才能の出現」

江戸川乱歩賞はミステリーの新人賞ですが、
今やミステリーという言葉は、
「広義のエンターテインメント全般を指している」
と言っていいのではないでしょうか。
その中には冒険小説やアクション小説も含まれていますし、
何らかの謎が描かれていれば、
もしかすると恋愛小説だってミステリーに成りうるかもしれません。

この作品は推理小説ではありませんが、
「皇居から盆栽を盗み出す」という犯罪を描いているので、
ジャンル分けすればクライムノベル、押しも押されもせぬミステリーです。
クライムノベルというと暗い物語が連想されるかもしれませんが、
この小説はどこか突き抜けた明るさを持っていて、
選考委員の京極夏彦氏や今野敏氏が評価しているように、
奇抜なアイデアと、どこにたどり着くのか分からないストーリーが魅力的でした。
桐野夏生氏と今野氏が高評価しているキャラクター作りも成功していると感じます。
個人的には、作品中明るさとは唯一無縁の存在である瀬尾の迫力に圧倒されました。

みんながなんとなく持っている乱歩賞作品のイメージを覆す、
画期的な受賞作だと思います。
帯の東野圭吾氏の言葉どおり、正に「特異な才能の出現」でしょう。
次作にも期待したいです。
完盗オンサイトAmazon書評・レビュー:完盗オンサイトより
4062171325

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