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サイレント・ジョー



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サイレント・ジョーの評価: 3.55/5点 レビュー 11件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.55pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

面白い!

赤ん坊の頃、実の父親から硫酸をかけられ顔に大火傷を負ったジョーは、施設にいるところを政界の実力者ウィルに引き取られた。彼は愛情をこめて育てられ、24歳になった今は、保安官補として働いている。その大恩あるウィルが、彼の目の前で射殺された。誘拐されたウィルの政敵の娘を保護した直後のことだった。ジョーは真相を探り始めるが、前途には大いなる試練が…アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞に輝く感動作。
サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)Amazon書評・レビュー:サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)より
4151758518
No.5:
(4pt)

醜い異形の者を主人公にしたにしては中途半端

本書のベストセリフ
「彼女は問題を抱えた人たち――とくに若い人たち――に
どんなアドバイスができるかと訊ねた。
どこでほんとうの自信を見つけるのか?
どうやって怒りと自己憐憫を遠ざけておくのか?
自分を信じること。
人と違うことを恐れないこと。
世のなかには自分よりひどい目にあっている人が
いつだっていることを忘れないこと」
このミスやら文春ミスやらで年間ベスト1位になった作品らしいが、
これが1位になった年は余程不作だったんだな。
じっくりと読ませてしみじみと感動させるタイプの、
文学寄りのミステリだが、文学寄りミステリなら、
これより、ランズ様の『ボトムズ』 の方が上だと思いました。
父親に硫酸を浴びせられ、醜い顔になった男が主人公の物語だが、
結局、家族愛も男女の愛も手に入れるよくある話である。
醜い顔と言っても、素顔を隠す必要のないレベル。
女子供が後退りうろたえる描写はあるが、
あまりの醜さに腰抜かしたり失神したり発狂したりする描写はない。
ユニークフェイスの私は曲がり角で出くわした女性に叫び声を上げられ、
地べたにへたりこまれたことがありますw
勤務先の社長の娘に「おっちゃん、変な顔してるね」
と無邪気に言われたこともありますww
通りすがりの女子中学生に「今の人、気色悪い」
と言われたこともありますwww
火傷の痕があるだけで、主人公は実はハンサムなのだ。
主人公は女性の方からキスされて相思相愛になり、
一晩で五発もセクースするほどラブラブファイヤーになって白けた。
醜い異形の者を主人公にしたにしては中途半端。
正義の仕事も愛も金も手に入れるご都合主義的な展開。
ミステリとしてのトリックはディーン・R・クーンツ にも及ばない。
ラストのアクションの拳銃のトリックは、
ディーン・R・クーンツ の『ハズバンド』 の方が、
ミスディレクションを仕込んでいて遥かに巧い。
トリックを期待するミステリではなくて、
文学的に感動汁という作品なのだろうが、
私に言わせると甘すぎる。
こんなもんで感動出来る普通の人々が羨ましいざんす。

サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)Amazon書評・レビュー:サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)より
4151758518
No.4:
(4pt)

ストイックな主人公、重厚なストーリー

赤ん坊のとき実父から顔に硫酸をかけられ、醜い痕跡を顔に残すジョーは、今や州の実力者の養父のもとで保安官補として立派に成長した。ある夜、ジョーの目の前で養父が銃殺される。真相究明に乗り出すジョー。周囲に渦巻く陰謀、実父との再会、明かされるジョーの出生、恋愛、と重厚なストーリー展開。ストイックに自らの意志を貫き通すジョー。
 なかなか読ませる長編だ。
サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)Amazon書評・レビュー:サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)より
4151758518
No.3:
(4pt)

米最優秀長編賞受賞のミステリー 主役のジョ-に惚れました

2002年アメリカ探偵作家クラブ賞 最優秀長編賞受賞。
父親に硫酸をかけられ顔に大やけどを負ったジョーは、施設で育ちます。大人になり保安官事務所に勤務する彼に・・・ 
  
 個人的な感想。 ジョーのような男を愛さない女はいるでしょうか。
あなたも ジョーに会ってみて下さい。
サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)Amazon書評・レビュー:サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)より
4151758518
No.2:
(5pt)

殺された育ての父親の真実とは?

幼い頃、実の父親に虐待され、顔にやけどの跡をもつ若き刑務官Joeを主人公とする犯罪小説。彼の育ての父親Willは政治家であり、Joeはそのボディーガードを務めていたが、少女誘拐事件に絡んでWillを目の前で殺されたことから、Joeは犯人の捜査に加わる。そしてその過程で、彼は自分の知らなかったWillの真の姿を知っていくことになる。殺人事件、誘拐事件に加え、まるで日本の政界のように高速道路に関する利権や性的なスキャンダルが絡んできて、政治犯罪的な趣もある。複雑な人間関係の中から、真犯人を探し出していく面白さに加え、JoeのWillに対する思い、実父に対する感情、女性に対する思いなど、Joeの心理面もよく描かれており、なかなか奥の深い推理小説と言える。Parkerの小説を読むのは初めてだが、今後他の作品も読んでみようという気にさせてくれる。英語は、比較的容易で読みやすい。
サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)Amazon書評・レビュー:サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)より
4151758518
No.1:
(5pt)

ヒューマンドラマでもある

主人公のジョーは、幼い時に父親から酸を浴びせられ、半分は醜く半分はハンサムな顔を持つ。彼を施設から救い出した育ての親、政治家のウィルは27歳になった看守、ジョーの目の前で殺される。父のボディガード役として、日頃から武器や武道に精通していたにもかかわず。ジョーの復讐が始まる。歯切れの良い短い英文は平易で、まさにページターナーと呼ばれる作者にふさわしい。388ページを10日ですいすい読み上げた。ジョーはタイトルの通り、内面にストイックな静謐をたたえている。トラウマをかかえた若者が敵と戦い、恋をし、自ら心を癒していく人間愛の物語とも言えるだろう。人間は外面じゃない、皮膚一枚下のところが大切だ、と改めて感じることが出来る。エドガー賞を獲得するだけのことはある。
サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)Amazon書評・レビュー:サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)より
4151758518

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