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照柿
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照柿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全109件 21~40 2/6ページ
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この作家の作品全てにあてはまる気がする。 非常にいい舞台を作り上げるのだが、大道具小道具照明に懲りすぎて観衆の目がそちらへ行ってしまい、肝心の芝居が盛り上がらない。…そういう劇を見せられている気分になる。 | ||||
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どうにもついてけないものがある。 ネット風に言えばカキコしすぎ。 書かなくて良いところまでディテールを追っている。したがって話の盛り上がりに欠ける。 | ||||
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ホステス殺し、飛び込み自殺、 18年ぶりに 再会した同級生。溶接工場の果てない労働者 賭博。すべてに共通しているのが なにか?つながっているのは『色』なんです。スゴい 。特捜主任が合田雄一郎を問いつめていく?思いがけないモノとか、最後にしたためた 手紙に唯一返事を書いた、義兄の文章も 素晴らしい❗ | ||||
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自分がこの、『合田雄一郎シリーズ』を読んでいるのは、ひとえに第3作目の『レディージョーカー』を読む為だ。 だから、第1作目の『マークスの山』はあくまでも通り道の一つという感じで読み始めた。 だが、その素晴らしさにおどろき、レビューでは星4個の評価をした。 だから、2作目の『照柿』も同じくらいの驚きと感動を与えてくれるものと思ってよみはじめた。 だが、予想は見事に裏切られ、「通り道」としか言えない内容だった。 全体的に、盛り上がるようなところもなく、よくわからなかったし、作者が何を伝えたいのか、読者は何を感じればよいのか、全く伝わってこなかった。 だから、星2個の評価をした。 たぶんもう二度と読むことはないと思う。 | ||||
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ひたすら、暑く熱く厚い小説です。 自分は機械屋なので、これでもかと詳細に書き込まれた 工場における熱処理の描写に圧倒され、また感心しました。 どれほどの取材を重ねれば、あれほど生き生きと書き連ね られるのだろうかと、作者の力量にただただ脱帽です。 この方面の知識の無い方でも、雰囲気だけは十分に理解 できると思います。 | ||||
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表面,中身とも購読するのに、特に支障があることはありませんでした。 | ||||
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数年前、通り魔的な無差別殺傷事件が続いた時、ぼんやりと「暑いからなあ…」と思った。 実際に、真夏で最高気温を日々更新しているような頃だった。 そして、この「照柿」を思い出した。 照柿色 ー 溶鉱炉、真夏の太陽、恋心、嫉妬、情熱、激情、焦燥… どれをとっても、燃えさかるような、ジリジリと迫るような、胸苦しさを覚える。 本来、人間なら誰でも持ち合わせているような感情や境遇が、 ふとしたことで膨らんで、抜き差しならない状態に陥ってしまうことがある。 大抵はこのピンチも理性や処世術で切り抜けられるのだが、 負の状況が重なって、最高潮に達した時、 思いもよらないほどの大事件を引き起こしてしまうのではないだろうか。 「照柿」の登場人物たちも、ふだんは皆「良い人」なのである。 ふとしたことで湧いた疑惑は、夏の太陽に焙られて膨れ上がる。 抑制となるものは、暑さ、睡眠不足、日頃の不満、極度の疲労などで鈍り、 ついには、犯罪という形で弾ける。 この作家は寡作で、その分、出る本はとても重厚で、分厚い。 読む側も、それなりの覚悟を決めて、体力をつけておかなければ、 最後まで辿り着けないし、読み取れない部分も出てくる。 まるでロシア文学の長編をヒイヒイ言いながら読むのに似ている。 しかし、人間の心の動きをここまで深く掘り下げて丁寧に描く作家はあまりいないと思う。 一冊一冊読むごとに、思考力を上げてもらっているような気もする。 「照柿」は、直接的な原因ではないにせよ、自然現象の「暑さ」でさえ 犯罪の引き金になりうるのだと思い及ばせた作品である。 | ||||
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マークスの山、レディジョーカーを読んだ後に「あ、これも合田刑事のシリーズだ」と思い手に取りましたが、 正直なんとか無理やり最後まで読んだ、という状態でした。 一体いつ終わるのか、何が言いたいのか不明だなあと思いつつ読み進み、結局最後までそのままでした。 一人の女を巡って合田と幼馴染が疑心暗鬼になり、幼馴染は仕事やら女との不倫やら離婚の危機やらでおかしくなってしまう という内容でしたが、百歩譲って幼馴染はそれで良くても、合田が女に一目ぼれするという点にどうしても納得がいかなかった。 女性に合田を惚れさせるほどの魅力があるとは、どうしても読み取れなかったのです。 職権乱用して幼馴染を職場で追い詰めようとし、そのかどで一課から飛ばされレディジョーカーで所轄に移っていますから、 レディジョーカーへの布石? 順番どおり読んでいたら落胆しなかったの?← とも考えました。 又三郎やペコさんのせりふは面白かったです。 | ||||
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「照柿」とは何だろうというのが、本書を始めて見たときに感じたことだが、読んでいくと、夕日に照らされた熟柿の色だということが分かる。本書では夏のうだるような暑さ、熱処理炉の暑さによって、登場人物の脳の中に異変が起き、人間の正常な思考が失われていく様が描かれている。 物語は、主人公の刑事合田雄一郎が、青梅線拝島駅ホームで人身事故を目撃する場面から始まる。その後、野田達夫が勤務する金属部品工場の細かい描写がある。毎日毎日繰り返される灼熱の現場作業を監督する立場の達夫のやり切れなさ、苛立たしさが伝わってくるほど緻密な描写である。達夫は人身事故現場に居合わせた美保子と関係があるのだが、合田刑事の幼なじみでもある。 巡査の息子で出来の良かった合田は、司法試験を受けたが不合格となり、一介の刑事となった。上の命令には背けない組織の中での息苦しさが描かれている。達夫は、裕福な地主の長男だが、素行が悪くいわゆる非行少年だった。高校卒業後は金属部品工場に就職し18年間まじめに勤めており、中学教師の妻との間に息子もできた。一応まともな生活をしているのだが、別にアパートの部屋を借り彫刻に没頭するなどの芸術的才能も持っている。これは父に似たのであろう。 色々な偶然か必然かわからない何かに導かれるように達夫は殺人を犯す。美保子も達夫によって階段から突き落とされ醜い姿になってしまう。合田雄一郎は、捜査のためとはいえ、賭場に通い数百万円もつぎ込んでしまい、美保子に対して歪んだ感情を抱いてしまう。著者のデビュー作の「マークスの山(上) (講談社文庫)」から「レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)」にも登場する。 | ||||
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「照柿」とは何だろうというのが、本書を始めて見たときに感じたことだが、読んでいくと、夕日に照らされた熟柿の色だということが分かる。本書では夏のうだるような暑さ、熱処理炉の暑さによって、登場人物の脳の中に異変が起き、人間の正常な思考が失われていく様が描かれている。 物語は、主人公の刑事合田雄一郎が、青梅線拝島駅ホームで人身事故を目撃する場面から始まる。その後、野田達夫が勤務する金属部品工場の細かい描写がある。毎日毎日繰り返される灼熱の現場作業を監督する立場の達夫のやり切れなさ、苛立たしさが伝わってくるほど緻密な描写である。達夫は人身事故現場に居合わせた美保子と関係があるのだが、合田刑事の幼なじみでもある。 巡査の息子で出来の良かった合田は、司法試験を受けたが不合格となり、一介の刑事となった。上の命令には背けない組織の中での息苦しさが描かれている。達夫は、裕福な地主の長男だが、素行が悪くいわゆる非行少年だった。高校卒業後は金属部品工場に就職し18年間まじめに勤めており、中学教師の妻との間に息子もできた。一応まともな生活をしているのだが、別にアパートの部屋を借り彫刻に没頭するなどの芸術的才能も持っている。これは父に似たのであろう。 色々な偶然か必然かわからない何かに導かれるように達夫は殺人を犯す。美保子も達夫によって階段から突き落とされ醜い姿になってしまう。合田雄一郎は、捜査のためとはいえ、賭場に通い数百万円もつぎ込んでしまい、美保子に対して歪んだ感情を抱いてしまう。著者のデビュー作の「マークスの山(上) (講談社文庫)」から「レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)」にも登場する。 | ||||
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ホステス殺人事件と駅での飛び込み、これに付属して美保子を中心にした野田と合田の確執、 答えの無い事件に苦悩する合田、いつ崩壊してもおかしくはない劣悪な仕事場での事情、 前編から引き続きそういった様々な要素を散々引っ張ったわりには、 それぞれかなり雑にまとめられてしまいかなりガッカリ ホステス事件は何となく解決し、野田を貶めようと画策した合田の行動もいつのまにかお流れ、 何でこんな奴という人物が殺され、何かどたばたして終わり さすがにこれは満足できる内容ではなかった 特に合田と美保子との間に関係という物が全く存在しないのと、そもそも美保子の描写が薄いのが 一番の問題だろう いい年した中年刑事が夢中になるほどの何かを美保子には見せて欲しかった ホステス事件は他の作品に回し、駅での事件と野田と合田の話一本でいっていればと思ってしまう一冊だった | ||||
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いつも暗雲がたちこめているようで、重苦しく、蒸し暑く、鬱々とした状態が最後まで続く中で、男二人と女一人が繰り広げる愛憎劇という感じ。特に熱処理工場の長く、細かい、リアルな描写は、山崎豊子バリに読者もそこにいるかのような気持ちにさせる。 | ||||
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高村作品のなかでも最もドラマに満ち満ちた作品と思う。真紅のスーツの若い女が照柿色に染まった環状線に飛び込む冒頭の鮮烈なシーンを皮切りに物語は多くの個性豊かな人物を巻き込みつつ主旋律、副旋律が混じり合いながら最後は究極の悲劇に邁進していく。それにしてもこの女流作家の金属やら鉱物が詰まった工場群での男どもの生態に向けるまなざしのなんと精緻でしつこいことよ。所謂、リケジョのはしりでしょう。 | ||||
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読むチャンスを逃してた本なのですが、この機会に読もうと思い買いました。 一言でいえば、大変面白かったです! さすがです!納得の一冊です。 | ||||
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何回も途中で止めようと思いましたが,結局最後まで読み通しました.娯楽性を持った警察小説を期待していたので完全に裏切られました.しかし,描写は細かく,印象に残ることは確かで,読んだことを忘れてしまうようなことはないと思います.ずっと頭重感を持つ主人公の心境に同調しましたが,僕がこの種の本に求めてる心地よい刺激とは違います.高村薫は当分読まないと思います. | ||||
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原文中の会話は、とても難しいが、中身が面白みがあり、小説を読んでいても、とても夢中になる場面が出てきていると思う。 例えば、単なる小説でも、所々に警察業界で使う隠語、読者が想像しても手に取るように理解できました。 最近、著者がメディアに出ているので、どんな人がこの小説を書いているのだろう、と思っていましたが、TVで拝見させて頂きました所、 女性だとわかり、驚きました。実は、冷血も週刊誌でたまたま見つけて、読みふけってしまった事もあります。 余談ですが、本文中に稀に難しい漢字が出てくるので、ルビをふっていただけたら幸いです。 ちなみに、その本をワードの練習用に利用させてもらっています。高村 薫さんの本に出会ってから、2年になります。 これからも、よい小説をたくさん書いて下さい。楽しみにしております。 | ||||
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原文中の会話は、とても難しいが、中身が面白みがあり、小説を読んでいても、とても夢中になる場面が出てきていると思う。 例えば、単なる小説でも、所々に警察業界で使う隠語、読者が想像しても手に取るように理解できました。 最近、著者がメディアに出ているので、どんな人がこの小説を書いているのだろう、と思っていましたが、TVで拝見させて頂きました所、 女性だとわかり、驚きました。実は、冷血も週刊誌でたまたま見つけて、読みふけってしまった事もあります。 余談ですが、本文中に稀に難しい漢字が出てくるので、ルビをふっていただけたら幸いです。 ちなみに、その本をワードの練習用に利用させてもらっています。高村 薫さんの本に出会ってから、2年になります。 これからも、よい小説をたくさん書いて下さい。楽しみにしております。 | ||||
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重苦しい。暑苦しい。暗い陰鬱な描写が続き、自分までが不眠と頭痛で朦朧としているような気がしてきます。この小説には、ほとんど嫌な部類の人間しか出てきませんが、鏡に映せば、自分も似たようなものかもしれません。圧力を増していく堰がいつ切れるのか、最初から緊張しっぱなしですが、それが起きるのは下巻の最後近く。長いです。この世の大多数の人間は似たような経験をしながらも崩壊までには至らない、その境を越えてあっち側に行ってしまった人間の崩壊物語のひとつ。 | ||||
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野田さんは頭がおかしいのですか? 合田すらおかしい。 精神鑑定したら無罪になっちゃうの? こんなわけの分からない理由でころされたら堪ったもんじゃない。 無理ありすぎでしょ、高村さんミステリー辞めて正解。 | ||||
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野田さんは頭がおかしいのですか? 合田すらおかしい。 精神鑑定したら無罪になっちゃうの? こんなわけの分からない理由でころされたら堪ったもんじゃない。 無理ありすぎでしょ、高村さんミステリー辞めて正解。 | ||||
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