ブラック・ウォーター
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T・ジェファーソン・パーカーの小説はこれが初めてでしたが、 胸にせまる読後感…たまらなく悲哀を感じる物語… たぶん忘れられない一冊となりそうです。 何者かに襲われ、 自らも頭部に銃弾を残す重症を負い生死を彷徨う保安官補アーチー 底知れぬ暗い水の中へ意識が沈み込んでいく… 再び目覚めた時には愛する妻を失っていた。 そして容疑は彼自身の身に… 物語の視点は大きく2つ。 事件の捜査にあたる女性捜査官マーシー・レイボーン。 断片的に蘇る思い出と薄れ逝く感情を必死に留めようとしながら、 頑なに自分自身の手で犯人を処罰しようとするアーチー。 事件をアーチーが犯人であるとして、 速やかに解決しようとする検察と加熱するマスコミ。 懸命な捜査をつづけ事態を打開しようとするマーシーが、 やがて辿り着き、見えてきた事件の真実… そして、再び確信するに至るものは…? マーシーが経験するこの物語の最高潮は、 まるでファンタジーのようにも感じられ心に残りました。 そして決して派手ではないのだけれど、 2度とふさがることのないであろう孔を抱えた胸を、 そっと撫で下ろすかのような静かな幕切れ… 人物の描き込みが実に深くて現実味があり、 するりと互いをつかみ損ねてしまいそうな、 人間関係の繊細な部分までをもとても味わい深く読ませてくれる… いろいろな場面に美しさや詩情をも感じます。 シリーズものは絶対に途中から読まないたちですが、この作品、 読み終わるまでシリーズものであることを全く知らず読みました。 確かに物語の中には、前作までの経緯を知っておきたかった という部分もあるにはありますが、 それもひとつの過去として次第に明らかになり充分楽しめました。 もちろん、先立つ作品の存在を知っていれば、 そちらから読んだと思いますが… | ||||
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T・ジェファーソン・パーカーの小説はこれが初めてでしたが、 胸にせまる読後感…たまらなく悲哀を感じる物語… たぶん忘れられない一冊となりそうです。 何者かに襲われ、 自らも頭部に銃弾を残す重症を負い生死を彷徨う保安官補アーチー 底知れぬ暗い水の中へ意識が沈み込んでいく… 再び目覚めた時には愛する妻を失っていた。 そして容疑は彼自身の身に… 物語の視点は大きく2つ。 事件の捜査にあたる女性捜査官マーシー・レイボーン。 断片的に蘇る思い出と薄れ逝く感情を必死に留めようとしながら、 頑なに自分自身の手で犯人を処罰しようとするアーチー。 事件をアーチーが犯人であるとして、 速やかに解決しようとする検察と加熱するマスコミ。 懸命な捜査をつづけ事態を打開しようとするマーシーが、 やがて辿り着き、見えてきた事件の真実… そして、再び確信するに至るものは…? マーシーが経験するこの物語の最高潮は、 まるでファンタジーのようにも感じられ心に残りました。 そして決して派手ではないのだけれど、 2度とふさがることのないであろう孔を抱えた胸を、 そっと撫で下ろすかのような静かな幕切れ… 人物の描き込みが実に深くて現実味があり、 するりと互いをつかみ損ねてしまいそうな、 人間関係の繊細な部分までをもとても味わい深く読ませてくれる… いろいろな場面に美しさや詩情をも感じます。 シリーズものは絶対に途中から読まないたちですが、この作品、 読み終わるまでシリーズものであることを全く知らず読みました。 確かに物語の中には、前作までの経緯を知っておきたかった という部分もあるにはありますが、 それもひとつの過去として次第に明らかになり充分楽しめました。 もちろん、先立つ作品の存在を知っていれば、 そちらから読んだと思いますが… | ||||
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T・ジェファーソン・パーカーは、’02年度『サイレント・ジョー』と、’05年度『カリフォルニア・ガール』で、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞のベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)を2度も受賞している。 パーカーはその間にふたつ作品を発表しているが、本書はそのうちの1作である。 また本書は、『サイレント・ジョー』に先立って書かれた『ブルー・アワー』、『レッド・ライト』に次ぐ、オレンジ郡の保安官事務所に所属する女性捜査官、マーシ・レイボーンを主人公に据えた、パーカー初のシリーズものの3作目でもある。 マーシの同僚の保安官補アーチーが、自宅で意識不明の重傷を負い、妻のグウェンは銃で撃たれた死体となって発見される。殺人か、無理心中か・・・。彼ら夫婦は分不相応の邸宅に住み、収入以上の贅沢な暮らしをしていた。状況証拠はアーチーに不利なものだったが、マーシは彼の無実を信じる。しかし決定的な証拠をつかめないでいるうちに、意識を回復したアーチーが、自らの手で犯人を探し出すために勝手に病院を退院して、姿をくらましてしまう。 やがて、事件の陰に隠れた大きな闇が明らかになるのだが・・・。 本書は『サイレント・ジョー』や『カリフォルニア・ガール』に比べると、シリーズものだけに、少しライトな感じがするのは否めないが、精緻な描写、みごとな人物造形、入念なプロットは健在である。読者は、決して派手さはないが、深く静かに胸に迫るという点で、上記2作と同質の、パーカーならではの名人芸を堪能することができる。 ただ惜しむらくは、シリーズものだけに、本書単独では理解しきれない部分もあり、文庫化されている先立つ2作品、少なくとも『レッド・ライト』は先に読んでおいたほうがよさそうである。 | ||||
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T・ジェファーソン・パーカーは、’02年度『サイレント・ジョー』と、’05年度『カリフォルニア・ガール』で、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞のベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)を2度も受賞している。 パーカーはその間にふたつ作品を発表しているが、本書はそのうちの1作である。 また本書は、『サイレント・ジョー』に先立って書かれた『ブルー・アワー』、『レッド・ライト』に次ぐ、オレンジ郡の保安官事務所に所属する女性捜査官、マーシ・レイボーンを主人公に据えた、パーカー初のシリーズものの3作目でもある。 マーシの同僚の保安官補アーチーが、自宅で意識不明の重傷を負い、妻のグウェンは銃で撃たれた死体となって発見される。殺人か、無理心中か・・・。彼ら夫婦は分不相応の邸宅に住み、収入以上の贅沢な暮らしをしていた。状況証拠はアーチーに不利なものだったが、マーシは彼の無実を信じる。しかし決定的な証拠をつかめないでいるうちに、意識を回復したアーチーが、自らの手で犯人を探し出すために勝手に病院を退院して、姿をくらましてしまう。 やがて、事件の陰に隠れた大きな闇が明らかになるのだが・・・。 本書は『サイレント・ジョー』や『カリフォルニア・ガール』に比べると、シリーズものだけに、少しライトな感じがするのは否めないが、精緻な描写、みごとな人物造形、入念なプロットは健在である。読者は、決して派手さはないが、深く静かに胸に迫るという点で、上記2作と同質の、パーカーならではの名人芸を堪能することができる。 ただ惜しむらくは、シリーズものだけに、本書単独では理解しきれない部分もあり、文庫化されている先立つ2作品、少なくとも『レッド・ライト』は先に読んでおいたほうがよさそうである。 | ||||
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女性刑事マーシ・レイボーンを主人公とするシリーズの第三作。 地味な警察小説だが、相変わらずヒロインは魅力的だ。 この女刑事の肩肘の張り具合、男社会での折り合いのつけ方、男刑事に向ける目、自省、トラウマ、母親としての生活・愛情、野心、そして悪を憎む心。 どれをとっても非常に斬新で、目を惹きつけずにはおかない。 哀感と喪失感に溢れたストーリィも秀逸。 第二作の事件を引きずって、最終的には答えも出る。 このシリーズに限ったことではないが、邦訳順がデタラメなのが残念だった。 | ||||
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