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馬を売る女



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馬を売る女の評価: 3.92/5点 レビュー 12件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(4pt)

力作揃いの短編集。

清張の短編は、とにかく面白く引き込まれる。力作揃い。
映画にもなってますから。楽しみに読みます。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
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No.11:
(3pt)

表題作は失敗作。他の3篇は良い。

「駆ける男」は、かつてエラリー・クイーン編『日本傑作推理12選 第2集』 にも、陳舜臣「神獣の爪」や鮎川哲也「自負のアリバイ」などの傑作と並んで選ばれた、松本清張の短編の中でも最高レベルの傑作に属する作品だと思う。
私は上記のアンソロジーで読んだのだが、今回久々に読み返したくなった。
再読しても印象は変わらない。
松本清張はロイ・ヴィカーズの『迷宮課事件簿』シリーズを高く評価し、手本とした作品をいくつも書いているが、これもその1つ。
犯人側には防ぎようのない全くの偶然によって犯行が露見する運命の皮肉を、巧みに描いている。
その点では「山峡の湯村」も同様の秀作である。
しかし・・・
表題作の「馬を売る女」は、失敗作としか言いようがない。
冒頭にフルネームで登場する画家が、後半に登場して需要な証言をするわけでもなく、そのまま消えてしまう。
また、主人公の女性が、社長あてにかかってくる電話を盗聴すれば競馬予想の副業に使えると、いつ気がついたのか、どうやって会員組織を作ったのかの説明がない。
元々の構想は違っていたとではなかろうか。
女性に競馬予想の副業を唆した蔭の人物が存在し、その人物と、冒頭に登場した画家とのつながりから意外な背景事情が浮かび上がり、より大きな事件が明るみに出る。
そのような展開を考えていたが、諸般の事情で連載を早めに終わらせることになったとしか思えない。

松本清張が日本経済新聞に連載した「黒の線刻画」シリーズは、視聴率調査を題材にした第2話『渦』が評判を呼び、連載終了後に日本経済新聞社から単行本化されて版を重ねた。
だが第1話『網』は主人公の軍隊生活の回想部分がダラダラと長く、全く評判にならないまま1976年3月に連載終了、「お蔵入り」となっていた。
1984年になってから、光文社文庫のフェアにあわせて「今まで単行本化されていない文庫オリジナル作」として刊行されたが、やはり評判にはならなかった。
ひょっとしたら、『渦』が好評で版を重ねているのだから『網』も出版してくれと作者が新聞社に持ちかけ、断られたために、編集者と作者が決裂し、第3話『利』は当初の構想を放擲して連載を切り上げることになったのでは・・・
『利』を『馬を売る女』と改題され、文藝春秋から単行本化されたのも、そうしたことが原因では・・・
と、邪推したくなる。
そのくらい、「馬を売る女」は出来が悪い。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
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No.10:
(5pt)

さすが松本清張の作品

短編集ではあるがどれも非常に面白い。昭和の時代の作品ではあるが、今読んでも全く時代性を感じさせない。どの作品も映画化とかテレビドラマ化されると人気を博するのではと思う。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
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No.9:
(3pt)

「駆ける男」が秀逸

十年前に文春文庫で読んでいる。光文社プレミアムで出版されたので、再読した。
中編1篇と短編3篇という構成だ。
表題作の中編は、地味な独身OLが馬主である社長の電話を盗聴して情報を売る。せこい裏アルバイトが思わぬ波乱を呼び、殺人に発展する。OLと孫請け業者の人物像が脳裏に明確に立ち上がる。
市井の小人の欲望や愚かさを描かせては、右に出るものがいない。

『式場の微笑』文春文庫には未収録で、今回が初読みだ。着物の着付けに流派があるとは知らなかった。和装が日常だった頃の人が知ったら大笑いだな。
優雅なはずの仕事が、生臭い現実に突き当たる。清張らしい人の悪い掌編だ。
『駆ける男』老人が急こう配の渡り廊下を走りだし、心臓発作で死んだ。事故死と思われたが?
事実露見の理由がユニークだ。一番好きだ。
『山峡の湯村』昔の流行作家が温泉宿に居候している。
事件よりも、老作家の惨めさと痛さが印象に残る。
全部初読なら、星四個だったが、再読なので三個で。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
4167106590
No.8:
(4pt)

昭和の感じがして、懐かしい

今、読んでみるとどの話も昭和の感じがして、時代的に懐かしい気がしました。
ストーリや手法、もちろん時代背景も。
今の若者には受けない気もします。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
4167106590
No.7:
(2pt)

式場の微笑

宮部みゆきコレクションに入ったから『式場の微笑』を削除したという理由が納得できません。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
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No.6:
(3pt)

買えてよかった

『式場の微笑』の入った旧版が欲しくて購入しました。 満足です。
馬を売る女 (1981年) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (1981年) (文春文庫)より
B000J7WOP8
No.5:
(5pt)

清張!

清張の短編集で,当時の女の哀しみがたくさん詰まっています。
長編にもチャレンジしてみようと思います。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
4167106590
No.4:
(4pt)

おもしろい!

松本清張の作品は大好きです。大変面白かった。短編でも好きです。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
4167106590
No.3:
(5pt)

馬を売る女

個人読書履歴。一般文学通算142作品目の読書完。1977/10/15
馬を売る女 (1977年)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (1977年)より
B000J8UPDK
No.2:
(5pt)

清張ミステリーの形而上学的・読書法

この清張のミステリーには、阿刀田高の解説文がついているが、どうも的外れな清張の読み方の好例なような気がする。第一に清張は実際の現場を取材せずに、写真とか資料で再現している場合が多い。たとえば得意分野の考古学だったら、三角縁神獣鏡なんて見なくても写真で確認して推理を進める。だいたいあまりの忙しさでいちいち現場取材してたら、身がもたない。せいぜい昼の時期外れのシーズンに、和布刈神事の場所に行くのが最大の取材だろう。これすら怪しい。そんなことに疑問をもつ前に、なぜ話が、「時間の習俗」で九州から相模湖に飛んだりするのかの必然性に疑問をもつべきだ。その後、また九州の水城にもどったりする。これは清張得意の古代史、隼人の足跡をたどっているのではないか。相模国の大住郡と大隅半島の隼人族の関係とか・・・。和布刈神事も隼人社になる。とにかく唐突に九州や関東に話が飛ぶのには理由がある。殺人事件は単に清張にとって読者の気をひく材料にすぎない。問題は殺害の場所が、ころころと追加されることにある。ところで、清張のこうした形而上学的・物語・作成法を17世紀のオランダの画家・フェルメールの絵解き解釈に応用したのが、「宇宙に開かれた光の劇場」上野和男・著である。実際に清張のような方法論も、この本でフェルメール解釈に一躍買っている。一読の価値はあるだろう。手前みそでごめんなさい。
時間の習俗 馬を売る女 (松本清張小説セレクション)Amazon書評・レビュー:時間の習俗 馬を売る女 (松本清張小説セレクション)より
4124033184
No.1:
(4pt)

卓越した着眼点

サスペンスの巨匠、松本清張の短編集。
日常生活に見られるありふれた光景からスリリングなミステリーが
紡ぎだされる。
高速道路の安全地帯に停車している車・ホテルの備品の窃盗など、
「些細な事」から一気に物語が展開される。
人間の執念を丹念に描く長編もいいが、
本書のような短編を書いても清張が名手であることがわかる。
馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)Amazon書評・レビュー:馬を売る女 (文春文庫 ま 1-59)より
4167106590

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