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超音速漂流(リメイク版)
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超音速漂流(リメイク版)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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私にとって長らく忘れていた傑作名作サスペンス小説の誕生を思わせる程の小説だとその面白い素晴らしい出来にただ頷くばかりでした。読んでみて最初の導入部分は飛行機の意味不明な用語連発でそのまま投げ出しそうになりましたが、でもどっこい、中盤以降民間機が撃墜されそこからの目まぐるしい展開は決して目を離すことができなくてもうただ面白くて面白くてグイグイそのドキドキワクワクのサスペンス展開に引き込まれてしまいました。こんなにはまり込んで読むことができた小説は久しくないです。とにかくただそのひきつけてやまない面白い展開にただただ頷くばかりでした。民間機撃墜に絡む米海軍軍部の存在と言うと状況は異なりますが少し前のえひめ丸の事件を彷彿とさせます同じ軍部が小説に出てくるようなこと保身まがいを考えたのかなと思うと何やら不快な気分に陥りましたが、それでももっとたちの悪い権謀術数を張り巡らしまくる航空会社のエドワード・ジョンソンのような重役連中をまざまざと見せ付けられるとむしろ軍部スローン中佐の崇高さはきりっと見えてしまいます。高度数万メートルでの圧力とか空気圧とかはさっぱり分かりませんが撃墜されその高度の圧力に屈しきれずにほぼゾンビと化した乗客の姿は小説の中とはいえ恐ろしくあり、地球の空気の中でこうも一瞬で人は化けてしなう物なのかと怖くなりました。その生ける屍ゾンビの中で立ち向かったヒーロー然としたジョン・ベリーのりりしい立ち居振舞いにただもう、みとれてしまうばかりです。その中で保身のために民間機を墜落せんとうごめく軍部、航空会社の巨悪入り乱れる姿は松本清張の小説を想起させますがでも巨悪の動きが遥かに分かりやすく悪ぶって腹立たしくあり、その中で孤立する傷ついた民間機をどうただのパイロット、ジョン・ベリーが立ち向かっていったのか最後まで目が離せずくぎ付け状態でした。 | ||||
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管制塔からの指示を受けた乗客が、必死に機を操作し生還するといった旧来のスタイルとはまた違う、独創的な航空パニック小説である。ハイテクを満載したジャンボジェットが高高度で完全減圧を起こすというアイディアの勝利だろう。無酸素により脳機能の低下を起こした乗客は時に凶暴になり、事故を隠蔽しようとする軍や航空会社幹部は52便の抹殺を企てる。無線も使えないという絶望的な状況下で、わずかに生き残った乗客が繰り広げる決死のサバイバルには息をつく暇もない。ディテールの描き込みも丹念でリアル。帯の「一気読みを保証」の宣伝文句に偽りはなかった。 | ||||
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サンフランシスコから東京に向かう旅客機に、米軍の試験ミサイルが手違いから命中し、機は急激な減圧状態に。パイロットを始めとして大部分の乗員・乗客は死亡したり、脳に障害を受けてゾンビ状態になってしまう。そして無事生き残ったうちの一人の男が、飛行機を無事着陸させようと苦闘する。これだけならよくある話だが、この物語では、事件を闇に葬ろうとする軍、整備不良の責任を恐れる航空会社、多額の賠償金を恐れる保険会社、そしてゾンビ化した乗客までもが機の生還を妨害するため、より緊迫感が増している。この話はもともと20年以上前に書かれたものだが、2,3年前に、最新の技術や政治情勢にマッチした形に改訂されているため、古さは全く感じられない。つい最近もあわや大惨事となる飛行機事故があったばかりだが、この手の話はいつの世でも現実味があり、読者を楽しませてくれる。英語は平易で読みやすい。 | ||||
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