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照柿



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照柿の評価: 3.99/5点 レビュー 109件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.99pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(1pt)

カバー破れ

新品購入したにも関わらず、カバーが破けていました。擦れてるところがあったり、少々仕方ないかなと思いつつも、保管方法について少し疑問です。
これなら中古商品で買えば良かったと少し残念に思います。
照柿(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.7:
(2pt)

『レディージョーカー』への通り道、としかいえない

自分がこの、『合田雄一郎シリーズ』を読んでいるのは、ひとえに第3作目の『レディージョーカー』を読む為だ。
だから、第1作目の『マークスの山』はあくまでも通り道の一つという感じで読み始めた。
だが、その素晴らしさにおどろき、レビューでは星4個の評価をした。
だから、2作目の『照柿』も同じくらいの驚きと感動を与えてくれるものと思ってよみはじめた。
だが、予想は見事に裏切られ、「通り道」としか言えない内容だった。

全体的に、盛り上がるようなところもなく、よくわからなかったし、作者が何を伝えたいのか、読者は何を感じればよいのか、全く伝わってこなかった。
だから、星2個の評価をした。

たぶんもう二度と読むことはないと思う。
照柿〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:照柿〈下〉 (新潮文庫)より
4101347220
No.6:
(2pt)

順番どおり読めばよかったのか・・・?

マークスの山、レディジョーカーを読んだ後に「あ、これも合田刑事のシリーズだ」と思い手に取りましたが、
正直なんとか無理やり最後まで読んだ、という状態でした。
一体いつ終わるのか、何が言いたいのか不明だなあと思いつつ読み進み、結局最後までそのままでした。
一人の女を巡って合田と幼馴染が疑心暗鬼になり、幼馴染は仕事やら女との不倫やら離婚の危機やらでおかしくなってしまう
という内容でしたが、百歩譲って幼馴染はそれで良くても、合田が女に一目ぼれするという点にどうしても納得がいかなかった。
女性に合田を惚れさせるほどの魅力があるとは、どうしても読み取れなかったのです。
職権乱用して幼馴染を職場で追い詰めようとし、そのかどで一課から飛ばされレディジョーカーで所轄に移っていますから、
レディジョーカーへの布石?
順番どおり読んでいたら落胆しなかったの?←
とも考えました。

又三郎やペコさんのせりふは面白かったです。
照柿〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:照柿〈下〉 (新潮文庫)より
4101347220
No.5:
(2pt)

色と気まぐれに彩られた不毛な作品

意匠不明な上巻に続く下巻だが、冒頭の嫉妬に駆られた合田が画策の上、達夫の会社を見に行くシーンで呆れて期待が萎む。僅か十数年の宮仕えで歯車から外れようとしている人物を、このような長編小説の主人公に据える必要があるのだろうか。致命的なのは、合田の行動・心理に作者が合理的な説明を与えられない点である。「だから文学的なんだ」と言う言い訳は通用しない。日々の暮らしの中で、自らの努力が報われない徒労感、他者との隔絶感、彼我の持つ能力と享受する果実との落差感、男女の間に横たわる深い溝と連帯感、生きる事の意義への懐疑の念、現実感と非現実感の境目の無い繰り返し。これらは既に書き尽くされているテーマで、合田、達夫、美保子という全て心神喪失状態と呼べる人物達を陰湿にこねくり回して作者は如何なる新しい物語を紡ごうとしているのか。

作品の進行も、合田とヤクザの博打、達夫の工場の模様、合田と美保子の邂逅、事件に対する胡乱な捜査状況、老作業員の突然の死と意図不明なランダム性に満ちていて、構成力が感じられない。この中では、不良上がりの達夫が一番まともな人間に思えるのは作者の意図通りなのか ? そして予定調和の達夫による殺人。本の帯に「現代の「罪と罰」」とあるが、ポルフィーリィ判事に騙されている。明らかに「達夫=スメルジャコフ」であって、画廊主殺しは間接的な父親殺しなのだ。最後に到って、合田の美保子に対する気持ちが達夫への嫉妬から来ていると悟るのは強引だし、美保子が哀れである。

最後に達夫の逃亡先の大阪が再び舞台となり、山吹、橙、臙脂、赤銅、青と"色"が再度強調される。だが、美保子の負傷は余計だろう。結局、合田の心の不安定さを描いただけの物語となってしまった。それにしても、達夫は作中でご都合主義的に扱われ過ぎている。最後まで、色と気まぐれに彩られた不毛な作品。
照柿〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:照柿〈下〉 (新潮文庫)より
4101347220
No.4:
(2pt)

色と偶然に彩られた不毛な作品〜上巻

「合田刑事シリーズ」第二作だが、作者の意図が奈辺にあるのか曖昧模糊としていて鵺のような作品になってしまった。作中の事件は単なる添え物である。「照柿」と言う題名に合わせ、赤、臙脂、青、青緑、白、薄桃、群青、赤茶、紫、茜などの"色"が作中で強調される。だが、その色の意匠が不明で、太陽と達夫の職場の熱処理の象徴の赤以外は謎である。普通なら精緻な描写と呼びたい工場内のスケッチもピント外れで、「また、いつもの工機オタクかよ」と言う程度の感想しかもたらさない。
作品そのものも登場人物間の宿縁と言うよりは、「作者」にとって都合の良い偶然の積み重ねによって構成された胡乱なものである。冒頭の、合田が乗った電車が美保子の夫の愛人の人身事故に遭遇すると言う偶然。その偶然を契機とする合田と幼馴染の達夫の邂逅と言う偶然。更に合田が達夫の愛人美保子に惚れると言う強引な設定。高村氏は元々女性を描くのが巧くないので、美保子の魅力の源泉が不明であり、何故合田が美保子に惹かれるのか読む者には理解できない。単に瞳が翳を帯びているから(=似たもの同士)と言う理由では安易過ぎるだろう。更に、達夫の父が亡くなると言う弔事と容疑者の自殺未遂が重なると言う偶然の末、合田と達夫が共に故郷の大阪に帰ると言う極め付けの偶然。泰三の狂気の象徴が青か。高村氏がホーム・グラウンドの大阪を舞台に書きたい気持ちは分かるが、読む方はウンザリだ。合田と達夫が交わす昔話や忸怩たる人生論の書き込みも意図不明である。読む者は合田の行動と心理に不安感を覚えるだけである。
読者を楽しませると言う作家本来の使命を放棄し、作者自らの澱を吐き出したかのような不毛な作品。下巻に期待したい。
照柿(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.3:
(2pt)

色と偶然に彩られた不毛な作品〜上巻

「合田刑事シリーズ」第二作だが、作者の意図が奈辺にあるのか曖昧模糊としていて鵺のような作品になってしまった。作中の事件は単なる添え物である。「照柿」と言う題名に合わせ、赤、臙脂、青、青緑、白、薄桃、群青、赤茶、紫、茜などの"色"が作中で強調される。だが、その色の意匠が不明で、太陽と達夫の職場の熱処理の象徴の赤以外は謎である。普通なら精緻な描写と呼びたい工場内のスケッチもピント外れで、「また、いつもの工機オタクかよ」と言う程度の感想しかもたらさない。

作品そのものも登場人物間の宿縁と言うよりは、「作者」にとって都合の良い偶然の積み重ねによって構成された胡乱なものである。冒頭の、合田が乗った電車が美保子の夫の愛人の人身事故に遭遇すると言う偶然。その偶然を契機とする合田と幼馴染の達夫の邂逅と言う偶然。更に合田が達夫の愛人美保子に惚れると言う強引な設定。高村氏は元々女性を描くのが巧くないので、美保子の魅力の源泉が不明であり、何故合田が美保子に惹かれるのか読む者には理解できない。単に瞳が翳を帯びているから(=似たもの同士)と言う理由では安易過ぎるだろう。更に、達夫の父が亡くなると言う弔事と容疑者の自殺未遂が重なると言う偶然の末、合田と達夫が共に故郷の大阪に帰ると言う極め付けの偶然。泰三の狂気の象徴が青か。高村氏がホーム・グラウンドの大阪を舞台に書きたい気持ちは分かるが、読む方はウンザリだ。合田と達夫が交わす昔話や忸怩たる人生論の書き込みも意図不明である。読む者は合田の行動と心理に不安感を覚えるだけである。

読者を楽しませると言う作家本来の使命を放棄し、作者自らの澱を吐き出したかのような不毛な作品。下巻に期待したい。
照柿〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.2:
(2pt)

理不尽、不条理

かなり苦労して通読しました。警察小説は大沢在昌、横山秀夫のものが好きで結構読み込んでいますが、この小説を警察小説と捕らえると違和感が残ると思います。特に上巻はテンポが遅く、工場の工程説明に多大のページを費やしているので読んで行くのが苦痛になります。下巻でとんでもないカタストロフが待っているのですが、余りに理不尽、不条理、私がお人好しなのか読後感は最悪でした。鮫島警部や二渡警視に共感を覚えたような、読後の感動や一種の爽快感を味わうことはできませんでした。高村さんの才能はきっと遺憾なく発揮されているのでしょうが、読書を単純に楽しむ方には不向きの小説だと思います。
照柿〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.1:
(2pt)

理不尽、不条理

かなり苦労して通読しました。警察小説は大沢在昌、横山秀夫のものが好きで結構読み込んでいますが、この小説を警察小説と捕らえると違和感が残ると思います。特に上巻はテンポが遅く、工場の工程説明に多大のページを費やしているので読んで行くのが苦痛になります。下巻でとんでもないカタストロフが待っているのですが、余りに理不尽、不条理、私がお人好しなのか読後感は最悪でした。鮫島警部や二渡警視に共感を覚えたような、読後の感動や一種の爽快感を味わうことはできませんでした。高村さんの才能はきっと遺憾なく発揮されているのでしょうが、読書を単純に楽しむ方には不向きの小説だと思います。
照柿(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X

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