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恋
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【この小説が収録されている参考書籍】
恋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 1~20 1/7ページ
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ものすごく綺麗な状態で配送されてきました。 約30年以上前の単行本なのに、まるで新品の本のようでした。 中古本は大抵期待はしていないのですが、これには驚きました。 以前にもVALUEBOOKSさんで約40年前の文庫本を買ったことがあるのですが、これは本当に新品のようでした。綺麗に劣化しないように特殊な紙で包まれていました。 | ||||
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普通でした。 | ||||
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学生運動の時代を過ごした女性の物語。目の前に広がる光景は、客観的に見れば爛れたものかもしれないが、甘やかさと美しさを放っているのが素晴らしい… | ||||
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おれは経験したことがないから複数の同時恋愛はわからない。ただ、理解はできる。奔放な夫婦に惹かれて、その世界にのめり込む女子大生にとって、それは単に興味や好奇心からではなく、<恋>なのだ。 しかし久々に完璧な偏愛恋愛小説を読んだ。これほどまでに見事な構成力のある作品は見事という他ない。 | ||||
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一気読みしてしまいました、見事でした。雛子というキャラクターが大好きです。女の情念とリアルさを感じます。男の作家には書けない話です。さすが小池先生! | ||||
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小池真理子さんの直木賞受賞作ですが、満場一致でというのがわかります。数々の受賞作がありますが、私の読んだ中では最高峰です。軽井沢を舞台に男女の織り成す様々な愛の形を書いています。実は20代のころに読んでわからなかったのですが、40後半になりこのような小説がわかるようになりました。小池真理子さんの小説はどれも静寂で死の匂いがしますがとても美しい文章が好きです。 | ||||
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作者の事を益々知りたくなった。 現在は軽井沢にいらっしゃるようですが… | ||||
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学生紛争が活発な70年代、女子大生が犯した殺人事件の発生から顛末までを追った作品。 知人の紹介で大学助教授夫婦の元へアルバイトとして通う主人公。いつしか性的に奔放な夫婦への愛情が芽生えていく。妻が数多くの愛人を持ちながら、それを喜んで許容する夫。妻が真実の恋をした時、三人に大きな溝が生まれることになる。 本作品は、歪んだ夫婦の物語とかたづけることはできません。安直な不倫ものではなく、肉体を超えた精神の結びつきがテーマである。その奥深さに感銘を受けた。夫婦の真の秘密はなくて良いかも。 ある程度の年齢にならないと理解に至らないかも。【直木賞】 | ||||
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これは、紛れもなく純粋な愛の物語である。 本作で起こる事件と、浅間山荘事件とは、まったく無関係なのだが、あの時代の空気感、多くの若者の熱狂を象徴する浅間事件を同時に挿入することで、主人公・布美子と、片瀬夫妻の異質さがより際立ち、くっきりと濃い翳を読者の胸に落としていく。 この光と影/表と裏の取合せの妙、構成力が非常にドラマティックで、物語の大きな魅力のひとつになっている。 表の世界(身近に学園紛争やデモがある)に暮らす布美子が、片瀬夫妻との出会いによって、非日常の影の世界に誘われていく姿にも不自然さはないが、ある時、思いがけずドアの隙間から目にしてしまったものが、魔的であるが故に甘美で、布美子と共に翳に呑まれるようにしてページを繰り、気づけばドアの内側に自分が立ちいって「秘密」を共有することとなる。 何より重要なのは、この作品が、愛について、決まりや正しさを求めるのではなく、どの愛が、誰にとっての真実だったか、という点だ。 物語として、布美子の真実は提示されるが、読む人によっては、見出される「真実」は異なるように思う。 小池真理子氏の美しい文章を味わうには、最適な作品であると同時に、愛を問うというテーマにおいて、いつの時代にも旧びることのない傑作。 | ||||
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映画を見終わった後しばらく席を立てない時のように、読み終わりはしばらく動けませんでした。その時代の風景や空気感が感じられ、登場人物が乗っている117クーペはどんな車なのか、とか、マルメロはどんな花木なのか、とか、女子大生タバコ吸いすぎじゃない?とか(笑)、色々興味も広がりました。説明のつかない、言葉にならない心理を描いているところに面白さと感動をおぼえました。 | ||||
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夏にあさま山荘の残党的な物語を読み少々気にかかっていたところに小池真理子さんの小説が。 もう少し活動家等に絡むのかなぁと思ましたが、ある意味さわり程度でした。 1人の女子大生が退廃的な謎めいた夫婦に魅かれ、挙句大変なことをしでかすのですが…少々突飛かなぁ。 95年当時の風潮は忘れてしまいましたが、この類の話が受け入れられるような世の中だったのかな。 再チャレンジしてみます。 | ||||
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主人公の「先生」の歪な夫婦関係。それに翻弄される主人公の悲哀。最後は悲しい結末で終焉するのだが、主人公の内的心理を作者は見事に描出させている。読み堪えのある一冊だった。 | ||||
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上記に同じ。 | ||||
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楽しく読ませさていたしております。 | ||||
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細かい観察力が文面に表現されている。テンポ良い展開で飽きさせず、読者の興味をそそり、巻き込んでゆく。読み終えて、現実にもどり納得する。 | ||||
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ある日あるところでマリメロという言葉を聞いて突然読み返したくなった。前半は引きずり込まれるように読み進んだが、中盤からは主人公の気持ちが重くなって途中で止まってしまった。重くなったといよりは、ストーリーの展開に合わせての必然の表現だとはわかるが、しつこい。発刊当時はもっと驚きを持って読んだのだが今回はそれはなかった。二度も三度も読み返すたびに新たな感動が湧いてくる本にはなかなか巡り会えないものだと感じた。 | ||||
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思っていなかった内容でした。恋の奥深さと出会いの不思議さを感じました。 | ||||
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再掲 図書館本 1972年 浅間山荘事件の年 学生運動という政治運動?革命期待?あるいはエネルギーを爆発させるための祭り? 最新作の「ふたりの季節」2008年も同じ年代の青春物語であるが、この「恋」が書かれた1995年当時の小池さんと明らかに文章の柔らかみが違うことに気が付きます。 本書の解説には「倒錯」とか「奔放」とかの言葉が使われていますが、果たして、倒錯や奔放という文脈が正しいのだろうかと思います。 あるいはモラルであるとか道徳あるいは倫理という文脈は誰がどのような思想の基に作り上げられたのだろうか? 男と女あるいは両性具有であろうが、ヒトが生きる限りおいて出会いがあり別離があり生老病死がある。 小池さんの筆によって描きだされる人物が実は人間の本質を正確にあるいは人間の普遍な姿なのだと思いながら読んでいたら、時間も忘れ最後まで一気に進んでしまった。 登場人物の中に自分と同じ心象を程度の差はあるにせよ感じるからだろう。 | ||||
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性に奔放な雛子とその雛子を受け入れ平然としている夫信太朗の謎めいた魅力にひたすら目を奪われていた布美子。彼女は「片瀬信太朗と雛子と出会ったことで、人生のほんの短いひととき、完全に孤独を忘れることができた。自分はそのためにこそ生まれてきたに過ぎず、その他の一切のことは初めから無意味であったに違いない」と考えるようになる。 本書は、そんな布美子が殺人を犯し、服役後若くして不治の病で死を迎えるシーンから物語が始まります。 いったい、なぜ彼女は人を殺めることになったのか。 そして、それをなぜ最後の瞬間まで誰にも話さず隠し通したのか。 本書にはそのようなミステリー仕立ての要素もありますが、それよりも「片瀬夫婦を通じて性の深淵を覗き見ることになった、と同時に自分自身の中に潜んでいた禁断の小箱を開けることになってしまい、後戻りのできない宿命の中に足を踏み入れ、まっしぐらに魔の一瞬に向かって走り始める」布美子の心の変遷に強く惹かれます。 目の前にありありと情景が浮かぶ文体は美しく、登場人物は生き生きとしており、直木賞受賞も当然とうなずける傑作です。 | ||||
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藝術の一領域として,文学があって,人間や社会の本質を明らかにするのだとしたら,これが恋というものだろう,ということをよく表現している作品.鳥飼が鎌倉で見る片瀬夫婦の平凡な姿が実際で矢野布美子の経験はまさに「恋」.片瀬夫婦の布美子への「恋」について,もっと描いて欲しかったが,「恋」の心理が結局は独り善がりなものであることを考えれば,これがやはり「恋」なのだろう…… | ||||
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