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(短編集)
猫丸先輩の推測(夜届く)
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猫丸先輩の推測(夜届く)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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事件自体に陰惨さがなく、死体も出ないので軽く読めて、面白い。 ただ、若干首をひねるような話もあります。 以下ネタバレ 一話目の「夜届く」ですが、深夜の電報を配達員に対する嫌がらせという推理でしたが、電報は大体歩合制で、一見配達につきいくらというのが基本ではないか。 すると、嫌がらせでありながら、電報の数が多ければ多いほど配達員の手取りが増えていく。 これって本当に嫌がらせになってるんでしょうか。 救急隊や警察に虚報の出動要請なら嫌がらせでしょうけど(何件現場に出ても基本給料は変わらない)。 | ||||
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「夜届く」という題が不穏だね、それに惹かれて読んでみた。人が殺されるわけではない日常の謎というやつかもしれないが、ちょっと常識的に起こりそうもないことだよなあ。ネタとしていまいちかな。なるほどって思えない。それに、八木沢とかがなんか情けないし、猫丸先輩もあんまり親しみが持てない。私には、合わないということか。 | ||||
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サブタイトルの『猫丸先輩の推測』として,から刊行された本作. 05年には同じく,そしてこのたびの創元推理文庫での復刊となっています. 中身は全六篇の『日常の謎』で,珍しいのは主人公の猫丸先輩がすぐに出てこないこと. どの篇も普通の人たちの日常や,彼らがおかしな出来事に悩まされている場面から始まり, あぁでもないとしている内に,通行人のように現れ,するすると懐に飛び込んだかと思えば, くだらないやり取りを繰り返し,いつの間にか道筋を示してしまっているのが面白く映ります. このほか,彼が口にする,見方を変えることで浮かぶ別の姿が解決の糸口となる様子は, たびたび『推測』と断りが入れられ,その『答え合わせ』はほとんど行われないのですが, 「それもありか」と思わせられる,キャラクタと同じ,ゆるゆるとした幕引きが印象的です. ただ,こちらから出る最近の著者の文庫は,カバー絵の意図がどうにもよくわからずで…? | ||||
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失礼しました!! なんと新作はじまってました!! それで復刊したのか。 帯やあとがきに書いときゃいいのに。 (最近はどこの出版社さんも会社の垣根超えてバーター広告とか載せるのがあたりまえなのに…) リンクを貼っちゃいけないらしいので 「猫丸先輩の出張」で検索! | ||||
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作品自体は超五つ星の「猫丸先輩の推測」です。 しかしながら内容ははほんとうに「改題」のみ。 あとがきもまえがきも追加情報は一切なし。(佐々木敦先生による「解説」にも目新しい情報は皆無。) なにより、原版(講談社刊)では奇跡のようにぴったりとはまり 面白さを10倍増させてくれていたの唐沢なおき先生によるイラストが全てカットされています。 (あのイラストなしでは魅力半減もいいところで。) 講談社文庫版のような追加イラストの一枚でもあれば5☆つけられるのですが…。 未読で興味のある方には100%講談社版をおすすめいたします。 むしろ創元版にしか存在しない他の猫丸シリーズ「みどりいろ」「日曜日」「幻獣」に 唐沢イラスト(できれば四コマやコミカライズも)を付けてくれれば一冊2000円でも喜んで買うんですけどね。 「50円玉」や「揃いすぎ」などの未収録短編をあつめるのもあり。 全部持っている私のような者に喜んで買わせるための「高付加価値」としての「唐沢イラスト」は必須です。 秋田さんで始めたコミカライズが二冊でとまっちゃったのも残念。(作家の人選が…。 とにかく猫丸シリーズには唐沢先生必須。 舞台のDVD化とかもあり。どこの出版社でもいいですよ。お願いしますよ。あと新作。 | ||||
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殺人などは起こらない、いわゆる日常の謎的ミステリが大目の連作短編集 ミステリとして面白いのは伏線があっさりとしていて分かりにくい難点もある 商店街のものぐらいで、他はかなり平凡な内容 ただ猫探しのラストシーンは中々悪くなかった 目を引く要素はないが、それなりに面白みもある作品かもしれない | ||||
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この唐沢イラストとのマッチングは最高だ。 特に、「桜の森の〜」の孤独感と焦燥感が、大笑いになっちゃうんだからね。 「クリスマス〜」のサンタクロースなんか、自分でイメージしちゃったよ。 本シリーズは、みんなタイトルがミステリ作品等のパロディになっているんだけど、内容は特に関係があるというわけではない。 だから、元ネタが分かっていなくても、作品を楽しむのにはちっとも問題ない。 そして本書は、猫丸先輩の半ば強引なロジックを楽しむためのものだ。 読者が猫丸と勝負するためのものではない。 でも、著者は本当に暖かい目を持っているね。 そして、短編が似合う。 長編だとだれるし、著者の作風ではとてもライトウェイトに見られて損をするけど、短編ならそんなことはない。 切れも良いしね。 楽しく読める、良い作品集だ。 | ||||
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2002年の講談社ノベルスの文庫化。 猫丸先輩ものの短編が7つ収められている。このシリーズも4冊目ということで、かなり作風が固まってきた。それに応じて魅力も高まってきたようだ。読み手の側(私)が、どうやって楽しめば良いのか、わかってきたからかも知れないが。 本短編集での一押しは「失踪当時の肉球は」。もちろんヒラリー・ウォーの『失踪当時の服装は』のパロディ。その「作風」が巧妙にパロディ化されている。笑ってしまう。よく出来ている。謎はひどい。つまり、ミステリとしてではなく、パロディ化の手法そのものを楽しむのがコツだと思うのだ。いっそのこと、謎の部分もギャグにしてしまえばよいのに。 | ||||
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一風変わったおもしろさがあると思います. まず,主人公がなかなか姿を現しません. 短篇集なのでさまざまお話ごとにいろんな人が登場し, みなそれ相応に悩んだり困ったりしているわけですが, 前半部分はこれら被害者中心の視点でお話が進みます. で,中盤以降に偶然通りかかったりで姿を見せる活躍を見せます. 極端な話,そのまま主人公が登場しなかったとしても, ひとつのお話として完結してしまいそうな感じすらあります. また,タイトルが『推理』ではなく『推論』となっているように, 主人公は結果的に事件を解決するにまでは至りません. 「こういうことなんじゃない?」とひとつの『推論』を立てるだけです. 取り扱われる事件も人が死んだとかそういう血生臭いものはいっさいなく, 身の回りで起きた些細な疑問や,犯罪だとしてもちょっとしたものばかり. 最後もビシッと終わるのではなく,フェイドアウトしていくような感じです. それでも導き出される『推論』は「なるほど」とか「ほぉ」とうなるものばかり. よく考えれば強引だとか無茶な『推論』もないことはないですが, 上にあるように生々しいお話ではないので「それもありか」と思えます. ほのぼのとしたイラストも,主人公をはじめ作風によくマッチしていると思います. | ||||
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一風変わったおもしろさがあると思います. まず,主人公がなかなか姿を現しません. 短篇集なのでさまざまお話ごとにいろんな人が登場し, みなそれ相応に悩んだり困ったりしているわけですが, 前半部分はこれら被害者中心の視点でお話が進みます. で,中盤以降に偶然通りかかったりで姿を見せる活躍を見せます. 極端な話,そのまま主人公が登場しなかったとしても, ひとつのお話として完結してしまいそうな感じすらあります. また,タイトルが『推理』ではなく『推論』となっているように, 主人公は結果的に事件を解決するにまでは至りません. 「こういうことなんじゃない?」とひとつの『推論』を立てるだけです. 取り扱われる事件も人が死んだとかそういう血生臭いものはいっさいなく, 身の回りで起きた些細な疑問や,犯罪だとしてもちょっとしたものばかり. 最後もビシッと終わるのではなく,フェイドアウトしていくような感じです. それでも導き出される『推論』は「なるほど」とか「ほぉ」とうなるものばかり. よく考えれば強引だとか無茶な『推論』もないことはないですが, 上にあるように生々しいお話ではないので「それもありか」と思えます. ほのぼのとしたイラストも,主人公をはじめ作風によくマッチしていると思います. | ||||
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名探偵?はたまた只のおせっかい屋?。猫丸先輩の行く先々に訪れる数々の事件。この事件がまた素敵です。今日のミステリー小説によく登場するようなおぞましい事件、目を背けたくなるような事件では無く日常誰にでも起こりえるような出来事を猫丸先輩が事件と名を打てるまでにもりたてていきます。ぜひこの小説を実写で見てみたい。私だったら猫丸先輩は野々村真でいきますね。 | ||||
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作者のデビュー作『日曜の夜は出たくない』から数えて、猫丸先輩シリーズ短編3作目。人死になし、ちょっと奇妙で迷惑な謎を解き明かす猫丸先輩の短編集。小柄童顔、猫のような真ん丸い目の猫丸先輩がどこからともなく現れて、「確かにヘンな話だけど、あくまで僕の一解釈として、こういう風にも考えられない?」と知らせては去っていく。「冒険」でも「推理」でもなく「推測」であるところが、なるほどこのシリーズの味わいをうまく表している。強烈なキャラクターなのにさりげない、正に最強いやし系探偵!?さしずめ次回作は『猫丸先輩の解釈』?冒頭とラストの作品に登場する八木沢くんは、『日曜の~』に出てきた後輩の八木沢くんとは別人でしょうか?同一人物なのでしょうか?猫丸先生といえば八木沢後輩。『日曜の夜に~』のラストはなかったことにして、今後もコンビを組んでもらえないものでしょうか。唐澤なをき画伯の絵にも、こんなところで再会できるとは思いませんでした。イラストがあると固定イメージがついてしまいますが、だとしても唐澤画伯ならOKでしょう。 | ||||
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推理ものは読みたいけれど、血を見るのも、人が死ぬのもいや、そういう人にお勧めです。 日常の何気ない一コマに、『あれ?』っておもうこと、それを猫丸先輩はいとも簡単に解決しちゃいます。 すげぇ、すげぇ。童顔探偵最高(コ○ンじゃないです)。 イラストもいい味出してます。 | ||||
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