レッド・ボイス



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初公開日(参考)2008年06月
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長編小説

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レッド・ボイス (ハヤカワ・ノヴェルズ)

2008年06月30日 レッド・ボイス (ハヤカワ・ノヴェルズ)

サンディエゴ市警殺人課の刑事ロビー・ブラウンローは三年前、火事になったホテルから客を救おうとして、六階の窓から落下した。彼は奇跡的に一命を取りとめるが、頭を強く打ち、その影響で感覚に変化が生じることになった。共感覚という知覚を持つようになり、話し手の言葉にこめられた感情が色と形を伴って目に見えるようになったのだ。相手が嘘をつくと赤い四角が見えるため、嘘を見破れるようにもなった。彼は今、ひとつの事件の捜査にあたっていた。サンディエゴ市倫理局捜査課の捜査官ギャレットの死体が自動車の中で発見されたのだ。当初は自殺の可能性も考えられたが、何者かに至近距離から銃で撃たれたことが判明した。さらに、ギャレットが市を揺るがす内容のビデオディスクを持っていたことが明らかになる。そこには、売春婦のもてなしを受けている市の有力者たちの姿がおさめられていた。ロビーは特別な知覚を生かしながら有力者たちの調査を進めるが、やがて意外な事実が浮かび上がってくる…。『サイレント・ジョー』『カリフォルニア・ガール』でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞した俊英が、斬新な設定で描く会心作。 (「BOOK」データベースより)




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No.4:
(5pt)

オンタイムで手配されてきました。

期限2日前に到着し、包装も本もきれいでした。何も問題ありません。
レッド・ボイス (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:レッド・ボイス (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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No.3:
(3pt)

“共感覚”という特殊能力を持つ刑事の繊細なドラマ

’02年度は『サイレント・ジョー』で、’05年度は『カリフォルニア・ガール』で、2度もMWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞のベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)を受賞している、T・ジェファーソン・パーカーの翻訳最新書である。

‘わたし’こと、ロビー・ブラウンローは29才。サンディエゴ市警殺人課の刑事だ。3年前、ある事故で頭を強く打ち、“共感覚”という特殊能力を持つようになった。簡単に言うと相手の真意が色付きの形をともなって見えるのだ。例えば、嘘をついているときには、「赤い四角」という具合に。

ある日、市倫理局の捜査官ギャレットの遺体が車の中で発見される。自殺の線も考えられたが、現場の状況や、関係者の話から、他殺であることが明らかになり、‘わたし’がパートナーのマッケンジーと捜査を担当することになる。
ここまで書くと、‘わたし’が持ち前の“超能力”を発揮して、犯人を追い詰めるエスパー小説かと思われるが、実はそうではない。‘わたし’は、妻以外には誰にもこの能力のことを話していないのだ。

事件の方はといえば、ギャレットが市政にかかわる人々を取り締まる仕事をしていたことを考えると、恨みによる犯行が有力で、実際本書は、多くの関係者から事情を聞いてまわるという、足を使った地道な警察小説のスタイルをとっている。

ではなぜ‘わたし’に、自分自身でさえも持て余すような“共感覚”なる特殊能力を持たせたのだろう。私が思うに、職場、親族、夫婦、そして事件関係者など数多くの多彩な登場人物たちのなかで、あくまで繊細で孤独な人物として‘わたし’を描きたかったのではないだろうか。

レッド・ボイス (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:レッド・ボイス (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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No.2:
(4pt)

新作は期待を裏切りません

共感覚。翻訳者のあとがきによれば「話し言葉や音楽が鮮やかな色を伴って見える人や、食べ物を舌で味わうと形を感じる人がいるらしい」「ある刺激を受けたとき、本来の感覚に別の感覚が伴う現象」ということだそうだ。三年前、火災にあったホテルから人々を救おうとしたサンディエゴ市警の刑事ロピーは、六階の窓から地上に転落し、一命をとりとめた。その時から、彼は話し手の言葉にこめられた感情が色と形で見えるようになった。しかし、この事実は妻のジーナしか知らない。
そんなある日、市の倫理局の捜査官ギャレットが何者かに射殺された姿で発見された。彼は、八ヶ月前、三歳になる娘を失ない、そのショックから立ち直ろうと市警察から転属したばかりだった。彼が追っていたのは、市の上層部を巻き込むような売春事件だったことが分かる。
ロビーは相棒のマッケンジーと真相を追求する。

なぜ、共感覚という特別な能力をもった主人公にしたのか、初めのうち、よく分かりませんでした。ストーリーを左右するほどの要素でもありませんでしたし。最後まで読み終えたとき、ようやく分かりました。ストーリーの面白さ以上に、キャラクター一人一人の描写が繊細なのが、著者の美点だと思うのですが、今回もそこは十分に活かされています。


レッド・ボイス (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:レッド・ボイス (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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No.1:
(4pt)

・・・を見ることはできない、そして手放すこともできない。

サンディエゴ市警のロビーは3年前に転落事故にあうが奇跡的に回復。しかも共感覚という特種能力まで身につけて。ロビーの場合の共感覚とは話し手の言葉の奥の感情が色つき図形で見えるのです。例えば言葉に欺きの心があれば赤い四角形とかが話者の口元からどんどん溢れるのが見えるのです。まさに人間嘘発見機しかも殺人課刑事。と、ここまでくればサイキック刑事が超常能力をフル活用し悪人を追い詰めるという展開が想像されますがジェファーソン・パーカーはそうはいきません。そういう能力も当たり前の事として描かれ照準はあくまでも登場人物の細やかな心の動きなのです。

事件の被害者は元SD市警・内務調査課刑事で数カ月前からは公職や政財界の汚職を扱う公的機関の捜査官。当然ながら職務上の敵は多い。議員、財界の大物、それにまとわり付く高級売春組織や市警風紀課などなど。職業柄用心深い元刑事が何故いかに殺害されたかをロビーが丹念に地道に捜査していきます。作者独特の透徹な筆致とロビーの内省があるのみです。

その内省とは、被害者とその妻が直面した辛い出来事とその後の二人の変化、そしてロビーの妻の唐突な行動への対処と感情の揺らぎに向けられます。不慮の出来事に対する絶望と不信、拒絶的態度からいかにその出来事を達観し受容して再出発するかが多層的に描かれてます。実直な語り口が心の奥底を柔らかく照らし出すかのようです。ミステリの側面からは多少の不満もあるかもしれませんが巧みな語りにページはひらひらと舞うでしょう。
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