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裏切り
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裏切りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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作品は面白かったのですが、、『非常に良い』の本に線が引いてありました。 | ||||
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読み終わって、ひたすら怖かったです。 カーリン・アルヴテーゲンは三作目です。 「喪失」と二つダウンロードして、「裏切り」の、主題と淡々とした心理描写に、「ちょっと今の気分じゃないな」と「喪失」を先に読んだのですが、「喪失」を動とすれば、「裏切り」は静、どちらも一気に読んでしまいました。 愛とか幸せを、ひとつのボールのように奪い合う四人に、共感することは出来ませんでしたが、もしかして自分もそうなのでは?と考えさせられる作品でした。 求めるばかりの愛は、サスペンスにもなり得るんだな、とも。 出会えて良かった一冊でした。 | ||||
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はらはらしながら読んでしまいました。とても楽しかったです。満足 | ||||
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何故評価が高いのかさっぱり分かりません・・・。確かに予想外のストーリーですが、医学的に絶対にあり得ないだろうと思われる設定はバカバカしいです。外国の小説は、腹立たしい程の駄作が出版されているのが本当に謎です。 | ||||
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色々なコメントは読まずに、読み始めて欲しい。 本当に面白かった!! 私は本はたいてい『時間つぶし』に読むけれど 本書は時間を作ってまで読みきってしまった。 どんな人でも楽しめるスリリングな一冊。 | ||||
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他の作品も好きでしたが、これが最高傑作だと思います。 もう一度読み返したくなったミステリーも久しぶりです。 ぞくぞくする怖いほどリアルな心理描写、誰にでも用意されている人生の下り坂や岐路や落とし穴、息もつかさぬスリリングな展開。 さらに、彼女の他の小説にも一貫して流れている北欧独特の澄み切った冷たい空気感。 女性作家のものしか読みたくないと思うのは、こういった緻密で心に残る作品に出会ったときです。 ストーリーの始め方、展開の仕方、閉め方のすべてに才能が感じられます。 作品数が少ないことだけが残念です。 | ||||
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男女の愛情がねじれ、破局に向かう姿を刻一刻と描いていきます。だれにでも思い当たる瞬間、脳裏を過ぎる「魔の刻」を容赦なく描き、読者の前に「その後」を展開していく想像力。悪魔的といっても過言ではない筆力です。 翻訳されている全作品とも、作家の様々な個性が発揮されています。共通点は「動機」「行動」「結果」の鮮やかなつながり。人間の業の深さを、この作者はどこまでのぞき込んでしまったのか。脅威を感じるほどの作品群です。 | ||||
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スウェーデンで心理サスペンスを書いて右に出るものはいないと言われるカーリン・アルヴテーゲンが’03年に発表したデビュー第3作目の長編である。 タイトルの「裏切り」がいろんなシチュエーションであらわれる。初めは一緒に暮らして15年、結婚して11年という夫婦の夫の側の浮気だった。妻は夫と浮気相手の女に復讐を誓い、実行する。またここに “事故”で植物状態となった恋人を献身的に看病する若者がいた。しかし、実は彼は彼女に「裏切られ」ていた。やがて妻とその若者が交錯し、物語は急展開する。そしてあれさえなかったらということがいくつも重なって一気に悲劇のラストに至る。 アルヴテーゲンは、これら「裏切った」もの、「裏切られた」ものの両側からの視点で巧みに、驚くほどヴィヴィットに心理描写をしてみせている。本書の裏表紙に「男女の心の奥底を緻密に描いて新境地を開くサイコサスペンス」とあるように一読したイメージはドイツのセバスチャン・フィツェックの一連のサイコもののような感じがしないでもないが、本書で生々しく描かれる心理描写や会話のひとつひとつはサイコを飛び越えて「一歩間違えたら自分も」と思わせるくらいリアルで怖い。 本書は、男女の愛憎を「裏切り」という行為で切り取った第一級の心理スリラーである。 | ||||
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エーヴァとヘンリックは夫婦でアクセルという保育所へ通う六歳の息子がいた。 一方、ヨーナス・ハンソンは病院で恋人と思しき女性アンナに付き添っていた。アンナは事故で植物人間になってしまったのだ。そして、この二組の男女がいつしか交わり物語は進んでいく。 エーヴァは夫とうまくいっていなかった。その理由が夫に別の女性がいることだと知ると、エーヴァは憎しみでいっぱいになる。しかも、それを六歳の息子アクセルとの何気ない会話で知ることとなった。そして最悪なことに、夫の女性はアクセルが通う保育所に勤める保育士だった。 怒りに燃えるエーヴァは夫と保育士の女性に復讐をしていく。そんなときに、エーヴァの前に現れたのが、ヨーナス・ハンソンだった。 それからヨーナス・ハンソンはエーヴァの復讐の手助けをし始める。 中盤から後半にかけての展開は息をもつかせないほどおもしろい。また、物語の最後ではあまりに悲惨な結果に目を覆いたくなるほどだ。 現実世界で本当に起きそうなほどリアルで、ときどき恐ろしくなってくる。 著者はカーリン・アルヴテーゲン。この作品は彼女の三作目だが、実は前二作品をまだ読んでいないので是非読んでみたい。 テーマは重いが絶対に楽しめる作品だ。 | ||||
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驚きました! アルヴテーゲンの作品はこれが初めてでしたが、 ここまでひとりひとりの心に分け入っていく感覚は、 本当に久しぶりです。 この物語を読み進める読者は、 自分だけ安全な場所にいながら高みの見物を決め込むことはできない。 主人公エーヴァと夫のへンリック… ふたりの間で交わされる会話や葛藤は、いつしか、 自分自身の感覚をも巻き込んでいく気がしてきます。 落ち着いていられなくなるのです。 罰とか報いというものはない あるのは結果だけなのだ…(本書巻頭) 知り尽くしていたと思っていた相手との関わりが いつの間にか変質していく。 気付かぬ内にスキが生まれ異質のものが摩り替わっていく… 日常の人間の挙動や表情、使われる言葉… 精細な心理描写は、短い時間の中でも二転三転していく 生身の人間の心理を、見事なまでに簡潔な表現で 怖いほどのリアリティをもって迫ってきます。 怖いです…この小説… あまりにも身近に感じられ得る怖さ… カーリン・アルヴテーゲン…すごい作家が出てきたものです。 | ||||
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アルヴテーゲンの作品は「喪失」「罪」と読んできて気に入っていたので、 新作も期待して読み始めた。期待にはずれぬ面白さ、というより 「怖さ」だった。その怖さも暴力的な怖さやホラー・オカルト的な怖さ ではない。始めはごく普通の男女の愛憎ドラマなのに、はっと気がつく ともう読むのを辞められなくなってしまっている。今まで目をつぶって 見ないで過ごしてきた自分の内面をのぞきこむような怖さ。 ありきたりの「怖い」小説に飽きた人にぜひお勧め。 | ||||
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作者の前作2冊を読んで面白かったので、この作品も読んだのですが、 本当にゾクッとしました。やはり心理描写が非常にていねいだからでしょう。 複数の人物の視野と時間軸から描いているというスタイルも面白いです。 訳者のあとがきで、作者がこの作品を半分書いた時点で2ヶ月の休みを取らなければならないほど、 本の登場人物の感情に強く影響されたという解説がありますが、それくらいの筆力なのですね。 作者自身の離婚経験も作品にきっと深みを与えているのでしょう。 また、書評家の茶木則雄氏の「隠し通しきれない”隠し玉”」という解説のタイトルがこの作品のレベルをよく表しています。 | ||||
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