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博士の愛した数式
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博士の愛した数式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全704件 601~620 31/36ページ
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読み終わった後の胸をうつ感動、けれどなぜか爽やかで気持ちのいい作品です。 当然ですが、読むに当たって数学の知識など何もいりません。数の魅力や美しさは見事な情景描写と文章表現で表してくれてくれています。大人の方は家政婦さんに、そして、子供は家政婦さんの息子に、それぞれの思いを移すことができ、そして、博士に対してはみんな純粋な愛を持って接することができるのではないでしょうか。 主観ですが、涙は自然と出てきました。けれど少しも悲しさや痛みなどは無く、心に風が吹いたような爽やかさを感じました。 悲しくなくても、辛くなくても涙ってでるんだなぁ、そんな心地よさを感じた作品です。 | ||||
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数年前まではその日付に特に意味を持たなかった9.11に生まれた少年が、境遇には決して恵まれているとは言えないけれど、大きな愛情の元で自分も次第に人を愛する事を知っていく。愛するということは様々な形があり、あちらこちらに満ち溢れているはずなのに。実際のストーリーに託された、もっとずっと大きな愛について考えさせられました。考えすぎかな? | ||||
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丁寧に丁寧に、細やかな心情や情景が綴られた本だと思いました。大きな出来事は何も起こらないのに、博士と母子の共有した時間がひとつひとつ輝いていて、優しくて。私は数学が苦手でしたが、読んでいるうちに素数の美しさや潔さが理解できるような気がしました。数学に対し、このようなアプローチがあるのだと別の窓を覗かせてもらったような気分です。 | ||||
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ゆっくりと静かに進む物語でしたが、大変楽しく読む事が出来ました。私は数学が苦手でしたが、本の中で出会う公式達には非常ないとおしさを感じました。この本には様々な愛が書かれています。そのどれもがゆっくりと、数学の公式と共に私の心の中に流れ込んできました。 | ||||
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数字によってこんなにも人の心を動かすことの魅力、その神秘さ、美しさに思わず涙がぽろり・・・そして家政婦という立場を超えた主人公の温かい心と振る舞いは3人を暖かい暖炉がささやかに照らすようにさえ感じた。 | ||||
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あたたかい気持ちに包まれながら一気に読み上げました。そして、最後の一文、「完全数28。」まで読んだとき、ザワザワザワザワ・・・・・と感動がこみ上げて来ました。読み終わって時間がたった今でも、このフレーズを頭の中で思い出すと全身がぞくぞくします。私、息子ルート、博士の3人は、それぞれがお互いを必要として、それぞれがお互い必要とされている。その微妙なバランスをみていると、「人間ってやっぱり一人じゃ生きられないんだな。そしてわたしも誰かに必要とされているんだろうか」と思いました。それが、たとえ、80分しか記憶が持たない人間だとしても。博士の無限なる息子ルートへの愛と、博士の病気のことを母親以上によく理解して健気に応対するルート。個人的なことになってしまうのですが、私は「産むなら絶対女の子!」と常々思っていたのですが、ルート君を見て息子が無性にほしくなりました。それから最後に数学が嫌いだった方も是非読んでいただきたいです。(特に難しいことは書いてありません。←っていうか、数学の理念は理解できなかったら読み飛ばせばいいし)私は大学で数学専攻だったのですが、数字にこんな畏敬の念を持ったことはなかったので少し恥ずかしくなったと同時に、やっぱり数学ってステキだな、と改めて思いました。 | ||||
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. ロングセラーとの噂を聞き、読んでみました。 何と静かな世界でしょう。登場人物はほとんど3人だけ。非日常のような、それでいてもっとも日常的な空間が優しい口調で語られます。ここに「恋」や「愛」という言葉はほとんど出てこないけれど、全編を貫いている愛情に包まれた幸せな物語です。 魅力的な博士、成長していく息子ルート、そして登場するたくさんの数式や、江夏を代表とするタイガースのエピソードも、「わたし」の口を通して春の日のタンポポのように温かく私たちに届きました。 すてきなすてきな物語に感謝したいです。みなさんにおすすめします。 | ||||
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今読み終えたところなのですが、今すぐにこの気持ちを誰かに伝えたい、そんな衝動に駆られました。こんなに静かで美しい本は、生まれて初めてでした。博士の導く数式はどれも優しく暖かで、私の心にも明るい光をくれました。数学はただの勉強で、強制的に学ばせられている…そういった気持ちを少なからず持っていましたが、この本を読んで、数学に対する気持ちが変わったように思えました。たとえば、これまでさほど気にも留めていなかった数字がやたら目についたり…数字が少しいとおしくさえも感じるようになりました。博士は、私にとってかけがえのない存在となりました。 | ||||
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一生懸命、生きている人々を描いた小説が好きだ。この本に出てくる登場人物は、みな、人間の尊厳を大事にしている。だから、共感出来るのだと思う。事故で僅かな時間しか記憶が続かなくなってしまった老数学者と、家政婦親子との交流。言葉で書けば、たったこれだけのことだけれど、この本からは、人間に対する限りない慈しみが感じられる。病院に入った博士と、成年になった息子さんがキャッチボールをするシーンが大好きです。また、暫くしたら読み返したいと思う本です。 | ||||
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二時間しか記憶の持たない数学者と家政婦親子が数式を交えながら同じ時を過ごしていく物語です。ゆったり暖かい雰囲気の中で時折胸を締め付けられるような思いにおそわれます。彼らがどんなに楽しい時間を過ごそうとも、すべては消えてしまうのです。数学に詳しくない私にとって時折示される数式に感銘し、それらは物語を上手く表現してくれています。人の温もりが欲しい人におすすめです。 | ||||
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評判の高い本を、後乗りで読むのはなかなか難しい。本には不幸なことだ。この本も、帯を見るに純文学だと勢い込んで読みはじめたら、メルヘンだった。肩透かしを食らったが、これはこれで良くまとまった作品だと思う。語られない部分と逆に細やかに綴られる部分とのアンバランスが現実離れした浮遊感を生み出している。そして、さらにメルヘン度を高めているのが数字。美しい音楽も、数字で作られている。人間が快いと感じる音階は四度音階。ショパンのピアノ曲など、この音階で始まる名曲は多い。数学嫌いのこどもだった私は、これを知ったときも数字の面白さに目覚めたりしなかった。おかしなことだが音楽に裏切られたような気になったものだ。しかしこの本を読んでいると「博士」の魔法にかかってしまう。素直な生徒である「私」と一緒に、数字ってすばらしい、といつのまにか呟いている。博士の無邪気さに毒を抜かれ、その人柄に惹かれさえする。課題図書に選定されているのは喜ばしい。文章も平易なので、対象年齢以下のこども達にも是非。……数学アレルギーに効果があるかもしれません。 | ||||
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最初にタイトルを見た時は「数学?」と思い難しそうな本なのかと思いました。しかし読み始めると難しいということはなく、博士の生活に自然と「数学」が溶け込んでいて数学を苦手と思っている人も安心して読めます。博士と行動を一緒にするルート、家政婦の博士に対する接し方が温かく読み手も良い気持ちで読めます。ラストの終わり方も素晴らしいです。読後感が満足感でいっぱいです!! | ||||
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じわ~っと心にしみます。最後は涙が出ました。手元に置いて何回も読み直したい本です。 | ||||
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高1の息子の国語の夏休みの課題図書だった。息子に頼まれて買って、息子の前に読み終えた。 美しい数。数の持つ美しさに魅せられた博士。人をお世話する仕事の家政婦の私。そしてその息子。ちょっと訳ありの義姉。これらの登場人物によって淡々と物語りは進んでいく。詠みやすい。そして読後のさわやかさ。 数の不思議さと美しさ、人のやさしさを感じた夏の1冊でした。 | ||||
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さすがに売れているだけありますね。数学が好きでなくてはいけないかなと思ったけれど全然そんなことはない。逆に知らないほうが楽しめる本ではと思いました。私もそうですが病気がちな人とか読んでみてもいいんじゃないのかなぁ。結構元気付けられますよ。この本は素直な心に戻してくれます。久しぶりに「読み物」的な本を読んだけれど、面白かったです。 | ||||
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素数を愛する数学博士との出会い。それは、主人公の家政婦や少年にとって衝撃的であったに違いありません。でも、まるで占星術に罹ったかのように博士の数学に魅了されていきます。 キーポイントという言葉があるけれど、まさに9・11の対ヤクルト戦での9回裏での幻のホームランは博士や主人公の家族にとって、まさにキーポイントだったんでしょうね。奪三振王だった江夏の活躍や江夏の野球カードに纏わる話には野球ファンじゃくても魅了されます。 博士の愛した数式である複雑なパイやeを使った公式は、僕には理解不能だったけれど、数学というのは、あの幻のホームランのように、未来を予測することを究極の目標としているのだろうと思いました。 | ||||
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この本を読んだら、数字という本来冷たくそっけないものがとても暖かく、人間らしいものに思えてきました。この物語に出てくる「博士」は数ある数字の中でも「素数」を愛しています。「素数」とは1と自分以外に約数を持たない、言わば孤独な数字です。数字が無数にあるように、素数も無数に存在します。それはまるで、孤独を感じながらも必死に生きようとしている人々そのもののように感じました。博士はそんな数字達を愛しています。この作品は生きる喜びにあふれた、素晴らしい小説です。ぜひ、多くの人に読んで欲しいと思います。 | ||||
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最近の小説は、犯罪、裏切り、不治の病など、不幸な要素を取り入れることで衝撃を与えたり涙を誘ったりするものがとても多いように思いますが、この小説は、もちろん博士の障害という要素はありながらも、後味の悪い不幸がありません。博士を想う母と息子、息子を愛する博士と母親、そして博士と義姉の未亡人との関係など、「こうあってほしい」と思う設定であり、それがうれしく美しく、心が満ちてきます。この小説のように、思いやりと愛情が溢れた世界は、平凡であるような感じを受けますが、悪いことばかりが起こる現実社会を考えると、これこそ非凡な物語の世界と言えるでしょう。読後は、物語の素晴らしさと共に、この本を手に取った幸運に感謝しました。 | ||||
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私は、まだ数学のことについて少ししか知らず、「博士」のいっている「数式」は私にはわからないだろうと思いつつ読み始めました。ですが、博士の思い、数式の美しさにふれてゆくうちにもっと「博士の愛した数式」を知りたい、感じたいとおもうようになりました。博士は、17年前の事故で80分きっかりしか記憶をもてません。17年前の朝ご飯は覚えていても、昨日食べたものはおぼえていないのです。「私」とその息子「ルート」がその博士のもとに来て家政婦として、友人として博士と触れ合っていきます。 この本をよむと、心が静かになるきがします。 | ||||
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最初に書いておくが、この話はルートと呼ばれる私の息子(11)と「あけぼの家政婦紹介組合」の一人の私と、家政婦紹介を依頼した先の元大学数学研究所教授の、私たちから「博士」と呼ばれた老人のある一年(この話では確か1992年)の自分たちに起きた様々な出来事を綴り、末で急激な展開を見せ、ルートが22歳となり、無事に大学を卒業し中等教育の数学の教師になり、それに伴い博士も年を召して最後に死んでしまったのか、まだ少しの間だけ生き続けるのかは定かではないが、そのままはっきりもせずに終わってしまいます。ここで注意してもらいたいのは、この博士は皆様がイメージするようないつまで立っても白い威張った髭を生やした人ではなく、「記憶が80分しか持たない」というリスクを負った、自分では何かやろうと努力してもやり切れずにいて、収入があるのかといったら、唯一の収入源であるかのように記されている「雑誌の投稿」の欄で金をもらうのかと思えば、もらってはいない一人の老人である。大学の教師といえば、収入があるというイメージがあるが、決してそうではない。余計なことを書きすぎて自分でもよくわからないが、この本はこの三人の主な人生を三人で過ごし、最後あたりでは仲のよくなかった「未亡人」と仲良くなったり、人の心の通わせ合いを見せてくれる、とても暖かい本です。フィクションかノンフィクションかよくわからないのです。多分この本のテーマは「障害を持った人との心と体の通わせあい」だと思います。ぜひともこの本一度は読んでみるといいんではないでしょうか。 | ||||
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