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連続殺人鬼 カエル男



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【この小説が収録されている参考書籍】
連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

連続殺人鬼 カエル男の評価: 3.68/5点 レビュー 203件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.68pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全203件 181~200 10/11ページ
No.23:
(2pt)

どんでん返し?

確か帯に「まさかのどんでん返し!」的なことが書いてあった気がしますが、
それこそまさかですよ。
分かるでしょ犯人。
「やっぱりな」でしょ。

話は嫌いじゃないけど。
連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)より
4796680896
No.22:
(4pt)

ミステリーというより

バイオレンスアクションものですな。途中からダイハード観てるような気分になりました。暴力シーンが長くげんなりさせられる部分もありましたが、一気に読ませる疾走感はさすがです。リアリティーが無いとの批判もありますが、郊外都市を舞台にしながらもエンターテイメント性は抜群!少々の設定の無理はあっても十分ぐいぐい読ませる力作です。ただ、さよならドビュッシーを娘薦めてくれた娘には刺激が強すぎて読ませられないので星一つ減。
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No.21:
(5pt)

さよならドビュッシーよりも好き

このミス大賞で『さよならドビュッシー』に受賞を許した同作者の作品ということで読んでみた。わたしはサスペンスものは滅多に読まないので、さほど期待せずに読んだが、どういうことか導入部から圧倒された。
動機不明、共通点のない被害者、そして賛否両論分かれている、これ以上ないほど惨い殺され方をする殺人方法はグロテスクではあったものの、犯人の異常性を掻きたてるためには必要な描写だったと思う。

『さよならドビュッシー』のときも思ったが、この作者は作品の終わらせ方が非常に綺麗だ。爽快で痛快な読後感を得られる。

そしてこの小説の帯に「どんでん返しに次ぐどんでん返し!」と書かれていたのにもかかわらず、見事に騙された。しかも非常に心地いいトリックで。

わたしは『さよならドビュッシー』よりも断然、こっちのほうが面白いと思った。
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No.20:
(5pt)

一気に読める!

読みやすい。

おおよそこうなんだろうなーという展開が、もうひとつひっくり返る楽しさ。
ある程度は予期していたのでビックリしすぎることはなかったけど、
作者の意気込みが伝わって嬉しくなった意欲作。

でも一番の嬉しさは「災厄の季節」という原作名を、
連続殺人鬼カエル男としてしまうタイトルの付け方のあざとさ!だったりもする。

あたしは音楽に、特にクラシックにはまったく興味がなく、
残念ながら他の音楽作品は読むかわからんけど、
この手のシリーズなら、次回も読んでみたいと思う。
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No.19:
(5pt)

久々に一気に読んだミステリーです。

タイトルと表紙に惹かれて読みました。
あまりにもふざけたタイトルとカエルの絵・・・、久々に本の内容と表紙が一致した本だと思います。
ミステリーとして読了感は良くないかもしれませんが、一気に読ませる怖さと謎が満ちていて、私的にツボにはまった感有りです!
せっかくだから他の本も読んでみます♪
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No.18:
(3pt)

最初は「騙された!」でも冷静になって考えてみれば…

自分はどんでん返しモノが大好きなので、この作品の帯を見たときには即座に購入しました(そのキャッチコピーに騙された作品もたくさんあるけど…)。

感想としては、これはグロいです。エグいです。そして自閉症、刑法39条などの社会的事柄についても警鐘を発していたりと、猟奇的なおかつ硬派な作品でもあります。 一読して感じたことは、まさに「騙された!」の一言。興奮がしばらく冷めませんでした。

でも、しばらく時間を置いてふと考えてみると…。あり得ないことだらけの出来事に気付かされます。 例えば既出のレビューに指摘されている通りに、中盤の「警察VS市民団体」とか…。終盤のアクションシーンにも冗長さを思い出しました。

そして真犯人(?)に聞きたい。あなたのやっていたことって、まるでショ○カーみたいじゃないか!? 思わずそう思ってしまいました(笑)。
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No.17:
(5pt)

デビュー作とは思えない完成度とどんでん返し、幕引きのうまさに脱帽

商店でたまたま表紙買いした。最初の陰惨な殺人で辟易して、途中で読むのをやめていたのだが、読む本が亡くなり仕方なく読み始めたらとまらなくなった.伏線の張り方、プロットが非常に巧妙でまんまと勝男犯人説で終わるかと思いきや2転3転し、最後の1行でうなってしまった。本作と「さよらなドビュッシー」の2作を投稿し、後者は大賞を取るという離れ業.何より新人らしからぬ文章のうまさとただのサイコパス・スリラーにおわらない群集心理や32条問題など奥が深い。要注意人物!
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No.16:
(5pt)

欠点を補うストーリーとスピード感

なかなか面白かったです。
最後のどんでん返し、
中盤の連続殺人のテンポ等は、
アメリカのミステリータッチで、
レベルが高かったと思います。

またテンポのよさは特筆もの。
どんどんストーリーが進み、
中だるみがありません。
くだらない会話もなく、
無駄のない物語です。

一方、描写が稚拙な部分もあり、残念です。
主人公古手川と保護司有動とのやり取り等、
女性の絡む描写は期待はずれ。
一方、暴力の描写はものすごく優れています。
後半の盛り上がりは、
暴力描写による部分が大きいと思います。

精神疾患に関する、
世間の偏見を題材にしながらも、
最終的には偏見をもつ立場から、
物語を紡いでいる印象もあります。

そこはおそらく読者によって、
受け取り方が違う気がします。
そういう点では、
読者に考えさせるチカラをもった作品とも言えます。

お勧めです。
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No.15:
(4pt)

宣伝文句も良く考えるべき

ある意味、ほのぼのとしたカバー絵に惹かれ、本書を手にとって観た。
カバー絵とは裏腹に内容はかなり硬派。しかし、これがなかなかどうして、面白いじゃないですか。あっという間に読み終えてしまいました。

 惨殺に継ぐ惨殺の中、手がかりひとつ掴めない焦りやその恐怖が産む狂気。本書はそのあたりに少なからず主眼を置いていると察するが、その点は良く描けていると思う。確かにアクションパートは何人かの方が指摘するように冗長感が否めないが、先の展開が気になって一気に読ませる筆力も充分に備えている。まぁ、最終行のオチも「アリ」でしょう!
 牽強付会な展開もあるにはあるが、そういう細かいところをあまり気にせず読む性質なので、個人的には合格点あげられると思います。(また、本書はそういう読み方をオススメします)

 難点としては、「帯の宣伝文句」ですね。「どんでん返しにつぐどんでん返し」って……、いらぬ先入観を与えすぎでしょ。最初から身構えさせるようなこの言葉がなければ、さらに評価は高かったのに…(涙)

 

 




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No.14:
(4pt)

なにより人物に惹かれる!

何より主人公の、更に彼の上司の設定が素晴らしい。これ一作で彼らに会えないような事態は考えたくない。著者に続編を切に望む。
 猟奇的な描写は、意外にも(程よく?)抑えられており、謎の部分に、より惹きつけられた。主人公の振る舞いも、どんでん返しも人間性そのものを踏まえている、と言ったら言い過ぎかもしれない。しかし、心の状態が事件の謎に深く結び付けられていることは間違いない。主人公の心と、他の人物の心の状態が絡み合う。それが主人公の屈折した魅力を形づくっている。アクションの場面にも事欠かないが、文字通り心の形が行為となって表れており、怒り、恨み、焦慮がじりじりと伝わってくる。
 それにしても、あらゆる要素を含みつつ、高い形式性を感じさせるエンタティメントに纏めあげた著者の手腕は並ではない。

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No.13:
(3pt)

生活空間の死角

首都圏のベッドタウンで発生する連続殺人事件。
現場となったのは空き部屋だらけで廃墟化した高層マンションや外国人が働く自動車解体工場や地元の人も殆ど利用しない公園など、郊外の町の生活圏では見覚えがあるような所ばかり
日常生活に潜む戦慄。自分の生活圏でこんな得体の知れない殺人鬼が現れたら、なんて考えながら読んでいて手に汗握った。
物語は後半に二転三転し、驚愕のラストも用意されてますが、自分は真相を知れば知るほど醒めて行った。カエル男の正体も、取ってつけたような動機も、そして驚愕のラストさえも蛇足に思えた。
もっと日常生活の死角に潜む謎の猟奇殺人鬼にもっと浸りたかった。
小説として破綻するかも知れないが、都市型ホラーに徹した方が良かったように思いました。
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No.12:
(3pt)

リアリティがない

全体的にはまぁ、なんとか読めるミステリー作品という感じでしょうか。 長所と短所が極端という印象。長所は他の方がおっしゃっているのとほぼ同感。 最大の不満は民衆の描写にリアリティがないこと。まず一人二人が異常な殺され方をしただけでそこまで危機感を持つのか?自分には想像できませんでした。 それから作中でも触れられてますが、現実の多くの日本人はどんな危機的状況でも淡々と冷静に行動します。それがあれだけの行動にでるには、それこそ犯人の作為的な誘導があった等の理由がなければ全くリアリティがない。気持ちわるくて、早くなんとかしてくれって思いながら読んでました。 不満の二点目は、真犯人のトリックに関して。 不安定な人間の精神を操ってあんなに都合よくことが運ぶのかということ。まあだからあのラストになるんでしょうが。 あとこれは個人的好みですが動機も期待はずれ。それなら単なる猟奇殺人の方がすっきりします。 三つ目は他の方もかかれてますが、作中何度か出てくる乱闘、シーン冗長で飽きます。 最後はステレオタイプな表現が目についたこと。これもリアリティをなくすのに一役買ってると思います。 作者さんの成長を期待しています。
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No.11:
(5pt)

素晴らしいと思います!

「さよなら〜」「おやすみ〜」両作品読んでいますが、これはまた違うテイストで面白かった!一気読みでした!
他の方のレビューにもありましたが、自閉症の人に対する認識が浅かったり、中盤の警官と市民との攻防のくだりがやや退屈かな…という難点もありますが、新人にしてこの出来栄えは素晴らしい!いっぱいに詰めこまれた作者の思いに圧倒されました。これから先も気になる作家さんです。
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No.10:
(2pt)

帯に「どんでん返し」って書いちゃダメ

殺人や暴力シーンが事細かにグロテスクに書かれているわりにリアリティがない。あと自閉症の青年がキーマンになっているが、実際自閉症のことについて作者が勉強不足なんじゃないかと思う。自閉症の人の行動パターンとずいぶんかけ離れているように思い、最初「実はこの人が自閉症じゃなかったというオチ?」とか思ってしまった。発達障害に関する誤解を招きかねない。それよりも帯に「どんでん返し」を強調しすぎじゃないかな。おかげで中盤で真犯人がわかってしまって、読むポイントが「刑事がいつ気づくんだろう」という点に移行してしまった。しかし、最後まで一気に読ませる作品だったと思う。他の作品は評判がいいみたいなので、ほかを読んでみる。
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No.9:
(3pt)

うわぁ だらぁ〜 ?

前半は引き込まれました。 中盤は だらけました。 警察署の市民と警官の攻防は いらないと思いました。後半は ちょっと ありえない感じで終わった。 犯人? 無理矢理やし(笑 でも 面白く読めました。
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No.8:
(4pt)

まだまだ伸びしろはある

このミス受賞作の方は未読です。
何かしらの賞を受賞されたばかりの作家さんの本には、普段はあまり食指が動かない性質なのですが、「連続殺人鬼 カエル男」というタイトルと、カバーのカエルの妙な可愛らしさに心惹かれ発売日に購入しました。
完全にカバー買いだったので中身はあまり期待せずに読んだのですが、なるほど、面白い。
煽り文句の「どんでん返し」も確かにある。
けれども個人的に面白いと思ったのは、トリックやどんでん返しではなく、主な視点となる人物の心の動きでした。
成長、というと少し違うかもしれませんが、読み始めた当初はあまり好きではないキャラクターだと感じていたのが、ラストの夕焼けのシーンでは感情移入して思わず涙が滲んでしまいました。
更にラストの結びのシーンも、決して良いシーンではないはずですが、小気味良いというか…、「上手いこと締めたなあ」と思いました。
中盤から終盤に掛けてのアクションシーンは確かに若干冗長に感じられなくもなかったですが、緊迫感があり、ドキドキしながら読まされました。
何より文章が非常に丁寧で読みやすかった。この点は大きいと思います。

ただ「名作か」と訊かれれば、そこまで言うにはまだもう一つ何か足りない、というのが正直な感想。
とても良い小説でした。だがまだまだ伸びしろはあるでしょう、中山さん。
次にどんな作品を書かれるかとても楽しみです。希望としては、今回のような面白い小説をまた読ませてほしいな、と思います。
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No.7:
(4pt)

宣伝文に偽りなし

「どんでん返しに次ぐどんでん返し」。まさにこの言葉どおりです。
ミステリを読み慣れている人なら、ある程度結末を予想できるのかもしれませんが、
さほどでもない私はまんまと騙されました。
が、ミステリで騙されるのは大好きですので悔しくはありません(負け惜しみにあらず)。
騙される快感を味わいたい人は、頭をまっさらにして読みましょう。

読んでみて、非常に筆力のある作家なのだろうと感じました。
文章は難解でもなく、かといって薄っぺらくもなく読みやすい。
その上、中盤以降は急展開に次ぐ急展開で、ページを繰る手が止まりませんでした。
伏線回収も綺麗に決まっており、構成力の高さもうかがえます。
他の作品も読んでみたくなりますね。

唯一、アクションシーンが少し冗長に感じたため、☆4としました。
この辺は私個人の趣味嗜好かもしれません。
いずれにせよ、良質なエンターテインメントといえるでしょう。オススメできます。
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No.6:
(4pt)

物語の力

「さよならドビュッシー」を読んだ時も思いましたが、読ませる力あるよなあ。

多分粗筋やオチをざっと話すと、「いつかどこかで読んだ話」だと思いますが、もう途中で休みたくなるほどの「これでもかこれでもか」と畳み掛けてくるエピソードの数々、物語の力、流石だ。
表紙の可愛いらしげなカエルと「カエル男」という呑気なネーミングも、流石だ。

デビュー作に近いものらしいですが、どうかこれからもこの熱い濃ゆい「物語を作る力」を保ってくださるように一読者はお願い。小さくまとまった、やっつけ仕事みたいな小説書く作家さんにならないでね…とまで思ってしまいました。


あーやっぱり小説は物語だぜー。これといった山も谷も無い、起承転結もあって無いようなゆるゆる私小説みたいなのばっかり読んでたからか、心からそう思う…。
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No.5:
(3pt)

〜ネタバレ含みます〜 力作です

最後まで読ませる筆力は中々です。
乱闘シーンは、少し冗長な気がしました。


 
 
 
 
 
**ここからネタバレ含みます。

最初の暴行シーンにて、被害者の性別が明確に書かれていないことと、
女性でも男性でも取れるような表現で描かれていることで、もうオチが読めてしまいました。
どんでん返し、流行ってますが残念ながら読者もそれだけ目が肥えちゃってます^^;

一発芸のようなからくりに囚われず、人物表現や、事件を起こした側の細かいプロセスなど、
何度でも読んで楽しませるようなお話を書いてほしいなと思いました。

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No.4:
(4pt)

面白いのですが……

タイトルや裏表紙のあらすじに惹かれて購入。
なるほど、猟奇的な連続殺人と市民のパニックを見事な達筆と見識にて描いています。
さながら現代版『九尾の猫』とでも云ったところでしょうか。
その一方で昨今の行き過ぎた人権擁護に対する皮肉など、現実的な問題を掘り下げている点も印象的です。

オビの「どんでん返しに次ぐどんでん返し!」という表記に偽り無しの作品でした。
但し肝心のトリックに既読感が拭えない為、素直に賞賛できないんですよね。
たかだか400ページの作品に「これでもか!」とばかりにトリックを織り込んだ点は確かに凄いのかも知れませんが。

余談ですが、クライマックスで若手刑事が自動拳銃を持ち歩いている点がちょっと気になりました。
俗にいう制服のお巡りさんと違って、刑事は特殊な事例の時以外は拳銃を持ち歩けなかった気がします。
市民がパニック状態の時はともかく、あの場面で拳銃を持ち歩くのはどうもリアリティを削ぎますね。

間違いなく才能はあると思うので、驚くべきトリックの新作を描いてくれる事を楽しみに待ちたいです。
連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)より
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